【2025年最新】Amazonカートボックスとは?取れない原因と獲得率を高める8施策を解説

Amazonのカートボックスとは、商品ページの「カートに入れる」ボタンが表示されている部分を指します。カートボックスを獲得するとユーザーの購入導線をほぼ独占でき、売上アップに効果がありますが、実は全ての商品に「カートに入れる」ボタンが表示されているわけではありません。

しかし、カートボックスの詳細がわからない方や、獲得ができず売上が低迷している方も多いのではないでしょうか。ライバル事業者にカートボックスを取られ、奪還に苦戦している方も多いでしょう。

そこで本記事では、カートボックスの基本情報をわかりやすく解説するとともに、Amazonからアナウンスされている獲得条件の詳細や、8つの獲得施策を詳しく解説します。

対策を実施しても獲得できない場合の原因や、Amazonの売上向上施策も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。

\今すぐ広告依存からの脱却を実現する!/

 

目次

Amazonのカートボックスとは?

Amazonのカートボックスとは、商品ページ内の「カートに入れる」ボタンが表示される部分を指します。「カートに入れる」ボタンが表示されると、ユーザーはスムーズに商品購入へ進めるようになります。

自社商品のページに「カートに入れる」ボタンが表示されている状態を「カートボックスを獲得している」と言い、売上向上において重要な指標です

具体的には、下記図の赤線で囲んだ部分がカートボックスに該当します。PCでもスマートフォンでも、カートボックスは目立って配置されます。

Amazonの商品ページの特徴

Amazonは、楽天市場やYahoo!ショッピングのような「テナント型」と異なり、「マーケットプレイス型」のショッピングモールです。事業者単位で商品ページが作成できるテナント型とは異なり、同じ商品を複数の出品者が扱っている場合、商品ページは1つに統合されます1商品の商品ページに対して複数の事業者が出品することを、「相乗出品」と呼びます。

カートボックスは同一商品の出品者のうち1社しか表示されず、その他の出品者は「Amazonの他の出品者」や「新品(X)点を比較する」などのリンクから選ばなければなりません。いわゆる「カートボックスを獲得していない」状態は、下記の図のように、青枠部分が該当します。

カートボックスを獲得すると、他事業者よりも圧倒的に優位なポジションで商品を販売できます。

Amazonカートボックス獲得の3つのメリット

カートボックスを獲得すると、さまざまなメリットが得られます。下記3つの項目を解説します。

  • 売上アップ効果がある
  • 顧客からの信頼が得やすくなる
  • スポンサープロダクト広告が配信できる

1. 売上アップ効果がある

Amazonの売上のうち、70~80%がカートボックス経由で発生していると言われています。カートボックスを獲得すると、検索結果ページから直接「カートに入れる」や「今すぐ購入」ボタンが自社商品に表示されるようになり、購入導線をほぼ独占できます

結果、集客力と転換率が大きく向上し、広告の成果も得やすくなるでしょう。

2. 顧客からの信頼が得やすくなる

カートボックスを獲得している商品を扱っている事業者は、最もAmazonから評価されているとユーザーから見なされますユーザーからの信頼が得やすく、注文に繫がりやすくなるでしょう。

FBA(フルフィルメント by Amazon)を活用すれば「プライムマーク」も表示されるため、さらにユーザーは安心感を得られます。FBAとカートボックスの関連は、後ほど詳しく解説します。

3. スポンサープロダクト広告が配信できる

カートボックスを獲得すると、Amazonのスポンサープロダクト広告が配信できるようになります。

スポンサープロダクト広告を利用すると、検索結果ページの上位に自社商品が表示されます購買意欲の高いユーザーにアプローチでき、認知度アップにも効果的です。

スポンサープロダクト広告はクリック課金型で予算管理がしやすい点もメリットです。スポンサープロダクトについては以下記事で詳細を解説しているので合わせて確認してみてください。

関連記事:Amazonスポンサープロダクト広告とは?始め方から効果的な使い方と10の運用テクニックまで解説

Amazonカートボックスを獲得するための3つの条件

Amazonのカートボックスを獲得するためには、満たさなければならない条件があります。Amazonセラーセントラルにてアナウンスされている、下記3つの条件の詳細を解説します。

