楽天スーパーSALEサーチは活用していますか?
1年に4回ある楽天スーパーSALEで売上を伸ばすためには必須の施策です。
しかし、
「楽天スーパーSALEサーチの存在は知っているけど、申請方法がわからない」
「楽天スーパーSALEサーチってそんなに効果あるの?」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、楽天スーパーSALEサーチを活用する重要性やメリット、注意点などを解説した上で、申請方法まで徹底解説します。
設定時の注意点も細かく紹介しているので、楽天スーパーSALEで売上を伸ばしたい担当者の方は必見です。
元楽天ECCだからこそ紹介できる売上アップ術も紹介しているので、ぜひ最後まで読んであなたの店舗の売上アップの参考にしてみてください。
監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
楽天スーパーSALEサーチとは
画像出典元:楽天市場|楽天スーパーSALEトップページ
楽天スーパーSALEサーチとは、楽天スーパーSALE期間中に限定で表示される検索窓のことです。
楽天スーパーSALE中になると通常の検索窓と並び、割引商品を検索できる専用の検索窓として追加で表示されます。
また、楽天のスーパーSALEサーチで検索表示される商品は次の2種類に分かれます。なお、店舗側で設定する割引率によっても申請できる種類が異なるため、合わせて確認しておきましょう。
画像出典元:楽天|ヘルプ・問い合わせ
種類 | 半額表記(黄色):半額サーチ | 割引表記(赤色):通常セールサーチ |
特徴 | 割引額が通常売価の50%以上の商品のみ申請が可能 | 割引額が通常売価の10〜49%の商品のみ申請可能 |
半額サーチの方がよりお得感を演出できますが、通常楽天スーパーSALEサーチでも十分に楽天スーパーSALE対策の効果を発揮できるでしょう。
楽天スーパーSALEサーチの活用が重要な理由
楽天スーパーSALEサーチを活用すれば商品のアクセス数を伸ばし売上アップが期待できます。
楽天スーパーSALEでは、楽天がテレビCMやつり革広告などで積極的にプロモーションを行っているため、通常時と比べて多くのユーザーが楽天市場に訪れるのが特徴です。
セール期間中に楽天市場を利用するユーザーは「楽天スーパーSALE=割引商品」という認識を持っており、よりお得に商品を購入しようと楽天スーパーSALEサーチの検索機能を利用する傾向にあります。
また、楽天スーパーSALEサーチで表示される商品は、最低10%以上の割引が設定されているため、アクセス数やCVR(コンバージョン率)の向上が期待できるでしょう。
そのため、売上を伸ばしたい商品がある場合は、楽天スーパーSALEサーチの活用が重要です。
楽天スーパーSALEサーチの5つのメリット
ここからは、楽天スーパーSALEサーチを活用する5つのメリットを解説します。
- 大幅なアクセス数向上
- CTR(クリック率)の向上
- CVR(転換率)の向上
- セール終了後のSEO順位の向上
- リピーターの獲得につながる
順に解説します。
1.大幅なアクセス数向上
楽天スーパーSALEサーチを活用すれば、大幅なアクセス数の増加が期待できます。
楽天市場には通常時でも3億点以上の商品が出品されていますが、楽天スーパーSALEサーチに登録される商品はおよそ1,000万点に限られます。
また、楽天スーパーSALE期間中はユーザーの約8割が楽天スーパーSALEサーチから検索することがわかっています。
そのため、通常よりも単純計算で20倍以上も自社商品を見つけてもらえる期待値が高くなるため、登録しておけばより多くのユーザーに見つけてもらいやすくなり、自然とアクセス数が向上するでしょう。
2.CTR(クリック率)の向上
画像出典元:楽天|ヘルプ・問い合わせ
楽天スーパーSALEサーチを活用すれば、CTR(クリック率)の向上にもつながります。
楽天スーパーSALEサーチを活用したい商品を申請し、審査を通過すれば設定した割引率によって「スーパーSALE割引」または「スーパーSALE半額」のアイコンが付与されます。
このアイコンは、楽天スーパーSALEサーチ以外の検索結果でも表示されるため、自社商品にスーパーSALEのアイコンがついていれば、ユーザーの目を引きCTRの向上にも寄与するでしょう。
3.CVR(転換率)の向上
さらに、CVR(転換率)が向上し売上が上がりやすくなるのもメリットと言えます。
楽天スーパーSALEは楽天自らテレビCMなどで大々的にプロモーションを行っているため、期間中は「お得に買物がしたい」というユーザーが多く集まるイベントです。
また、楽天スーパーSALEサーチに登録すると、買い物かごの価格表示が2重価格表記となりお得感が伝わりやすくなります。
