楽天市場の運営では、作業効率を上げるためにCSVファイルを使用して販売価格や在庫をはじめとする商品情報をまとめて登録・更新できる「CSV商品一括編集機能」が不可欠です。
商品情報をひとつひとつ登録・更新していては時間がかかりすぎてしまいます。
しかし、
「どのようにCSVファイルを使えばいいの?」
「SKU移行後のCSV活用方法がいまいちわからない」
とお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では楽天市場におけるCSVファイルについて、活用が重要な理由やファイルの種類、SKU移行後の変更点などを網羅的に解説します。
常に楽天市場の最新情報を追い続けているジャグーだからこそ解説できるポイントも紹介していますので、ぜひ最後まで読んで楽天市場運営の効率アップの参考にしてみてください。
監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
楽天市場におけるCSVの活用とは?
楽天市場の運営においてCSVファイルを活用するメリットは商品情報の編集作業を効率化できることです。
楽天市場では、CSVファイルを店舗運営システム「RMS(Rakuten Merchant Server)」にアップロードすることで、商品情報を変更する作業を一括で行える「 CSV商品一括編集機能」が利用できます。
たとえば、店舗で扱う合計100点分の商品価格を変更する際に、RMSからひとつずつ変更する場合と、CSVファイルで一括編集する場合は、以下のとおり80%もの作業時間を効率化できます。
100点分の価格変更 | RMSからの個別更新 | CSVで一括編集 |
工程 | ・価格変更:1分 ・ダブルチェック:1分 (1点あたり合計:2分) | ・CSV作成20分 ・ダブルチェック20分 |
所要時間 | 100点×2分=200分 | 40分 |
上記は一例ですが、商品数が増えればさらに商品データをひとつずつ更新していくのは非効率のため、CSVで一括編集することで大幅に作業時間を短縮できるでしょう。
なお、楽天市場のCSV商品一括編集機能の利用には、月額固定費11,000円(税込)が必要ですが、商品数の多い店舗に限らずほとんどの店舗にとって必須と言える機能です。
楽天市場でCSV活用が重要な理由
CSVの活用が重要な理由は、多くの商品を扱いやすくなり売上アップを狙えることです。
楽天市場では商品数が多ければ、ユーザーに商品を届けやすくなるため、商品情報の編集作業を効率的に行えるCSV活用があれば商品数を増加していく前提で店舗運営を行えます。
たとえば、本棚を探しているユーザー視点で見れば、1種類の大きな本棚しか扱っていない店舗よりも、大小さまざまな本棚を10点、100点と多くの種類を取り揃えている店舗の方がユーザーの求める商品が見つかる可能性が高くなるでしょう。
また、商品ページが増えればCVR(コンバージョン率)や回遊率が高まり、SEO対策(検索上位表示対策)の面でも有利になります。
そのため、楽天市場の運営で売上を伸ばすためには商品数を増やし、増えた商品を効率的に管理できるCSV商品一括編集機能の活用が重要なのです。
楽天市場で使用するCSVファイルの種類
楽天市場で使用できるCSVのファイルは3種類で、それぞれ以下のような役割があります。
ファイル名 | normal-item.csv | item-delete.csv | item-cat.csv |
役割 | 商品・SKU・商品オプションの登録や変更を一括で行う | 商品・SKU・商品オプションの削除を一括で行う | カテゴリの登録・削除やカテゴリと商品の紐づけ管理を一括で行う |
なお、2023年4月1日より順次実施されている楽天のSKUプロジェクトにともない、CSV一括登録の仕様が変更されています。
SKUとは「Stock Keeping Unit((ストックキーピングユニット)の略で、在庫管理を行う際の「最小の管理単位」のことです。
同一商品で色やサイズ、バリエーションが異なる場合でも、同じ商品ページに各SKUを登録すれば、商品ページ内で比較がしやすくなります。
また、SKUプロジェクト移行以前は以下3つのファイルでしたが、現在は上記のファイル形式で対応するようにしましょう。
- item.csv
- select.csv
- item-cat.csv
なお「楽天SKUプロジェクト」について知らない方のために、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:楽天SKUプロジェクトとは?売上アップのための対応策を解説!