  • 大口出品に登録している
  • パフォーマンス指標が良好である
  • 十分な注文数がある

1.大口出品に登録している

Amazonの出品プランには「小口出品」と「大口出品」があり、カートボックス獲得のためには大口出品の登録が必要です

小口出品は固定の月額料金が設定されていないため商品数が少ない事業者にとっては手数料を抑えられます。しかし小口出品のままではカートボックス獲得資格が得られません。

小口出品と大口出品の違いの概要は、下記のとおりです。

小口出品大口出品
基本料金1商品100円および販売手数料月額4,900円および販売手数料
カートボックス獲得不可可能
適しているケース販売商品数が毎月49点まで広告を出稿しない出品用ツールを使用しない などカートボックスを獲得したい販売商品数が毎月49点以上広告を利用したいSEO対策をしたい出品用ツールを使用したい など

カートボックス獲得・広告利用・SEO対策といった、より売上拡大する施策を実施したい場合は、販売商品数に関わらず大口出品への登録が不可欠です。小口出品と大口出品のより詳細な違いや、カートボックス獲得以外の売上拡大施策は、下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【2025年最新】Amazon出品方法完全ガイド!注意点や出品のポイントまで解説

2.パフォーマンス指標が良好である

カートボックスの獲得は、Amazonからの評価が深く関係します。特に、下記3つの指標がAmazonが設定している目標値を下回っていることが求められます。

  • 注文不良率
  • キャンセル率
  • 出荷遅延率

上記指標の数値は、Amazonセラーセントラル内のアカウント健全性ページで確認できます。FBAで商品出荷している場合には評価が高まるため、利用を検討すると良いでしょう

各指標の詳細は下記のとおりです。

概要目標値指定期間成績不良時の措置
注文不良率カスタマーサービスに不備がある注文の割合(※)1%未満60日間アカウント停止のおそれあり
キャンセル率出品者都合でキャンセルされた注文の割合2.5%未満7日間出品停止のおそれあり
出荷遅延率出荷予定日より後に出荷通知が送信された注文の割合4%未満10日または30日出品停止のおそれあり

(※)低評価率、Amazonマーケットプレイス保証申請率、クレジットカードのチャージバック率の3指標で評価されます。

3.十分な注文数がある

販売実績が一定数ないと、カートボックス獲得には不利になります。必要な注文数はカテゴリーによって異なるとされており、具体的な販売数は公開されていません。

カートボックスは売れている事業者ほど獲得しやすい仕組みのため、販売実績がないと獲得までに時間がかかるケースがありますその場合でも、売上拡大施策に取り組み、コツコツと販売実績をつけていくことが大切です。

ライバル事業者からカートボックスを取り戻す道筋が見えない方や、工夫を重ねてもカートボックス獲得が難しい方、自社の販売戦略を描けずお困りの方は、ECモール支援のプロフェッショナル集団であるジャグー社へお問い合わせください。

Jagooは、豊富な成功事例と失敗事例を踏まえて最短距離で進めるEC戦略・運用のプロフェッショナルです。
売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまで完全コミット。 楽天をはじめとする大手ECモール出身者が経営しているからこそ実現する、ただの作業代行ではない本気で勝ち抜くEC戦略をご提供致します。

Amazonカートボックスが取れない5つの理由

Amazonがアナウンスしている獲得条件を満たしても、必ずカートボックスを獲得できるとは限りません。カートボックスが取れない事業者に共通する下記5つの特徴を解説します。

  • ほかの出品者より価格が高い
  • 配送スピードが遅い
  • 在庫が確保できていない
  • 販売実績が不足している
  • 顧客満足度が低下している

なお、Amazonからは「競争力のある価格を設定する」「優れたカスタマーサービスを提供する」の2点がカートボックス獲得に重要とアナウンスされています

1.ほかの出品者より価格が高い

カートボックス獲得の重要な要素である「競争力のある価格設定」とは、他の事業者よりも安価な販売が求められることを意味します。

カートボックスが獲得できない理由として、ライバル事業者よりも販売価格が高く設定されていることがあげられます。カートボックス獲得における販売価格とは、商品価格と送料からポイント額を引いた額を指します。

