最終更新日:2026.5.27
【2026年】ギフティングとは?効果を出すポイントとチャネル別の活用方法を解説
ギフティングとは、インフルエンサーに自社商品を提供しSNSで紹介してもらうマーケティング施策です。
近年では、ECモールの売上拡大施策のひとつとして注目されているため、導入を検討しているEC担当者の方も多いのではないでしょうか。
一方で、
「認知拡大とCVR向上どちらに効果があるのか」
「どのSNS・ECモールとの相性が良いのか」
「どの程度の予算感で始めるべきか」
など、実務面で悩む方も少なくありません。
ただし、ギフティングだけを実施しても成果につながりにくい場合があります。
ギフティングの成果を上げるには、商品ページの改善やレビュー導線の設計など、EC全体の施策と組み合わせることが大切です。
本記事では、ギフティングの基本的な仕組みや効果を出すポイント、チャネル別の具体的な活用方法を解説します。
監修者
ジャグー株式会社 代表取締役米原 広兼
新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。
約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。
また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。
目次
ギフティングとは?
ギフティングとは、企業がインフルエンサーに自社商品やサービスを無償または有償で提供し、SNSで感想を投稿してもらう施策です。
認知拡大だけでなく、流入導線やレビュー形成の増加を促進し、最終的なCVR(転換率)改善が可能です。
活用する際には、誰に送るか・どのSNSで発信するか・どの商品ページへ誘導するかによって、成果が大きく変わります。
また、企業が直接発信する広告よりも、実際に使用した第三者の感想として消費者が受け入れやすい点も特徴です。
比較検討中のユーザーにとって、レビューや口コミに近い情報として機能しやすく、購入判断の後押しにつながるメリットもあります。
ただし、単に商品を配布するだけで成果が出るわけではありません。
商品ページの訴求設計やレビュー施策、広告運用など、EC内部の施策と組み合わせることでより効果を高められます。
ギフティングの種類と関連施策との違い
ギフティングには無償・有償の2種類があり、PR(有償タイアップ)やサンプリングとも混同されやすい施策です。
まずは、以下の違いを解説します。
違いを正しく理解し、自社にあった選択の参考にしてください。
無償ギフティング・有償ギフティングの違い
無償ギフティングと、有償ギフティングの特徴や違いは以下のとおりです。
| 無償ギフティング | 有償ギフティング | |
| インフルエンサーへの報酬 | なし | あり※フォロワー数・媒体・投稿形式により異なる |
| 投稿義務 | なし※投稿はインフルエンサーの判断に委ねる | あり※契約により投稿が保証される |
| 投稿内容指定 | 基本的には不可 | 可能※ハッシュタグ・投稿形式・期限 |
| PR表記 | 必要 | 必要 |
| 企業側のコスト | 商品原価+送料 | 商品原価+送料+インフルエンサーへの報酬 |
無償ギフティングはコストを抑えられる半面、返信率は一般的に10%以下ともいわれているため、実施につながらないケースも少なくありません。
有償ギフティングは、投稿を確実に確保できる点がメリットです。
一方で、インフルエンサーと商品の親和性や相性が合わなければ、期待した成果が出ない場合もあるため注意しましょう。
予算が限られている場合は、無償で少人数に商品提供し、投稿してくれたインフルエンサーのなかから相性の良い方を見極める方法も現実的です。
成果が出た方と有償契約へ移行すれば、コストをかけるべき相手を絞り込めます。
ギフティング・PR・サンプリングの違い
ギフティングと混同されやすい施策として、PR(有償タイアップ)とサンプリングがあります。
