
スポンサーブランド広告は、Amazon販売において認知度向上と売上拡大に欠かせない広告手法です。動画広告やストアへの誘導など、多様な方法で潜在ユーザーに効果的にアプローチできるのがメリットと言えます。
しかし、
「スポンサーブランド広告の具体的な設定方法がわからない」
「費用対効果を高める運用方法を知りたい」
などといった課題を抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スポンサーブランド広告の基本から、設定方法や費用対効果を高めるポイントまで網羅的に解説しています。
スポンサーブランド広告を活用して、競合他社に差をつけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
スポンサーブランド広告とは
スポンサーブランド広告は、Amazonで大口出品者に登録していると利用できる、自社ブランドの認知度向上と商品売上の増加を目的とした広告サービスです。
スポンサーブランド広告では、目的に合わせて以下3種類の広告フォーマットから選択して利用できます。
- 商品コレクション
- ストアスポットライト
- 動画
スポンサーブランド広告は、Amazonの検索結果ページ最上部や商品詳細ページなど、ユーザーの目に触れやすい位置に掲載されるため、自社ブランドの積極的なPRが可能です。
ただし、スポンサーブランド広告を利用するには、Amazonブランド登録が必須条件です。
スポンサーブランド広告の利用は、類似商品対策や自社ブランドの保護だけでなく、広告クリエイティブの選択肢を広げるためにも重要と言えるでしょう。
なお、スポンサーブランド広告以外にも、Amazonで活用できる広告を解説した以下の記事も、あわせてご覧ください。
関連記事:Amazon広告運用の決定版!初心者でもわかる4つの配信手法や概要・運用ポイントを徹底解説!
スポンサーブランド広告は3つ表示形式がある
既述のとおり、スポンサーブランド広告には、以下3つの選択可能な広告フォーマットがあります。
- 商品コレクション
- ストアスポットライト
- 動画
広告の目的や対象とするユーザー層に応じて、これらの広告フォーマットを戦略的に使い分けることが重要です。
次から、それぞれの表示形式について詳しく解説します。
商品コレクション

画像出典元:amazon ads
ひとつ目の「商品コレクション」は、自社ブランドのランディングページ内に、複数の商品を表示して、特定商品を宣伝しやすくする広告フォーマットです。
広告クリエイティブは以下の要素を設定する必要があります。
- ブランド名
- ロゴ
- 商品名
- 見出し
- カスタム画像
商品コレクションでは、ブランドロゴや見出しとともに複数の商品を同時に提示します。広告をクリックしたユーザーを商品詳細ページか、Amazonストアのどちらかに誘導できるため、目的に応じた柔軟なユーザーアプローチが可能です。
たとえば、新発売の商品とすでに人気のある既存の主力商品を並べて表示し、クリック先をAmazonストアに設定すれば、関連商品を含めたブランド全体の魅力を宣伝してユーザーの回遊を促せます。
複数の商品をまとめて訴求し、販売機会の拡大を図りたい場合に、商品コレクションは有効な広告手法と言えるでしょう。
ストアスポットライト
2つ目の「ストアスポットライト」は、Amazonストアへのユーザー誘導を主な目的とするスポンサーブランド広告の広告フォーマットです。
広告にはブランドロゴに加えて、Amazonストア内の最大3つの異なるサブページへのリンクを表示できるため、ユーザーを目的のページへ直接誘導できます。
たとえば、季節ごとの限定商品を集めた特集ページを作成し、ストアスポットライト広告からユーザーを特集ページへ誘導する、といった活用法が考えられます。
ストアスポットライトは、ブランドの世界観をユーザーに伝えつつ、ストア全体の回遊性を向上させたい出品者におすすめの広告フォーマットです。
動画
3つ目に解説する広告フォーマットの「動画」を活用すると、ユーザーに商品やブランドの世界観を視覚を使った効果的な方法で伝えられます。
