最終更新日:2026.5.27
【出品者向け】Amazonのキャンセルペナルティとは?基準や原因・4つの改善策を解説
Amazonのキャンセルペナルティとは、注文キャンセルによってアカウントや出品状況に悪影響が出るリスクのことです。出品者向けでは、主に出品者都合キャンセルによるキャンセル率悪化や出品制限を指します。
出品者都合のキャンセルが良くないというのは理解しつつも、
「何回までなら大丈夫なのか」
「購入者からのキャンセルリクエストもペナルティになるのか」
「在庫切れや価格ミスでキャンセルした場合、どう対応すべきか」
と疑問に思っている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、購入者都合と出品者都合の違い、キャンセル率の基準、出品者都合キャンセルの主な原因、発生時の対処法、ペナルティを防ぐための改善策を解説します。
最後まで読めば、Amazonでキャンセルが起きた際の正しい対応と、出品制限を防ぐために見直すべき運用体制がわかります。出品者都合キャンセルによるペナルティを避け、安定したAmazon運用を続けたい出品者は、ぜひ参考にしてください。
監修者
ジャグー株式会社 代表取締役米原 広兼
新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。
約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。
また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。
目次
Amazonのキャンセルペナルティとは?購入者都合と出品者都合の違い
Amazonの注文キャンセルには「購入者都合」と「出品者都合」の2種類があり、どちらの理由でキャンセルになったかによって出品者への影響が変わります。
すべてのキャンセルが出品者側のペナルティにつながるわけではありません。
購入者都合と出品者都合の違いは以下のとおりです。
| 区分 | 主な原因 | 出品者への影響 |
|---|---|---|
| 購入者都合 | 購入者の誤注文・不要になった・配送先変更など | 正式なキャンセルリクエストであれば、原則として出荷前キャンセル率には影響しない |
| 出品者都合 | 在庫切れ・商品破損・価格設定ミス・発送不可など | 出荷前キャンセル率などのパフォーマンス指標に影響する可能性がある |
まずは購入者都合と出品者都合の違いを理解し、どのケースで出品者側のリスクが発生するのかを押さえておきましょう。
購入者都合のキャンセル
購入者都合のキャンセルとは、購入者が自分の意思で注文の取り消しを希望するケースです。誤注文や不要になった場合、配送先を変更したい場合などが該当します。
購入者がAmazon上の正式な手順でキャンセルリクエストを送った場合、出品者側の在庫切れや発送不可が原因ではないため、原則として出荷前キャンセル率には算入されません。
ただし、メッセージで「キャンセルしたい」と連絡があっただけでは正式なリクエストとは限らないため、注文管理画面に正式なキャンセルリクエストが表示されているかを確認してから対応しましょう。
出品者都合のキャンセル
出品者都合のキャンセルとは、出品者側の事情で注文を履行できず、発送前に取り消すケースです。主な原因には以下があります。
- 在庫切れや仕入れ先での欠品
- 発送前の商品破損
- 商品情報・価格設定の誤り など
出品者都合でキャンセルすると、出荷前キャンセル率や注文不良率などのパフォーマンス指標に影響する場合があります。また、出荷予定日を過ぎても出荷通知が行われない場合は自動キャンセルされるケースもあるため、自社発送の商品は特に注意が必要です。
在庫切れは出品者都合キャンセルの原因になるだけでなく、販売機会の損失や検索順位への影響にもつながります。Amazonで在庫切れが起きた場合のリスクや対策については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Amazonで在庫切れになるとどうなる?6つのリスクや事前対策・立て直し方法など解説
Amazonのキャンセルペナルティは何回まで?基準と回避条件
Amazonのキャンセルペナルティは「何回までなら大丈夫」のように回数で判断されるわけではありません。出品者都合キャンセルのリスクを把握するには、注文数に対する割合であるパフォーマンス指標を確認する必要があります。
