
AmazonのABテスト(比較テスト)は、商品ページの改善に欠かせない機能です。売上を向上させるためにはユーザーのニーズに合わせて商品ページの改善を繰り返していく必要があります。
しかし、
「ページ変更によって売上が低下するのは避けたい」
「そもそもどのような比較をすれば良いかわからない」
と悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、AmazonのABテスト(比較テスト)機能ついて、概要や設定方法はもちろんのこと、仮説検証の本質的な考え方まで徹底解説します。
パターン別の検証だけでなく、売上向上や今後のマーケティング戦略立案にも活かせるノウハウも紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
AmazonのABテスト(比較テスト)とは
ABテストとは、Amazonで2022年2月に実装された比較テスト機能のことで、1つの商品に対して、同じ期間中に2パターンのコンテンツを作成して、CTRやCVR(購入完了率)などのパフォーマンスを比較できます。
テストの目的は「CTR改善(検索結果からのクリック)」か「CVR改善(商品詳細ページからの購入)」であり、期間中は、2パターンのコンテンツをランダムに表示するため、CTRとCVR(購入完了率)の成果がいいパターンを見つけることができます。
ABテストは、Amazonブランド登録をしていれば、どのような出品者でも利用可能なため、本記事で解説するメリットや注意点を踏まえつつ、積極的に利用してみましょう。
ABテストを行なう2つの重要性
ABテストは以下2つの理由から重要性が高いと言われています。
- 施策立案のための客観的なデータを集められる
- 売上低下のリスクを抑えながら改善を進められる
それぞれの重要性を解説しますので、ABテストの実施前に確認して理解を深めてください。
1.施策立案のための客観的なデータを集められる
AmazonのABテストは、施策立案に必要な客観的データを集められる機能です。
商品ページの改善やマーケティング施策を考える際、担当者の経験や勘に頼ってしまいがちです。そのため、施策の効果測定が曖昧になりやすく、改善に向けたノウハウやデータの蓄積が難しくなります。
そこで、ABテストを実施すれば、「どのような画像がより多くクリックされるのか」や「どのキャッチコピーが購入完了率(CVR)を高めるのか」といった疑問に対し、実際のユーザーの反応に基づいた客観的なデータを得られるでしょう。
ABテストにより収集したデータは、施策の有効性を裏付ける信頼性の高い根拠となり、より確度の高い改善策の立案と実行が可能です。
2.売上低下のリスクを抑えながら改善を進められる
ABテストの実施が重要な理由の1つとして、売上低下のリスクを管理しながら商品ページの改善活動を進められることがあげられます。
特に安定した売上を記録している主力商品の場合、不用意なページ変更は売上減少を招くリスクがあるため、慎重な判断が求められます。
しかし、ABテストを活用すれば部分的な比較検証を行えるため、比較対象となる新パターンのパフォーマンスが現行パターンを下回ったとしても、テストを中止すればストア全体の影響を最小限に抑えられます。
このように、ABテストは、既存の売上基盤を守りつつ、客観的なデータに基づいて改善を重ねるために重要な機能と言えます。
AmazonのABテスト機能の特徴
ここからは、AmazonのABテスト機能の特徴や条件について、以下項目に分けて解説します。
- ABテストできる6つのコンテンツ
- テスト期間は最低4週間必要
- 利用条件
なお、それぞれの項目の概要は、以下のとおりです。
仕様や特徴 | 概要 |
利用できるコンテンツ | ・ABテストでは、商品画像・商品名・商品仕様・商品説明・商品紹介(A+)コンテンツ ・ブランドストーリーの6種類が対象 ・テスト期間中は1つのコンテンツ要素のみ比較可能で、計画的な検証が必要 |
利用できる期間 | ・テスト期間は4週間〜10週間で設定可能 ・短期間では十分なデータが集まらないため8週間〜10週間が推奨される ・「有意性自動終了オプション」も利用可能で、効果的なコンテンツが判明した時点で効率よくテスト終了できる |
利用条件 | ・Amazonブランド登録と十分な閲覧数のあるASINが必要 ・商標登録済みブランドのみ利用可能であり、不十分な閲覧数の場合はSEO対策や広告運用による改善が求められる |
次からは、利用できる6種類のコンテンツも含めて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ABテストできる6つのコンテンツ
AmazonのABテスト機能では、ユーザーの購買決定に影響を与える以下6種類のコンテンツ要素について比較テストを実施できます。
No. | 項目 | 内容 |
