最終更新日:2026.5.27
【Amazon】相乗り出品とは?判断基準・避けるべき商品・やり方を解説
Amazonの相乗り出品とは、すでにAmazon上に存在する商品ページに対して、同じ商品を出品する販売方法です。手軽に始めやすい一方で、商品ページと実物が一致していないと、購入者クレームやアカウント健全性の悪化につながるおそれがあります。
一方で、
「相乗り出品と新規出品の違いがわからない」
「どの商品なら相乗り出品してよいのか知りたい」
「不正な相乗り出品への対策を知りたい」
と悩む出品者も多いのではないでしょうか。
本記事では、Amazonの相乗り出品の基本情報、メリット・デメリット、出品して良い商品の判断基準、出品手順、トラブル時の対処法まで解説します。
最後まで読めば、相乗り出品を安全に始めるための判断基準や、トラブルを避けながらAmazon販売を進めるポイントを整理できます。Amazon販売を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
監修者
ジャグー株式会社 代表取締役米原 広兼
新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。
約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。
また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。
目次
Amazonの相乗り出品とは?
Amazonの相乗り出品とは、すでにAmazon上に存在する商品ページ(既存ASIN)に対して、自社の価格・コンディション・在庫数・配送条件などを追加して販売する方法です。
Amazonでは、同じ商品を複数の出品者が販売する場合、1つの商品ページに各出品者のオファー情報が集約されます。出品者は新しく商品ページを作成しなくても、既存ASINに自社の販売条件を登録することで販売を始められます。
ただし、相乗り出品できるのは、商品ページの内容と実際に販売する商品が一致している場合に限られます。ASINの基本や活用方法については、以下の記事もあわせて確認してください。
関連記事:【2026年最新】AmazonのASINとは?活用方法や売上を伸ばすための応用法を解説
新規出品との違い

新規出品と相乗り出品の大きな違いは、商品ページを新しく作るか、既存の商品ページを使うかという点です。
Amazonでまだ販売されていない商品を扱う場合は新規出品、すでに同じ商品ページがある場合は相乗り出品を検討します。
新規出品と相乗り出品の主な違いは以下のとおりです。
| 比較項目 | 新規出品 | 相乗り出品 |
| 出品方法 | 新しい商品ページを作成する | 既存の商品ページに販売条件を追加する |
| 対象商品 | Amazonにまだ登録されていない商品 | すでにAmazonに登録されている同一商品 |
| 必要な情報 | GTIN、商品画像、商品説明文、メーカー情報など | 価格、在庫数、コンディション、配送方法など |
| 向いている商品 | 自社ブランド商品、OEM商品、独自セット商品 | 型番・JANコード・仕様が一致している既製品 |
| 注意点 | 商品ページ作成の手間がかかる | 商品ページと実物の完全一致が必要 |
相乗り出品は、商品画像や説明文を一から準備する手間を抑えられる一方、既存ページの内容と販売する商品が一致していることが前提です。
型番・容量・カラー・付属品・パッケージなどが異なる場合は、相乗り出品ではなく新規出品を検討しましょう。
相乗り出品に向いている商品
相乗り出品に向いているのは、型番や商品識別番号(GTIN)、仕様が明確に決まっている標準化された商品です。
具体的な商品の例は以下のとおりです。
- 大手メーカーの生活家電
- 流通量の多い書籍・メディア商品
- 市販の日用品
- JANコードや型番が明確な既製品
- 容量・カラー・付属品などの仕様を確認しやすい商品
一方で、既存の商品ページと販売する商品の内容が一致しにくいものは、相乗り出品には向いていません。
相乗り出品を避けるべき商品の例は以下のとおりです。
- 出品者が独自におまけを付けたセット商品
