【2025年最新】Amazon限定ブランドとは?ブランド登録との違いや導入方法を解説

Amazon限定ブランドとは、Amazonから招待された出品者のみが参加できる特別なプログラムであり、Amazon SEOでの優遇や販売促進のサポートを受けてブランドを成長させられます。

しかし、

「そもそもAmazon限定ブランドとは何か?」

「Amazonブランド登録との違いは?」

とお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事ではAmazon限定ブランドについて、概要から導入のメリットや注意点、導入に必要な費用まで徹底的に解説します。導入すべきかどうかの判断基準や申請手順まで解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

本記事を読めば、Amazonでブランドを成長するために取るべきアクションプランが明確になります。売上を今よりもさらに伸ばすための参考にしてください。

\今すぐ広告依存からの脱却を実現する!/

 
代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。

約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。

また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。

目次

Amazon限定ブランドとは?定義と前提

画像出典元:Amazon

Amazon限定ブランドとは、Amazonと契約を結んだ出品者が自社ブランドの商品をAmazonのプラットフォームのみで独占して販売できるプログラムであり、サイト内では商品名に【Amazon.co.jp限定】と表示されています。

Amazon限定ブランドとして商品が販売できるとAmazonからさまざまな販売支援が受けられるため、競合との差別化や売上の向上が期待できます。

Amazon限定ブランドの契約を結ぶためにはAmazonが定める基準をクリアする必要がありますが、Amazonのお墨付きを得たブランドとして扱われる点が特徴と言えるでしょう。

次では「Amazon限定ブランド」とよく混同される「Amazonブランド」との違いを解説します。

「Amazonブランド」との違い

画像出典元:Amazon

「Amazon限定ブランド」と混同されがちな「Amazonブランド」は、Amazonが自ら開発・販売するプライベートブランドであり、商品名に「by Amazon」や「Amazonベーシック」と表記されているのが特徴です。

なお、両者には以下のような違いがあります。

AmazonブランドAmazon限定ブランド
企画・開発Amazonが一貫して手がける 出品者が企画・開発 
商標・所有権Amazonが所有 出品者が所有 
商品の販売場所Amazonがプラットフォーム上で販売 出品者がAmazon内のみ独占販売 
ブランド名Amazonベーシック など 各出品者のブランド名 
契約の有無契約不要(自社ブランド)Amazonと独占販売の契約あり 

Amazonブランドが「Amazon自身の製品」であるのに対し、Amazon限定ブランドは「出品者が開発した製品をAmazonが提供するプログラムで独占的に販売するもの」と理解すると良いでしょう。

Amazon限定ブランドの5つのメリット

Amazon限定ブランドとして自社商品を出品する以下5つのメリットを解説します。

  1. 検索結果や専用広告枠で露出が増加する
  2. 「Amazon Vine先取りプログラム」が無料で活用できる
  3. 大型セールに無料で参加できる
  4. Amazonからの「お墨付き」でユーザーからの信頼性が向上する
  5. 専任担当者によるサポートを受けられる

順に解説します。

1.検索結果や専用広告枠で露出が増加する

Amazon限定ブランドは通常の商品と比較すると、検索結果や専用広告枠への露出が増加してユーザーへの認知度拡大につながるメリットがあります。

Amazonには、Amazonブランドや限定ブランド専用の広告枠や検索優遇措置が設けられており、以下のような露出機会の増加が期待できます。

主なメリット内容
目立つ掲載位置に表示される商品検索結果ページや、商品詳細ページなどの目立つ位置に表示される場合がある(スポンサープロダクト広告と同等の露出効果)
絞り込み検索項目に追加される「Amazonブランド・限定ブランド」項目が最上部に表示され、ユーザーが容易に絞り込める
特定のレビュー条件を満たすと露出機会が増えるレビュー件数4件以上かつ平均評価4以上で、ビッグキーワードの1ページ目に表示されやすい
Amazon SEO上のアドバンテージを受けられる検索結果で有利な表示位置を得やすい