SKUプロジェクト導入後のCSV変更点
ここでは、楽天SKUプロジェクトが導入されてから変更となったCSVファイルの主な変更点を以下5つの項目に分けて解説します。
- CSVファイルの形式が変更された
- 商品情報の登録方法が変更され管理しやすくなった
- UPSERT方式が採用され誤入力のリスクが減った
- 商品属性を直接入力できるようになった
- CSVファイルダウンロードの使い勝手が良くなった
順に解説します。
1.CSVファイルの形式が変更された
ひとつ目は「item-cat.csv」を除く2種類のCSVファイル形式が変更されたことです。
SKU移行前は、以下のファイル形式と役割でした。
ファイル名 | item.csv | select.csv | item-cat.csv(変更なし) |
役割 | イベント時の商品情報を一括変更(登録・更新・削除)できる | 熨斗の有無などを確認するプルダウン項目(項目選択肢)や、バリエーションの在庫数などを一括で変更(登録・更新・削除)できる | カテゴリの登録・削除やカテゴリと商品の紐づけ管理を行う |
また、上記「楽天市場で使用するCSVファイルの種類」は既述済みですが、SKU移行後のCSVファイル形式と役割は以下のとおりです。
ファイル名 | normal-item.csv | item-delete.csv | item-cat.csv |
役割 | 商品・SKU・商品オプションの登録や変更を一括で行う | 商品・SKU・商品オプションの削除を一括で行う | カテゴリの登録・削除やカテゴリと商品の紐づけ管理を一括で行う |
SKU移行前までは「item.csv」「select.csv」のコントロールカラム※で登録・更新・削除をしていましたが、SKU移行後は「登録・更新」と「削除」がファイルにごとに役割が明確になり、コントロールカラムの指定が必要なくなったため操作が簡素化されました。
※コントロールカラムとは、CSV一括登録時にデータの新規登録・更新・削除を示す文字列のことで一般的にはCSVファイルの一列目に入力されます。
楽天市場におけるSKU移行前のコントロールカラムは、「新規追加:n」「変更:u」「削除:d」と分けられていました。
2.商品情報の登録方法が変更され管理しやすくなった
2つ目の変更点は、商品情報の登録に関しては「normal-item.csv」にのみ登録するだけとなり管理しやすくなったことです。
SKU移行前は内容に応じて「item.csv」と「select.csv」に別々に商品情報を入力していましたが、SKU移行後は「item-cat.csv」に登録するカテゴリや商品の紐付け情報以外の商品情報を「normal-item.csv」へ登録するだけとなり管理がしやすくなりました。
商品情報は「商品レベル」「商品オプションレベル」「SKUレベル」の3つの行に分けて入力します。
3.UPSERT方式が採用され誤入力のリスクが減った
3つ目の変更点は、商品情報を登録・変更・削除する方法がコントロールカラムからUPSERT(アップサート)方式に変更され誤入力のリスクが減ったことです。
UPSERT(アップサート)とは「INSERT(インサート)」と「UPDATE(アップデート)」を組み合わせた造語で、登録する情報がデータベースにあれば「更新」し、無ければ「新規追加(挿入)」を自動判定して行う方式のことです。
SKU移行前はCSVファイルのコントロールカラム列に以下のアルファベットを入力して登録・変更・削除を行っていました。
入力文字 | 処理 |
n | 登録 |
u | 変更 |
d | 削除 |
しかし、UPSERT方式では登録する商品管理番号やSKU管理番号が、RMSのデータベースにあるかないかを自動で判定し更新・登録されるため「u」で更新するべき商品に誤って「d」を入力し削除してしまう、というようなリスクが減少します。
なお、商品情報の削除については「item-delet.csv」で実施するため、誤入力による商品の一括削除などのミス防止にもつながります。
4.商品属性を直接入力できるようになった
4つ目の変更点は、ブランド名やカラー、メーカー品番などの商品属性をSKU管理番号レベルに単語や値で入力できるようになった点です。
SKU移行前は、商品属性が7桁の数字に変換された「タグID」を入力していたため、タグIDの変換が手間だったり、誤入力したりするリスクがありました。
しかし、SKU移行後は商品属性の「項目/値/単位」を1セットとしてCSVファイルの一行ごと入力欄が設けられ、商品属性を値や言葉で登録する仕様となり登録ミスが起にくくなりました。