販売価格=商品価格+送料-ポイント額

価格を下げるだけでは利益率が低下してしまうため、競合調査を小まめに行いながら最適な価格を設定すると良いでしょう

自社の価格に競争力があるかを確認する方法は下記2つです。

  • 管理ページで他事業者も含めたおすすめ出品の価格の列を確認する。
  • 価格設定の健全性のページで、他事業者との出品価格の違いを比較したデータを確認する。

2.配送スピードが遅い

Amazonには下記2つの配送方法があります。

  • 自社発送
  • FBA発送

FBA発送の場合はAmazon側で最短のリードタイムで出荷されるため、配送の遅れを心配する必要はありません。自社発送の場合はスピードを含めた配送のクオリティが低下していないか再度確認しましょう。

特に注文から商品お届けまでのスピードは重視されており、リードタイムが長くなっている場合は出荷体制を見直す必要があります

見直ししてもリードタイムが短縮できない場合は、FBAの導入がおすすめです。

3.在庫が確保できていない

カートボックスの獲得には、在庫状況も影響します。Amazonは顧客を待たせず、注文後すぐに商品出荷できる事業者を評価しています。

普段から在庫を切らしがちな場合や、セール時を含めて十分な在庫数が確保できていない場合は、改善が必要です。カートボックスを獲得できていても、売り切れが続いたためにカートボックスを奪われ、在庫が復活しても取り戻せないケースもあります

特に売れ筋商品や、カートボックス獲得によって大きく売上に貢献している商品は、在庫管理をしっかりと行いましょう。在庫管理のコツは下記のとおりです。

  • 勘や経験に頼らず、販売データに基づいて発注数を管理する
  • 在庫管理ツールを導入する
  • 定期的な棚卸によってシステム上の在庫と実在庫との乖離がないか確認する など

4.販売実績が不足している

競争の激しい商品ほど、より多くの販売実績をつけないとカートボックス獲得が難しくなります。Amazonで販売力を強化するためには、下記施策がおすすめです。

施策内容概要
SEO対策キーワード設定や在庫確保、高評価レビュー獲得で常に上位表示させる。
広告運用Amazon内外に配信できる広告(スポンサーブランド広告など)を運用する。スポンサープロダクト広告はカートボックスを獲得していない場合は配信できない。
FBA活用プライマーク獲得で商品を目立たせる。物流業務アウトソースで業務負担軽減にも効果あり。
セール活用AmazonプライムデーやAmazonブラックフライデーなどに合わせて、SEO対策や広告施策を強化。

各施策のより詳しい解説は、下記の記事でご確認いただけます。

関連記事:【2025年】Amazon売上アップ完全ガイド!伸び悩みを打破する具体策を徹底解説

5.顧客満足度が低下している

「優れたカスタマーサービスを提供する」ことはAmazonが重視している項目の1つです「Amazonカートボックスを獲得するための3つの条件」でも解説したように、下記のパフォーマンス指標が常に基準値をクリアしていることが重視されます。

  • 注文不良率
  • 出荷遅延率
  • キャンセル率

さらに、注文不良率のなかには下記3つの指標が含まれます。

注文不良率に含まれる指標概要
低評価率顧客から星1つまたは星2つの評価を付けられた注文の割合。
Amazonマーケットプレイス保証申請率顧客から保証申請が行われた注文の割合。顧客からの返品リクエストや問い合わせに48時間以上対応しないと、申請される可能性あり。
クレジットカードのチャージバック率クレジットカードの払い戻しが発生した注文の割合。商品が届いていないケースや、不良品を送付した場合など。

Amazonカートボックスの獲得率を確認する2つの方法

カートボックスの獲得率とは、商品ページの総閲覧数のうち、自社商品がカートボックスに表示された割合を指しますたとえば、商品ページが100回閲覧され、そのうち80回で自社がカートボックスを獲得していた場合、獲得率は80%となります。

カートボックスの獲得率は下記2つの方法で確認できます。

  • セラーセントラルで確認
  • 商品ページで確認

1.Amazonセラーセントラルで確認

Amazonセラーセントラルで確認する方法は下記のとおりです。

Amazonセラーセントラルトップページから、メニューバー>レポート>ビジネスレポートと進みます。

ビジネスレポート内の、「詳細ページ 売上・トラフィック」をクリックするとレポートが表示されます。「おすすめ商品の割合」に表示されている数値が、カートボックスの獲得率です

2.商品ページで確認

商品ページの「販売元」が自社になっていれば、カートボックスが獲得できています(下記画像赤枠)。カートボックスが獲得できていない場合、「新品(X)件の出品:」をクリックした先に自社名が表示されています(下記画像青枠)。

なお、FBAを利用中の場合、出荷元はAmazonになります。商品ページ経由では、現状カートボックスを獲得できているかは確認できるものの、獲得率までは表示されません

Amazonカートボックスを獲得できる施策8選!