なお、Amazon限定ブランドへの参加に関わらず、Amazonで売上を伸ばすにはAmazon SEO対策が必須です。以下の記事でAmazon SEO対策について詳しく解説しているため、併せてご覧ください。

関連記事:【決定版】Amazon SEO対策ガイド!SEOアルゴリズムから上位表示対策・キーワード選定方法を完全解説

2.「Amazon Vine先取りプログラム」が無料で活用できる

Amazon限定ブランドに契約できれば「Amazon Vine先取りプログラム」を一定の条件下で無料かつ無制限に利用できます

Amazon Vine先取りプログラムとは、Amazonが認定した優良レビュアーに、発売前の商品を無料で提供し、その対価として質の高いレビューを投稿してもらう仕組みです。

通常Amazon Vine先取りプログラムを利用するには、登録する商品数に応じて登録料が発生します。

しかし、Amazon限定ブランド商品を販売する出品者なら、1ASINにつき30個まではコストゼロでVine先取りプログラムを活用できるのです。

なお、Amazonで高評価レビューを獲得するためには、規約の範囲内で積極的にレビュー依頼する方法も有効です。以下の記事でAmazonレビューの依頼方法を詳しく解説していますのでぜひ併せてご覧ください。

関連記事:【2025年最新】Amazonレビュー依頼完全ガイド!規約遵守で売上アップを実現するには?

3.大型セールに無料で参加できる

Amazon限定ブランド商品は、プライムデーやブラックフライデー、サイバーマンデーなど、Amazonで開催される集客力の高い大型セールイベントに無料で参加できる点もメリットと言えます。

通常、これらの大型セールに参加するには所定の手続きや参加費用が必要ですが、Amazon限定ブランドは無条件かつ無料で参加できるため、露出機会の増加が期待できます

またセール期間中には「Amazon限定ブランド」専用のセールバナーや特設ページが設けられることもあります。

自社商品が専用バナーなどに掲載されれば、通常商品とは比較にならないアクセス数と売上が期待できるでしょう。

ただし、限定ブランド商品のすべてが掲載されるわけではない点には注意が必要です。

4.Amazonからの「お墨付き」でユーザーからの信頼性が向上する

Amazon限定ブランドは商品ページや検索結果画面に【Amazon.co.jp限定】と表示されるので、ユーザーからの信頼性を高められるメリットもあります。

Amazon限定ブランドへの契約は、Amazonが定める品質基準や、製造過程における社会的責任に関する監査をクリアした証明になります。

Amazonブランドに対して高い信頼感を持つAmazonユーザーが、どの商品を選べば良いか迷っている場合、Amazon限定ブランドである証明は安心感を与えます。

「Amazonが推奨する、安心して購入できるブランド」という認識が広がれば、ユーザーが商品を購入する後押しとなり、転換率(CVR)の向上につながるでしょう。

5.専任担当者によるサポートを受けられる

Amazon限定ブランドとして認定されると、Amazonの専任担当者が1名つき、運用のサポートを受けられます。

Amazon限定ブランドの専任担当者は、一般的なテクニカルサポートとは異なり、より踏み込んだ販売戦略に関する相談が可能です。

たとえば、以下のようなさまざまな観点でブランドの成長や売上最大化に向けたサポートが受けられます。

  • 市場のトレンドや競合商品の動向分析
  • 効果的なキーワードの提案
  • セール参加に向けた具体的なアドバイス

通常Amazon出品者は専任のサポートは受けられないため、運用上の疑問や悩みは自社内だけで解決する必要があります。そのため、いつでも相談できる専門担当者の存在はAmazon運用において大きなメリットと言えるでしょう。

Amazon限定ブランドを導入する際の5つの注意点

Amazon限定ブランドを導入する際に把握すべき以下5つの注意点を解説します。

  1. 販路がAmazonに限定される
  2. 販売手数料が通常より7%加算される
  3. FBAの利用が必須となる
  4. 仕入先や製造工場などの機密情報を開示する必要がある
  5. 厳しい品質基準が求められる