- 自社ロゴを入れたOEM商品
- 独自パッケージの商品
- 付属品の有無が商品ページと異なる商品
- 容量・カラー・仕様・パッケージが異なる商品
少しでも違いがある商品を販売したい場合は、既存ページに相乗りするのではなく、新規カタログを作成して出品するのが基本です。
Amazonで相乗り出品する4つのメリット

ここからは、Amazonで相乗り出品するメリットを4つ紹介します。
各メリットを理解しておくと、相乗り出品が自分の販売スタイルに合っているか判断しやすくなります。
1.商品ページを作成する手間を減らせる
相乗り出品では、すでにAmazon上にある商品ページへ出品するため、商品画像や説明文を一から作成する手間を減らせます。
通常のEC販売では、写真撮影、商品説明の作成、検索キーワードの設定などが必要です。
一方、相乗り出品ではASINやJANコードで同じ商品ページを探し、価格・在庫数・コンディションなどを入力すれば出品できます。販売準備にかかる時間を抑えられる点はメリットといえるでしょう。
商品ページ作成の具体的な手順やCVRを高めるポイントは、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:Amazonの商品ページ(カタログ)の作成手順!CVRを高める7つの作成ポイントも紹介
2.既存ページの集客力や販売実績を活かせる
相乗り出品では、既存の商品ページが持つ集客力や販売実績を活用できます。
Amazonでは、レビュー数や販売実績が購入判断に影響するため、ゼロから商品ページを育てるには時間がかかります。
相乗り出品なら、すでに検索されている商品ページやレビューが集まっているページに出品可能です。
販売開始直後から購入者の比較対象に入りやすくなり、自社ショップの知名度が低い段階でも販売機会を増やしやすい点が魅力です。
3.初心者でも低コストで販売を始めやすい
相乗り出品は、初心者でも比較的低コストで始めやすい販売方法です。
自社ECサイトを作る場合、サイト制作費や広告費が必要になるケースがありますが、相乗り出品では主に仕入れ代金とAmazonの出品費用で販売を開始できます。
発生する主な費用は以下のとおりです。
- 出品プランの月額登録料または成約料
- 商品カテゴリごとの販売手数料
- FBAを利用する場合の配送代行手数料・在庫保管手数料
少量の商品から販売を始め、売れ行きを見ながら仕入れ量や販売価格を調整できる点もメリットです。
4.売れている商品をAmazon内でリサーチしやすい
相乗り出品では、Amazon内の情報をもとに売れやすい商品をリサーチしやすい点もメリットです。Amazonでは以下のような情報を確認できます。
- 売れ筋ランキング
- レビュー数・評価
- 販売価格の相場
- 出品者数や在庫状況
さらにKeepaなどの外部ツールを使えば、価格推移や販売傾向も確認できます。勘に頼らず、データをもとに仕入れ判断が可能です。
Amazonで相乗り出品する3つのデメリット

相乗り出品には、既存の商品ページを活用できるメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
事前にデメリットを把握しておけば、利益が出にくい商品を避け、販売条件を見直せます。
1.価格競争に巻き込まれやすく利益率が低下する
相乗り出品では同じ商品ページに複数の出品者が並ぶため、価格競争に巻き込まれやすいです。
購入者は同じ商品であれば、価格や配送条件を比較して購入先を選ぶ傾向があります。そのため、他の出品者より高い価格を設定すると販売機会を逃す可能性があります。
一方で、値下げを続けると利益率が下がり、手数料や送料を差し引いたあとに利益がほとんど残らないケースも少なくありません。
仕入れ前に利益計算を行い、無理な価格競争になりそうな商品は避けることが大切です。
2.おすすめ出品を獲得できないと売れ行きが落ちやすい
相乗り出品では、おすすめ出品を獲得できるかどうかが売れ行きに影響します。
おすすめ出品とは、商品詳細ページの「カートに入れる」「今すぐ買う」ボタン付近に表示される出品枠のことです。
購入者は、出品者一覧を細かく比較せず、おすすめ出品から購入する傾向があります。そのため、おすすめ出品を獲得できない場合、自分の商品が目立ちにくくなり、販売機会が減るおそれがあります。
