【2024年】Yahoo!ショッピングの売上最大化!今日からできる4つの施策を紹介!

「Yahoo!ショッピングに出店したけど、なかなか売上が伸びない」

「Yahoo!ショッピングで売上を伸ばすにはどうしたらいい?」

とお悩みではありませんか?Yahoo!ショッピングは月額固定費が無料でショップ開設が可能なため出店ハードルの低いECモールです。

しかし、出店ハードルが低いからこそ、競合も多く売上向上のためには緻密な戦略が必要です。

本記事では、Yahoo!ショッピングで売上を伸ばすための具体的な方法を、SEO対策や広告運用、メルマガ配信などの多角的な視点で徹底解説します。

また、実際にYahoo!ショッピングで売上向上に成功した事例も紹介しています。

さらに、経験豊富なECのプロの視点から、売上向上の戦略についても解説しているので、ぜひ本記事を参考にしてあなたのECサイトの売上向上にお役立てください。

代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。

目次

Yahoo!ショッピングで売上は上げられる?

画像出典元:Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは、日本国内で利用されている3大ECモールのひとつで、以下の表のとおり競合モールと比較して、流通総額や利用者数はやや劣るものの、近年PayPayモールと統合したことにより市場は拡大しています。

また、月額の出店利用料が無料のため参入しやすい点がメリットである一方で、出店している店舗数が多いため競合企業も多いですが、しっかりと戦略を立てて運営すれば、Yahoo!ショッピングで十分に売上を上げていくことが可能です。

ECモールYahoo!ショッピングAmazon楽天市場
流通総額1兆7,547億円6兆7,937億円5兆6301億円
月間利用者数3,541万人6,724万人6,631万人
出店店舗数約120万店舗約14万店舗約5.7万店舗
月額利用料無料小口出品:100円/ 商品
+ 販売手数料

大口出品:4900円+販売手数料
25000円〜
※2022年時点データ
※参照元:eccLab|​​【2022年EC流通総額ランキング】国内21・海外25のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

Yahoo!ショッピングの売上が急減する原因

2023年にYahoo!ショッピングの売上が激減したという声が多く寄せられました。これからYahoo!ショッピングで売上を上げたい方は、近年あった以下2つのYahoo!ショッピングの変化を把握しておくことが重要です。

  • 優良配送商品の優遇措置
  • ポイント還元の減少

Yahoo!ショッピングでは2022年8月から「注文日+2日以内」かつ「出荷遅延率5%未満」の条件を満たした商品に「優良配送ラベル」が表示されるようになりました。

「優良配送ラベル」がついた商品は検索結果で上位表示されやすくなり、ユーザーが「優良配送」で検索の絞り込みができるようになった一方で、優良配送に対応できていない商品は、検索上位に表示されづらくなったため、優良配送ラベル制度によって商品の売上が減少したことが理由のひとつとなっています。

また、毎週日曜日にポイント10%還元が廃止されたことも売上減少の大きな要因です。Yahoo!ショッピングでは、2022年までソフトバンクの携帯電話利用者向けに毎週日曜日にポイント10%還元を実施していました。

しかし、同年10月にPayPayモールと統合した際に、ヤフーグループの決済サービスやクレジットカードで決済した際のポイント還元を5%に引き上げする代わりに、毎週日曜日のポイント10%還元が廃止されました。

このことにより、日曜日にYahoo!ショッピングを利用するユーザーが減少したことが売上減少の要因のひとつです。

Yahoo!ショッピングの出店する店舗は、以上2点を考慮した運営をすることが大切です。

Yahoo!ショッピングで売上を上げるための方程式

Yahoo!ショッピングに限らず、ECサイトで売上を上げるための方程式は以下のとおりです。

  • 売上=アクセス数×転換率×客単価

売上向上には、この3つの項目をそれぞれ向上させることが重要です。

また、各項目には次のような要素が影響を及ぼしていると考えることができます。

項目アクセス人数転換率客単価
要素・検索
・メルマガ
・広告
・ランキング
・アフィリエイト
・SNS
・付加価値の創造
・ページ内容
・決済、配送完備
・ディスカウント
・ユーザビリティ
・まとめ買い
・類似商品
・関連商品
・付属品促進
・オプション促進
・ギフト対応