ただし、入力値の表記揺れはある程度楽天内部で正規化されるものの、入力が不正確なものは正規化されないため商品名は正しく登録しましょう。
5.CSVファイルダウンロードの使い勝手が良くなった
5つ目の変更点は、CSVファイルをダウンロードする際の絞り込み条件が増え、使い勝手が良くなったことです。
CSVファイルのダウンロードに関して、SKU移行前でも商品番号やタグID、注文受付数など数多くの項目で絞り込みをしてからCSVダウンロードする仕様でした。
SKU移行後は、従来の絞り込み条件に加え、最終更新日や在庫の有無、店舗内カテゴリなどの絞り込み条件が追加され、ピンポイントで対象商品のファイルをダウンロードできるようになりました。
そのため、より正確な商品情報管理につながり、CSVファイルのダウンロード時間の短縮や編集の手間を削減できます。
また、意図せず他の商品の情報を変更してしまうといったリスクも回避できるでしょう。
CSV商品一括編集機能の登録と利用の流れ3ステップ
ここからは実際にCSV一商品括編集機能を利用する流れを、事前準備から3つのステップで解説します。
- 事前に準備しておくもの
- ステップ1.RMSから利用申込をする
- ステップ2.SFTPソフトを設定する
- ステップ3.CSVファイルをダウンロードして編集・アップロードを行う
順に解説します。
事前に準備しておくもの
まずCSV商品一括編集機能の登録をはじめる前に次の2点を用意しましょう。
CSVファイルを編集できるソフトは、使い慣れているソフトで構いません。
SFTP(Secure File Transfer Protocol)とは、インターネット経由で安全にファイルを送受信するための通信プロトコルです。つまり、CSVファイルをダウンロードしたり、アップロードするためのソフトです。
無料で使えるソフトもありますので、使いやすいソフトを見つけましょう。
また、ソフト以外にCSV商品一括編集機能の利用に月額11,000円(税込)の費用が発生するため、あらかじめ長期的な予算を確保しておくと安心です。
ステップ1.RMSから利用申込をする
各ソフトの準備ができたら、さっそく以下の手順でRMSからCSV商品一括編集機能を申し込みましょう。
- RMSにログイン
- 店舗様向け情報・サービスから「オプション機能利用申込・解約」をクリック
- CSV商品一括編集から「申込・解約」をクリック
- 申請/利用状況一覧画面に遷移して「申込みする」をクリック
お申し込みが完了したら、次はSFTPソフトの設定です。
ステップ2.SFTPソフトを設定する
次にSFTPソフトを設定します。
事前準備で用意したSFTPソフトをRMSに連携させる設定を行います。
設定にはホスト名とポート番号が必要ですが、ソフトによって手順が異なるため、「RMS店舗運営Navi」を閲覧し[商品情報登録>商品ページ設定 商品一括編集>関連ソフトウェアの設定方法・操作方法]をご確認ください。
なお、一例として「CyberDuck(サイバーダック)」の設定は以下の画面です。
設定が完了したら、SFTPソフトでCSVファイルのダウンロードやアップデートができるようになります。
ステップ3.CSVファイルをダウンロードして編集・アップロードを行う
ここまで設定が完了したら、CSVファイルをダウンロードします。
RMSから[商品管理>CSV一括編集 CSVダウンロード」をクリックします。
「商品情報(normal-item.csv)」のタブから、CSVファイルとして抽出したいデータを絞り込んで、ダウンロードを実行します。
なお、商品登録がお済みでない店舗はCSVファイルの完成イメージの確認用に、サンプル商品を登録してCSVへの反映状況を確認してみましょう。
最後にダウンロードが完了したCSVファイルを編集ソフト(Excelなど)で必要な編集を行い、SFTPソフトを使ってサーバーにアップロードを行います。
楽天CSVの活用ポイント6選
次に楽天市場でCSV商品一括編集機能を活用するポイントを6つ解説します。
- イベントごとにCSVファイルを用意しておく
- 大量の商品を登録する際には必ず使用する
- 購入手続きの選択肢を調整する際に使用する
- 特定ページへの誘導バナーを一括追加する
- 白背景画像を一括登録する
- SKUの統合
順に解説します。
1.イベントごとにCSVファイルを用意しておく
楽天市場で開催されるイベントに合わせた「normal-item.csv」を用意しておくのがおすすめです。
楽天市場ではイベント時にアクセス数が増えるため、商品名に販促用キーワードを追加すると効果的です。