本章で確認する基準は以下のとおりです。
各基準を正しく理解しておくと、自社のアカウントがどの程度リスクのある状態なのか判断できます。
「出荷前キャンセル率」は2.5%未満を維持する
Amazonで出品者都合キャンセルによるペナルティを避けるには「出荷前キャンセル率」を2.5%未満に維持しなければなりません。
出荷前キャンセル率とは、出荷通知前に出品者都合でキャンセルされた注文の割合を示す指標です。
出荷前キャンセル率は、指定された7日間(注文日の10日前〜3日前)の出品者出荷注文をもとに算出されます。
2.5%を超えると出品者出荷オファーの停止・制限につながる可能性があり、特に注文数が少ない出品者は、1件のキャンセルでも数値が大きく悪化するため注意が必要です。
出荷前キャンセル率の目安は以下のとおりです。
| 注文数 | 出品者都合キャンセル数 | キャンセル率 | 判定の目安 |
|---|---|---|---|
| 100件 | 2件 | 2% | 基準内 |
| 100件 | 3件 | 3% | 基準超過 |
| 10件 | 1件 | 10% | 基準超過 |
上記はあくまで目安であり「この件数までならキャンセルして良い」という意味ではありません。日頃からセラーセントラルで数値を確認し、在庫切れや発送不可によるキャンセルを防ぐ運用を整えましょう。
「注文不良率」は1%未満を維持する
Amazonでは、出荷前キャンセル率とは別に「注文不良率」も1%未満に維持する必要があります。
注文不良率とは、低評価、Amazonマーケットプレイス保証申請、チャージバックなど、購入者との取引上の問題を示す指標です。
ただし、出品者都合キャンセルがそのまま注文不良率に加算されるわけではありません。キャンセル時の説明不足や対応の遅れによって、購入者から低評価を受けたり保証申請につながったりすると、注文不良率が悪化します。
キャンセル件数を減らすだけでなく、やむを得ずキャンセルする場合も丁寧に事情を伝えることが重要です。
Amazonマーケットプレイスの仕組みや出品の基本を確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【2026年】Amazonマーケットプレイスとは?出品する5つのメリットと成功のコツ
Amazonで出品者都合キャンセルをした場合のペナルティ

出品者都合キャンセルは、単なる注文取り消しで終わらず、販売機会やアカウント運用に影響する場合があります。
主なペナルティは以下のとおりです。
各ペナルティの影響を理解し、早めに改善できる体制を整えておきましょう。
アカウント健全性評価の低下
出品者都合キャンセルが続くと、出荷前キャンセル率や注文不良率が悪化し、0〜1,000で表示されるアカウント健全性評価スコアの低下につながります(新規出品者は200からスタート)。
スコアが基準を下回るとAmazonから警告や対応依頼が届き、改善が見られない場合は段階的にペナルティが課されます。
なお、出荷前キャンセル率や注文不良率などのパフォーマンス指標とアカウント健全性評価スコアは別の指標です。スコアの低下に気づいたら、販売体制を見直すサインとして早めに原因を確認しましょう。
出品者出荷オファーの停止・制限
出荷前キャンセル率が基準を超えると、出品者出荷オファーが停止・制限される場合があります。
Amazonに「購入者へ確実に商品を届けられない出品者」と判断されると、自社発送の商品を通常どおり販売しにくくなるため注意が必要です。
出品者出荷オファーが制限されると、対象商品の販売機会が減少します。配送品質や在庫状況はカート獲得(Featured Offer)にも関係するため、出品者都合キャンセルが続くと不利になるおそれがあります。
在庫切れや発送不可によるキャンセルが続いている場合は、対象商品だけでなく在庫管理・発送体制・出荷通知の運用全体を見直しましょう。
販売権限の制限・利用停止
パフォーマンス指標の悪化が続き、改善が見られない場合は、販売権限の制限・利用停止につながる場合があります。
当然ではありますが、Amazonの販売要件を満たしていない状態を放置すると、出品者出荷での販売継続が難しくなります。
制限や利用停止の段階に入った場合、単にキャンセル処理を終えるだけでは不十分です。