例えば、アクセス人数は、SEO対策や広告運用などにより、多くのユーザーを自社ストアに誘導し、増加できます。

転換率は、ユーザー満足度を意識した商品ページの設計をすることで、ブランドイメージの向上を図り、購入率やリピートしやすい導線設計を組むことができます

客単価は、関連商品の提案やセット販売、ポイント還元などの施策により向上できます。

これらの項目は相互に影響し合っているため、この方程式を意識しながら店舗運営を戦略的に実行することが、Yahoo!ショッピングで売上を上げるためには重要なのです。

売上を上げるためには「アクセス人数」が重要

上記で紹介した売上の方程式のとおり、Yahoo!ショッピングで売上を伸ばすには、アクセス人数をいかに増やすかが重要です。

どれだけ魅力的な商品を販売していても、ユーザーがあなたのストアに訪れなければ、商品が売れず売上を上げることはできません。また、転換率の改善はある一定の数値で頭打ちになり、現状の3倍や4倍まで改善することは難しいです。

一方で、アクセス人数はSEOや広告を活用することで、上限なく流入を増やすことができるため、アクセス人数を増やすことで売上向上が見込めます。

アクセス人数を増やすためにはYahoo!ショッピングにおける次の集客経路で対策を講じ、より多くのユーザーに自社ストアへの訪問を促しましょう。

  • 検索結果やカテゴリーリスト
  • SALEやイベントページ
  • メルマガ
  • 閲覧履歴

アクセス人数を増やす具体的な方法は、​​【売上直結】Yahoo!ショッピングのアクセス人数を伸ばす施策で解説します。

アクセス人数はストアクリエイターProで確認できる

アクセス人数は、Yahoo!ショッピングの出店者が利用できる分析ツール「ストアクリエイターPro」で確認できます。

ストアクリエイターProの統計>参照元別を開くと確認できる、訪問者数(UU:ユニークユーザー)がアクセス人数です。

訪問者数のデータを分析すれば、自社ページを訪問したユーザーが検索から来たのか、メルマガ経由で来訪したのか、訪問経路を調べることができます。

参照元別に訪問者数を増やす対策を立てれば、ショップ全体のアクセス人数は増えていくため、日々のアクセス状況を把握するようにしましょう。

【売上直結】Yahoo!ショッピングのアクセス人数を伸ばす施策

ここからはYahoo!ショッピングでアクセス人数を伸ばす具体的な施策を4つ解説します。

これらの施策を組み合わせることで相乗効果を発揮し、より効果的にアクセス人数の増加が期待できます。

  1. 検索上位表示対策(SEO)
  2. 広告運用
  3. ストアニュースレターの配信
  4. キャンペーンの活用

順に解説します。

1.検索上位表示対策(SEO)

アクセス人数を増やすには検索結果の上位に表示させる対策、いわゆるSEO対策が必須です。

SEO対策ができていないと、どれだけ良い商品を販売していてもYahoo!ショッピングの検索結果で自社商品が上位に表示されず、ユーザーに見つけてもらえない可能性があります

Yahoo!ショッピングで売上を伸ばすためのSEO対策は、次の6つの施策が有効です。

①Yahoo!商品スコアを上げる

②Yahoo!商品ページのSEOレベルを上げる

③適切なプロダクトカテゴリへ登録

④商品の高評価レビュー数を増やす

⑤優良配送ラベルを獲得する

⑥PRオプションの設定

順に解説します。

①Yahoo!商品スコアを上げる

Yahoo!ショッピングの検索では商品スコアが高い順に上位表示されやすくなります。

Yahoo!商品スコアの評価基準は複数の要素が存在しますが、特に重要な5つの要素は以下のとおりです。

  • 商品の販売件数
  • 商品名やキャッチコピーと説明文におけるキーワード対策
  • 高評価レビューの件数と比率
  • 優良配送ラベル
  • PRオプション料率