順に解説します。

1.販路がAmazonに限定される

一つ目の注意点は販路がAmazonに限定されることです。

Amazon限定ブランドとして契約した商品は、楽天市場やYahoo!ショッピングといった他のECモールだけでなく、自社のECサイトでの販売もできなくなります

将来的にさまざまなチャネルで販路拡大を検討している場合、この制約は機会損失につながるリスクがあります。

そのため、Amazonに販路を絞る覚悟と、必要十分なリターンが見込めるかを長期的な視点で慎重に判断する必要があるでしょう。

また、万が一在庫過多になってしまった場合でも、他のECサイトで処分セールを行うといった対応もできなくなるため、在庫管理のリスクが高まる可能性も考慮しなければなりません。

2.販売手数料が通常より7%加算される

2つ目の注意点は、通常の販売手数料に加えて、7%の追加手数料が発生する点です。

通常のAmazonの販売手数料はカテゴリ別におおよそ8%〜15%に設定されています。

たとえば、カテゴリ手数料が15%の文房具やオフィス用品を販売する場合、通常の手数料「15%」にAmazon限定ブランドの追加手数料「7%」が加算され、合計で「22%」もの販売手数料が発生するのです。

Amazon限定ブランドを利用する場合、追加コストを吸収できるだけの高い利益率を商品が確保できているか、事前の損益シミュレーションが重要です。

特に薄利多売のビジネスモデルを展開しているブランドの場合、手数料の増加が経営を圧迫する要因となり得るため注意しましょう。

3.FBAの利用が必須となる

Amazon限定ブランドとして販売するには、Amazonが提供する物流サービスである「FBA(フルフィルメント by Amazon)」の利用が必須条件となる点も注意点の一つです。

FBAとは、商品の在庫保管から注文処理、梱包、配送、さらには返品対応までをAmazonに代行を任せられる便利なサービスです。

しかし、FBAには利用料に加えて、在庫保管手数料や配送代行手数料などのさまざまな手数料が発生します。

自社ですでに物流網を構築している場合や、大型商品や低回転率の商品など、FBAのコスト体系が自社のビジネスモデルに合わない場合は、Amazon限定ブランド契約へのハードルとなる可能性があります。

以下の記事でAmazon FBAについて詳しく解説していますので、併せてご覧いただき、FBAコストを踏まえて検討しましょう。

関連記事:Amazon FBAとは?儲からないは嘘?概要やメリット・黒字運営のポイントを徹底解説

4.仕入先や製造工場などの機密情報を開示する必要がある

Amazon限定ブランドの契約を申請する際に、社会的責任(SR:Social Responsibility)に関する第三者機関による監査を受ける必要があります

SR監査の目的は、商品の品質や安全性を担保し、労働環境などが適切であるかを確認するためです。

SR監査は生産に関わるすべての施設が対象となるため、商品の仕入れ先や製造工場の名称、所在地といった、機密情報にあたる情報をAmazonへ開示しなくてはなりません。

また開示された情報はAmazonの厳格な基準で審査されますが、基準を満たさない場合は再度申請手続きが必要となるため、限定ブランドとして販売するまでに時間を要する可能性もある点を把握しておきましょう。

5.厳しい品質基準が求められる

Amazon限定ブランドとして販売を継続するためには、高い顧客満足度を維持する必要があります

Amazon限定ブランド商品は、レビュー評価などが一定の基準を下回る状態が続くと改善を要求され、最終的には限定ブランドの契約解除に至る可能性もゼロではありません。

一度、Amazon限定ブランドの基準をクリアできたとしても、高品質な商品を提供し続けることはもちろん、ユーザーからの問い合わせやクレームに対して、迅速かつ真摯に対応するカスタマーサポート体制の構築も不可欠です。

またAmazon限定ブランドの契約維持以前に、Amazon SEOで優遇されるための条件の一つとして「レビュー件数4件、レビュー平均評価4以上」といった基準が設けられているため、品質維持への取り組みが売上に影響する重要な要素と言えます。