それぞれの特徴や役割の違いは、以下のとおりです。
| ギフティング | PR(有償タイアップ) | サンプリング | |
| 目的 | UGC形成認知拡大EC導線強化 | 広告訴求ブランド認知拡大 | 試用促進購買意欲の喚起 |
| 主な媒体 | SNS全般 | SNS全般公式サイト | 実店舗イベントECモール・サイト |
| 投稿保証 | 無償:なし有償:あり | あり | なし |
| コスト | 低〜中※商品原価+送料 | 高※制作費+媒体費など | 低〜中※商品原価+配布コスト |
ギフティングは、第三者の口コミに近い印象を与えられる施策のため、広告感が出るタイアップ投稿とは役割が異なります。
インフルエンサー自身の言葉で発信される商品の使用感は、普段投稿を追っているフォロワーにとって信頼できる人の体験談として届く点が特徴です。
特にECモールで活用する場合は、比較検討中の消費者にリアルな使用感を伝えるという役割が重要になります。
ギフティングによるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の蓄積が購入前の後押しになりやすい点が、ECモール運用との親和性が高い理由のひとつです。
ギフティングを取り入れる4つのメリット

ギフティングには、以下のようなメリットがあります。
各メリットを理解しておけば、自社の課題にギフティングが適しているか判断できます。
1.広告感が低く消費者に受け入れられやすい
企業が発信する広告は、消費者が「売り込まれている」と感じやすく、イメージダウンのきっかけになる場合もあります。
一方、インフルエンサーの投稿は第三者による口コミとして機能しやすく、同じ商品訴求でも消費者に受け入れられやすい点がメリットです。
フォロワーは信頼しているインフルエンサーが実際に使った商品を見ることで「自分も試してみよう」と感じやすくなります。
ギフティングは、広告リテラシーが高まっている現代の消費者が受け入れやすい施策といえるでしょう。
2.低コストでUGC・口コミを形成できる
無償ギフティングであれば、主なコストは商品原価と送料です。
たとえば商品原価2,000円の商品を50名へ提供した場合、費用は10万円前後に収まります。
広告出稿と比較すると、UGCや口コミを増やす施策としては比較的始めやすい水準です。
また、ギフティングを検討している担当者のなかには「認知拡大とCVR向上どちらに効果があるのか」と悩む方も少なくありません。
実際には、SNS上での商品認知を広げながらUGCや口コミを増やし、購入検討時の後押しを目指す施策です。
3.ターゲットを絞った効率的な訴求ができる
一般的なWeb広告は不特定多数へ向けて配信されるケースが多く、自社ターゲット以外にも広告が表示されます。
一方、ギフティングはインフルエンサーのフォロワー層を事前に確認できるため、自社ターゲットに近いユーザーへのアプローチが可能です。
フォロワー属性と自社ターゲットが一致しているインフルエンサーを選ぶことで、届けたい相手に効率よくリーチできる点がギフティングの強みです。
4.ECサイト・モールの商品ページへの流入導線を増やせる
SNS投稿をきっかけに、ECモールやECサイトへの流入を増やせる点もギフティングのメリットです。
投稿を見たユーザーが指名検索したり、商品ページへ直接アクセスしたりすると、ギフティングをきっかけに新たな流入導線が生まれます。
特にECモールではレビューや口コミが購入判断に影響しやすく、比較検討時の重要な情報として見られるケースも少なくありません。
SNS経由で口コミやUGCが増えることで、商品への安心感につながりCVR改善にもつながりやすくなるでしょう。
特に、楽天市場では売上実績やレビュー数なども検索評価に影響するため、SEOへ好影響を与える可能性もあります。
関連記事:【2026年】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策11選を徹底解説!