これらの要素で対策をたてることでYahoo!商品スコアが向上し、検索結果で上位表示されやすくなり、アクセス人数の増加につながります。

②Yahoo!商品ページのSEOレベルを上げる

Yahoo!商品ページのSEOレベルを上げるには、商品ページに狙ったキーワードを含める必要があります。

検索対象の商品ページ項目は以下のとおりです。

  • 商品名(CSVでの項目:name)
  • 商品番号(CSVでの項目:code)
  • キャッチコピー(CSVでの項目:headline)
  • 商品情報(商品説明)(CSVでの項目:explanation)
  • プロダクトカテゴリ、スペック
  • JAN
  • 店舗名

各項目にキーワードを入れることで商品のSEOレベルが上がります。ただし、項目ごとに評価点が異なるため、なるべくすべての項目にキーワードを含めるようにしましょう

③適切なプロダクトカテゴリへ登録する

画像出典元:Yahoo!ショッピング

プロダクトカテゴリとは、Yahoo!ショッピングが商品を分類しているカテゴリのことで、トップ画面の左側に表示されています。

商品を登録する際にプロダクトカテゴリを選択していないと、SEOレベルが上がらず検索されにくくなってしまいます。

たとえば、メンズ用のTシャツを販売する場合は、メンズファッション>トップスのカテゴリで登録すれば、ユーザーが自社商品を探しやすくなりアクセス数の増加につながります。

また、ブランド商品を扱う場合はブランド商品を紐づけるための「ブランドコード」も忘れずに登録しましょう。

④商品の高評価レビュー数を増やす

Yahoo!ショッピングで商品スコアを評価される基準のひとつに高評価レビューの数とその比率が含まれます。

ユーザーはECストアで商品を選ぶ判断基準として、多くの場合商品レビューを参考にしています。高評価レビューが多い商品であれば安心して購入してくれるでしょう。

また、高評価レビューの維持はSEO対策にもつながり、検索結果で露出が増えます。さらに「ストアレビュー平均点4.65以上、商品レビュー平均点4.60以上」を維持するとYahoo!ショッピングから優良店と認定され、優良店バッジの付与を受けることができます。

高評価レビューを得るためには、高評価レビューで商品とは別の特典を配布したり、発送する商品にお礼のメッセージを同梱するなどの施策が有効です。

⑤優良配送ラベルを獲得する

Yahoo!ショッピングでは、一定の配送サービス品質基準を満たしたストアに対して「優良配送ラベル」を付与しています。

優良配送ラベルが付与された商品は、検索結果で優先的に上位表示され、優良ストア認定の評価にもつながります。

優良配送ラベルを獲得するためには、以下2つの条件をクリアする必要があります。

  • 出荷遅延率が5%未満
  • 最短お届け日が「注文日+2日以内」

なお、優良配送について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてください。

関連記事:【2024年最新】Yahoo!ショッピングの「優良配送」とは?条件や設定方法などを徹底解説した活用ガイド

⑥PRオプションの設定

PRオプションとは、検索結果上位表示のスコアを上げるために設定する料率のことです。

広告費は「商品の販売価格×料率(%)」で計算され、商品が購入された際に費用が発生する「コンバージョン課金型広告」です。

PRオプションのメリットは、一定の料率以上に設定すると、Yahoo!プレミアム会員などの優良ユーザーにさらに表示されやすくなるターゲティング機能を使えることです。

ただし、料率を高く設定したからといって必ずしも上位表示されるわけではない点には注意が必要です。

2.広告運用

Yahoo!ショッピングでアクセス人数を増やす方法として、SEO対策と並んで重要なのが広告運用です。

広告運用とは、費用をかけてYahoo!ショッピングのサイト内に広告を掲載し、商品やストアをPRする施策です。

特にアクセス人数の増加に効果的な広告運用を3つ解説します。

  • アイテムマッチ広告&ストアマッチプロ広告
  • Yahoo!コマースアド(YCA)
  • Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)