1 | 商品画像 | ユーザーが最初に目にする要素であり、商品の魅力を視覚的に伝える |
2 | 商品名 | 検索結果での発見しやすさを向上させ、商品の内容を端的に伝える |
3 | 商品仕様 | 商品の機能やスペックを箇条書きで示し、ユーザーに詳細情報を提供する |
4 | 商品説明 | 商品の特長や利点を文章で説明し、ユーザーの理解を深める |
5 | 商品紹介(A+)コンテンツ | 画像やテキストを豊富に使用したコンテンツで、商品の魅力をさらに効果的に伝える |
6 | ブランドストーリー | ブランドの背景や価値観を伝え、ユーザーとの感情的なつながりを築ける |


次からはそれぞれのコンテンツの詳細について解説していきます。
商品画像
商品画像は、特に検索結果画面でのクリック率(CTR)改善に直接的に関わる重要な検証項目です。
商品画像はユーザーがAmazonで商品を検索した際に最初に目にするため、商品画像の魅力度が、詳細ページを確認するかどうかの判断に大きな影響を与えます。
たとえば、単体商品のみの商品画像と、使用シーンをイメージさせる画像を比較テストすることで、どちらがよりユーザーの関心を引き、クリックが向上するかの具体的な数値データで把握できます。
なお、比較テスト機能で検証対象とできるのは、メイン画像のみである点は留意が必要です。
商品画像を比較する際は、デザインや構成が明確に異なる画像を用意して、より差異のある結果を得る工夫が重要です。
商品名
商品名は、Amazon SEOに大きく影響を与える要素です。
商品名に検索されやすいキーワードが含まれていると、Amazonの検索アルゴリズムの評価が高まり上位に自社商品が表示されて、ユーザーの目に留まりやすくなります。
たとえば、ワイヤレスイヤホンをABテストで比較する際は、以下のパターンで検証すれば、どちらが検索ユーザーにより響き、クリックされやすいかを具体的なデータで検証できます。
パターンA | 機能訴求:「高性能 ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホン」 |
パターンB | 利用シーンやベネフィットを強調:「通勤・テレワークに最適! 長時間再生 ワイヤレスイヤホン」 |
このように、商品名のABテストを活用して、最適なキーワードを特定できれば、商品ページへのアクセス数を増やし、販売機会を最大化できるでしょう。
なお、商品名に含めるべき効果的なキーワードの選定方法やAmazon SEOの対策については、以下2つの記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:【決定版】Amazon SEO対策ガイド!SEOアルゴリズムから上位表示対策・キーワード選定方法を完全解説
関連記事:【2025年】Amazon検索キーワードとは?選定から設定方法まで徹底解説
商品仕様
商品仕様は、ユーザーの商品理解を深めて購入決定を後押しする上で効果的な検証手段です。
商品ページ右側に表示される「この商品について」の項目は、最大5つの商品の特徴やメリットを箇条書きで表示できます。
商品仕様は画像だけでは伝えきれない情報を補完し、さらにAmazon内SEOにも影響を与える重要な要素です。
たとえば、商品仕様でABテストを行うパターン例は以下のような方法が考えられます。
パターンA | 機能やスペックを中心に記載する |
パターンB | ユーザーが得られるメリットや具体的な用途を中心に記載する |
このように、商品仕様の記載内容や表示順序をABテストによって最適化できれば、ユーザーにとってわかりやすく、魅力的な情報を提供し、購入率の向上に貢献するでしょう。
商品説明
商品説明は、ユーザーにとって商品を理解してもらい、信頼性を高める重要な要素です。
商品説明は商品ページの下部に表示されるため、必ず見られる部分ではありませんが画像や商品の魅力をより詳しく伝える詳細な情報です。
たとえば、使用上の注意点やブランドの背景などを記載すれば、ユーザーの疑問解消や購買判断のきっかけを与えられます。
また具体的な検証例として、次の2パターンを比較することで、ページ滞在時間や購入率の貢献度を評価できるでしょう。
パターンA | 製品開発の背景にあるストーリーやブランドの理念を感情的に訴えかける文章 |
パターンB | 製品の具体的な使い方やお手入れ方法、他の製品との比較情報を論理的に説明する文章 |
このように、商品説明のABテストで、ユーザーの購買意欲を刺激し、製品への納得感を高める伝え方を見つけ出せれば、売上向上だけでなくユーザー満足度の向上も期待できます。
商品紹介(A+)コンテンツ
商品紹介(A+)コンテンツは、商品の魅力を多角的に伝え、ユーザーの購入決定を力強く後押しできます。
なお、A+コンテンツとは、以下のリッチな要素を商品ページに追加できる機能で、商品の特徴やメリット、ブランドの世界観を訴求できる機能です。
- 画像
- テキスト
- 比較表