ギフティングを導入する際の3つの注意点
ギフティングは、コストを抑えながら口コミを形成できる施策ですが、導入する際に注意すべき点が3つあります。
事前に把握しておくことで「思うような効果が出なかった」という失敗を防ぎやすくなります。
1.無償ギフティングは投稿してもらえる保証がない
無償ギフティングでは、商品を受け取ったインフルエンサーに投稿義務はありません。そのため、商品を送付しても投稿につながらないケースもあります。
無償ギフティングでは、投稿につながる割合がケースによって大きく異なり、DM送付数に対しで実際の投稿数が1割未満にとどまるケースも珍しくありません。
そのため、何件投稿されれば目標アクセス数に届くかを事前に逆算した上での計画が大切です。
確実に投稿につなげたい場合や、投稿内容・タイミングをコントロールしたい場合は、有償ギフティングを検討する必要もあるでしょう。予算と目的に応じて、無償・有償を使い分けることが重要です。
2.ステマ規制違反・炎上リスクがある
2023年10月1日、消費者庁によるステルスマーケティング規制(景品表示法 第5条第3号に基づく告示)が施行されました。
企業から商品提供を受けたインフルエンサーがPR表記なしで投稿した場合、景品表示法違反と判断される可能性があります。
違反が発覚した場合、企業・インフルエンサー双方のブランドイメージ毀損につながるでしょう。
特に近年は消費者側の広告リテラシーも高まっています。「広告であることを隠しているのでは」と受け取られると、企業・インフルエンサー双方のイメージに影響する可能性もあります。
有償・無償ギフティングに関わらず、依頼時には「#PR」「#プロモーション」など、広告であることが一目で分かる表記を本文中に明示するよう、表記ルールを共有しておくことが重要です。
ハッシュタグを大量のタグの中に紛れ込ませる形では、規制対応として不十分とされる可能性があるため注意しましょう。
参照元:消費者庁|令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。
3.SNS媒体特性に合わない設計は効果が出にくい
SNSは媒体ごとに拡散されやすい投稿形式や、ユーザーが反応しやすいコンテンツが異なります。
そのため、ギフティングの際に商品とSNS媒体の特性が合っていない場合、成果につながりにくくなります。
主要なSNSごとの特性は、以下のとおりです。
| SNS | 向いている投稿内容・商材の特徴 |
|---|---|
| TikTok | 短尺動画で変化や使用シーンが伝わりやすい商材例:Before/Afterがわかりやすいコスメ・ダイエット関連商材など |
| 写真や世界観で魅力を伝えやすい商材例:ファッション・インテリア・食品など | |
| YouTube | 比較レビューや体験レビューと相性が良い商材例:家電・ガジェット・美容機器など |
| X(旧Twitter) | 拡散性を活かしやすい話題性のある商材例:限定商品・コラボ商品・キャンペーン施策など |
ギフティングの際は、媒体ごとの特徴を踏まえた設計が欠かせません。
ギフティングする商品や利用するSNS媒体、投稿形式まで設計しておくと、目標とする成果につながりやすくなります。
ギフティングで効果を出すための3つのポイント

ギフティングは、商品を送るだけではなく、以下の3つのポイントを押さえると成果につながりやすくなります。
各ポイントを押さえておくことで「実施したのに売上につながらなかった」という事態を避けやすくなります。
1.ある程度の認知・購入実績がある商品を選ぶ
認知がほとんどない新規商品の場合、ギフティングだけでは売上につながりにくいケースがあります。
ギフティングは商品の認知をゼロから広めるよりも、比較検討段階での購入を後押しする方が高い効果を発揮しやすいです。
たとえばECモールでは、ギフティングによるSNS投稿を見たユーザーが、以下のような行動を取るケースもあります。
- 指名検索する
- レビューを確認する
- 価格や類似商品を比較する
このとき商品ページのレビュー数が不足していたり、SEOの対策などが不十分だったりすると、離脱する可能性が高くなります。
そのため、SEO対策やSNS発信などで認知の土台を作った上で、ギフティングを組み合わせることが重要です。
2.フォロワー層と商品のターゲットが一致している
ギフティングでは、フォロワー数の多さだけで成果が決まるわけではありません。
たとえフォロワー数が少なくても、自社商品のターゲット層と近い読者を抱えているインフルエンサーであれば、購入につながりやすくなります。