Amazonのカートボックス獲得に効果的な、下記8施策をそれぞれ詳しく解説します。

  • 大口出品に登録する
  • 自動価格設定機能を活用する
  • FBAを利用する
  • 高評価レビューを獲得する
  • 在庫管理ツールを導入する
  • アカウント健全性を確認する
  • Amazonのコンサルや運用代行を活用する
  • 販売戦略を見直す

1.大口出品に登録する

小口出品に登録しているとカートボックスを獲得できません現状小口出品の場合は、大口出品に変更しましょう。変更方法は下記のとおりです。

Amazonセラーセントラルトップ画面右上の「設定マーク」から、「出品用アカウント情報」に進みます。

サービス管理内の「Amazon出品サービス」に進みます。

Amazon出品サービス内で「大口出品」にチェックを入れ、「変更を適用」をクリックして終了です。

2.自動価格設定機能を活用する

カートボックスを獲得するためには競合の価格調査を実施し、より低価格で出品する必要があります。

しかし、出品数が多い場合には価格調査が負担になるでしょう。その場合、Amazonの「自動価格設定機能」の活用がおすすめです。

自動価格設定機能は、設定した価格の範囲内で商品価格を自動調整してくれますそのため、調査や更新の手間を省いた上で競争力のある価格設定が可能です。使用前に、利益を圧迫しない範囲で最低価格を設定しておきましょう。

Amazonセラーセントラルトップページから、メニューバー>価格>価格の自動設定と進むと、自動価格設定ページに遷移します。

3.FBAを利用する

FBAを利用すれば、物流業務をアウトソースできるとともに、土日祝日を含めて最短のリードタイムで商品を出荷できます。FBAを活用すれば、Amazonが重視する「優れたカスタマーサービスを提供する」項目の評価向上が見込めます

また、FBA利用商品はプライムマークが付与されるため、より目立ちやすく、注文されやすくなるでしょう。

FBA利用時の注意点は、手数料がかかることです。基本的な手数料は下記2つです。

  • 配送代行手数料
  • 在庫保管手数料

1年以上Amazon倉庫で在庫保管したり、商品納品のルールを守らなかったりすると、下記のような追加手数料が発生します。

  • 長期在庫保管手数料
  • 納品不備受領作業手数料
  • 返送/所有権の放棄手数料
  • 購入者返品手数料

FBA利用時には、各手数料の内容を把握し、余計な料金が発生しないよう気を付けましょう。各手数料の詳細やFBAを利用しながら黒字経営するためのポイントは、下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事:Amazon FBAとは?儲からないは嘘?概要やメリット・黒字運営のポイントを徹底解説

4.高評価レビューを獲得する

ユーザーからのレビューが高評価であることは、アカウント健全性に直結します。高評価レビューを獲得できていることは、信頼獲得やアクセス向上にも有効です。

Amazonはレビューの信頼性を重視するため、意図的なレビュー操作は規約違反に繫がる可能性があります。Amazonの規約を守りつつ高評価レビューを獲得するために、「レビューリクエスト機能」や「Amazon Vine先取りプログラム」を活用すると良いでしょう

高評価レビュー獲得施策の詳細や、規約違反につながりかねない禁止事項は、下記の記事で解説しています。なお、すでについてしまった低評価には真摯に対応しましょう。

関連記事:【2025年最新】Amazonレビュー依頼完全ガイド!規約遵守で売上アップを実現するには?