価格だけでなく、配送スピードや在庫状況、アカウントの健全性も意識すると良いでしょう。
3.商品ページの画像や説明文を自由に変更しにくい
相乗り出品では、既存の商品ページを利用するため、画像や説明文を自由に変更しにくい点もデメリットです。
商品画像が見づらい、説明文が不足していると感じても、相乗り出品者の判断だけで内容を変更できるとは限りません。
商品情報の修正提案はできますが、反映されるかどうかはAmazon側の判断になります。
また、ブランド登録されている商品では、ブランド所有者の権限が強く、相乗り出品者が商品ページを改善するのは難しい場合があります。独自の訴求をしたい商品には不向きといえるでしょう。
Amazonで相乗り出品して良い商品の判断基準

Amazonで相乗り出品して良い商品の判断基準は、以下のとおりです。
ページ情報と異なる商品を出品すると、購入者からのクレームやアカウント健全性の悪化につながるおそれがあります。見た目が似ているだけで判断せず、細部まで確認してから出品しましょう。
型番・JANコード・容量・カラー・付属品が完全に一致している
相乗り出品では、型番やJANコードだけでなく、容量・カラー・サイズ・付属品まで商品ページと一致している必要があります。
たとえば、商品ページが「ブラック」なのに「ネイビー」を発送したり、「500ml」のページに「450ml」の商品を出品したりすると、仕様違いとしてトラブルにつながります。
付属品が欠けている商品を新品として出品することも避けなければなりません。見た目が似ていても、仕様が一つでも違えば別商品として扱いましょう。
パッケージやセット内容が商品ページの情報と一致している
相乗り出品では、商品の本体だけでなく、パッケージやセット内容も商品ページと一致している必要があります。確認したい項目は以下のとおりです。
- 外箱やパッケージのデザイン
- 同梱物の有無
- 初回特典や限定特典の有無
- 通常品・限定品・並行輸入品の違い
たとえば、特典付き商品のページに、特典が欠品した商品を新品として出品すると、購入者の期待と異なる商品を届けることになります。外箱や同梱物の違いも含めた確認が重要です。
法律やAmazonの出品制限に違反していない
相乗り出品では、商品ページと手元の商品が一致していても、法律やAmazonの出品制限に違反していないか確認する必要があります。
Amazonマーケットプレイスでは、出品者が商品を販売できる一方で、プラットフォームの安全性や品質を保つため、特定のカテゴリ・ブランド・商品に制限が設けられています。
出品登録画面で「出品許可を申請する」と表示された場合はそのまま販売できません。制限対象商品ポリシーを確認し、必要に応じて許可申請を行いましょう。
Amazonマーケットプレイスの仕組みや出品時の注意点は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【2026年】Amazonマーケットプレイスとは?出品する5つのメリットと成功のコツ
正規の仕入れ証明を残せる
相乗り出品では、正規ルートで仕入れたことを証明できる書類を保管しておくことも重要です。Amazonでは、真贋調査や出品許可の確認のため、請求書などの提出を求められる場合があります。
請求書に記載されている主な項目は以下のとおりです。
- 仕入れ先名
- 仕入れ先の連絡先
- 購入者情報
- 発行日
- 商品名
- 数量
書類を用意できないと、販売停止やアカウントへの影響につながるおそれがあります。安全に販売を続けるためにも、仕入れ時点で証明書類を残しておきましょう。
Amazonで相乗り出品を避けるべき商品
Amazonで相乗り出品する際は、以下のような商品を避ける必要があります。
規約上の問題がない商品でも、価格競争が激しすぎる場合は利益が残りにくくなります。安全性と採算性の両面から、相乗り出品する商品を慎重に判断しましょう。
有名ブランド・キャラクター商品
有名ブランドやキャラクター商品は、模倣品や海賊版が流通しやすいため、相乗り出品を避けた方が安全です。
Amazonでは、真正品のみを販売する責任が出品者とサプライヤー双方に求められます。