なお、上記以外にもYahoo!ショッピングの広告運用について、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:ECのプロが伝授!Yahoo!ショッピング広告の目的別選び方と種類・運用方法を徹底解説

①アイテムマッチ広告&ストアマッチプロ広告

画像出典元:Yahoo!ショッピング

アイテムマッチ広告(ストアマッチプロ広告)とは、検索結果ページに表示されるクリック課金型広告です。

広告は検索結果の上位と下部に表示され、該当商品に「PR」と表示されています。

アイテムマッチ広告を活用するメリットは次の3つです。

  • 1クリック25円からと低予算で始められる
  • バナー作成の必要がない
  • 特定商品の売上アップを狙える

ただし、次の2つの注意点もあります。

  • 検索キーワードに対して入札できないため、細かなターゲティングができない
  • 入札額が1位でも必ず検索結果の1番目に表示されるとは限らない

上記のメリットや注意点を踏まえてアイテムマッチ広告を活用すれば、検索結果の専用枠に表示できアクセス数の大幅アップが見込めます。

また「5のつく日」などのポイントキャンペーンを狙って活用することでさらなる売上アップが期待できるでしょう。

なお、入札金額は異なりますが検索キーワードを指定して広告を表示させる「ストアマッチプロ」と組み合わせる方法も効果的です。

ストアマッチプロの入札額は45円〜ですが、キーワードを指定した運用が可能です。

自社商品がアクセスされる際に、どのようなキーワードで検索されたかを検証できるため、アイテムマッチ広告とうまく使い分けましょう。

②Yahoo!コマースアド

画像出典元:Yahoo!ショッピング

Yahoo!コマースアドは、商品バナーをTOPページや商品ページ、注文完了ページなどに配信できるディスプレイ型広告です。

配信するバナーの画像や動画の入稿規定は、Yahoo!ディスプレイ広告と同様で、最大15枚の画像を用いたレスポンシブ広告を配信できます。

また、配信先にYahoo!プレミアム会員や、特定カテゴリに訪問したユーザーなど、ターゲティングの設定ができるのが特徴です。

さらに以下の項目を設定した細かなターゲティングも可能です。

  • 年齢、性別、地域
  • 曜日、時間帯
  • デバイス
  • オーディエンスカテゴリー
  • サーチターゲティング
  • サイトリターゲティング

ただし、バナーのリンク先に設定できるURLが指定されています。広告の配信先が多いため、アクセス人数を増やすには効果的ですが、注意点を踏まえた活用を検討しましょう。

③Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)

画像出典元:Yahoo!JAPAN

Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)は、Yahoo!ショッピング以外にYahoo!と提携しているサイトに広告を配信できます。

配信方法はバナー広告の他に動画広告など複数選べるのが特徴で、以下のとおり課金方式により広告費もさまざまです。

課金方式費用相場
クリック課金型1クリックあたり50~100円
インプレッション課金型1,000回表示あたり数十~数百円
動画再生課金型1視聴あたり8~10円

Yahoo!ディスプレイ広告は、年齢や性別などのユーザーの特性だけでなく、興味関心や趣味嗜好を分析した配信先の選定や、購入履歴や閲覧履歴に基づくターゲティングが可能です。

Yahoo!ショッピング以外の大手サイトに掲載されればブランディングを高める効果も期待できるため、アクセス人数の増加施策でぜひ活用してみましょう。

3.ストアニュースレターの配信

ストアニュースレターとは、自社ストアのメール配信登録者向けに、無料で新商品情報やお得なキャンペーン情報などのメルマガを配信できる機能です。

ストアクリエイターProのお客様分析から、自社ストアに訪れるユーザーの属性を把握し、属性に合ったメルマガを配信することでアクセス人数を伸ばせます。

ストアニュースレターを配信する際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 件名
  • 配信先のユーザー
  • 配信時間
  • 配信内容