5.在庫管理ツールを導入する

「在庫が十分に確保できており、今すぐ迅速出荷できる」ことはカートボックス獲得に貢献します。売上予測に基づいて過不足なく在庫を仕入れ、在庫切れを起こさないように留意しましょう。FBAを利用している場合、在庫数を競合店舗より多くAmazon倉庫に納品できれば、カートボックスを獲得できる可能性が高まります。

在庫を適切に管理するには、在庫管理ツール導入がおすすめです。在庫管理ツールは複数のECサイトを横断して受注・在庫状況を一元管理できるため、楽天市場やYahoo!ショッピングなどにも出店している場合は必須のツールです

代表的な在庫管理ツールは下記のとおりです。

ネクストエンジンの活用方法は、以下の動画でも詳しく解説しています。

また、Amazonのセールやイベントのスケジュールを把握していることも大切です。2025年の主要イベントをまとめているので、ぜひ活用してください。

\2025年の効果的な販促計画を立案するためのヒントが詰まった/

6.アカウント健全性を確認する

なかなかカートボックスが獲得できない場合や、競合事業者に奪われてしまった場合は、パフォーマンス指標(注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率)を今すぐ確認しましょう

下記基準を下回っていると、Amazonからの評価が低下しており、アカウント停止や出荷停止となる可能性もあります。

  • 注文不良率:1%未満
  • 出荷遅延率:4%未満
  • キャンセル率:2.5%未満

パフォーマンス指標はAmazonセラーセントラルのアカウント健全性ページで確認できます。Amazonセラーセントラルトップページから、メニューバー>パフォーマンス>アカウント健全性と進むと、アカウント健全性ページに遷移します。

7.Amazonのコンサルや運用代行を活用する

自社だけでカートボックス獲得戦略を立案・実行するのが難しい場合は、Amazonの売上アップに強みのあるECコンサルや運用代行を活用するのがおすすめです。カートボックス獲得以外にも、下記のようなさまざまな売上拡大施策の立案・代行が可能です。

  • 広告運用の代行
  • 転売対策
  • AmazonSEO対策
  • Amazon以外のECモールも含めた売上最適化 など

コンサルや運用代行会社はEC運営のプロフェッショナル集団です。依頼コストはかかるものの、業務のアウトソースによってリソースを確保したり、最短で無駄なく成果を得たりと、自社の飛躍につなげられるでしょう

Amazon専門のコンサル会社や、広告運用代行会社は、下記の記事で紹介しています。

関連記事:【2025年最新】Amazonコンサル厳選11社!6つの選定ポイントやコンサル導入の事例も紹介

関連記事:Amazon広告運用代行会社の選び方!厳選5社と費用相場・選定のポイントを解説

8.販売戦略を見直す

カートボックス獲得施策の実施においては、根本的な販売戦略の見直しが必要になるケースも多くあります。ただ価格を下げるだけでは、仮にカートボックスを獲得できても利益を圧迫してしまうでしょう

カートボックスの獲得・維持と利益拡大が両立できない場合には、下記のように販売戦略を見直すことも重要です。

  • 競合が少ないブルーオーシャンを狙う
  • 独自商品の開発でカートボックス独占を狙う
  • 特典付き、同梱物の工夫、ギフト包装、丁寧な商品解説など、自社の強みを活かして他社と差別化する など

Amazonカートボックス獲得関連の5つの注意点

Amazonのカートボックス獲得時や、獲得のための施策実行時には注意しておきたいポイントがあります。下記5つの注意点を解説します。

  • 獲得できないと売上が大きく落ち込む可能性がある
  • 価格競争に巻き込まれやすい
  • FBA利用や大口出品登録で手数料がかさむ
  • 競合にカートボックスを獲られることがある
  • すべての条件を満たしても必ずカートボックスを獲得できるわけではない

1.獲得できないと売上が大きく落ち込む可能性がある

カートボックスが獲得できないと購入導線が複雑になり、自社の商品ページがユーザーの目に止まりにくくなります。「Amazonの他の出品者」や「新品(X)点を比較する」のリンクからわざわざ探し出して注文するユーザーは多くありません

カートボックスが奪われたことで大きく売上が落ち込むケースも多くあります。すでにカートボックスを獲得できている場合でも、油断せず本記事の施策に取り組んでみてください。

2.価格競争に巻き込まれやすい

カートボックスの獲得・維持には、商品の販売価格が大きく影響します。基本的に他社より安く販売できる事業者がカートボックスを獲得しやすいため、過度な価格競争に巻き込まれやすくなります

価格競争で疲弊しないためには、カートボックス獲得を目指す商品の選定や、最低価格ラインの見極めが重要です。値下げ以外にカートボックスを獲得・維持できる施策も本記事で紹介しているため、ぜひ実施してみてください。

3.FBA利用や大口出品登録で手数料がかさむ

カートボックスの獲得・維持には、FBA利用と大口出品登録が大きな影響を及ぼします。カートボックスの獲得には必須と言える2つのプランですが、どちらも手数料がかかります