たとえば、商品の使用方法を実演したり、ブランドの背景にあるストーリーを紹介したり、実際に商品を利用したユーザーの声をインタビュー形式で見せたりすることも可能です。
さらに、動画は視認性もよくユーザーの記憶に残りやすいため、購買行動を高める効果が期待できます。
なお、動画クリエイティブ制作には、他の広告クリエイティブよりもスキルや時間、費用などが必要になる場合があります。しかし、訴求力の高さが魅力なため積極的に検討したい広告フォーマットと言えるでしょう。
スポンサーブランド広告の配信面
スポンサーブランド広告の配信面は、主に以下2箇所です。
- Amazon内の検索結果ページ
- 商品詳細ページ
これらの配信面は、ユーザーが商品を探したり比較検討したりする際に必ず目にする場所であるため、広告の視認性が高く効果的なアプローチが可能です。
次からは、それぞれの配信面についてより詳しく解説します。
検索結果上部 (PC・モバイル)
▼検索結果上部|PC画面

画像出典元:Amazon検索結果ページ
▼検索結果上部|スマートフォン画面

画像出典元:Amazon検索結果ページ
スポンサーブランド広告は、PCおよびスマートフォンなどのモバイルデバイス双方のAmazon検索結果ページ上部に表示されます。
スポンサーブランド広告では主に以下の要素が表示されるため、デバイスの種類に関わらず、視覚的にブランドや商品をアピールできます。
- ブランドロゴ
- キャッチーな見出し
- 最大3つの商品画像、または動画(動画広告の場合)
ただし、スポンサーブランド広告が表示される検索結果上部は、広告主からの人気が高く、掲載を獲得するための入札競争が発生しやすい場所でもあります。
そのため、表示機会を確保するためには、戦略的に入札単価を高くするなどの設定が重要です。
商品詳細ページ (PC・モバイル)
▼商品詳細ページ|PC画面

画像出典元:Amazon商品ページ
▼商品詳細ページ|スマートフォン画面

画像出典元:Amazon商品ページ
スポンサーブランド広告は、PCおよびモバイルデバイスのAmazon商品詳細ページにも表示されるため、自社商品以外の競合他社の特定の商品に関心を示すユーザーに向けたアプローチが可能です。
なお、PCとモバイルでは商品詳細ページ内でも以下のような表示方法や特徴に違いがあります。
デバイス | 広告の表示場所 | 特徴 |
---|---|---|
PC | ・商品情報の下部 ・ショッピングカートボタンの近く ・関連商品が表示されるセクション | ページ内の複数箇所に広告が配置され、ユーザーの目に触れる機会が多い |
モバイル | ・ページを下にスクロールする過程で表示 | 比較的大きな画面占有率でユーザーの注意を引きやすい |
広告枠のなかでも、商品詳細ページは検索結果ページ上部と比較して、広告掲載の競争が穏やかな傾向にあります。
そのため、広告費用を抑えつつ、購買意欲が高いユーザー層に広告を届けたい場合は、商品詳細ページへの広告配信は有効な手段と言えるでしょう。
スポンサーブランド広告のターゲティング
ここでは、スポンサーブランド広告におけるターゲティング方法を以下の2つに分けて解説していきます。
- キーワードターゲティング
- 商品ターゲティング
スポンサーブランド広告の活用効果を最大化するためには、自社が取り扱う商品やブランドに関心が高いと想定されるユーザー層に、広告を効果的に配信させる設定が重要です。
そこで、次からはそれぞれのターゲティング手法について、その仕組みや設定方法を詳しく解説します。
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングは、Amazon内でユーザーが検索する特定のキーワードに連動した広告を表示させるターゲティング手法です。
キーワードを選定する際には、以下の要素を考慮しましょう。
- 商品名
- ブランド名
- 関連キーワード
- 競合商品名
たとえば、プロテインを販売している場合、想定されるキーワードとしては次のようなものが考えられます。
- 直接的な商品名:「ホエイプロテイン」「ソイプロテイン」
- ニーズや用途:「プロテイン おすすめ」「筋トレ プロテイン」「ダイエット プロテイン」