出品後に真贋確認を求められた際、正規サプライヤーの請求書を提出できなければ、販売停止やアカウント停止につながるおそれがあります。
仕入れ価格が安くても、正規ルートを証明できない商品は扱わない判断が重要です。
真正品・販売権・完全一致を証明できないブランド商品
ブランド商品すべてが相乗り禁止というわけではありませんが、真正品であることや販売権、商品ページとの完全一致を証明できない場合は避けるべきです。
ブランド側から知的財産権侵害などの申し立てを受けた際、正当な仕入れや販売の根拠を示せなければ、出品停止やアカウント悪化につながります。
特に商標ロゴが入った商品や、正規販売ルートが不明な商品はリスクが高いため、証明手段がないまま相乗りしないようにしましょう。
OEM商品や独自セット商品
OEM商品や独自セット商品は、既存ページへの相乗りに向いていません。
自社ロゴを入れた商品や、独自のおまけを付けた商品は、見た目が似ていても既存の商品ページと完全一致しないためです。
無理に既存ASINへ相乗りすると、仕様違いの商品として購入者トラブルや通報につながるおそれがあります。OEM商品や独自セットを販売する場合は、既存ページへ出品するのではなく、新しい商品ページを作成する前提で進めましょう。
商品ページと少しでも仕様が違う商品
商品ページと少しでも仕様が違う商品は、相乗り出品を避ける必要があります。特に以下のような商品はページ情報と完全に一致しているか慎重に確認しましょう。
- 型番が異なる商品
- 旧モデル・新モデルが異なる商品
- 容量が異なる商品
- 付属品が異なる商品
- パッケージが異なる商品
- 並行輸入品
- バルク品
たとえ見た目が似ていても、商品情報と実物が一致しなければクレームにつながります。完全に同一と判断できない商品は、無理に相乗りせず別商品として扱いましょう。
Amazonで相乗り出品するやり方
Amazonで相乗り出品する場合は、セラーセントラルから既存の商品ページを検索し、販売条件を登録します。
商品ページを新しく作成する必要はありませんが、手元の商品と既存ページの情報が完全に一致しているかを必ず確認しましょう。
相乗り出品の基本的な流れは以下のとおりです。
- セラーセントラルにログインする
- 「カタログ」から「商品を追加」を開く
- 商品名・ASIN・GTIN(JANコードなど)で既存商品を検索する
- 対象商品を選び、商品の状態を選択する
- 「この商品を出品」または「出品許可を申請」をクリックする
- 在庫数・販売価格・商品状態・配送方法などを入力する
- 「保存して完了」をクリックする
出品許可が必要な商品では、申請画面で必要書類を確認し、条件を満たす書類を提出する必要があります。
画面表示は出品アカウントや商品カテゴリによって異なるため、実際の案内に沿って入力を進めましょう。
Amazonの相乗り出品で起きやすいトラブルと対処法
Amazonの相乗り出品では、出品前に確認していても、販売開始後にトラブルが起きる場合があります。代表的なトラブルは以下のとおりです。
トラブルを放置すると、アカウント健全性の悪化や販売機会の損失につながります。発生時は原因を切り分け、証拠や対応履歴を残しながら冷静に対処しましょう。
出品登録できない・エラーが出る
出品登録時にエラーが出る場合は、制限対象カテゴリやブランドに該当している可能性があります。
まずは画面に表示された内容を確認し、出品許可申請が必要なのか、商品情報の入力ミスなのかを切り分けましょう。
確認したい項目は以下のとおりです。
- エラー文の内容
- 出品許可申請ボタンの有無
- 必要書類の種類
- ASINやJANコードの入力ミス
- アカウント健全性の警告有無
出品許可が必要な場合は、請求書などの書類を用意して申請します。仕入れ後に販売できない事態を避けるため、仕入れ前に出品可否を確認しておきましょう。
他の出品者から嫌がらせを受ける
相乗り出品では、不自然な大量注文や根拠の薄い知的財産権侵害の申し立てなど、競合出品者とのトラブルが起きる場合があります。疑わしい動きがあったときは、相手に直接反論するのではなく、まず証拠を残しましょう。
保存しておきたい情報は以下のとおりです。
- 注文番号
- 通知内容
- 相手からのメッセージ