Amazon限定ブランドの導入に必要な費用

Amazon限定ブランドを導入する際に必要な以下の費用を解説します

  • 第三者機関によるSR監査費用
  • 商標登録費用
  • 運営上のランニングコスト

導入前に必要な費用の全体像を把握し、資金計画を立てておきましょう。

それぞれの内容や費用の目安は以下のとおりです。

費用項目内容費用目安備考・注意点
SR監査費用・第三者機関による社会的責任監査
・施設ごとに必要
・機密情報の開示も必要
1施設あたり約30~40万円生産工場など施設ごとに費用発生
商標登録費用・ブランドロゴ・名称の商標登録手続き
・取得まで半年〜1年程度かかる。
数万円~20万円弁理士利用で費用変動
運営するためのランニングコスト追加販売手数料通常カテゴリ手数料に加え、7%利益率に大きく影響
大口出品プランの月額登録料4,900円(税抜)
FBAの利用料・在庫保管手数料(3.1円~)
・配送代行手数料(222円~)など
・商品サイズや重量で変動
・継続的に発生

第三者機関によるSR監査費用

導入時の最も大きな初期費用が、第三者機関による社会的責任(SR)監査の費用です。

SR監査は、商品を生産する工場や施設ごとに行われるため、複数の工場で商品を生産している場合は施設の数だけ費用が発生します。

費用は監査機関や工場の規模によって変動しますが、1施設あたり約30万円〜40万円が目安と言われています。

またSR監査を受けるには、商品の仕入れ先や製造工場の名称・所在地といった機密情報をAmazonへ開示する必要があるため、コスト管理以外にも情報開示のための準備も必要です。

商標登録費用

Amazon限定ブランド商品を販売するには、自社ブランドのロゴや名称を商標登録していることが前提です。まだ商標を取得していない場合は、特許庁への出願手続きに費用が発生します。

商標登録の手続きを弁理士に依頼するかどうかで費用は変わりますが、商標登録自体は数万円〜20万円程度の費用が必要と言われています。

また商標登録は申請から登録までに半年から1年程度の長い期間が必要のため、Amazon限定ブランドとして販売したい場合は、早めに手続きを済ませましょう。

運営上のランニングコスト

Amazon限定ブランドとして販売する場合、販売手数料の違いやランニングコストも考慮する必要があります

Amazon限定ブランドに必要な主なランニングコストは以下のとおりです。

項目内容
追加販売手数料・通常のカテゴリ別販売手数料に加えて7%の追加手数料
大口出品プランの月額登録料・4,900円(税抜)
FBA利用料・在庫保管手数料:3.1円〜
・配送代行手数料:222円〜
※サイズ・重量によって変動し継続的に発生する

Amazon限定ブランド導入の判断基準

ここからは、自社の商品がAmazon限定ブランドとして販売すべきかどうかの判断基準を以下の特徴から解説します。

  • 導入を積極的に検討すべきブランドの特徴
  • 導入を慎重に判断するべきブランドの特徴

順に解説します。

導入を積極的に検討すべきブランドの特徴

以下のような特徴のあるブランドは、Amazon限定ブランドとの親和性が高く、導入による成果が期待できるでしょう。

ブランドの特徴限定ブランドと相性が良い理由
・Amazonを最重要販売チャネルと定めているブランド
・リソース集中型のブランド
・Amazon運営、広告などのサポート、露出増加、競合差別化のメリットを最大化できる
・多店舗展開よりもAmazonへの依存度が高いほど効果的
・高付加価値のオリジナル商品を扱うブランド・価格競争に陥りにくく高い利益率で追加手数料の吸収が可能
・限定性、信頼性強化、プレミアム訴求がしやすい
・安定した品質と供給体制が構築できるブランド・厳しい基準や急な需要増にも対応でき、信頼性の担保・顧客満足度・レビュー獲得なども安定的に行える