さらに、キーワードターゲティングでは、登録したキーワードとユーザーの検索キーワードをどの程度一致させるかを以下のとおり設定できる「マッチタイプ」という機能もあります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 部分一致
キーワードの例として「プロテイン」の場合は以下の通りです。
マッチタイプ | 説明 | キーワード例 |
---|---|---|
完全一致 | 指定したキーワードと完全に一致する検索語句、または意味的にほぼ同じと認識される場合に広告が表示される。 | ・プロテイン |
フレーズ一致 | 指定したキーワードの語順を維持したまま、前後に他の語が追加される場合に広告が表示される。 | ・プロテイン ダイエット ・おすすめ プロテイン |
部分一致 | 指定したキーワードと意味的に関連する語句・類義語・順序の異なる語句でも広告が表示される。 | ・ホエイプロテイン ・ダイエットサプリ |
これらのマッチタイプをキーワードごとに適切に設定すれば、広告を表示させる対象範囲を広げたり、反対に関連性の低い検索を除外して絞り込んだりする調整が可能です。
商品ターゲティング
商品ターゲティングは、Amazon内で特定の商品詳細ページやカテゴリーページを閲覧しているユーザーに対して、広告を表示させるターゲティング方法です。
具体的には、以下のいずれかのターゲットを選択して広告を表示できます。
- 個別の商品(ASINを指定する)
- カテゴリー全体
たとえば、先ほども例に挙げた「プロテイン」を扱う場合、競合が出品する別のプロテイン製品の商品詳細ページに自社のプロテイン製品の広告を表示できます。また、プロテインカテゴリー全体の検索結果トップにも広告を表示できます。
このように商品ターゲティングは、自社の商品と親和性の高い特定の商品やカテゴリーに興味を持っている購買意欲の高いユーザーへ、効果的な広告の配信が可能です。
そのため、高いCVR(コンバージョン率)を狙える重要なターゲティング手法と言えるでしょう。
スポンサーブランド広告と他スポンサー広告との違い
Amazonで活用できる広告はスポンサーブランド広告のほかにも以下2つの広告種があります。
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーディスプレイ広告
ここでは、スポンサーブランド広告とほかの広告種の違いについて、わかりやすく解説します。
以下は、それぞれの広告についてイメージをつかみやすくするために特徴をまとめた表です。
項目 | スポンサープロダクト広告 | スポンサーブランド広告 | スポンサーディスプレイ広告 |
---|---|---|---|
主な目的 | 商品販売(CV獲得) | ブランド訴求+商品訴求 | 認知・再訪・リマインド |
表示場所 | 検索結果、商品詳細ページ | 検索結果ページ上部 | 商品ページ・Amazon外 |
広告フォーマット | 商品画像+価格 | ロゴ+見出し+商品3つ | バナー広告(画像 or 商品) |
ターゲティング方式 | キーワード/商品 | キーワード | オーディエンス/商品 |
クリエイティブの自由度 | 低い(自動) | 高い(見出し・ロゴ) | 中〜高(バナーなど) |
Amazon外への配信 | × | × | ◯ |
リターゲティング機能 | × | × | ◯ |
向いている用途 | 売上最大化 | ブランド強化+売上 | 顧客囲い込み・認知拡大 |
スポンサープロダクト広告との違い
スポンサーブランド広告とスポンサープロダクト広告は、利用可能なターゲティング手法とキーワードのマッチタイプに違いがあります。
各広告はAmazon内で商品を販売促進する点は共通ですが、主目的や機能が異なります。
それぞれの広告の具体的な違いは以下のとおりです。
項目 | スポンサープロダクト広告 | スポンサーブランド広告 |
---|---|---|
目的 | ・商品販売(CV獲得) ・商品の認知度向上 | ・ブランドの認知度向上 ・ブランド内商品の訴求 |
特徴 | より詳細な商品情報に関心をもつユーザーへのアプローチできる | ・ブランド認知度の向上が期待できる ・幅広いユーザーへのアプローチできる |