たとえば、ファミリー向けキッチン雑貨を訴求する場合は、主婦層が子育て中の女性に届く発信者との相性が重要です。
独身向けのライフスタイルを中心に発信しているアカウントでは、商品に興味を持つフォロワーが少なく、流入や購入につながりにくいでしょう。
インフルエンサーを選ぶ際は、フォロワー数だけでなく、発信内容・フォロワー属性・購買への影響力を合わせて確認しましょう。
選定基準は、この後の「ギフティングの進め方5ステップ」で詳しく解説します。
3.単発ではなく継続的にUGCを積み上げている
ギフティングの強みは、複数の投稿を積み上げることで、使っている人が多い状態を作り出せることです。
複数のインフルエンサー投稿や口コミが継続的に増えると、SNS検索や商品名検索をしたユーザーが、複数のレビューに触れやすくなります。
さらに、初めて商品を目にするユーザーにとっての安心感にもつながりやすく、比較検討の後押しとしてCVR向上にもつながります。
単発の実施では、一時的な流入増加のみで終わるケースも少なくないため、継続的に実施しUGCを積み上げていくことが大切です。
ギフティングの進め方5ステップ

ギフティング施策の基本的な進め方は、以下の5つのステップです。
事前に流れを把握しておくことで、インフルエンサー選定から効果測定までをスムーズに進められます。
1.目的とターゲットを明確にする
ギフティングでは、実施する目的とターゲットを最初に明確にしておきましょう。
目的やターゲットによって、選ぶインフルエンサーやSNS媒体、投稿内容などが変わります。
たとえば、楽天市場の商品ページへの流入を増やしたい場合は、Instagramとの相性が良いケースがあります。
Instagramでは、ストーリーズに楽天市場の商品ページURLを掲載したり、インフルエンサーの楽天ROOMを経由して商品を紹介したりする投稿が多く見られます。
ユーザーがそのまま楽天市場へ遷移し、レビュー確認や価格比較後、そのまま購入につながるケースも少なくありません。
目的やターゲットなど具体的な設定により、成果につながりやすいインフルエンサーの選定につなげやすくなります。
なお、楽天ROOMへの商品登録はインフルエンサー本人が行います。誤解しやすいポイントのため注意しておきましょう。
関連記事:【2026年】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策11選を徹底解説!
関連記事:【出店者向け】楽天ROOMとは?基本情報から店舗が活用する重要性を解説
2.インフルエンサーを選定する
インフルエンサーを選定する際は、フォロワー数の多さだけで判断しないことが重要です。
フォロワー数が多くても、フォロワー属性が自社ターゲットとずれている場合は、流入増加やCVR向上につながらない可能性が高くなります。
選定の際はフォロワー数だけではなく、以下の点も確認しておくと安心です。
- 普段の投稿内容が商品カテゴリと合っているか
- エンゲージメント率が極端に低くないか
- フォロワー属性が自社ターゲットと一致しているか
- 投稿頻度が安定しており、アカウントが継続的に運用されているか
特に初めてギフティングを実施する場合は、フォロワー数1万人前後のマイクロインフルエンサーから検証を始める方法が現実的です。
フォロワー数が多いインフルエンサーは拡散力が高い一方、依頼費用も高額になりやすく、投稿単価が合わないケースもあります。
一方、マイクロインフルエンサーはフォロワーとの距離感が近い傾向があります。
コメント欄で商品についてのやり取りが発生しやすいなど、比較検討につながるコミュニケーションが起こりやすいのもメリットです。
3.依頼内容・投稿条件を整理する
インフルエンサーへの依頼時は、最低限共有すべき条件を事前に整理しておきましょう
条件が曖昧なまま依頼すると、想定していた投稿形式とずれたりPR表記が漏れたりするリスクもあります。
実際の依頼時に共有すべき内容は、以下のとおりです。
- 投稿期限
- PR表記
- 希望する投稿形式
- 紹介してほしいポイント
- ハッシュタグの有無
ただし、投稿内容を細かく指定しすぎると、広告感が強くなりやすく、フォロワーに不自然な印象を与えやすくなります。
訴求してほしいポイントは共有しつつ、実際の表現はインフルエンサー自身の言葉に委ねる運用が現実的です。
以下は、インフルエンサーに依頼する際のテンプレートです。初めてギフティング依頼する方は参考にしてください。
はじめまして、〇〇(ブランド名)の△△と申します。
いつも投稿を拝見しており、〇〇様の発信内容や世界観が弊社商品と親和性が高いと感じ、ご連絡いたしました。
このたび、弊社商品のギフティング企画として、〇〇(商品名)をご提供できればと思っております。