そのため、楽天スーパーSALEサーチを活用すれば通常時やクーポンを配布するよりもCVRが上がりやすくなるでしょう。
4.セール終了後のSEO順位の向上
楽天スーパーSALEサーチを活用すればセール終了後のSEO順位にも好影響があるのがメリットです。
楽天市場のSEOアルゴリズムは直近2週間の売上が大きく影響するといわれています。
楽天スーパーSALEの開催期間は約1週間から10日ほどのため、楽天スーパーSALEサーチを活用して売上を上げれば、セール終了後にSEO順位が大幅に上がる可能性があります。
そのため楽天市場の運営において中長期的に売上を向上させるためにも、1年に4回開催される楽天スーパーSALEを活用したSEO対策は欠かせません。
なお、楽天におけるSEO対策について具体的な方法を知りたい方は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【2024年最新版】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策10選を徹底解説!
5.リピーターの獲得につながる
楽天スーパーSALEサーチをきっかけに自社商品を多くのユーザーに購入してもらうことで、リピーターの獲得も期待できます。
自社商品が楽天スーパーSALEサーチに登録されれば露出度が高まり、潜在層のユーザーにも自社商品が認知されやすくなるでしょう。
そのため、楽天スーパーSALEをきっかけに購入され気に入ってもらえればリピーターの獲得にもつながります。
特に日用品や消耗品などのリピート率の高い商材を取り扱っている場合は、楽天スーパーSALEサーチで優先的にリピート率の高い商品を登録するのがおすすめです。
楽天スーパーSALEサーチを活用する際の3つの注意点
ここからは楽天スーパーSALEサーチを活用する際の3つの注意点を以下のとおり解説します。
- 値引きが必須である
- 通常販売価格での販売実績が必要
- SEO対策が必須
順に解説します。
1.値引きが必須である
ひとつ目の注意点は、最低でも10%以上の値引きを設定する必要があることです。
楽天スーパーSALEサーチへ自社商品を登録しセールラベルを獲得するためには、上記「楽天スーパーSALEサーチとは」で紹介したとおり、次の割引率に設定する必要があります。
画像出典元:楽天|ヘルプ・問い合わせ
種類 | 半額表記(黄色):半額サーチ | 割引表記(赤色):通常セールサーチ |
特徴 | 割引額が通常売価の50%以上の商品のみ申請が可能 | 割引額が通常売価の10〜49%の商品のみ申請可能 |
セール期間中に割引率を考慮せず、利益率が低い商品を出品してしまうと赤字になりかねないことから、基本的には利益率が高い商品を登録するべきです。
ただし、利益率が低くてもセール終了後にリピート率の増加が見込まれる商品の場合は、長期的な利益を見越して、セールに出品する戦略も良いでしょう。
また、購入実績が増えればSEOの評価が上がったり、レビューを多く獲得できたりするメリットもあるため、中長期的な視線で楽天スーパーSALEサーチを活用するのがおすすめです。
2.通常販売価格での販売実績が必要
出典元:店舗運営Navi | 楽天スーパーSALEサーチ イベント商品申請
2つ目の注意点は、通常販売価格での実績が必要な点です。
楽天スーパーSALEサーチの審査では、通常販売での実績を評価され掲載の判断が行われます。
楽天の審査基準のなかでも、審査を通過しない理由のほとんどが「販売実績の確保」と「通常価格での実績が足りない」ことです。
そのため、商品の販売状況を確認し、楽天スーパーSALEサーチの審査基準を満たしているかを事前に確認しておきましょう。
販売実績については下記の動画でも詳しく解説していますので、ぜひ併せて確認してみてください。
3.SEO対策が必須
3つ目の注意点はSEO対策をしているか確認することです。
楽天スーパーSALEサーチではRPP広告など運用型の広告がないため、SEO対策が必須です。
楽天スーパーSALEサーチでは、通常時の30分の1程度の限られた商品数のみ表示されるため、自社商品を見つけてもらいやすくなるものの、多くのユーザーに認知されるためにはSEOの評価を高めておく必要があります。
そのため、セール前の準備段階で景品表示法や薬機法を遵守した、キーワード名、キャッチコピー名を記載しましょう。
なお、SEOに効果的な商品名やキャッチコピーをつけるコツを紹介した動画を公開しています。ぜひご覧いただき、SEO対策の一環としてみてください。
関連動画:【楽天SEO対策】検索順位が上がる! 商品名の付け方大公開【楽天市場】
楽天スーパーSALEサーチの申請手順5ステップ
ここからは実際に楽天スーパーSALEサーチに申請手順を以下5ステップに分けて解説します。
- 事前商品登録
- 楽天スーパーSALEサーチの申請
- コピーページによる申請とは?