- 在庫数の変動履歴
- 仕入れを証明できる書類
その上で、セラーセントラルのケースログや違反報告フォームからAmazonへ相談します。感情的な返信を避け、事実ベースで説明することが重要です。
商品違いによる購入者クレームが発生する
商品違いのクレームが発生した場合は、まず購入者対応を優先します。
注文内容と届いた商品の状況を確認し、返品・返金などAmazonのルールに沿って対応しましょう。
その後、出品したASIN、発送した商品の型番やJANコード、倉庫内での取り違え、商品ページの変更有無を確認します。
原因がわからないまま販売を続けると、同じクレームが繰り返されるおそれがあります。該当商品の出品を一時停止し、在庫と商品ページを再確認してから販売を再開しましょう。
在庫切れで出品者都合キャンセルになる
在庫切れで注文をキャンセルすると、出荷前キャンセル率が悪化します。
Amazon公式では、出品者出荷の出荷前キャンセル率を2.5%未満に抑えることが求められており、2.5%を超えると出品者出荷の出品が停止される場合があります(FBA商品はAmazon側が在庫管理を行なうため対象外)。
特に、自社ECサイトや他モールでも同じ商品を販売している場合は、在庫反映の遅れによる売り越しに注意が必要です。
対策としては、以下の方法があります。
- 販売後すぐに各販路の在庫数を更新する
- 在庫数を少なめに登録する
- 売れ筋商品の棚卸し頻度を上げる
- 複数販路で販売する場合は在庫連携ツールを活用する
在庫切れによるリスクや販売再開時の立て直し方を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
関連記事:Amazonで在庫切れになるとどうなる?6つのリスクや事前対策・立て直し方法など解説
Amazonの相乗り出品で売上を伸ばすための3つのコツ

ここからは、Amazonの相乗り出品で売上を伸ばすためのコツを3つ紹介します。
販売条件を継続的に見直すことで、購入者に選ばれやすい状態を作りやすくなります。
1.おすすめ出品の獲得に関わる価格・配送・評価を整える
相乗り出品で売上を伸ばすには、おすすめ出品の獲得を意識する必要があります。
おすすめ出品は、商品詳細ページの「カートに入れる」「今すぐ買う」ボタン付近に表示される出品枠です。
Amazon公式ではおすすめ出品の選定基準を完全には公開していません。ただし、競争力のある価格・在庫状況・お届け先住所などをもとに選ばれるとされています。
おすすめ出品の獲得に向けて整えたい主な項目は以下のとおりです。
- 競争力のある販売価格を設定する
- 在庫切れを起こさないように管理する
- 配送予定日を守る
- 購入者からの問い合わせに丁寧に対応する
- キャンセル率や注文不良率を悪化させない
価格だけを下げても、在庫切れや配送遅延、低評価が続くと購入者に選ばれにくくなります。価格・配送・評価を総合的に整え、安定して販売できる状態を作りましょう。
2.FBAを活用して配送品質を安定させる
FBAとは、フルフィルメント by Amazonの略で、Amazonが出品者に代わって商品の保管や配送を行うサービスです。相乗り出品では、同じ商品ページ内で複数の出品者が比較されるため、配送品質を安定させることも購入者に選ばれる上で重要です。
FBAでAmazonに任せられる主な業務は以下のとおりです。
- 商品の保管
- 注文処理
- 梱包・配送
- 返品対応
- カスタマーサービス
FBAを利用した商品は、Amazonによる出荷やカスタマーサービスの対象になるため、購入者に安心感を与えやすくなります。ただし、FBA手数料や在庫保管料も発生するため、利益計算を行った上で活用しましょう。
FBAの詳しい仕組みは、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:Amazon FBAとは?儲からないは嘘?概要やメリット・黒字運営のポイントを徹底解説
3.売れた商品データを次の仕入れや商品企画に活かす
相乗り出品で得た販売データは、次の仕入れ判断に活用できます。感覚だけで商品を選ぶのではなく、実際に売れた数量や価格、在庫回転、利益率を確認することで、扱うべき商品の傾向が見えやすくなります。