なぜキャンセルが発生したのか、今後どのように防ぐのかを整理し、在庫管理や発送体制を改善する必要があります。
また、虚偽の出荷通知を出す、購入者に事実と異なる理由でキャンセルさせるなどの不適切な対応は避けるべきです。警告や制限が発生する前に、原因を特定して再発防止策を実行しましょう。
Amazonで出品者都合キャンセルが発生する主な原因

出品者都合キャンセルは、日々の運用体制と実際の在庫・商品状態にズレがある際に発生しやすいです。
主な原因として以下が挙げられます。
どの原因に当てはまるかを把握しておくと、キャンセル率の悪化を防ぐために見直すべきポイントが明確になります。
在庫切れや仕入れ先の欠品
出品者都合キャンセルの代表的な原因は、実際には在庫がない状態で注文を受けてしまうケースです。
特に、Amazon以外のECモールや自社サイトでも同じ商品を販売している場合、在庫数の反映が遅れて売り越しが発生しやすいため注意しましょう。
また、仕入れ先から予定どおり商品が届かない場合も、発送できずにキャンセルせざるを得ません。在庫切れを防ぐには、販売チャネルごとの在庫数をこまめに確認し、在庫反映のタイムラグを減らす意識が重要です。
注文数が少ない出品者ほど1件のキャンセルが出荷前キャンセル率に大きく影響するため、余裕を持った在庫管理を行いましょう。
発送前の商品破損・不良
発送前の検品で商品に破損や不良が見つかり、注文をキャンセルせざるを得ないケースもあります。商品を仕入れた時点で確認が不十分だったり、保管中に箱潰れや汚れが発生したりすると、発送直前に不良が判明しやすいです。
発送前に見つかりやすい不備は、以下のとおりです。
- 外箱の大きな潰れ
- 付属品の不足
- 動作不良
- アパレル商品の汚れやほつれ
代わりに発送できる在庫があれば対応できますが、最後の1点だった場合は出品者都合キャンセルにつながります。入荷時の検品、保管環境の見直し、発送前チェックなどを日頃から徹底しておきましょう。
商品情報や価格設定の誤り
商品情報や価格設定の誤りも、出品者都合キャンセルの原因になります。型番・サイズ・カラー・セット内容を誤って登録した場合、購入者が注文した商品と実際に発送できる商品が一致しなくなるためです。
確認すべき項目は以下のとおりです。
- 商品名や型
- サイズ、カラー、数
- セット内容や付属
- 販売価格、送料、配送条件
価格設定ミスにも注意が必要です。たとえば、10,000円の商品を1,000円で登録してしまうと、注文後に発送するかキャンセルするかの判断を迫られます。
登録前のダブルチェックや価格改定ツールの設定確認を行い、ミスを未然に防ぎましょう。
無在庫販売などキャンセルが出やすい運営体制
注文後に商品を確保する運営体制では、出品者都合キャンセルのリスクが高くなります。
Amazonでは、ルールを満たしたドロップシッピング自体が一律で禁止されているわけではありません。ただし、仕入れ先の在庫や価格、納期を完全に管理することは困難でしょう。
たとえば、注文後に仕入れ先を確認したら売り切れていた、仕入れ価格が上がって利益が出なくなった、納期が想定より遅れて発送期限に間に合わないなどのケースがあります。
無在庫販売を行う場合は、仕入れ先の在庫状況や納期をこまめに確認し、発送できる見込みが低い商品を出品し続けないことが重要です。
Amazonで出品者都合キャンセルが起こった際の対応手順

Amazonで出品者都合キャンセルが起こった際の対応手順を解説します。
- 出荷できないことがわかった時点で注文状況を確認する
- 注文管理画面から速やかにキャンセル処理を行う
- 購入者への事情説明とお詫びの気持ちを伝える
- 返金・キャンセル完了状況を確認する
- キャンセル原因を記録し再発防止策を決める
キャンセル処理だけで終わらせず、購入者対応と再発防止まで行うことが大切です。順番に確認していきましょう。
1.出荷できないことがわかった時点で注文状況を確認する
出荷できない可能性が出た時点で、まず注文状況を確認しましょう。本当に出荷できないのか、代替在庫を用意できるのか、出荷予定日に間に合うのかを確認します。
主な確認ポイントは以下のとおりです。
- 在庫切れが起きていないか
- 発送前に商品破損や不良が見つかっていないか
- 商品情報や価格設定に誤りがないか
- 出荷予定日に間に合うか
- 同一商品や代替在庫を手配できるか