また、A+コンテンツで情報量を増やせばAmazon SEOにも良い影響を与えます。
たとえば、具体的な比較例として、以下の2パターンが考えられます。
パターンA | テキスト解説が中心のA+コンテンツ |
パターンB | 大きな画像や製品比較表、使用シーンをイメージさせる動画などを積極的に活用したA+コンテンツ |
この検証方法により、どちらのパターンがよりユーザーの関心を引きつけ、商品ページの滞在時間を延ばしせるか、また購入完了率(CVR)を高める効果があるかを判断できるでしょう。
ブランドストーリー
ブランドストーリーは、ユーザーとの感情的なつながりを構築し、ブランドへの共感を深められる重要な要素です。
ブランドストーリーは、商品紹介(A+)コンテンツの一部であり、画像やテキストで、ブランドの成り立ちや理念、商品開発への情熱といった背景情報をユーザーへ効果的に伝えられます。
たとえば、具体的な比較例として、以下2つのパターンでABテストを実施してみましょう。
パターンA | 創業者のストーリーを中心に構成したブランドストーリー |
パターンB | ブランドが目指す社会貢献や未来像を前面に出したストーリー |
この検証方法により、ユーザーは商品画像やA+コンテンツ、ブランドストーリー全体を見てから購入を検討できます。
そのため、どちらの訴求がよりユーザーの心に響き、購入率(CVR)の向上に貢献するかをデータに基づいて評価できるでしょう。
テスト期間は最低4週間必要
ABテストを実施できる期間は最低4週間〜最大10週間で、テスト期間中はいつでも変更可能です。なお、Amazonでは実施期間を8週間〜10週間を推奨しています。
ABテストの期間を短くすると、一時的な要因による影響を受けやすく、十分なデータ量が集まらない可能性があります。
一方で、期間を長く設定することで曜日変動や季節性などの外的要因の影響を平準化し、より統計的に信頼できる結果を得やすいでしょう。
また、「有意性」という自動終了オプションを、商品名と画像、商品仕様のみ利用可能です。
このオプションでは、どちらか一方のコンテンツが効果的であるかシステムが判断した時点で、自動的にテストが終了するため効率的な検証が可能です。
利用条件
ABテストの利用条件として、以下の2つがあります。
- Amazonブランドへの登録
- テスト対象ASINでの十分な閲覧数の確保
ぞれぞれの利用条件について次から解説していきます。
Amazonブランドへの登録
ABテストを実施するひとつ目の条件は、Amazonブランドへの登録です。
Amazonブランド登録をするためには、事前にブランドに関する商標権を取得している必要があります。
商標登録は、特許庁への申請から登録完了までに、通常数ヶ月から1年程度の期間を要するため、ABテストや他にもブランド登録が必要なスポンサーブランド広告を利用したい場合は、計画的に商標登録を済ませておきましょう。
商標登録には所定の費用が発生しますが、Amazonブランド登録は無料です。
なお、スポンサーブランド広告をはじめ、Amazonで活用できる広告が気になった方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:Amazon広告運用の決定版!初心者でもわかる4つの配信手法や概要・運用ポイントを徹底解説!
テスト対象ASINでの十分な閲覧数の確保
ABテストを利用するためには、テスト対象とするASINが過去数週間にわたり十分な閲覧数を確保している必要があります。
ASINとは、Amazonにおける商品を識別するために自動で割り振られるコードであり、商品管理や広告のターゲティング設定などに使用されます。
Amazonでは、正確なデータに基づいた比較テストの判断ができるよう閲覧数が多いASINにテスト対象を限定しています。
そのため、ABテストを実施したいASINの閲覧数が不十分な場合は、広告運用や、検索キーワードの最適化などのSEO対策を行いましょう。
AmazonのABテストを活用する5つのメリット
ここからは、AmazonでABテストを活用する以下5つのメリットを解説します。
- データに基づいた施策の立案につながる
- 売上低下のリスクを抑えて検証ができる
- 仮説検証を行う顧客理解が深まる
- 従来よりも短期間で検証できる
- Amazonでの成功パターンを把握できる
順に解説します。
1.データに基づいた施策の立案につながる
ABテストを活用するひとつ目のメリットは、実際のユーザーデータに基づいた具体的な施策立案が可能になる点です。
ABテストで得られるクリック率(CTR)や購入完了率(CVR)といった具体的なパフォーマンスデータは、商品ページの改善や広告戦略を立案する際に客観的な根拠となります。
たとえば、「パターンBのメイン画像は、パターンAよりもクリック率が5%高い」という明確なデータが得られれば、担当者の主観や過去の経験則ではく、事実に基づいた判断が可能です。