確認したい主なデータは以下のとおりです。
- 売れた数量
- 販売価格の推移
- 利益率
- 在庫回転率
- 返品・キャンセルの発生状況
売れた商品を分析すれば、次回の仕入れ精度を高めたり、将来的な自社商品企画のヒントを得たりできます。販売結果を記録し、次の改善につなげましょう。
自社商品に不正な相乗りが入った場合の対策
自社商品やオリジナル商品をAmazonで販売する場合、不正な相乗り出品への対策も重要です。
仕様が異なる商品や非真正品が同じ商品ページで販売されると、購入者から「違う商品が届いた」と受け取られ、自社商品の評価やブランドイメージに悪影響を及ぼします。
さらに不正な出品者におすすめ出品を奪われると、自社の販売機会を失う可能性もあります。
自社商品を守るための主な対策には以下のようなものが挙げられます。
- 価格調整・配送品質の改善で一時的に対策する
- 独自セット・ノベルティ付き商品は別ASINで設計する
- 商標の出願・登録とAmazon Brand Registryで保護体制を整える
不正な相乗りを完全に防ぐのは簡単ではありませんが、販売条件の見直しとブランド保護の仕組みを組み合わせることで、被害を抑えられるでしょう。
対策1:価格調整・配送品質の改善で一時的に対策する
自社商品に不正な相乗りが入った場合は、まず販売機会を守るために、自社の販売条件を見直しましょう。
不正な出品者におすすめ出品を奪われると、自社から購入されにくくなるため、早めの対応が必要です。
一時的な対策としては、以下の方法があります。
- 競争力のある価格に調整する
- 在庫切れを防ぐ
- FBAを活用して配送品質を安定させる
- 問い合わせ対応や低評価対策を徹底する
ただし、価格調整や配送改善は、不正な相乗りそのものを排除する対策ではありません。あくまで販売機会を守るための応急処置として行い、並行して証拠の保存やAmazonへの報告も進めましょう。
対策2:独自セット・ノベルティ付き商品は別ASINで設計する
独自セットやノベルティ付き商品を販売する場合は、既存ASINに相乗りするのではなく、別ASINとして設計することが重要です。
独自パッケージ、限定特典、オリジナル付属品などがある商品は、通常品とは内容が異なります。
既存ページに無理に出品すると、商品ページの情報と実物が一致しない状態になり、購入者トラブルにつながるため注意が必要です。
別ASINで設計する際は、以下の情報を明確にしましょう。
- 独自パッケージの有無
- セット内容
- ノベルティや特典の内容
- 通常品との違い
- 商品画像や説明文で伝えるべき仕様
最初から別商品として登録しておけば、他社が同じ内容を用意できない限り、完全一致の条件を満たしにくくなります。
対策3:商標の出願・登録とAmazon Brand Registryで保護体制を整える
本格的に自社商品を守るには、商標の出願・登録とAmazon Brand Registryの活用を検討しましょう。
Amazon Brand Registryは、ブランド所有者が自社ブランドを保護し、知的財産権侵害などを報告しやすくするための仕組みです。Report a Violationでは、著作権・特許・商標の侵害を報告できます。
Amazon Brand Registryを活用する前に、以下を確認しておきましょう。
- ブランド名やロゴを商品・パッケージに表示しているか
- 商標を出願または登録しているか
- ブランド所有者として申請できる状態か
- 侵害報告に必要な証拠を用意できるか
ブランド登録を済ませておくと、不正確な商品情報や知的財産権侵害の疑いがある出品を発見した際に、Amazonへ報告しやすくなります。
不正な相乗り出品の排除を申告できる条件と手順
自社商品に不正な相乗り出品が入った場合は、感覚的に排除を申告するのではなく、対象となる条件と対応手順を整理することが重要です。
排除申告の対象になりうるケースと、Amazonへ報告する際の基本的な流れを解説します。
排除を申告できる条件
不正な相乗り出品として申告対象になりうるのは、単に「他社が同じページで販売している」だけではなく、商品や権利関係に問題がある場合です。
たとえば、以下のようなケースが該当します。