特に重要なのは「件名」で、最初の20文字に興味を持ってもらうためフレーズを含める工夫をしましょう。

たとえば【重要】や「30%OFF」、「ポイント5倍」などと、購買をあと押しするフレーズを含めると効果的です。

4.キャンペーンの活用

最後に解説するアクセス人数を伸ばす施策は、キャンペーンの活用です。Yahoo!ショッピングでは「超PayPay祭り」や「5のつく日」などのキャンペーンを実施しています。

通常よりも多くのユーザーが集まるキャンペーンやイベントの開催期間にうまく販促できれば、アクセス人数を伸ばし売上をアップさせるチャンスです。

たとえば、キャンペーン時期にあわせた広告を出稿したりキャンペーンでの購買を促すためにストアニュースレターでメルマガを配信して周知するなどの方法が効果的です。

そのためには、キャンペーンやイベントの実施時期を定期的に確認して、前もって準備しておきましょう。

【成功事例】Yahoo!ショッピングの売上を拡大した店舗

ここからは、Yahoo!ショッピングで売上を伸ばしている店舗の成功事例を2つご紹介します。

これらの事例を参考に、自社の課題や目標に合った戦略をたてて売上拡大を目指しましょう。

①予算配分の変更と検索対策で月商が3倍に

はじめに紹介するYahoo!ショッピングの売上を拡大したのは「スマートフォン関連グッズ」を取り扱うジャンルの店舗です。

この店舗で次に紹介する2点の対策を実施したところ、月商の売上を3倍まで上げることができました。

  1. 予算配分の見直し
  2. 検索対策の徹底

順に紹介していきます。

1.予算配分の見直し

こちらの店舗の対策前の状況は、現在のボーナスストアの前身である「倍倍ストア」で少額のアイテムマッチ広告を運用していましたが、参加する日が多く月間の広告費率が売上の20%を占めていました。

そこで、倍倍ストア参加時の売上向上の効果測定を行い、倍倍ストアに参加せずとも売上をキープできる日程を検証し、倍倍ストアの参加日数を削減しました。そして削減したコストをキーワード指定のできるストアマッチプロの費用に充て、効果の高いキーワードで露出を強化したところ、同じ広告予算で広告経由の売上を倍増させることができました。

2.検索対策の徹底

次に実施した対策が検索対策の徹底です。

1つ目に「商品名、キャッチコピー、説明文の改良」を行いました。

商品名、キャッチコピー、説明文中のキーワードを売上強化品番から順番に見直し、統計レポートで検索回数の多いキーワードを完全一致で商品名に設置しました。

キャッチコピーは、文字数一杯までキーワードを設定し、説明文中には、対応するスマートフォンの機種を漏れなく設置しました。

2つ目は「レビュー件数の獲得」です。

対策前は、競合の検索上位商品と比べてレビュー件数が100件程度少なかったため、高評価レビューを獲得するためにレビューキャンペーンを実施しました。

その結果、レビューの記載率が30%と高かったため、約2ヶ月後には競合よりも多いレビュー件数を獲得することができ、さらに高評価レビューの割合が高かったため、検索順位向上にも貢献しました。

3つ目の対策は「販売件数の強化」です。

Yahoo!ショッピングの場合、販売件数が多いと商品スコアが上がりやすいため、件数を競合他社製品よりも増やす対策を実施しました。

従来行っていた自社SALEに加えて、アイテムマッチやストアマッチプロの広告配信を強化しました。その後、数日間SALEによる効果検証を行った上で、ビッグキャンペーン時にも同様の販売強化を行ったところ、約2ヶ月でボリュームキーワードにて検索順位1位を獲得することができました。