また、ABテストの検証結果は、より短期間で成果の向上を目指す上で重要なデータのため、社内での説得力を高め、予算確保を円滑に進めるための裏付けとしても役立つでしょう。
2.売上低下のリスクを抑えて検証ができる
ABテストを活用する2つ目のメリットは、売上低下のリスクを抑えつつ商品ページの検証ができる点です。
すでに安定した売上を確保できている主力商品のページを変更する場合、売上低下のリスクがあります。しかし、ABテストを活用すれば、新バージョンのパフォーマンスが、旧バージョンより劣っていても、テストを停止すれば、売上全体の影響を最小限に抑えられます。
このようにABテストは、既存の売上基盤を保護しながら、新しい施策やデザイン案を安全に試し、段階的な改善を行うための効果的な方法と言えるでしょう。
3.仮説検証を行う顧客理解が深まる
3つ目のメリットは、ABテストを実施することで、コンテンツの有用性だけでなく、「なぜこのパターンが良かったのか」などの振り返りを行い、ユーザー理解を深められることです。
ABテストの結果から仮説をさらに深掘りし、レビュー内容や他のデータと照らし合わせることで、ターゲットユーザーが潜在ニーズや、商品選択における行動インサイトを得るきっかけになります。
ABテストをきっかけに今後の商品開発やマーケティング戦略、ユーザーとのコミュニケーション設計といった、幅広い知見を蓄積できるでしょう。
4.従来よりも短期間で検証できる
ABテストは、従来の方法に比べてコンテンツの比較検証を短い期間で行えるメリットもあります。
ABテストが実装された2022年2月以前の方法では、検証したい各パターンを期間をずらして検証する方法しかありませんでした。
そのため、Amazonで実施される季節のイベントやセール期間など、外的要因により正確な検証結果が得られにくい難点がありました。
しかし、ABテスト機能を利用すれば、同じ期間中に、各パターンを同時に検証できるようになったため、外的要因による影響も含めて、純粋にコンテンツの良し悪しを短期間で評価しやすくなったのが大きなメリットと言えるでしょう。
また、検証期間が短縮したことで、より迅速なデータ収集と、改善施策の素早い展開が可能になったこともABテストを活用するメリットと言えます。
5.Amazonでの成功パターンを把握できる
ABテストを継続して実施することで、自社商品カテゴリーやターゲットユーザー層における成功パターンを特定するために役立つ点もメリットと言えます。
ABテストで発見された成功パターンを蓄積していくことで、新商品を導入する際の商品ページ作成や、既存の商品ページを改善する際の貴重なデータとなります。
そのため、担当者の勘や憶測に頼ることなく、データに基づいた効果的な手法で継続的な売上向上を目指しやすい体制作りにもつながるでしょう。
AmazonのABテストを実施する際の5つの注意点
ABテストは数多くのメリットがある一方で、実施する際にはいくつか注意すべき点があります。
次からは、ABテストの実施にあたり、以下5つの注意点を解説します。
- 一定の閲覧数がないと明確な結果を得られない
- 検証結果が正しいとは限らない
- 一時的にCVやアクセス数が落ちる可能性がある
- ひとつのASINに対して同時に実行できるテストは1項目のみ
- ガイドラインに違反しているコンテンツはテストできない
「せっかくテストを実施したのに、有効なデータが集められなかった」と、後悔しないようにしっかり確認しておきましょう。
1.一定の閲覧数がないと明確な結果を得られない
上記「テスト対象ASINでの十分な閲覧数の確保」で解説したとおり、ABテストを実施する際は、比較対象とするASIN(商品)に一定の閲覧数がないと、明確な結果を得ることが難しいため注意が必要です。
また、条件を満たしたASINであっても、ABテスト期間中に必要な閲覧数がなければ、効果的な検証データを得られない可能性もあります。
なお、この課題への対策として、比較テストを実施する期間に合わせて広告キャンペーンを実施し、商品ページへの露出とアクセス数を増やす方法が考えられます。
広告を活用することで、閲覧数の確保だけでなく、広告の効果検証を同時に進められるため、施策の改善サイクルがスピードアップする効果も期待できるでしょう。
2.検証結果が正しいとは限らない
ABテストで得られた検証結果が、常に正しいとは限らない点にも注意しましょう。
ABテストの結果はテスト期間中におけるデータであり、その期間特有の市場環境や外的要因の影響を受けている可能性があるからです。
たとえば、テスト期間中に競合他社がセールを開始したり、メディアで特定の商品カテゴリーが特集されたりする外的要因により、コンテンツの優劣が結果に現れない可能性があります。
そのため、より信頼性の高い結果を把握するためには、テスト期間を最低4週間以上に確保して、ABテストを継続することが重要です。