FBAは手数料内容を把握し、余計な手数料がかからないよう対策可能です。大口出品登録はカートボックス獲得に必須ですが、小口出品のほうが、出品数が少ない事業者にとっては手数料が低くなるケースがあります。両プランの詳細は後述します。

4.競合にカートボックスを獲られることがある

一度カートボックスを獲得しても、他の事業者に奪われることがあります。よりAmazonに評価されるライバルが現れれば、その事業者が優先されてしまうでしょう

カートボックスを獲得するための条件は下記3つです。

  • 大口出品に登録している
  • パフォーマンス指標が良好である
  • 十分な注文数がある

上記条件の詳細と、カートボックスが取れない理由は後ほど詳しく解説します。カートボックスが奪われた場合には、自社に当てはまる部分がないかを確認し、1つずつ対策してみてください。

5.すべての条件を満たしても必ずカートボックスを獲得できるわけではない

獲得条件をすべて満たしていても、カートボックスを取れないケースは多くあります。ライバル事業者も条件を満たした上で、獲得維持施策を実行しているためです競争の激しい商品ほど、獲得の難易度は上がります。

その場合でも、本記事で紹介する施策を参考に、コツコツ取り組むことが大切です。どうしてもカートボックス獲得が難しい場合や、取れない理由がわからない際は、コンサル会社や運営代行会社を頼るのもおすすめです。

Jagooは、豊富な成功事例と失敗事例を踏まえて最短距離で進めるEC戦略・運用のプロフェッショナルです。
売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまで完全コミット。 楽天をはじめとする大手ECモール出身者が経営しているからこそ実現する、ただの作業代行ではない本気で勝ち抜くEC戦略をご提供致します。

対策を実施してもカートボックスが獲得できない3つの理由

ここまで紹介した条件を満たし、対策を実行してもカートボックスを獲得できないケースがあります。対策を実行してもカートボックスを獲得できない際に、ありがちな3つの原因を詳しく解説します。

  • 競合が多すぎる
  • Amazonのアルゴリズムが変動している
  • Amazonが直接販売している

1.競合が多すぎる

ライバル事業者が多ければ多いほど、カートボックス獲得は争奪戦になります。下記のようなケースには、カートボックス獲得は困難になるでしょう。

  • 競合が自社よりも安く販売できる
  • 自社が自社発送で競合がFBAを利用している
  • 競合の方が高評価レビューが多い など

どうしてもカートボックスを獲得できない場合は、他のECモールで販売するといった戦略変更も必要になります

2.Amazonのアルゴリズムが変動している

下記のようなケースでは、Amazonのカートボックス獲得におけるアルゴリズムが変化しているかもしれません。

  • 施策実行しているのに突然カートボックスが確保できなくなった
  • 競合よりも安く販売できているのに奪われてしまった
  • Amazonからの評価も問題がない など

Amazonのアルゴリズムは定期的に変更されると言われています。詳細なアルゴリズムは出品者からはわからないため、地道な対策を続けましょう

Amazonから発信される最新のカートボックス関連情報を、日頃から注視しておくのがおすすめです。

3.Amazonが直接販売している

Amazonが出品している商品やAmazonブランド商品の場合、Amazonがカートボックスを独占していることがありますたとえば、下記の商品では販売元と出荷元はAmazonですが、他にも10件の出品者がいることがわかります。

Amazonとカートボックスを争奪するのは困難なケースが多いでしょう。販売したい商品がすでにAmazonに独占されている場合は、別ルートでの販売や、商品取り扱い中止などの対策も必要です。

カートボックス獲得後のAmazonの売上アップ施策3選

Amazonでカートボックスを獲得したいと考えている方の多くは、売上アップを目的としているはずです。最後に、カートボックスの獲得後に、必ず実施していただきたいAmazonで売上を伸ばす施策を3つ紹介します。ただし、どれもカートボックスの獲得前では対策できない施策のため、カートボックス獲得後に実施してみてください。

  • AmazonSEO対策
  • 広告運用
  • 商品ページの改善


順に解説します。

1.AmazonSEO対策

Amazon内の検索エンジンで自社商品を上位表示させられれば、転換率が上がり売上アップに繫がりやすくなります。集客力や認知度の向上にも効果的です。

AmazonSEO対策によって上昇する自然検索順位は、スポンサーブランド広告とスポンサープロダクト広告の次に表示されます。下記がSEO順位上昇に影響すると言われています。

