ギフト対応で楽天を制す!楽天市場で優先すべき施策について

日本のECモールにおいて二大巨頭と言われている楽天市場とAmazon。
それぞれ魅力的な特徴があり、買い物の目的に応じて使い分けている方も多いのではないでしょうか。
各々で異なる強みを持っている中、楽天市場が圧倒的にAmazonよりも優れている点は何だと思いますか?

それは楽天市場というモール全体がギフト対応に柔軟だという点です。

最近の楽天市場は母の日などのギフトシーズンに入るタイミングで特集企画が始まることはもちろん、それに加えてTVCMまで流したりと、楽天市場自体がギフト対応に力を入れていることがわかりますよね。

こうした背景がある中、取り扱っている商材にもよりますが、楽天市場に出店している以上ギフト需要に対応できる店舗づくりをしていきたいものです。
今回は楽天市場において外せないギフト対応の攻略方法を解説していきたいと思います。

楽天市場はAmazonよりもギフトに柔軟

冒頭でも軽く触れましたが、楽天市場はギフト対応に柔軟であるというAmazonには無い強みを持っています。
また利用するユーザーからもECモールに対するギフトの需要は更に高まっているという事実もあります。
その背景としては、コロナ禍によって行動が制限されたことによって、ネットショッピングを利用して誰かにプレゼントを贈るという行為自体が世の中においてかなり浸透してきたことが挙げられますね。

こうした背景から、楽天市場自身も更にギフト対応に力を入れている訳です。
またギフトに対応できるかはモールのタイプにも左右されます。

楽天市場はテナント型のモールと言われており、楽天市場というプラットフォームの中に各企業が出店する形で運営されています。
一部例外はありますが、ユーザーは企業が出店している店舗で買い物をしており、商品の発送はその企業が行います。

現実世界ではデパートを想像していただければイメージしやすいかと思います。
あるブランド品をデパートで買うと、そのブランドの店員さんが対応してくれます。
そして、ブランドロゴが入ったショッパーに入った状態の商品を渡してくれるのと同じ形態という訳です。

一方Amazonはマーケットプレイス型のモールと言われており、Amazonという大きな店舗の中で各企業は商品を出品する形となります。
こちらを現実世界でいうとスーパーの形態に似ています。
スーパーという一つの店舗に各企業や農家の方は自分たちの商品を陳列してもらい、レジはスーパーの店員さんが対応してくれるというイメージですね。

またAmazonではFBA(フルフィルメント by Amazon)というサービスがあり、商品の保管から受発注業務、配送までもAmazonが対応してくれます。
Amazonで買い物をするとAmazonロゴが入った梱包箱で荷物が届くのは出品者がFBAを利用している証拠で、Amazonの倉庫から出荷されています。
FBAを利用することで出品者が得られるメリットはたくさんあり、今では約80%の出品企業が利用していると言われています。

ここまでの説明でおわかりの通り、楽天市場は出店企業が商品を発送するケースがほとんどなので、配送業務をコントロールしやすく、柔軟にギフト需要に対応できるということです。

ギフト対応に向けた準備とは

それではギフト需要に対応するために必要なものを3つご紹介させて頂きます。

  1. ラッピング
  2. メッセージカード
  3. あす楽(翌日配送)設定

ご紹介させて頂く1つ目はラッピングです。
ギフトに対応するためにはマストといっても過言ではないでしょう。
ラッピングには包装紙や巾着、化粧箱タイプなど様々な種類がありますので、対象の商品に合わせて可能であれば複数のタイプが用意できると良いですね。

2つ目はメッセージカードです。
購入されるお客様のギフトの目的は店舗運営側では分からないものです。
メッセージカードの種類の多さで利用シーンの幅は広がりますので、こちらも様々な場面を想定して複数揃えられるのが理想となります。

3つ目はあす楽(翌日配送)設定です。
ネットショッピングをギフト目的で利用する理由の一つとして、ギフトを送りたい日の直前に購入しても届けたい日に間に合うというものがあります。
あなたもギフトの準備を忘れていて記念日の直前に慌てて買いに行くなんて経験はないでしょうか?
購入した翌日にギフトを送りたい人のもとへ届く状態を作ることができれば、ユーザビリティが向上し購入するきっかけにもなりますので、楽天市場のあす楽(翌日配送)はぜひ実装したいところです。

気を付けるべきポイント

最後にギフト対応をするにあたって気を付けるべきポイントをお伝えできればと思います。

まずお伝えしたいのは、ギフト対応には人手が必要だということです。
これまでの出荷業務に加え、メッセージカードを同梱したりラッピングをする作業が発生するためです。
注文者と配送先の住所が異なるケースも増えてくるため、必要に応じて確認が必要になることもあるかもしれません。
ですので、ギフト対応をするためにはまず社内で十分なリソースを確保することが重要となります。

次に納品書についても注意が必要です。
前述したように、ギフトを目的とした注文の場合、注文者が登録している住所と配送先の住所が異なるケースが頻繫に発生します。
実店舗でギフトを購入した際、「値札を外してください。」と店員さんに伝えるように、ECでも配送先に商品の価格が見えないよう配慮する必要があります。
ギフト目的の注文が入った際は納品書に商品価格が記載されないように注意しましょう。

出荷に関わる注意点以外ですと、商品ページのLPにも気を配りたいところです。
ECという場である以上、直接商品を見たり触れたりすることができません。
ですので、しっかりと画像を用いてLPで詳細を説明しましょう。
このとき商品に関する詳細はもちろんですが、ラッピングが施された状態や配送先に届く状態などギフトの送り手が気になるポイントを潰すようにLPを作ることができればなお良いですね!

今回は楽天市場ならではのギフト対応について解説させて頂きました。
ギフトシーズンは1年間を通して様々な形で何度も訪れます。
そんな中でギフトに対応する体制を整えることができれば、購入して頂けるお客様も自ずと増えてくるはずです。
しっかりと準備し、ギフト需要の取りこぼしが無いよう店舗運営を進めていきたいですね!

それではまたの機会にお会いしましょう!

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