3.一時的にCVやアクセス数が落ちる可能性がある
ABテストでは、一時的に既存パターンのコンバージョン率(CVR)やアクセス数が低下する可能性がある点に注意が必要です。
ABテストは商品ページを部分的に変更できるため、全面変更よりリスクを抑えて検証できますが、同じASINでパターンを分けて表示されるため、ASIN全体のパフォーマンスが低下するリスクは回避できません。
そのため、ABテストを開始する前に、どの程度のパフォーマンス低下であれば許容範囲とするか、事前に明確な基準を設定しておくことが、リスク管理では重要な視点です。
4.ひとつのASINに対して同時に実行できるテストは1項目のみ
AmazonのABテスト機能は、1つのASINに対して同時に実施できるテストは、一つのコンテンツに限られている点には注意が必要です。
ABテストを利用できるコンテンツは、上記のABテストの特徴として解説した「利用できるコンテンツ」のとおり、以下6種類があります。
- 商品画像
- 商品名
- 商品仕様
- 商品説明
- 商品紹介(A+)コンテンツ
- ブランドストーリー
しかし、ABテストを利用できるのはこの内一つだけのため、たとえば商品名のテストと商品画像のテストは同時に行えません。
そのため、複数の要素を改善したい場合は、優先順位を明確にして、計画的にテストを進めていくことが重要です。
5.ガイドラインに違反しているコンテンツはテストできない
ABテストを利用するコンテンツは、Amazonが定める出品ガイドラインを遵守する必要があります。
ガイドラインに違反する表現や画像が含まれている場合、ABテストの申請が承認されなかったり、テストが強制的に中止されたりする可能性があります。
ガイドライン違反に該当しないためには、以下の項目を参考にコンテンツを作成しましょう。
項目 | 条件の詳細 |
商品名 | ・スペースを含めて200文字以下であること(カテゴリーによってはさらに少ない文字数の制限を適用される可能性がある) |
商品画像 | ・質の高い画像を使用する ・鮮明でわかりやすく、商品の情報が満載で、魅力的に見える画像を選ぶ |
商品紹介(Aプラス)コンテンツ | ・許可されないコンテンツに関する条件やポリシーを遵守する ・ABテスト開始前に両バージョンがAmazonに承認されている必要がある ・商品名および画像の比較テストでは、送信時にコンテンツが検証される |
商品仕様 | ・5項目まで記載できる ・明確で簡潔に記載する ・商品仕様を読みやすくなるため、5つの箇条書きをすべて合計して、1,000文字未満にすると推奨されている |
なお、上記は一例であり詳細はAmazonの公式サイトから確認できます。
ABテストを円滑に実施するためには、作成するすべてのコンテンツがAmazonの規定に準拠しているかを事前に確認しておきましょう。
AmazonのABテストの効果を高める2つのポイント
ここでは、AmazonにおけるABテストの効果を高めるためのポイントを以下の3つに分けて紹介します。
- 目的を明確にしておく
- 明確に異なるコンテンツを比較する
- テスト前に「効果の仮説」を立てておく
ABテストの成果をしっかりと売上の向上につなげられるようにぜひ参考にしてください。
1.目的を明確にしておく
ABテストの効果を高めるためには、ABテストを実施する目的と成果を測るための指標を明確に設定しておくことが重要です。
ABテストの目的と指標として、たとえば、目的であれば「ターゲットユーザーの検索行動を狙った商品名と、ユーザーが得られるベネフィットや利用イメージを記載した商品名だと、どちらがCTR(クリック率)が高くなるのか検証する」になり、測る指標はCTRになる。
このように、ABテストの目的と測定指標を事前に定義しておくことで、得られたデータを正しく評価して、次のアクションへとつなげやすくなるでしょう。
2.明確に異なるコンテンツを比較する
ABテストでは、比較する2つのコンテンツ間に明確な違いを持たせることが重要です。
たとえば、商品名の末尾に付ける記号を「!」から「!!」に変えるといった微細な変更でABテストを行い、パフォーマンスに変化が見られても、その原因が記号の違いにあると断定するのは難しいでしょう。
なぜなら、ユーザーが両者の違いを認識して行動しているかの分析が曖昧になってしまうためです。
一方で、たとえば以下2つのパターンを比較した訴求であれば、どちらのアプローチがよりユーザーに響くのか、明確な示唆を得やすくなるでしょう。
パターンA | 機能性を前面に出した商品名 |
パターンB | 利用シーンやユーザーの感情に訴える商品名 |
このように、テスト結果を分析するためには、ユーザーが一目で違いを認識できるレベルで、意図的に特徴の異なるパターンを用意するのがおすすめです。
3.テスト前に「効果の仮説」を立てておく
ABテストの効果を最大限に高めるためには、質の高い仮説が重要です。