  • 販売実績
  • レビュー評価
  • キーワードとの関連性
  • 転換率 など

商品と関連性の高いキーワードを設定したり、在庫切れを防いだりすることでSEO評価が向上しますFBAの利用も検索順位向上に有効です。ただし、カートボックスが獲得できていない商品のキーワード設定は原則できません。

AmazonのSEO対策の詳細は、下記のガイドにて詳しく解説しています。Amazonの売上アップには必須の施策なので、ぜひご確認ください。

関連記事:【決定版】Amazon SEO対策ガイド!SEOアルゴリズムから上位表示対策・キーワード選定方法を完全解説

2.広告運用

Amazonには、下記4つの広告があります。

Amazon広告概要
スポンサープロダクト広告検索上位や商品ページ内に掲載。低予算から始められ、手軽に売上アップが狙える。
スポンサーブランド広告検索結果上位に表示。動画やビジュアルで訴求でき、ブランドの認知度向上に有効。
スポンサーディスプレイ広告商品ページや検索結果上部に掲載。Amazon関連アプリなどにも配信可能。商品を閲覧したが購入しなかった層に訴求できる(リターゲティング機能)。
Amazon DSPAmazon外にも配信可能。Amazonが保有しているビッグデータを活用してターゲティングできる。

Amazon広告初心者の方は、まずはスポンサープロダクト広告から始めてみましょう動画や画像のクリエイティブ制作力があれば、スポンサーブランド広告もおすすめです。

Amazonの広告の詳細な情報や、配信方法は下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事:Amazon広告の決定版!初心者でもわかる4つの配信手法やメリット・成功事例を徹底解説!

3.商品ページの改善

AmazonSEO対策や広告運用で集客できても、商品ページが充実していないと離脱されてしまいます。カートボックスが獲得できた際にも、転換率を高めるために商品ページ対策は重要です。ただし、カートボックスを他店舗が獲得している場合は、原則商品ページの編集はできません。

商品ページを改善するコツは、購入前のユーザーの不安材料を払拭することです商品の訴求をしっかりと行い、画像や動画を使ってイメージが沸きやすくするのも有効です。

具体的には、下記の情報を盛り込むと良いでしょう。

  • 商品情報
  • サイズ
  • 使用感や着用感
  • レビュー掲載
  • 送料
  • 返品可否
  • アフターフォロー内容 など

下記の記事では、商品ページと配送面の改善で販売実績0から月商1,000万円を達成した事例を紹介しています。集客施策もたっぷり紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:Amazon集客の正解はこれだ!厳選集客方法13選と集客力アップの成功事例を徹底解説

Amazonのカートボックス獲得に関するよくある質問

Q. 自社ブランドの商品よりも、他出品者が安価で相乗り販売してきた場合はどうなる?

たとえば、自社ブランド商品に対して、他出品者が自社よりも安価で相乗り販売してきた場合は、カートが取得される可能性があります。つまり、ブランド保持者だからといって、絶対にカートを獲得できるわけではないことをあらかじめ認識しておきましょう。

まとめ|Amazonカートボックス獲得で売上アップ!

Amazonで売上拡大するには、主力商品でのカートボックス獲得が必須です。購入導線を独占し、ライバル事業者に大きく差をつけられるでしょう。

カートボックスを獲得するには、まずはAmazonからアナウンスされている3つの条件を満たしましょう。その上で本記事で紹介した8施策を実行してみてください。

ECモール運営支援をしているジャグー社では、Amazonでの売上拡大に悩む事業者様からのご相談を受け付けています。Amazonだけでなく、楽天市場やYahoo!ショッピング、Qoo10といったECモールのご相談も可能です。

AmazonをはじめとしたECモールの運営にお困りの方は、ぜひジャグー社にお問い合わせください。

Jagooは、豊富な成功事例と失敗事例を踏まえて最短距離で進めるEC戦略・運用のプロフェッショナルです。
売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまで完全コミット。 楽天をはじめとする大手ECモール出身者が経営しているからこそ実現する、ただの作業代行ではない本気で勝ち抜くEC戦略をご提供致します。

SHARE