- 偽物・模倣品の疑いがある
- 商品ページと実物の仕様が違う
- 付属品・セット内容・ノベルティが不足している
- 商標・ブランド名・画像を無断使用している
- 正規品ページに並行輸入品や仕様違い商品を出品している
- 購入者に誤認を与える販売状態になっている
Amazonでは、偽造品の販売を禁止しており、Amazonカタログにない商品は新しい商品詳細ページを作成する必要があるとされています。
申告時は、感覚的な主張ではなく、商品ページと実物の違いや権利侵害の根拠を示すことが重要です。
排除を申告する手順
不正な相乗り出品を見つけた場合は、いきなり申告するのではなく、まず事実関係を整理しましょう。
事実関係の整理から報告までの流れは以下のとおりです。
- 相乗り出品者の商品が本当に同一商品か確認する
- 商品ページとの差異、非真正品の疑い、付属品不足などを整理する
- 必要に応じてテスト注文を行い、商品状態を確認する
- 商標・ブランド名・画像・商品仕様などの権利関係を確認する
- Amazon Brand Registryや知的財産権侵害申告フォームから報告する
- Amazonから追加資料を求められた場合は、請求書・写真・比較資料などを提出する
Amazon Brand Registryは、ブランド所有者がブランド保護や商品情報の管理に役立つツールを利用できる仕組みです。
申告時は、テストバイした商品の写真、商品ページとの比較資料、商標情報、正規品の仕様がわかる資料などをそろえると、Amazon側に状況を伝えやすくなります。
相乗り出品を正しく理解して安全にAmazon販売を始めよう
相乗り出品は、既存の商品ページを活用して販売を始められる一方で、商品ページと実物の一致や出品制限、在庫管理などに注意が必要です。
また、売上を伸ばすには、価格調整やおすすめ出品の獲得、FBA活用なども継続的に見直す必要があります。
自社だけで対応しきれない場合は、Amazon運用に詳しい外部パートナーへ相談するのも選択肢の一つです。
ジャグーでは、自社でもAmazon店舗を運営して得た実践的な知見をもとに、売上だけでなく利益まで見据えたAmazon支援を行なっています。相乗り出品を含め、Amazon運用全体を見直したい方は、ジャグーのAmazon支援も検討してみてください。

相乗り出品に関するよくある質問
Q.複数の商品を一括で出品登録できますか?
大口出品アカウントであれば、複数の商品を一括で出品登録できます。Amazonでは、在庫ファイルテンプレートを使い、複数商品の出品情報をまとめてアップロードできます。
登録時に入力する主な項目は以下のとおりです。
- ASINなどの商品識別情報
- 販売価格
- 在庫数
- コンディション
- 配送方法
小口出品では一括登録機能を利用できないため、商品登録画面から1点ずつ登録する必要があります。商品数が増える場合は、大口出品の利用を検討しましょう。
Q.相乗り出品に大口出品プランは必要ですか?
小口出品でも相乗り出品は可能ですが、本格的に販売するなら大口出品プランが向いています。
Amazon公式では、小口出品は1商品が売れるごとに100円、大口出品は月額4,900円の基本料がかかり、両プランとも別途カテゴリ手数料も必要です。月50点以上販売する場合は、大口出品の方が費用面でも合いやすいでしょう。
さらに、大口出品では一括出品や広告など、販売を広げるための機能も使いやすくなります。少量販売なら小口、本格運用なら大口を選ぶのが基本です。
Q.相乗り出品でも広告を出せますか?
相乗り出品でも条件を満たせば広告を出せます。
Amazonのスポンサープロダクト広告を利用するには、大口出品者であることや、広告対象の商品がおすすめ出品の対象であることなどが条件です。
スポンサーブランド広告を利用する場合は、大口出品者であることに加え、Amazon Brand Registryに登録されたブランド所有者である必要があります。
相乗り出品でも広告は使えますが、出品プラン、商品状態、おすすめ出品の適格性、ブランド登録の有無によって利用できる広告メニューが変わります。
なお、スポンサープロダクト広告の適格条件は時期によって変更されているため、最新仕様はAmazon広告ヘルプを確認するようにしてください。