根拠のある仮説を持たずにテストを行うと、テスト結果から再現性のある学びやノウハウを得ることが難しくなってしまいます。
仮説を立てるためには、過去のデータやユーザーからのフィードバック、競合商品の分析、市場トレンドといった具体的な根拠に基づいて行うことで、以下のような仮説が考えられます。
立案する仮説の一例 |
・過去の販売データから、当社のユーザーはシンプルなデザインを好む傾向が見られるため、装飾を減らしたメイン画像(パターンB)は、現行の画像(パターンA)よりもクリック率が3%程度高くなると思われる |
このように、何らかの根拠に基づいた質の高い仮説を事前に準備しておけば、戦略的な学習と改善の機会へと昇華できるでしょう。
さらに、たとえ仮説が外れた場合でも、その理由を考察できれば次の施策のアイデアにもつなげやすくなるメリットもあります。
Amazonの比較テストの設定手順6ステップ
ここからは、Amazonの比較テスト(ABテスト)を設定する手順を以下6ステップで解説していきます。
- セラーセントラルから比較テストのページにアクセスする
- 「新規の比較テストの作成」から検証したい項目を選択する
- テストを行いたいASINを選択する
- ABテスト情報を設定する
- 比較対象パターンを設定する
- ABテストを送信する
次から詳しく解説する手順にしたがって操作を進めれば、比較テスト(ABテスト)をスムーズに開始できるでしょう。
1.セラーセントラルから比較テストのページにアクセスする
Amazonの比較テスト(ABテスト)機能を利用するには、まずセラーセントラルのメニューから以下の操作で比較テストの管理ページへアクセスします。
- 「ブランド > 実験の管理」を選択
- 「比較テストの管理」をクリック
2.「新規の比較テストの作成」から検証したい項目を選択する
比較テストの管理ページにアクセスしたら、次は比較テストを作成します。
「新規の比較テストの作成」をクリックし、実施したい比較テストのコンテンツタイプを選びます。
コンテンツタイプは以下のとおり表示されるドロップダウンのメニューから希望する項目を選びましょう。
- 「商品名」
- 「メイン画像」
- 「商品仕様」
- 「商品説明」
- 「A+コンテンツ」
- 「ブランドストーリー」
3.テストを行いたいASINを選択する
比較テストを実施したいコンテンツタイプを選択した後は、テストを行う商品(ASIN)の選択に進みます。
コンテンツタイプを選択して表示された画面で、「参照ASINを選択」ボタンをクリックすることで、テスト対象にするASINを選択できます。
4.比較テスト情報を設定する
対象ASINを選択したら、次に比較テストを管理するための、テスト情報の設定です。
具体的には、以下の項目を入力または選択します。
項目 | 内容 |
比較テスト名 | 後で識別しやすい具体的な名称を設定する |
仮説(任意入力) | ・テストで期待する結果や改善案が優れている理由を記述する ・たとえば、「人物モデル画像によりCTRが向上すると予測」と入力 ・記載は任意だが、結果分析の質を高めるため推奨される |
比較テストの期間 | ・4週間〜10週間まで設定可能(Amazonが推奨する8週間〜10週間に設定する) ・統計的有意差が出た時点で自動終了する「有意性」オプションも選択可能 |
開始日、終了日 | ・カレンダーから開始日と期間設定による終了日を指定する |
5.比較対象パターンを設定する
比較テストの基本情報を設定した後は、比較対象パターンの設定に進みます。
比較テストのパターンは以下6つから選択して設定を行います。
項目 | 内容 |
1.商品名 | 比較テストを行うコンテンツの商品名を入力する |
2.商品紹介(A+)コンテンツ | ・バージョンAでは承認済みまたは既存のコンテンツを選択可能 ・バージョンBでは新しいコンテンツを作成、既存コンテンツを複製 ・修正、または異なるバリエーションを選択可能 ・不一致を防ぐため、ASINはバージョンAから自動で引き継がれます。 |
3.商品紹介(A+)ブランドストーリー | ・バージョンAでは承認済みまたは既存のブランドストーリーを選択可能 ・バージョンBでは新しいブランドストーリーを作成、既存のものを複製 ・修正、または異なるバリエーションを選択可能 ・不一致防止のため、ASINはバージョンAから自動で引き継がれる |
4.商品画像 | 「画像をアップロード」から比較したいファイルを選択してアップロードする |
5.商品仕様 | 比較テストを行う商品の仕様情報を入力する |
6.商品説明 | 比較テストを行う商品の説明文を入力する |
6.比較テストを送信する
すべての設定を完了した比較テストの内容を設定をAmazonに送信します。
その後は、コンテンツの検証待ちとなり、Amazonの審査を受ける必要があります。
審査は数日のうちに完了するため、比較テストの管理画面を確認し、無事に承認されれば、設定した開始日に比較テストが自動的に開始されます。