導入を慎重に判断するべきブランドの特徴

一方で、以下の特徴を持つブランドは、導入を慎重に検討するか、別の戦略を模索する方が賢明かもしれません。

ブランドの特徴限定ブランドにするリスクや不向きな理由
・他販路(自社EC・他モール)が好調でファンが分散しているブランド・Amazon以外の販路を断つと売上減少リスクがある
・メリットが上回らない可能性がある
・価格の安さが強みのブランド
・低利益率の商品を扱うブランド
・追加手数料(+7%)により利益が圧迫される可能性がある
・価格を下げにくく価格競争力が喪失する恐れがある
・OEM/ODMで詳細な工場情報開示が難しい場合
・自社内で品質管理が難しいブランド
・SR監査要件を満たせない、または継続的品質管理に不安がある
・Amazon限定ブランドの申請通過が困難である

Amazon限定ブランドの申請手順6ステップ

Amazon限定ブランドとして自社商品を出品するためには以下で解説する6つのステップで申請が可能です。

  1. 商標登録とAmazonブランド登録
  2. Amazonとの契約締結
  3. 対象商品の選定
  4. 第三者機関によるSR審査の受審
  5. セラーセントラルでの商品登録
  6. 販売開始と継続的な実績構築

Amazon限定ブランドの契約を結びたい場合は、スムーズな申請手続きができるようにしっかりと確認しましょう。

1. 商標登録とAmazonブランド登録

Amazon限定ブランドを申請するには、前提として自社ブランドの商標権を取得している必要があります

特許庁への申請から登録までには半年以上の期間が必要とされているため、計画的に手続きを進めておきましょう。

商標登録が完了したら、次にAmazonセラーセントラルからAmazonブランド登録を完了させます。

Amazon限定ブランドを検討する前にAmazonブランド登録までの工程を済ませておけば、そのあとの申請手続きをスムーズに進められるでしょう。

Amazonブランド登録への登録方法やメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【2025年】Amazonブランド登録とは?ブランド保護のやり方と活用法を解説

2. Amazonとの契約締結

Amazon限定商品の登録は、事前に、Amazonから承認を得る必要があります。

Amazon限定商品の開発・販売を希望する場合は、申請フォームに必要事項を記入し、以下のメールアドレスに送信します。

申請フォームとして、以下メール本文をコピーして、対象の宛先に送信してください。

審査にはおよそ1週間ほどで返信があります。

以下のガイドラインを遵守の上、申請いたします。

貴社名:店舗名:
ご担当者様ご氏名:

(店舗名:     )は、以下の商品を Amazon.co.jp 限定商品として販売するに当たり、以下の条件に同意し、これを承諾するものとします。

◆ Amazon.co.jp 限定商品として販売する対象商品は、Amazon.co.jp 限定であり他店では販売されていないことに相違ありません。
◆ Amazon.co.jp 限定商品ガイドラインに定めている限定商品の内容を、商品詳細ページ上にわかりやすく記載します。
◆ 対象商品を Amazon.co.jp 以外で販売する場合、もしくは販売が確認された場合は、速やかに Amazon.co.jp の担当者に報告の上、「Amazon.co.jp 限定」の表記を削除いたします。
◆ その他、Amazon.co.jp 限定商品の販売に関し Amazon.co.jp から問い合わせ・指示を受けた際は、滞りなく速やかに対応いたします。

◆ 対象商品

ASIN 商品名 発売(予約開始)予定日 限定の内容(P4を参照し左端のNoを記載)
Sample 【Amazon.co.jp 限定】@@@ 2013/12/1 1