出荷できない理由を整理しないまま対応すると、誤ったキャンセル理由を選んだり、購入者への説明が曖昧になったりします。まずは注文状況と原因を確認し、本当にキャンセルすべきかどうかを判断しましょう。
2.注文管理画面から速やかにキャンセル処理を行う
出荷できないことが確定したら、セラーセントラルの注文管理画面から速やかにキャンセル処理を行います。対応を放置すると自動キャンセルや出荷遅延につながり、パフォーマンス指標が悪化するリスクが高まります。
キャンセル処理を行う際は、実態に合ったキャンセル理由の選択が大切です。在庫切れや商品破損など出品者側の事情で発送できない場合は、事実と異なる理由を選ばないようにしましょう。
また、出荷できないとわかった注文をそのまま放置すると、購入者からの問い合わせや低評価につながる可能性もあります。キャンセルが避けられない場合は、早めに処理を進めることが必須です。
3.購入者への事情説明とお詫びの気持ちを伝える
キャンセル処理のあとには、購入者へ事情説明とお詫びの気持ちを伝えましょう。出品者都合キャンセルは、購入者の期待を裏切ることになるため、何も連絡しないまま処理だけを済ませるとより不信感を高めてしまいます。
購入者へ伝える内容は、以下のとおりです。
- 出荷できない理由
- 迷惑をかけたことへの謝罪
- キャンセル処理や返金に関する案内
メッセージは長く書きすぎず、事実を簡潔に伝えることが重要です。
代替案を伝える場合も、Amazon外での取引提案や外部サイトへの誘導は避けましょう。あくまでAmazonのルールに沿い、購入者に誤解を与えない形で対応する必要があります。
4.返金・キャンセル完了状況を確認する
キャンセル処理後に注文ステータスがキャンセル済みになっているか確認しましょう。
あわせて、購入者側に返金案内が進む流れも把握しておくと問い合わせが来たときに落ち着いて説明できます。
確認しておきたい内容は、以下のとおりです。
- 注文ステータスがキャンセル済みになっているか
- キャンセル処理の日時
- キャンセル理由
- 購入者へ送ったメッセージ内容
自社の担当者が変わったときの引き継ぎや、後日の問い合わせに備えて、処理日時や理由、連絡内容を記録しておくと安心です。
5.キャンセル原因を記録し再発防止策を決める
出品者都合キャンセルが発生したら、原因を記録して再発防止策を決めましょう。
キャンセル処理だけで終わらせると、同じ原因でキャンセルが繰り返され、出荷前キャンセル率の悪化につながります。
記録しておく項目は以下のとおりです。
- 商品名
- SKU
- 発生日
- キャンセル原因
- 対応内容
- 再発防止策
たとえば、在庫切れが原因なら在庫連携の見直し、発送遅延が原因なら出荷体制や休業日設定の確認、商品不良が原因なら検品フローの改善が必要です。
記録を残しておくと、Amazonから改善対応を求められた場合にも原因と対策を説明しやすくなります。
出品者都合キャンセル時に避けるべきNG対応
出品者都合キャンセルではキャンセル処理そのものだけでなく、購入者への依頼方法や連絡内容にも注意が必要です。
避けるべき対応は以下のとおりです。
誤った対応は、キャンセル率以上に大きな運営リスクにつながる場合があります。順番に確認していきましょう。
購入者都合としてキャンセルさせようとしない
在庫切れや価格設定ミスなど、出品者側の事情で発送できない場合に、購入者へキャンセルリクエストを依頼する対応は避けましょう。
本来は出品者都合で処理すべき注文を購入者都合のように扱わせると、トラブルにつながります。
たとえば「在庫がないため、お客様側でキャンセルしてください」と依頼すると、購入者は「なぜ自分が操作しなければならないのか」と不信感を抱きかねません。
出品者パフォーマンス指標への影響を避ける目的と受け取られるリスクもあります。
出品者都合で発送できない場合は、出品者側で正しい理由を選び、注文管理画面から適切にキャンセル処理を行いましょう。
Amazon外の取引や外部サイトへ誘導しない
キャンセル後にAmazon外の取引や外部サイトでの購入を案内する対応は避けましょう。購入者とのやり取りは、Amazonのメッセージ機能内で完結させることが基本です。
避けるべき案内の例は以下のとおりです。
- 自社ECサイトの商品ページを案内する
- 別モールの商品ページへ誘導する
- Amazonを通さず直接購入してもらう