②Yahoo新規出店後1年間で月商が5,000万円超え

次に紹介する店舗が扱うジャンルは「高単価家電製品」です。

こちらの店舗では、Yahoo!ショッピング出店時から売上支援を行い、Yahoo!ショッピング新規出店後、わずか1年間で月商が5,000万円を超えました。

こちらの店舗は、もともと運営していたAmazonや楽天市場で売上が上がったタイミングで、Yahoo!ショッピングにも出店しました。

Yahoo!ショッピング内では、競合他社の市場獲得シェアが高かったものの、検索や広告対策で上回る事ができればシェア獲得が狙えると判断し施策を実施しました。

紹介する対策事例は次の3つです。

  1. 検索露出面の占有率を競合他社よりも増やす
  2. 転換率を1%ずつ上げる
  3. 検索流入以外のアクセス流入を強化する

順を追って紹介します。

検索露出面の占有率を競合他社よりも増やす

検索結果の露出先は次のような項目が挙げられます。

  • BSA(ブランドサーチアド広告)
  • アイテムマッチ/ストアマッチプロ広告
  • 自然検索

主要なキーワードの検索結果で、自社製品が露出される占有率を競合より高めることで検索経由のアクセス数を増やしました。

転換率を1%ずつ上げる取り組み

販売商品が高単価家電製品の場合、転換率を1%上げるだけでも売上に大きく影響します。

そのため、下記の箇所を重点的に改善を重ねました。

  • 商品サムネイル画像の改善
  • サブサムネイル(2枚目以降の画像)の訴求ポイントや並び順の改善
  • SALE内容の分かりやすさを改良
  • アフターサービスについてもページ内で詳細を訴求
  • 製品の使い方と使用感が分かる動画をページ内に設置

また、Yahooショッピングの場合、最大〇〇ポイント付与という記載となるが、どういう条件下でポイントが付与されるかをページ内で明記することで、転換率を改善することができました。

検索流入以外のアクセス流入を強化

主に以下の広告を活用して、対策を実施しました。

  • YCA広告
  • YDA広告
  • DAD広告
  • 超Paypay祭のブランドバナー広告

また、上記のなかで、YCA/YDA/DAD広告はYahooジャパン広告でセグメントが細かく絞れるため、下記のセグメントを実施しました。

  • 自社来訪非購買
  • カート投入者
  • 指定キーワードの検索ユーザー
  • 指定カテゴリーの閲覧ユーザー
  • 自社製品購買者に近い購買行動を持つユーザー

このように大きく3つに分けた施策を実施したことで新規出店1年間で月商5,000万円以上まで成長しました。

EC売上向上にはYahoo!ショッピング以外への出店も視野に入れよう

Yahoo!ショッピングで売上を伸ばしていくことも重要ですが、EC全体の売上を拡大するためには、他のECモールへの出店も視野に入れるのがおすすめです。

たとえば、楽天市場やAmazonなどにも出店することで販売チャネルが増え売上の向上につながります

またECモールによって、利用者層が異なるため自社商品をより多くのユーザーへリーチすることでECモール間の相乗効果が生まれ認知度向上にも貢献するでしょう。

複数のECモールへ出店で売上向上を目指すには、以下のポイントを押さえましょう。

  • ECサイトの選択肢と特徴を知る
  • 自社製品の特長を踏まえて計画を立てる
  • 売上を上げる前に必ずすべきこと

Yahoo!ショッピングを含めたECショッピングサイトについて詳しく知りたい方は、以下のホワイトペーパーを参考にしてみてください。

  \自社にとって最適な売り場が見つかる!/

ECサイトの選択肢と特徴を知る

複数のECサイトへの出店を検討する際は、各ECサイトの特徴を知って自社に最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。

特に楽天市場やAmazonなどのECモールは、ユーザー数が多いため初期段階の集客がしやすく、スタートから売上を立てやすいことがポイントです。

また、BASEやSTORESなど初期費用が無料の自社ECサイトもありますが、大手ECモールと比較すると集客が難しく売上向上までに時間がかかる場合があります。

そのため各ECサイトの特徴を把握して、目標の売上金額や自社商品の販売戦略に最適なECサイトを選びましょう。

なお、Yahoo!ショッピングの出店者向けに、楽天市場とAmazonを比較解説した以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:楽天vsAmazonを徹底比較!違いや自社に最適なEC選びのポイントも解説!