また、送信先は商品カテゴリごとに分かれているので、対象商品に合うカテゴリを選んでください。

商品カテゴリーeメールアドレス
服&ファッション小物jp-amex-apparel-merchant@amazon.com
カー&バイク用品jp-amex-auto-merchant@amazon.com
ベビー&マタニティjp-amex-baby-merchant@amazon.com
コスメjp-amex-beauty-merchant@amazon.com
エレクトロニクス* *AV 機器・カメラ・携帯電話jp-amex-ce-merchant@amazon.com
食品&飲料jp-amex-grocery-merchant@amazon.com
ヘルス&ビューティーjp-amex-hpc-merchant@amazon.com
DIY・工具jp-amex-diy-merchant@amazon.com
ジュエリーjp-amex-jewelry-merchant@amazon.com
ホーム&キッチンjp-amex-kitchen-merchant@amazon.com
大型家電jp-amex-ma-merchant@amazon.com
楽器jp-amex-music-merchant@amazon.com
文房具&オフィス用品jp-amex-office-merchant@amazon.com
パソコン・周辺機器jp-amex-ce-merchant@amazon.com
ペット用品jp-amex-pet-merchant@amazon.com
シューズ&バッグjp-amex-shoes-merchant@amazon.com
スポーツ&アウトドアjp-amex-sg-merchant@amazon.com
おもちゃ&ホビーjp-amex-toys-merchant@amazon.com
時計jp-amex-watches-merchant@amazon.com
Kindle アクセサリjp-amex-kindle-accmerchant@amazon.com

3. 対象商品の選定

Amazonとの契約締結後は、Amazon限定ブランドとして販売する商品の選定です。

Amazonのみで販売する価値の高い商品であることが求められるため、商品の選定は慎重に行う必要があります

また他のECモールや自社サイトで販売できなくなるため、Amazonユーザーのニーズを満たす商品を選びましょう。

さらにFBAの利用が必須のため、FBA手数料や保管コストを考慮しても十分な利益が見込める商品設計や価格設定が重要です。

4. 第三者機関によるSR監査の受審

次に商品の生産に関わる工場を対象とした社会的責任(SR)に関する第三者機関による監査を受けます。

SR監査では、労働環境や安全性などがAmazonの定める基準を満たしているかがチェックされます

また、仕入れ先や工場などの機密情報をAmazonに開示する必要があり、監査費用も発生するため、スムーズに審査を通過できるように万全の準備で監査に臨みましょう。

5. セラーセントラルでの商品登録

SR監査を通過したら、Amazon限定ブランド商品の販売に向けてセラーセントラルで商品登録を行います。

登録方法は通常の出品作業と同様ですが、商品名に【Amazon.co.jp 限定】の表記を追加し、Amazon限定ブランドの商品であることを示す必要があります

また商品説明文やA+コンテンツで付加価値を訴求するなど、ユーザーに選ばれるための工夫も行いましょう。

特にクリック率(CTR)に直結するメイン画像には、Amazon限定ブランド商品であることが最大限に伝わるよう力を入れるべきです。

6. 販売開始と継続的な実績構築

Amazon限定ブランドの販売を開始したあとも、資格を維持するためにはユーザーレビューで平均評価4以上を保つなど、高い品質基準をクリアし続ける必要があります。

そのためには、Amazon Vine先取りプログラムなどを積極的に活用して質の高いレビューを早期に獲得しましょう。

さらにSEOでの優遇効果を最大限活用するなど、与えられたメリットを活かしながら実績を積み上げることが重要です。

費用対効果をシミュレーションする際のポイント

Amazon限定ブランドの導入を判断する場合は、費用対効果のシミュレーションを行いましょう。

まず、Amazon限定ブランドで発生する追加販売手数料7%やSR監査費用などのコストと、導入によって見込まれる売上の向上率を想定し、最終的な利益がどの程度変化するのかを試算しましょう。

具体的なシミュレーションの例は以下のとおりです。

シミュレーションの設定金額
・販売価格:3,000円
・製造原価:1,200円
・カテゴリ手数料:10% (300円)
・FBA手数料+保管料(仮):400円
・限定ブランド追加手数料:7% (210円)

この場合、手数料の合計は910円で、粗利は「3,000円 – 1,200円 – 910円 = 890円」となります。

Amazon限定ブランドの追加手数料がなければ粗利は1,100円のため、通常販売と比べて1商品あたり210円の利益が減少する計算です。

このコスト増を上回るだけの販売個数の増加が見込めるかどうかが判断基準となります。

ただし売上や利益といった数値だけでなく、Amazon限定ブランドを導入した際の以下のような可視化しにくいメリットも考慮しましょう。

  • ブランド信頼性の向上
  • レビュー獲得の効率化
  • SEOでの優遇による広告費削減効果
  • Amazon専任担当者によるサポート
  • 大型セールへの無料参加