- 商品情報の設定
- 審査
- 楽天スーパーSALE開始
順番に確認して、実際に申請をしてみましょう。
1.事前商品登録
まずは申請手続きをする前に、楽天スーパーSALEサーチの審査基準を満たすために1ヶ月以上前から商品登録をしておきましょう。
上記「2.通常販売価格での販売実績が必要」で解説したとおり、楽天スーパーSALEサーチへ自社商品の申請をするためには、一定期間の通常価格での実績が必要となります。
そのため、楽天スーパーSALEサーチに申請したい新規登録商品がある場合、次の2点を満たすために、1ヶ月以上前から通常販売で商品を登録し販売実績を確保しておきましょう。
楽天スーパーSALEサーチに掲載するための販売実績 |
・販売実績:楽天スーパーSALE開始の4週間前の期間中 ・通常価格での実績:販売実績期間中のなかで2週間 |
2.楽天スーパーSALEサーチの申請
申請に必要な販売実績を確保できたらイベントに向けた申請を行います。
楽天スーパーSALEサーチの申請は、イベントが開始する前月の中旬頃にRMS上で『イベント申請』の項目に追加されます。
なお、この時点で申請する商品が決めていなくても問題はなく、全商品のサーチ申請登録をしておくと良いでしょう。
なぜなら申請に関しては無料でできることや、商品の選定に時間がかかる可能性があるためです。全品申請しておけば、セール中に出品したい商品が出てきても対応できます。
また、楽天スーパーSALEサーチの審査は一次審査・二次審査があるので、可能ならセール開始2週間前までに余裕を持って申請手続きを済ませておきましょう。
コピーページによる申請とは?
申請時の補足情報として、楽天スーパーSALEサーチに申請する販売ページは2種類から選ぶことができ、それぞれの特徴は以下のとおりです。
特徴 | 通常時の販売ページで申請 | コピーページで申請 |
メリット | ・セール期間中に通常販売で蓄積したレビューで販売できる ・セール中に溜まったレビューをセール終了後も引き継いで販売できる | ・セール中はコピーページで販売されるため、申請期間中でも、通常ページで販売ができ、機会損失を防ぐことができる |
デメリット | ・申請期間中は販売期間を設定するため、セールが開始するまで販売できない期間がある | ・セール期間中は通常ページに溜まったレビューをコピーページに引き継げない ・セール期間中のレビューはコピーページに溜まるがセール終了後に通常ページにレビューは引き継がれない |
通常ページで申請する場合と、コピーページで申請する場合と、どちらも一長一短がありますが、多くの店舗が通常ページで申請する傾向にあります。
なぜなら、コピーページを利用するとレビューや販売実績が蓄積されなくなってしまうからです。
3.商品情報の設定
次に値引きの設定や、SEOに効果的な商品名など商品情報の設定をしましょう。
楽天スーパーSALEサーチに登録するには、楽天スーパーSALEが開始される約1週間前までに商品を審査してもらうため、以下の項目について商品情報の設定をする必要があります。
項目 | 詳細 |
販売価格 | 通常の価格から10%OFF以上の割引価格を設定 |
表示価格 | 二重価格文言で選択した価格を設定 |
二重価格文言 | 通常価格orメーカー小売希望価格での設定が一般的 |
販売期間設定 | 楽天スーパーSALE期間内で設定 |
なお、よくある設定誤りとして、販売期間の設定があります。楽天スーパーSALEサーチに登録したい商品は「開始日時」「終了日時と」ものセール期間内であることをしっかりと確認しましょう。
4.審査
楽天スーパーSALEサーチへ商品登録を申請すると、楽天による審査が行われます。
その際、楽天が商品ごとに審査を行うため、個別に審査を依頼する必要はありません。
なお、審査項目は以下のとおり「一次審査」と「二次審査」で実施されます。
審査段階 | 審査項目 |
一次審査 | • 販売価格 • 表示価格 • 二重価格文言 • 販売期間 |
二次審査 | • 販売実績 • 通常価格での実績 • その他の内部情報 |