■ご提供商品
〇〇(商品名)
■お願いしたい内容
ご使用後、InstagramやTikTokなどでご感想をご投稿いただけますと幸いです。
■投稿時のお願い
・#PRの記載
・〇月〇日頃までのご投稿
もしご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にご返信いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
4.商品・サービスを提供して投稿につなげる
インフルエンサーへ商品を発送する際は、商品そのものだけでなく梱包や同封物まで含めた設計が大切です。
特にInstagramやTikTokでは、パッケージデザインや開封体験そのものがコンテンツ化されることも少なくありません。
商品の魅力だけでなく投稿したくなる体験を作れるかどうかも、ギフティング施策では重要なポイントになります。
商品の発送時には問い合わせ先のような必要最低限の情報だけでなく、商品の使用方法や注意点、ブランドの背景なども添えるといいでしょう。
また、ギフティングでは住所や氏名など個人情報を取り扱う場面も発生します。
取得した個人情報は発送以外の目的で利用せず、管理ルールを事前に整理しておくことが重要です。
5.効果測定して次回施策に反映する
ギフティングは、一度実施して終わりではなく、改善を繰り返しながら精度を高めていく施策です。
「なんとなく認知が広がった気がする」という感覚ではなく、数値ベースでの振り返りが次回施策を成功させるポイントになります。
効果測定で確認するべき指標は、以下のとおりです。
- SNS投稿数
- エンゲージメント率
- 保存数
- ECサイトのCVR
- レビュー数の変化
- 指名検索数の変化
EC運営では、投稿がどれだけ拡散されたかに加えて、売上やCVRにどう影響したかという事実も大切な測定ポイントです。
具体的には「どのインフルエンサー経由で売上が動いたか」や「CVRが高かったSNS媒体」などを分析できると良いでしょう。
また、ギフティング経由で成果が出ているインフルエンサーは、有償施策への切り替えて継続的に依頼するケースもあります。
単発投稿で終わらせず実績を蓄積していくことが、長期的なCVR改善や売上拡大につながります。
ギフティングにかかる費用の目安
ギフティングにかかる費用は、無償で実施するか有償で依頼するかによって大きく変わります。
無償ギフティングの場合、基本的な費用は「商品原価 × 提供人数」で算出できます。
広告出稿と比較すると、比較的低コストでUGC形成やSNS投稿を増やせるのがメリットのひとつです。
有償ギフティングの場合は「商品原価×提供個数+インフルエンサーへの報酬」が費用の構成になります。
報酬は、フォロワー数や投稿形式などを基準に算出されるケースが一般的です。
無償・有償の使い分けは予算だけでなく、確実に投稿を確保したい数、という視点での判断も大切です。
各チャネル別ギフティングの活用ポイント
ギフティングでは活用するECチャネルによって、期待できる効果や役割が異なります。以下の主要ECサイト・モール別の具体的な活用ポイントは、以下のとおりです。
- 楽天市場|外部流入・UGC・レビュー獲得の導線として活用する
- Amazon|Amazon Vineやレビュー獲得施策との違いを理解する
- Yahoo!ショッピング|SNS投稿・アフィリエイト導線と組み合わせる
- TikTok Shop|ショート動画とアフィリエイト機能を前提に設計する
- 公式サイト|ブランド理解・リピート購入・CRM施策につなげる
チャネルごとの役割の違いを理解して、自社が注力しているECモールに合った施策設計につなげましょう。
楽天市場|外部流入・UGC・レビュー獲得の導線として活用する
楽天市場でのギフティングは、SNS上でのUGC形成と楽天市場への流入、レビュー獲得までをひとつの導線として考えることが重要です。
楽天ユーザーは購入前にレビューを確認する傾向が強く、比較検討を前提に商品を探しているケースも少なくありません。
特にInstagramでは、インフルエンサーの楽天ROOMやストーリーズ経由から楽天市場の商品ページへの流入導線を作るのも効果的です。
ただし、楽天市場ではレビュー数や外部流入だけでなく、売上実績も検索上位表示への重要な評価基準となっています。
ギフティング単体ではなく、楽天SEO対策も組み合わせることでより高い効果が期待できます。
関連記事:【2026年】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策11選を徹底解説!