短期的な損益だけでなく、長期的なブランド価値向上への投資という視点も持って、総合的な判断が重要です。

Amazon限定ブランドに頼らずに売上を伸ばす3つのポイント

自社商品がAmazon限定ブランドの条件が合わない可能性も考えられます。しかし、Amazon限定ブランドに頼らなくても、以下で紹介する3つのポイントを押さえればAmazonでの売上向上を目指せます。

  1. Amazonブランド登録でブランド保護と販促機能を活用する
  2. 商品紹介コンテンツ(A+)やブランドストアでCVRを高める
  3. スポンサー広告運用を最適化し費用対効果を高める

順に紹介します。

1.Amazonブランド登録でブランド保護と販促機能を活用する

自社ブランドの商標権を取得している場合は「Amazonブランド登録」を申請して、ブランド保護と、販促機能を活用する方法があります

ブランド登録自体は無料ですが、悪質な相乗り出品から自社のブランドを守ったり、商品ページの編集権限を確保したりするなど、さまざまなメリットが受けられます。

Amazon限定ブランドで商品の販売を検討する前に、Amazonで売上を伸ばすためにも、商法登録された商品のブランド登録は必ず行っておきましょう。

2.商品紹介コンテンツ(A+)やブランドストアでCVRを高める

Amazonブランド登録をしていると、商品紹介コンテンツ(A+)やブランドストア、有料のAmazon Vineといった、ブランドオーナー向けの販促機能が利用できます

商品紹介コンテンツ(A+)では、テキストや通常の商品画像だけでは伝えきれない商品の魅力やブランドストーリーを、専用画像や比較表を用いて表現できます。

また、ブランドストアを作成すれば、自社の商品だけを集めた独自のページをAmazon内に開設できるため、ブランドの世界観を伝えながら回遊性を高められるでしょう。

これらの機能を活用してユーザーへの訴求力を高められれば、CVRの向上が期待できます。

商品紹介コンテンツ(A+)は以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:【2025年最新版】Amazon商品紹介コンテンツ(A+) とは?CVR1.5倍にする作成手順・メリット・コツ

3.スポンサー広告運用を最適化し費用対効果を高める

多くの商品が販売されるAmazonにおいて広告運用は売上を伸ばすために重要な施策です。

ただし、広告を出稿するだけではなく、広告費用対効果(ROAS)を意識した運用を行いましょう。

たとえば、ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを正確に予測し、広告の成果を分析しながら、入札単価やターゲティングを改善していくPDCAサイクルを回しましょう

データに基づいた継続的な改善が、無駄な広告費を削減し、売上の最大化につながるのです。

Amazonにおける広告運用の方法は以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ併せてご覧ください。

関連記事:【2025年最新】Amazon広告の運用方法とは?特徴・課題解決・成功の秘訣を徹底解説

Amazon限定ブランドの導入で悩む場合は専門家への相談もおすすめ

Amazon限定ブランドを導入する判断は、メリットとデメリットの比較だけでなく、費用対効果を判断するためのシミュレーションや、将来の事業戦略との整合性など、多角的な視点による検討が求められます。

自社内での判断や実行に少しでも不安や迷いがある場合は、Amazon運用を専門とする外部のプロフェッショナルに相談する方法も選択肢の一つです。

Amazon運用の専門家なら、豊富な知識と経験に基づき、自社の状況に合わせた最適な戦略を提案してくれるでしょう。

以下の記事ではAmazon運用で依頼できるコンサルティング会社を紹介しています。ぜひ併せてご覧いただき、自社に最適なパートナー探しにお役立てください。

関連記事:【2025年最新】Amazonコンサル厳選19社!6つの選定ポイントやコンサル導入の事例も紹介

まとめ:Amazon限定ブランドへの導入に迷う場合は専門コンサルタントのジャグーへ相談を!