たとえば、ポイントアップキャンペーンでは【ポイント2倍】と追加したり、クーポン配布時には【30%OFFクーポン配布】と追加したり、魅力的なワードを商品名に入れると良いでしょう。
そこで「normal-item.csv」を使えば商品名を一括で変更できるため、商品情報の編集効率を上げられます。
また、楽天市場は定期的に開催するイベントが多いため、そのイベントに合わせたCSVファイルを用意しておけば、微調整しながら再利用できるため便利です。
2.大量の商品を登録する際には必ず使用する
多くの商品を登録する場合も「normal-item.csv」を活用して一括編集をしましょう、
具体的には、50点以上の大量の商品を登録する際は、1点ずつ修正するよりもCSVファイルで効率化すれば作業時間を大幅に短縮できます。
楽天市場の運営担当者は業務は多岐に渡るはずです。CSVファイルの活用で効率化したリソースを商品登録業務以外に充てて売上がアップできれば、CSV商品一括編集機能の費用対効果を上げることが可能です。
ただし、担当者が不足している場合や、CSV商品一括編集機能を活用する時間を確保できない場合は商品登録作業を外注してみるのも対策のひとつです。
3.購入手続きの選択肢を調整する際に使用する
画像出典元:楽天市場|久世福商店商品ページ
購入手続きする際の送料やギフト設定などの選択肢の編集も「normal-item.csv」で設定できます。
特にギフトやプレゼント商品は「かごに追加」や「購入手続き」ボタン付近にラッピングや送料に関する設定を表示させておくとユーザーの購入導線もスムーズになるでしょう。
ただし、選択肢が多すぎるとCVR(転換率)に悪影響が出る可能性があるため、必要最低限の項目にしましょう。
4.特定ページへの誘導バナーを一括追加する
画像出典元:楽天市場|モダンデコ MODERN DECO商品ページ
関連商品やまとめ買い商品など、特定のページへ誘導するバナーも「normal-item.csv」を使えば一括登録できます。
たとえば、ベッドやシーツなどの寝具商品は、コーディネートを統一するために同じブランドの商品を購入する場合があります。
そのため、各商品ページに関連商品やまとめ買い商品のページに誘導するバナーを一括で追加することで、回遊導線ができアクセスの向上が期待できるでしょう。
5.白背景画像を一括登録する
白背景画像の一括登録をする作業も「normal-item.csv」で効率化できます。白背景画像の一括登録の目的はアクセス数の向上です。
白背景の商品画像は、楽天が楽天市場内または提携サイトに商品の宣伝として、商品画像を掲載することがあります。
具体的には、Googleで商品を検索した際の画像検索で掲載されやすくなったり、楽天市場の特集ページに掲載されやすくなったりするのです。
自社商品に白背景画像が多く出品されていれば露出度が増加してアクセス数が増加する可能性が高まります。
アクセス数が増加すれば、自然と売上増加にもつながりやすくなるため、白背景画像の商品は一定数取り扱うようにしましょう。
なお、白背景画像を作成するには楽天市場で決められたルールがあるため、詳しくは店舗運営Naviの[商品情報登録>商品ページ設定 商品個別編集>白背景画像の「画像作成ガイド」]をご確認ください。
6.SKUの統合
SKUの統合にも「normal-item.csv」の活用による効率化がおすすめです。
たとえば、ペットボトル水や洗剤などの同一商品を数量違いや、容量違いで販売している場合に商品ページを分けていると検索の導線が複雑となりユーザーが離脱してしまうリスクがあります。
一方、CSV活用によりSKUを同一商品の親品番に紐付けすることで、同じ商品ページから複数の数量や容量を選択できるため、転換率の向上やアップセルによる客単価の向上が見込めるでしょう。
楽天市場でCSVを活用する際の5つの注意点
ここでは、CSV商品一括編集機能を使う際に注意すべき5つの注意点を解説します。
- データのバックアップを取っておく
- ダウンロード・アップロード数の上限を把握しておく
- normal-item.csv における作業の際には必ず商品レベル行が必要になる
- レベル行の書き間違いに注意する
- SKUが1つでもSKUレベル行への入力を忘れない
順に解説します。
1.データのバックアップを取っておく
CSV一括更新は大量のデータを即時に処理できますが、アップロードしたCSVデータに誤りがあるとリカバリーが大変なため、実行前には必ずバックアップを取りましょう。
具体的には、登録している商品データのダウンロードデータを直接編集するのではなく、ダウンロードしたデータをバックアップとして、複製した別データを編集する対策が考えられます。