また審査には期限があり、土日祝により開催の都度期限が変わる可能性があるため、日程に余裕を持って対応しましょう。
5.楽天スーパーSALE開始
楽天スーパーSALEが開始されてからも楽天スーパーSALEサーチの審査結果次第では対応が必要です。
以下を参考に審査を通過した商品と通過しなかった商品を確認し必要な対応を行いましょう。
審査結果 | 対応 |
通過した商品 | • 楽天スーパーSALE開始まで待機 • 楽天スーパーSALE開始まで販売されない |
通過しなかった商品 | • 楽天スーパーSALEサーチとは別の形で販促を実施 • 個別に対策を立てる |
楽天スーパーSALEサーチの申請手順は以上です。
申請の手順と方法をあらかじめ把握しておけば、楽天スーパーSALEサーチの活用がしやすくなるはずです。ぜひ次に実施される楽天スーパーSALEで活用してみましょう
楽天スーパーSALEサーチの設定でよくあるミス
楽天スーパーSALEサーチの設定が終わっても油断してはいけません。
ここでは、楽天スーパーSALEサーチの設定時によくあるミスについて、以下3つを解説します。
- 販売期間設定の間違い
- 二重価格表示の条件を満たしていない
- コピーページと元ページの情報が合っていない
よく確認をして、セールが始まってから慌てないようにしましょう。
販売期間設定の間違い
ひとつ目のよくあるミスは、販売期間の設定誤りです。
上記「3.商品情報の設定」で解説した内容の繰り返しになりますが、楽天スーパーSALEサーチに登録する商品の販売期間は開始日時・終了日時ともに楽天スーパーSALEの開催期間内でなければなりません。
そのため販売期間の設定を忘れてしまうと1次審査の時点でNGとなってしまうため販売期間の設定漏れには注意しましょう。
二重価格表示の条件を満たしていない
2つ目のよくあるミスは、二重価格表示の設定が楽天市場が定める条件を満たしていないことです。
楽天スーパーSALEサーチでは割引前後の価格を表示する「二重価格表示」によりお得感をアピールできますが、二重価格表示の審査は特に厳しく行われるため、審査が通らないことも少なくありません。
二重価格設定では明確な販売実績や根拠を示すようにしましょう。次からは「当店通常価格」を選択する場合と「メーカー小売希望価格」を選択する場合について詳しく解説します。
なお、楽天市場の販売実績について詳しく知りたい方は、以下の動画で解説しておりますのでぜひ参考にしてみてください。
▼関連動画:【ルール違反】楽天市場「販売実績」について正しく理解してますか?【楽天コンサル】
1.「当店通常価格」を選択する場合
次の条件を満たして「その元値で一定期間の販売実績があること」を示す必要があります。
条件 | 詳細 |
直近の販売実績 | 楽天スーパーSALE開始の直近2週間以内に、その元値での販売実績があること |
累計販売期間 | 合計2週間以上、その元値での販売実績があること |
商品販売開始時期 | 楽天スーパーSALE開始の8週間以上前から、その商品を販売していること |
元値販売期間の割合 | その元値での販売期間の合計は、その商品の販売期間全体の半分を超えること |
購入可能状態 | 上記の期間内、ユーザーが商品を購入できる状態だったこと |
2.「メーカー希望小売価格」を選択する場合
次のようなメーカー発信媒体のキャプチャを証拠として「そのメーカー希望小売価格が正確であること」を示す必要があります。
項目 | 詳細 |
証拠形式 | メーカー発信媒体のキャプチャ |
画像形式 | jpg, gif, png, pdf, html のいずれか |
ファイル名条件 | 「evidence」という半角英字を必ず含める |
証拠として認められる媒体 | • メーカーサイト • メーカーが作成した消費者向けカタログ • メーカーの新聞または雑誌広告 • 商品本体や商品タグ |
なお、上記の販売実績の条件を満たすことが難しいときは、二重価格表示以外の選択肢を検討してみましょう。
コピーページと元ページの情報が合っていない