Amazon|Amazon Vineやレビュー獲得施策との違いを理解する
Amazonの場合、ギフティング施策とAmazon Vineを分けて考えることが大切です。
Amazon Vineは、Amazonが選定したレビュアーへ商品を無償提供し、レビューを集めるAmazonの公式プログラムです。
主に、レビュー数が少ない商品の初期レビュー形成を目的として活用されます。
一方ギフティングは、SNS上で口コミを形成し、外部流入や指名検索を増やす役割があります。
そのため、先にAmazon Vineでレビューを集めた上で、ギフティングによってSNS上の口コミや流入を増やす流れが効果的です。
ただし、Amazon Vineの利用には一定の費用が発生するため、利益率やレビューの優先度などを踏まえた商品選定が欠かせません。
関連記事:【出品者向け】Amazon Vineとは?参加条件・費用・始め方を分かりやすく解説
Yahoo!ショッピング|SNS投稿・アフィリエイト導線と組み合わせる
Yahoo!ショッピングでは、SNS投稿とアフィリエイト導線の組み合わせやすさが特徴です。
Yahoo!ショッピングアフィリエイトでは、発行した共有URLをSNSやブログへ掲載し、商品が購入されると報酬が発生する仕組みです。
ギフティング投稿とアフィリエイトURLを組み合わせることで、SNS経由の流入から購入までの導線がスムーズになります。
また、超PayPay祭や5のつく日など、サイトの集客が増えるタイミングにあわせた投稿も欠かせません。
ただし、商品ページの情報量の不足や、優良配送ラベルの未取得などにより、成果がでないこともあります。
外部流入を活かすためにも、商品ページ改善や配送品質など、Yahoo!ショッピング内の整備もあわせて進めることが重要です。
関連記事:【2026年】Yahoo!ショッピングの売上最大化!今日からできる4つの施策を紹介!