審査が承認されなかった場合は、その理由が通知されますので、コンテンツの指摘箇所を修正して再度テストを送信手続きを行いましょう。
ABテストを行う際の具体例
ここからは、AmazonでABテストを行う際の具体的なパターン例を以下の3つご紹介します。
項目 | パターンA | パターンB | 目的 |
1.商品名 | 検索で見つけてもらいやすいキーワードを重視する | ユーザーが得られるメリットを強調する | 検索流入とCTR、CVRのバランスの改善 |
2.商品仕様 | 製品の技術的な詳細を中心に記載する | ユーザーのどのような問題を解決するかを示す | 製品の仕組みや特徴、使い方をわかりやすく伝えるか、ユーザーニーズに直接応える情報を提供して購入決定を促進する |
3.A+コンテンツ | 文章による詳細な説明を主体とする | 画像や比較表、動画などを多用して視覚的に訴える | 詳細な情報で信頼感と理解度を向上させるか、視覚的魅力で商品の特徴や利点を直感的に伝え購買意欲を高める |
ただし、紹介するパターン例はあくまで一例であり、実際のABテストでは、各社で扱う商品の特製やターゲットユーザーに合わせて最適化する必要があるため留意してください。
順に紹介します。
【商品名】主要キーワード重視vs顧客ベネフィット訴求
ひとつ目は商品名をABテストで比較するパターン例です。
主要な検索キーワードを重視するパターンと、ユーザーが得られるベネフィット(具体的な便益)を訴求するパターンを比較します。
このABテストのKPIと目的、仮説は以下のとおりとします。
目的 | 仮説 |
ターゲットユーザーの検索行動を狙った商品名と、ユーザーが得られるベネフィットや利用イメージを商品名だと、どちらがCTR(クリック率)が高くなるのか検証する | 販売したい商品は、商品名や特徴のキーワードよりも、商品を使うユーザーの目的(ユーザーにとってのベネフィット)を商品名にした方が、CTRが高くなるのではないか? |
具体的な例として、空気清浄機を販売すると仮定した場合に、比較する商品名の例は以下のとおりです。
項目 | パターンA(主要キーワード重視) | パターンB(顧客ベネフィット訴求) |
商品名の例 | 「[ブランド名] 空気清浄機 HEPAフィルター搭載 30畳対応 除菌 ウイルス除去 PM2.5対策 [型番]」 | 「[ブランド名] 花粉・ハウスダストの悩みから解放!家族の健康を守る 静音設計 省エネ 空気清浄機」 |
このABテストにより、仮説に対する具体的な検証結果を得られるでしょう。
【商品仕様】機能・スペック中心vs顧客メリット・用途中心
次に紹介するパターン例の比較対象は、商品仕様です。
製品の機能や技術的なスペックを淡々と列挙する形式と、製品がユーザーにもたらすメリットや活用方法を中心に記述する形式を比較検証します。
このABテストのKPIと目的、仮説は以下のとおりとします。
目的 | 仮説 |
製品の専門的な機能説明と利用時のベネフィットや活用方法、どちらがCVRが高くなるのか検証する | 本商品のターゲットは、ITリテラシーが高い人は少なく、スペックに関して詳しくないため、機能・スペックの詳細よりも、顧客メリットを伝えた方がCVRが高くなるのではないか? |
たとえば、軽量なノートPCの商品仕様をABテストする場合の商品仕様の記載例は以下のとおりです。
項目 | パターンA(機能・スペック中心) | パターンB(顧客メリット・用途中心) |
商品仕様の記載例 | ・素材:マグネシウム合金・重量:980g ・CPU:第13世代 Intel Core i7 プロセッサー ・バッテリー駆動時間:最大15時間 | ・【驚きの軽さ】わずか980g、リンゴ約3個分の重さで毎日の持ち運びも苦にならない ・【どこでも高性能】最新CPU搭載で動画編集や資料作成もスムーズ ・【一日中使える安心感】最大15時間バッテリーで外出先でもコンセントを探す手間が減る ・【カフェや移動中も快適】軽量 ・長時間駆動で場所を選ばず作業に集中 |
このABテストを実施・検証することで、ユーザーが商品購入を判断するために必要な情報を分析できます。
【A+コンテンツ】テキスト解説主体vs画像・比較表・動画活用
最後に紹介する比較対象は、A+コンテンツです。
このパターン例は、商品紹介(A+)コンテンツにおいて、テキストによる詳細な解説を主体とした構成と、画像や比較表、動画といった視覚的な要素を積極的に活用した構成を比較します。
また、このABテストのKPIと目的、仮説は以下のとおりとします。
目的 | 仮説 |
テキスト中心の解説と画像や表、動画などの視覚的な情報と、どちらがCTR(購入完了率)やイメージが向上するか検証する | テキスト中心の解説よりも、画像や動画を活用して視覚的なイメージ情報を届けた方が、CVRが向上し、より商品の魅力やブランドストーリーが伝わるのではないか? |