3つ目のよくある設定ミスは、コピーページを通常ページの情報と合わせていないことです。
コピーページを利用して楽天スーパーSALEサーチの申請を行う場合、通常販売の元ページとの情報が一致している必要があります。
以下のポイントで販売ページをチェックしましょう。
- コピーページとコピー元の商品ページ内容に不一致はないか
- コピーページとコピー元の商品ページの管理番号を逆に入力していないか
- 申請期間中にコピーページの商品画像を変更していないか
- 申請後にコピー元の商品設定を変更していないか
- コピー元商品の販売実績は不足していないか
上記を守れていないと審査を通過できなかったり、審査の通過が取り消しされたりする可能性があるため、申請してから審査終了時まで商品情報を一致させておきましょう。
楽天スーパーSALEサーチを活用した売上アップ術7選
ここからは、実際に楽天スーパーSALEサーチを活用する際の売上アップ術を7つご紹介します。
- 事前告知を必ず行う
- セール中の注力商品を絞る
- 半額サーチを活用する
- セール最終日近くに店舗独自イベントを開催する
- 商品ページに具体的なセール情報を入れる
- サーチ申請と並行してRPP広告を運用する
- 在庫の管理を徹底する
ぜひ自社の販売戦略に加えて実践してみましょう。
1.事前告知を必ず行う
楽天スーパーSALEサーチをうまく活用するには事前の告知が重要です。
自社商品の購入履歴がある既存のユーザーにはメルマガやLINEで必ずセールの告知を行っておきましょう。
特に事前告知で特に効果があるのが休眠顧客(直近の購入がないユーザー)です。
楽天スーパーSALEサーチを活用すれば、休眠顧客が再度リピーターになってもらいやすく売上アップが期待できます。
なお、LINEでの配信を行うには有料サービスですがR-SNSを活用する方法もおすすめです。
R-SNSについては、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
2.セール中の注力商品を絞る
楽天スーパーSALEサーチに登録する商品は、自社の看板商品となる1〜3商品に絞るのがおすすめです。
なぜなら多くの商品を割引して販売すると、利益率の悪化リスクがあるからです。
登録する商品数が少なくても看板商品が購入され自社商品の認知が広がれば、将来的に他の自社商品ページへの回遊が見込めます。さらにメルマガ・LINEなどでイベント告知を行うことができるため、間接的な売上アップも期待できるでしょう。
なお、上記「2.楽天スーパーSALEサーチの申請」で解説したとおり、申請時点で注力商品を絞りきれない場合は、はじめに全商品を申請しておき、セール開始までに注力商品の選定や商品ページの設定を完了させるのも方法のひとつです。
3.半額サーチを活用する
中長期的な販売実績の獲得によるSEO評価の向上を狙うのであれば、半額サーチを活用してみましょう。
半額サーチを申請するには割引率を50%以上に設定する必要があるため、一時的に利益がマイナスになるリスクがあります。しかし、売上件数の伸長によるSEO順位の向上や、リピーター獲得など、長期的には売上全体に好影響を与える場合もあります。
そのため、楽天スーパーSALEサーチでインパクトのある「半額サーチ」の活用により将来的な売上へ投資してみるのも良いでしょう。
4.セール最終日近くに店舗独自イベントを開催する
店舗独自のイベントを楽天スーパーSALEサーチと併用するのも効果的です。
楽天スーパーSALEは開催日と最終日付近にアクセスが大きく伸びる傾向があります。
たとえば、セール最終日に「5,000円以上購入で10%OFFクーポンの発行」などの自社独自のイベントを実施すれば、相乗効果で大きく売上が伸びる可能性があります。
そのため、楽天スーパーSALEサーチと店舗独自イベントの併用する方法は売上アップに効果的な方法と言えるのです。
5.商品ページに具体的なセール情報を入れる
商品ページにセールを具体的に訴求する情報を入れるのも有効です。
たとえば、次のような表現を含めるとユーザーの注目を集めやすくなるでしょう。