TikTok Shop|ショート動画とアフィリエイト機能を前提に設計する
TikTok Shopは、ユーザーの興味関心に合わせて商品が表示される仕組みのため、商品をまだ認知していない潜在層にもリーチしやすい点です。
また、商品の発見から詳細確認、購入までをアプリ内で完結できます。ページ遷移が少ないため、動画で興味を持ったユーザーを購入までつなげやすいのもメリットです。
ギフティング投稿では、Before/Afterが伝わりやすいコスメやスキンケア、使用シーンを動画で見せやすいフィットネス商材などは相性が良いでしょう。
さらに、TikTok Shopではアフィリエイトプログラムを活用できます。
TikTok Shopのアフィリエイト機能を活用するには、ショップ側があらかじめ報酬率を設定し、クリエイターがアフィリエイト申請を行なう必要があります。
ギフティング依頼の際にアフィリエイト参加を合わせて案内しておくと、投稿後の購買導線を強化可能です。
関連記事:TikTok Shopとは?導入前に知っておくべき仕組みや注意点を徹底解説
公式サイト|ブランド理解・リピート購入・CRM施策につなげる
公式サイトは、ブランドの世界観や商品のこだわりを自由に伝えやすいチャネルです。
ギフティング投稿をきっかけに訪れたユーザーのファン化やリピート購入につなげやすいのが強みです。
たとえば、インフルエンサー投稿に限定URLやLINE登録導線も設置することで、メルマガ・LINE配信などCRM施策にもつなげやすくなります。
また、ギフティングで生まれたUGCをメルマガやLINEのコンテンツに二次利用し、購入を迷っているユーザーへの後押しにも活用できます。
ただし、公式サイトはECモールと比べて集客力が弱いため、ギフティング単体で大きな流入増加を期待するのは難しいです。
ギフティング単体で流入増加を狙うよりも、SNS広告やSEO施策などと組み合わせた運用が成果につなげやすいでしょう。
ギフティングを活用して自社商品の認知度を高めよう
ギフティングは、SNS上の口コミやUGCを増やし、ECへの購買導線を作る施策です。
そのため、商品を配布してSNSに投稿してもらうだけでは期待する成果は出にくいでしょう。
ギフティングで成果を出すには、SNS経由で流入したユーザーが商品ページやレビューを確認し購入しやすい導線を設計する必要があります。
商品ページの改善やレビュー施策、SEO対策など、EC全体の施策との組み合わせにより認知拡大とCVR向上につながります。
ジャグーは、主要ECモールに特化した実行支援型のコンサルティングサービスを提供しています。
ECモール運営や施策設計に課題を感じている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ギフティングに関するよくある質問
- Q.有償・無償ギフティングはどう使い分ければいいですか?
- Q.ギフティングをしても売上につながらないことはありますか?
- Q.有償ギフティングのインフルエンサーへの報酬の目安はいくらですか?
Q.有償・無償ギフティングはどう使い分ければいいですか?
ギフティングは、目的や予算、商品フェーズに応じて使い分けます。
まずはUGCを増やしたい段階や、商品と相性の良いインフルエンサーを探したい段階では、無償ギフティングから始めることがおすすめです。
商品提供のみで依頼できるため、費用を押さえながら反応を確認できます。
投稿数や投稿時期まで調整したい場合は、有償ギフティングが向いています。報酬を支払うことで、投稿内容やスケジュールを事前に相談しやすくなります。
実務では、無償ギフティングで反応の良かったインフルエンサーに、次回以降は有償で依頼する流れもよく使われます。
Q.ギフティングをしても売上につながらないことはありますか?
あります。
特に、以下のような場合は効果が出にくい傾向があります。
- 認知がほぼない新規商品に対してギフティングだけを実施している
- SNSからECへの購買導線が未整備で、商品ページの情報量やレビューが不足している
- フォロワー層と商品ターゲットが一致していないインフルエンサーを選んでいる
ギフティングは、インフルエンサーに投稿してもらえれば必ず売れるとは限りません。
SNS投稿で興味を持ったユーザーは、商品ページ・レビュー・価格なども比較して検討する傾向にあるため、ECの内部設計も重要です。
そのため、商品ページ改善やレビュー施策、広告運用などと組み合わせた運用がポイントとなります。
Q.有償ギフティングのインフルエンサーへの報酬の目安はいくらですか?
報酬はフォロワー数やSNS媒体、投稿形式によって変動します。
固定報酬型の場合は、1フォロワーあたり数円程度を目安に設定されるケースが多くなります。フォロワー数10万人規模のインフルエンサーでは、1投稿あたり数十万円程度になることもあります。
また、「売上の◯%を報酬として支払う」「1CVごとに◯円支払う」という、成果報酬型を取り入れるケースもあります。
費用対効果を重視する場合は、成果報酬型やアフィリエイト施策とも組み合わせた運用方法も検討すると良いでしょう。