バックアップを取っておけば、万一更新内容に誤りがあった場合にも、ダウンロードした時点のデータでやり直しができます。
なお、Yahoo!ショッピングの「ストアクリエイターPro」には毎日自動でバックアップを取得してくれる機能がありますが、楽天市場のRMSには自動バックアップ機能は存在しないため、CSVデータのバックアップを忘れずに取っておくようにしましょう。
2.ダウンロード・アップロード数の上限を把握しておく
CSV商品一括編集機能に設けられたダウンロード数や、アップロード数の上限を把握しておくことも重要です。
SKU移行後のダウンロード数およびアップロード数の上限は以下のとおりです。
ダウンロード数の上限 | アップロード数の上限 |
・商品上限数:50,000商品 ・ファイル上限行数:100,420行 | ・商品上限数:50,000商品 ・ファイル上限行数:21,050,000行 |
なお、共通しているのは「商品の上限数が50,000商品」であることです。
対象商品が上限を超える場合は、絞り込み機能を活用して商品数が50,000点以下になるように調整を行いましょう。
3.normal-item.csv における作業の際には必ず商品レベル行が必要になる
商品情報の登録や、SKU変更のため「normal-item.csv」の編集作業をする場合は、必ず商品レベル行の入力が必要です。
「normal-item.csv」ファイルは、以下3つのレベル行で構成されています。
- 商品レベル行
- 商品オプションレベル行
- SKUレベル行
「normal-item.csv」ファイルを編集する場合は、各レベル行に入力される情報を紐づけるために商品レベル行の商品管理番号(商品URL)は必須項目です。
たとえばよくあるミスとして、SKU情報のみの更新するために商品レベル行の登録を失念してしまい、SKUレベル行のみ入力してアップロードしたことによりエラーが発生してしまう事例です。
一括で大量の情報を更新できる分、エラーが発生した場合のリカバリーは苦労するため、編集完了前に、商品レベル行に商品管理番号の登録漏れがないかチェックしましょう。
4.レベル行の書き間違いに注意する
CSVファイルを編集する際は、レベル行を書き間違えないように注意しましょう。
CSVファイルへの入力間違えや、不要な値を入力するとエラーになってしまいます。
よくある間違いとして、
- レベル行を書き間違える(商品レベル行にSKUレベル行の値を入力してしまう)
- レベル行に不要な値を入れる(SKUレベル行に商品番号や商品名を入力してしまう)
- 2カラム必要な情報を1カラムで設定しようとする(商品画像を「商品画像パスのみで設定しようとしてしまう」)
などが挙げられます。
SKU移行前のCSVファイルとは記入方法が異なっているため、変更点をしっかりと把握した上でファイルを編集しましょう。
5.SKUが1つでもSKUレベル行への入力を忘れない
SKU移行後のCSVファイルでは、複数のSKUを1つのファイルで管理できますが、SKUが1種類(シングルSKU)であってもSKUレベル行の入力が必要です。
商品によっては、カラーやサイズなどのバリエーションがなく単体で販売される商品であっても、CSVファイルのSKUレベル行は入力する必要があります。
また、SKUレベル行には販売価格や在庫数の項目があるため、忘れずに記載を行っておきましょう。
まとめ|楽天CSVを活用して業務効率を上げよう
楽天市場のCSV商品一括編集機能は、大量の商品情報をまとめて編集できるため、店舗運営の効率化には必須のツールです。
商品情報をひとつずつ変更するのは手間であり、商品数が多くなってくると商品管理のリソースが足りなくなったり、イベント時の対応が間に合わなくなったりする可能性があります。
そこで、CSV商品一括編集機能を活用すれば商品管理の効率化につながるだけでなく、効率化したリソースを売上を上げるためのコア業務に割けるためぜひ活用することをおすすめします。
しかし「SKU移行後の対応が追いついていない」「CSVファイルの編集スキルが不安……」などとお困りの方もいるのではないでしょうか。
ジャグー株式会社では、楽天市場の出店者様に対し、楽天市場出身者による専門的なサポートを行っています。売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売まで一気通貫したEC支援をご提供します。
CSV活用に限らず楽天の運用に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。