- 外部の決済方法や連絡先を案内する
上記のような対応は、規約違反と判断されるリスクがあります。購入者へ連絡する際は出荷できない理由、謝罪、キャンセル処理や返金に関する案内に絞りましょう。
不正注文が疑われる場合も自己判断でキャンセルしない
転売目的や不正注文が疑われる場合でも、出品者の自己判断だけで一方的にキャンセルする対応は避けましょう。
出品者側でキャンセル処理を行うと、原則として出品者都合キャンセルとして扱われ、パフォーマンス指標に影響する可能性があります。
たとえば同一購入者から大量注文が入った場合や、不自然な配送先が指定されている場合でも「怪しいからキャンセルする」と独断で処理するのは危険です。
まずは注文内容や購入者とのやり取りを確認し、必要に応じてAmazonへ相談しましょう。
転売目的の注文が続く場合は、キャンセル対応だけで解決しようとせず事前に転売されにくい販売体制を整えることも重要です。出品者が行うべき転売対策は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【2026年】Amazonの転売対策7選!出品者が行うべき具体策とは
警告メールやアカウント健全性の悪化を放置しない
Amazonから警告メールが届いた場合や、アカウント健全性に問題が表示された場合はできるだけ早めに対応しましょう。通知を無視すると、改善の意思がないと判断され販売権限の制限や利用停止につながるおそれがあります。
確認すべき内容は以下のとおりです。
- どの商品でキャンセルが発生したのか
- キャンセルの原因は在庫、発送、商品情報のどれか
- 同じ原因が繰り返されていないか
- 再発防止策をすぐに実行できるか
警告が届いた段階で原因を整理し、在庫管理や発送体制、商品情報の確認フローを見直すことが重要です。対応をあと回しにせず、再発防止策まで決めておきましょう。
Amazon出品者都合キャンセルを防ぐための4つの改善策

出品者都合キャンセルを防ぐには、担当者の注意力だけに頼らず、ミスが起きにくい運用体制の整備が重要です。主に改善できる点として以下が挙げられます。
在庫・発送・商品情報の管理体制を見直し、出品者都合キャンセルが起きにくい状態を作りましょう。
1.在庫数を正確に管理する
在庫切れによるキャンセルを防ぐには、実際の在庫数とAmazon上の在庫数を一致させることが重要です。複数のECモールや自社サイトで同じ商品を販売している場合、他サイトで売れた在庫がAmazon側に反映されず、売り越しが発生するケースがあります。
確認すべきポイントは以下のとおりです。
- Amazon上の在庫数と実在庫が一致しているか
- 他モールや自社サイトとの在庫連携に遅れがないか
- 長期休暇や担当者不在時の管理体制が決まっているか
手作業での更新に限界がある場合は、在庫連動システムの導入も検討しましょう。
連休や繁忙期など、通常より確認漏れが起きやすい時期は、販売数を絞ったり、休暇設定を使ったりするなどの対策も有効です。
2.発送準備期間と出荷体制を見直す
発送遅延や自動キャンセルを防ぐには、実際に対応できる発送準備期間を設定する必要があります。
注文数が増える時期でも通常時と同じ出荷スピードを前提にしていると、発送作業が追いつかず、出荷通知漏れや遅延につながります。
見直すべき項目は以下のとおりです。
- 1日に発送できる件数
- 梱包資材や人員の確保状況
- 休業日や祝日の設定
- 出荷通知まで完了する確認フロー
特に大口出品者は、2026年2月以降Amazon側で公的な祝日が自動設定されない運用になっているため、カスタムの祝日設定機能を使って自社で手動設定する必要があります(小口出品者は従来どおり)。
連休前には、配送設定と発送準備期間を必ず確認しましょう。
3.商品情報・価格設定の確認体制を作る
商品情報や価格設定のミスを防ぐには、登録前後の確認フローを明確にしておくことが重要です。担当者の目視確認だけに頼ると、繁忙期や一括登録時にチェック漏れが発生します。
確認体制を作る際は、以下のような仕組みを整えましょう。
- 登録前に担当者以外が確認する
- 一括登録後に反映内容を確認する
- 価格改定ツールの設定変更時に承認フローを設ける
- 出品価格の下限・上限設定を活用する
特に価格設定ミスは、誤った価格のまま短時間で大量注文が入り、すべて出品者都合でキャンセルせざるを得なくなるおそれがあります。