たとえば、新しいスマートフォンのA+コンテンツを作成する場合の構成例は次のとおりです。
項目 | パターンA(テキスト解説主体) | パターンB(画像・比較表・動画活用) |
A+コンテンツの構成例 | テキストを中心に、新機能の詳細な技術解説や開発者のコメント、想定される利用シーンなどを説明する構成 | 製品のイメージ画像や旧モデルや競合製品とのスペック比較表、主な機能の使い方を紹介する短いプロモーション動画などを配置し、視覚的に訴求するリッチな構成 |
このABテストを実施することで、テキストか画像や動画などのクリエイティブのどちらが、よりユーザーに響くコンテンツであるかを分析できるため、効果的なコンテンツ作成のヒントを得られるでしょう。
AmazonのABテストのデータを活かして改善を続けよう
AmazonのABテストは、単なる比較改善ツールではなく、仮説の検証や客観的なデータに基づいた商品ページの改善に役立つ機能です。
ABテストを活用することで売上低下のリスクを抑えながら、売上向上につながるデータやノウハウが得られるのもメリットです。
しかし、
「何からテストすれば良いかわからない」
「テスト結果をどう活かせば売上につながるのか判断できない」
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AmazonのABテストに関するよくある質問
ここからは、AmazonのABテストに関するよくある以下の3つの質問に回答していきます。
- AmazonのABテストとはなんですか?
- ABテストで比較できるコンテンツは?
- 比較テストは途中で中止できますか?
事前に確認しておくことで、ABテストをスムーズに導入できるでしょう。
なお、質問に対する回答の概要は以下のとおりです。
質問内容 | 回答の概要 |
AmazonのABテストとはなんですか? | ・1つの商品(ASIN)に対して2つの異なるコンテンツをランダムに表示し、どちらがより優れたパフォーマンスを示すかを比較する機能 ・商品ページやマーケティング戦略の改善に活用される |
ABテストで比較できるコンテンツは? | ・商品画像・商品名 ・商品仕様 ・商品説明 ・商品紹介(A+)コンテンツ ・ブランドストーリーの6種類が比較可能 ・ただし、テスト期間中は1つのコンテンツ要素のみ比較可能であり、複数要素をテストする場合は計画的に実施する必要がある |
比較テストは途中で中止できますか? | ・比較テストはキャンセル理由の入力で中止が可能 ・中止後は元のコンテンツが自動で表示される ・中止時点までに収集されたデータはダッシュボードで確認可能 |
AmazonのABテストとはなんですか?
AmazonのABテストとは、1つの商品(ASIN)に対して作成した2つの異なるコンテンツバージョンを、商品ページを訪れたユーザーにランダムで表示し、どちらのバージョンがより優れたパフォーマンスを示すかを比較検証するための機能で、Amazon比較テストとも呼ばれます。
ABテストの実施・検証によるデータを蓄積できれば、担当者の勘や経験だけに頼ることなく、データドリブンな意思決定が可能です。
AmazonのABテストは、商品ページの改善やマーケティング戦略の立案のデータ収集の手段として、多くの出品者に活用されています。
ABテストで比較できるコンテンツは?
ABテストでは、以下のとおり商品ページの主要な6種類のコンテンツ要素を比較検証できます。
No. | 項目 | 内容 |
1 | 商品画像 | 検索結果や商品ページで最初にユーザーの目を引くメイン画像など |
2 | 商品名 | 検索キーワードとの関連性や、商品の特徴を伝えるタイトル |
3 | 商品仕様 | 商品の特徴やスペックを箇条書きで表示する「この商品について」の部分 |
4 | 商品説明 | 商品ページ下部に表示され、より詳細な情報を提供するテキストエリア |
5 | 商品紹介(A+)コンテンツ | 画像やテキスト、比較表などを組み合わせてブランドや商品のリッチに表現できるコンテンツ |
6 | ブランドストーリー | A+コンテンツの一部でブランドの背景や価値観を伝えるコンテンツ |
なお、比較テスト期間中は、これらの6つのコンテンツ要素の内なか一つのみに限られます。
そのため、複数のコンテンツでABテストを行いたい場合は、優先順位を決めて計画的に検証しましょう。
比較テストは途中で中止できますか?
比較テスト(ABテスト)は、キャンセル理由を入力することで中止の操作が可能です。
また、設定した実施期間が終了する前であっても、出品者の判断で途中で中止操作をすれば、データの収集を停止できます。
中止操作が完了すると、ユーザーには、テスト開始前の元のコンテンツが自動で表示されるようになります。
なお、途中でキャンセルされたテストについても、中止時点までに収集されたパフォーマンスデータは、比較テストのダッシュボードから確認が可能です。