Amazon限定ブランドは、検索結果の優遇措置や販売促進のサポートを受けられるなど、ブランドの価値を向上して売上を上げるための多くのメリットがあります。

その一方で、販路がAmazonだけに限定される点や、追加手数料の発生といった考慮すべき点があるため、自社が扱う商品との相性を見極めて導入を判断する必要があります。

またAmazon限定ブランドの導入が難しい場合でも「Amazonブランド登録」を基盤とした商品紹介コンテンツや広告運用を活用して、売上を伸ばすための施策は実施可能です。

もし、Amazon限定ブランドの導入を悩まれている場合や、Amazonブランド登録で活用できる施策をうまく活用できていない場合は、ぜひお気軽にジャグーにご相談ください。

ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています。

Amazon運営全体の売上改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。

EC運営全般に関するご相談は、ぜひジャグー株式会社へお気軽にお問い合わせください。

Jagooは、豊富な成功事例と失敗事例を踏まえて最短距離で進めるEC戦略・運用のプロフェッショナルです。
売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまで完全コミット。 楽天をはじめとする大手ECモール出身者が経営しているからこそ実現する、ただの作業代行ではない本気で勝ち抜くEC戦略をご提供致します。

Amazon限定ブランドに関するよくある質問

ここではAmazon限定ブランドに関するよくある質問に回答します。

以下は、よくある3つの質問とその回答の概要です。

質問回答・要点
Q1.「Amazon限定ブランド」と「Amazonブランド」の違いは?【Amazon限定ブランド】
・出品者が商品の選定・開発・商標保有
・Amazon内でのみ独占販売

【Amazonブランド】
・Amazonが開発・商標保有し自ら販売
Q2. Amazon限定ブランドはどうやって導入する?・Amazonからの招待制で条件は公表されていないが、以下の条件をクリアした出品者にAmazonから案内が届くと言われている

・商標登録している
・Amazonブランド登録を完了している
・レビュー評価星4.0以上を継続している
Q3. Amazon限定ブランドを途中で止めることは可能?限定ブランド化を止めるフローの類のものはございません。Amazon公式サポートへケースとして問合せをして、個別にイレギュラー対応を行っていただくようなフローが想定される。

次から各質問に対して、回答していきます。

Q1.「Amazon限定ブランド」と「Amazonブランド」の違いは?

Amazon限定ブランドとAmazonブランドには以下の違いがあります。

項目Amazon限定ブランドAmazonブランド
商品の開発出品者が選定・開発Amazon自ら開発
商品の保有・商標出品者が商標を保有Amazonが保有
販売チャネルAmazon内でのみ独占的に販売Amazon自身が販売

Amazonブランドは「Amazonが開発した製品」であり、Amazon限定ブランドは「出品者が開発した製品をAmazonのプログラムを通じて独占的に販売するもの」という違いがあります。

Q2. Amazon限定ブランドはどうやって導入する?

Amazon限定ブランドは招待制です。導入の明確な条件は公開されていませんが、以下の条件を満たした出品者が対象になると言われています。

  • 商標登録とAmazonブランドへ登録する
  • 対象商品はAmazon限定で販売する
  • 商品名に「Amazon.co.jp限定」と表示する
  • レビュー評価4.0以上の品質とカタログ内容を充実させる
  • 商標の買取オプションに同意する
  • Amazonが指定するSR(社会的責任)の工場監査の承認を得る

以上の条件を満たして、Amazonの招待を待ちましょう。

Q3. Amazon限定ブランドを途中で止めることはできますか?

結論、「Amazonが公表する途中で限定ブランド化を止めるフロー」の類のものはございません。

以下のように「商品個別編集画面」に、ラジオボタン項目が設置されており、対象の項目は通常ロックされておりますので、事業者側で任意に「限定ブランドをやめる」ことはできません。

もし、自社ECサイトや他チャネルで展開を検討して、途中で限定ブランド化を止めたい場合は、一度Amazon公式サポートにケースとして問合せをしてみてください。

SHARE