登録前のダブルチェックに加えて、システム側で異常な価格を防ぐ設定を行い、誤った情報のまま注文を受けない体制を整えましょう。
4.FBAの活用や運用代行も検討する
自社で在庫管理や発送作業を続けるのが難しい場合は、FBA(フルフィルメント by Amazon)の活用もおすすめです。
FBAは、Amazonのフルフィルメントセンターに商品を預け、商品の保管から注文処理、配送、返品対応、カスタマーサービスまでAmazonに代行してもらう仕組みです。
FBAを活用すれば自社発送の負担を減らし、発送遅延や出荷通知漏れのリスクを抑えられます。一方で、FBA納品や在庫補充、商品ページ改善、広告運用などは引き続き管理が必要です。
また、Amazon運用全体に課題がある場合は運用代行会社へ相談するのも一つの方法です。
自社で抱え込まず、外部の仕組みや専門知識を取り入れることで、安定した販売体制を作りやすくなります。
関連記事:【2026年最新】Amazonの運用代行おすすめ企業15社!失敗しない選び方と比較ポイントも紹介
Amazonのキャンセルペナルティを避けるために運用体制を見直そう
Amazonのキャンセルペナルティを避けるには、出品者都合キャンセルが起きにくい運用体制を整えることが大切です。在庫管理や発送体制、商品情報・価格設定の確認フローを見直し、キャンセルの原因を早めに減らしていきましょう。
とはいえ、Amazon運用では在庫管理だけでなく、商品ページ改善、広告運用、売上分析、競合対策など、見直すべき項目が多くあります。自社だけで改善を進めるのが難しい場合は、Amazon運用に詳しい外部パートナーへ相談するのも一つの方法です。
ジャグーのAmazon支援では、売上拡大に向けた戦略設計から、商品ページ改善、広告運用、運営代行まで幅広く支援しています。キャンセル率やアカウント健全性に不安がある方、安定した運用体制を整えたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。

Amazonのキャンセルペナルティに関するよくある質問
- Q.購入者からキャンセルリクエストが届いた場合もペナルティになる?
- Q.注文キャンセルできたか確認する方法は?
- Q.低下したアカウント健全性を回復するには?
Q.購入者からキャンセルリクエストが届いた場合もペナルティになる?
購入者がAmazon上の正式な手順でキャンセルリクエストを送った場合、原則として出品者都合キャンセルのペナルティ対象にはなりません。
正式なリクエストに沿って処理すれば、出荷前キャンセル率には算入されないためです。
ただし、購入者からメッセージで「キャンセルしたい」と届いただけでは、正式なキャンセルリクエストとは限りません。対応前に、注文管理画面でキャンセルリクエストが表示されているか確認しましょう。正式な表示を確認してから処理を進めることが重要です。
Q.注文キャンセルできたか確認する方法は?
注文キャンセルが完了したかどうかは、セラーセントラルの「注文管理」画面で確認できます。対象の注文ステータスが「キャンセル済み」になれば、キャンセル処理は完了です。
キャンセル処理が完了すると、購入者側にもAmazonから通知が届きます。ただし、返金の反映タイミングは支払い方法やカード会社などによって異なります。
出品者側で返金日時を細かく調整することはできないため、まずは注文ステータスが正しく更新されているかを確認しましょう。
Q.低下したアカウント健全性を回復するには?
低下した指標をすぐに回復させる裏技はありません。まずは、キャンセルが発生した原因を確認し、在庫管理・発送体制・商品情報の確認フローなどを見直すことが重要です。
Amazonの指標は、一定期間の注文をもとに算出されます。たとえば、出荷前キャンセル率は過去7日間、注文不良率は過去60日間の注文が対象です。そのため、古い問題が計算対象から外れるまで時間がかかる場合があります。
なお、注文不良率は60日間と対象期間が長いため、出荷前キャンセル率(7日間)よりも回復に時間がかかる点には注意が必要です。
また、やむを得ずキャンセルした場合でも、購入者への丁寧な対応を優先し低評価を受けないようにして回復を早めていきましょう。
販売数を増やして割合を薄めるだけでなく、同じ原因のキャンセルを繰り返さない体制を作ることが回復につながっていきます。