施策 | 詳細 |
商品名の修飾 | 商品名の横に「〇〇%OFF」や「今だけ〇〇%OFF」などを記載する |
サムネイル画像の工夫 | 商品のサムネイル画像にセール開催の旨を入れてアピールする (楽天のガイドラインに抵触しないように注意する) |
バナーの配置 | 商品ページの最上部と最下部に「セールしている」ことをアピールするバナーを差し込む |
以上のように、商品ページの随所にセール情報をユーザーに伝える表現を追加することも重要です。
6.サーチ申請と並行してRPP広告を運用する
楽天スーパーSALEサーチに合わせてSEOを強化するために、RPP広告を運用しましょう。
売上向上が期待できる楽天スーパーSALEサーチには当然競合も登録してくるでしょう。
そんな競合に勝つためには、SEO対策に力を入れるのがおすすめです。
セール中の楽天スーパーSALEサーチではRPP広告などの運用型広告はないものの、SEOで自社商品が検索上位に表示されやすくなっていれば有利です。
そのためには、セール前の段階でRPP広告を活用してSEO対策をしておきましょう。
なお、SEO対策するためのRPP広告について詳しく解説している以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【2024年最新版】楽天RPP広告とは?設定方法や成果が出た運用のコツ9つを徹底解説
7.在庫の管理を徹底する
セールは期間が短いため通常時よりも在庫管理をしっかりと行うことが重要です。
通常時と同じく楽天スーパーSALEサーチでも在庫がなくなってしまうと検索結果に表示されなくなります。
在庫を追加することで再度表示されますが、短いセール期間に在庫切れによる販売機会のロスが生じないよう在庫管理を徹底しておきましょう。
楽天スーパーSALEサーチを活用した成功事例
このパートでは、弊社ジャグー株式会社にて、実際にSSサーチを活用し売上拡大を支援した事例をご紹介致します。レディース向けの下着などをご提供されているクライアント様になります。
SSサーチを活用し、活用以前のSSと比較し、130%~165%程売上が拡大していきました(何度か実施)。それまではクーポンによるオファー中心でしたが、SSサーチ50%OFFにいくつかの品番を申請することでトップラインの伸長に寄与し、その後のSEO順位も上昇した事例があります。
ポイントとなったのは商品原価率を考え、ギリギリのラインで攻めること。20%OFFのサーチよりも当然50%のサーチの方がSSサーチ経由のSEO流入も増加しますし、転換率の伸長が圧倒的に違います。
商品単位では赤字になるケースも正直ありますが、中途半端なオファーでエントリーするのではなく、入口商品・先行投資として割り切って50%OFFかける商品のみでピックアップし、エントリーしました。
またSS期間が始まる1ヵ月前前からエントリー品番を逆算的に設計しておき、オーガニック(SEO)で上位を取りたいKwに関してはRPPの配信をかなり強化しておりました。そうすることで、SSの期間での該当Kwの順位も上昇し、さらにSSサーチの効果を最大化出来ます。
まとめ|楽天スーパーSALEサーチを活用して売上を効率的に伸ばそう
楽天市場で売上を伸ばすためには、楽天スーパーSALEサーチを活用した販売戦略が必須です。
多くのユーザーが楽天市場を利用する楽天スーパーSALE期間中に、専用の検索結果に自社商品をアピールできる絶好のチャンスです。
しかし「楽天運営でセール対応に割けるリソースが足りない」「審査の基準が複雑で活用できるか不安」という方は、お気軽にジャグーにご相談ください。
ジャグー株式会社では、出店者様に対し、楽天市場出身者による専門的なサポートを行っています。売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。
楽天市場のイベント対応など、楽天市場の運営に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。