自社製品の特長を踏まえて計画を立てる

自社製品の特徴を踏まえてどのECサイトで運営するべきか計画を立てることも重要です。

複数あるECサイトの中から最適なプラットフォームを選ぶには、事業形態や目標とする売上金額や月商から判断できます。

たとえば、少人数の小規模運営で月商が100万円未満を目標とする場合は、出店料が無料な「BASE」や「Yahoo!ショッピング」がおすすめです。

一方で、複数人の運営を前提にした大規模・法人格で200万円以上の月商目標とする場合は、Yahoo!ショッピングの他にも、市場規模の大きい楽天市場やAmazonへの出店も検討するべきです。

取り扱う商品が、食品か日用品、または趣向品であるかなど商材や単価によっても適したECサイトが異なるため、自社製品と相性の良いプラットフォームを見極めましょう。

売上を上げる前に必ずすべきこと

ECサイト全体で売上を上げる前にするべきことがあります。

それは次の2つです。

  • 複数サイト展開を見据えたシステム設計を行う
  • どこで躓く可能性があるのかを事前に把握しておく

またECサイト運営のよくある悩みが、

  • 運営作業に忙しく複数サイト展開まで進められない
  • 売上を増やしたいが受発注処理が追い付かない

という悩みが挙げられます。

そこで複数サイトを展開する上でおすすめなのが、一元管理システムの導入です。

一元管理システムとは、受注管理や在庫管理を一貫して行えるシステムのことです。

システムの導入によって、商品登録や在庫管理など、各プロセスの速度と効率を大幅に向上するため、複数のECサイトへ進出を目指す店舗には適したシステムです。

また、出荷ミスも減らせるため、顧客満足度の向上も期待できます。

おすすめの一元管理システムは「ネクストエンジン」と「CROSS MALL」です。

ネクストエンジンは50,000以上の店舗で利用される一元管理システムで、初期費用なしの月額料金だけで豊富な自動化機能を利用できるのが特徴です。

受注管理から在庫管理、ユーザーへのメールマーケティングまで一貫してサイト管理を行えます。

また、リアル店舗がある場合はCROSS MALLがおすすめです。商品登録や在庫管理などの基本業務はもちろん、他サービスと組み合わせることでリアル店舗との連携もスムーズになります。

まとめ|EC全体の売上向上ならジャグー株式会社に相談を

Yahoo!ショッピングで売上に伸び悩んでいる場合は、検索上位対策(SEO対策)や広告運用などを改善することで売上アップを目指せます。

また、新商品や季節限定商品を開発し、ショップ会員へのメルマガ配信や、Yahoo!ショッピングのキャンペーンにあわせて積極的にPRしましょう。

認知度が向上すれば、ブランドイメージも良くなりショップ全体の売上も上がっていくでしょう。

しかし、EC全体の売上をさらに伸ばすためには、Yahoo!ショッピング以外のECモールへの出店も検討し、販路拡大を目指すことも重要です。

しかし「現状でどこのECサイトへ進出するべきかわからない」「一元管理システムを導入するべきか悩む」という方はぜひ、お気軽にジャグーにご相談ください。

ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています。売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。

EC運営全般に関するご相談は、ぜひジャグー株式会社へお気軽にお問い合わせください。

Jagooは、豊富な成功事例と失敗事例を踏まえて最短距離で進めるEC戦略・運用のプロフェッショナルです。
売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまで完全コミット。 楽天をはじめとする大手ECモール出身者が経営しているからこそ実現する、ただの作業代行ではない本気で勝ち抜くEC戦略をご提供致します。

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