配信面 | ・検索結果ページの広告枠 ・商品詳細ページ内下部 | ・検索結果ページの上部 ・商品詳細ページ内 |
ターゲティング方法の違い | ・オートターゲティング ・マニュアルターゲティング | ・マニュアルターゲティングのみ(オートターゲティングは利用不可) |
マッチタイプの違い | ・完全一致 ・フレーズ一致 ・部分一致 | ・完全一致 ・フレーズ一致 ・部分一致 ・絞り込み部分一致 |
スポンサーブランド広告は、出品者が手動でターゲティング設定を行うマニュアルターゲティングしか行えない一方で、絞り込み部分一致と呼ばれる、部分一致よりも関連性を絞り込むマッチタイプを利用できます。
これらのターゲティングやマッチタイプの違いを理解し、広告キャンペーンの目的に応じて最適な広告を活用しましょう。
スポンサーディスプレイ広告との違い
次にスポンサーディスプレイ広告との違いを解説します。
スポンサーディスプレイ広告は、リターゲティング機能を活用できたり、Amazon内外にバナー型の広告が配信されたりする点が、スポンサーブランド広告と異なります。
それぞれの広告の具体的な違いは以下のとおりです。
項目 | スポンサーディスプレイ広告 | スポンサーブランド広告 |
---|---|---|
目的 | ・Amazon内外への認知度向上 ・ユーザーへの再訪やリマインドのアプローチ | ・ブランドの認知度向上 ・ブランド内商品の訴求 |
特徴 | ・Amazon外にも表示可能 ・リターゲティングや競合囲い込みにも有効 | ブランド認知度の向上や、幅広いユーザーへのアプローチできる |
配信面 | ・商品詳細ページ内 ・Amazon外(他サイト)も含む | ・検索結果ページ上部 ・商品詳細ページ内 |
ターゲティング方法の違い | ・オーディエンスターゲティング ・商品ターゲティング | ・マニュアルターゲティングのみ(オートターゲティングは利用不可) |
マッチタイプの違い | ・完全一致 ・フレーズ一致 ・部分一致 | ・完全一致 ・フレーズ一致 ・部分一致 ・絞り込み部分一致 |
スポンサーディスプレイ広告は、商品のリマインド効果や認知度の向上が期待でき、認知層の上位ファネル(※)施策に有効です。
※ファネルとは、ユーザーが商品やサービスを認知してから購入するまでの心理変化の段階をモデル化したマーケティング用語です。
スポンサーブランド広告を活用する4つのメリット
ここからはスポンサーブランド広告のメリットを以下4つ解説します。
- ブランド認知度向上
- ストアページへの誘導
- 動画広告掲載
- スポンサープロダクト広告と併用すると効果的
順に解説します。
1.ブランド認知度向上
スポンサーブランド広告は、Amazon内で自社商品のブランド認知度向上に貢献できるのがメリットです。
スポンサーブランド広告は、検索結果ページの上部の目立つ位置に、ブランドロゴや独自のメッセージを表示できます。
さらに動画を活用すれば、ブランドの世界観やストーリーを視覚的に伝えやすくなります。
スポンサーブランド広告は新規ユーザーの獲得のみならず、既存ユーザーに対するブランド想起を促し、総合的なブランド認知の底上げに貢献できるでしょう。
2.ストアページへの誘導
スポンサーブランド広告は、自社のAmazonストアへのユーザー誘導を促進できるのがメリットです。
スポンサーブランド広告では、広告をクリックしたユーザーの遷移先として、商品詳細ページや、自社のストアページを指定できます。そのため、ユーザーの関心に合わせたページへ誘導できればCVR(コンバージョン率)の向上が期待できるでしょう。
なお、ストアページでは、ブランド独自の世界観を表現でき、商品ページだけでは伝えきれないブランドストーリーや、関連商品をまとめて紹介するなどが可能です。
スポンサーブランド広告は、ブランドへの理解を深めさせ、クロスセルやアップセルが期待できるでしょう。
3.動画広告の掲載
スポンサーブランド広告は、動画クリエイティブを用いた広告配信が可能です。
動画は、静止画やテキストのみの広告よりも、ユーザーの注意を引きつけ、情報をより多く伝えやすい効果があります。
たとえば、複雑な操作を必要とする商品の使い方のデモンストレーションを動画広告で配信すれば、ユーザーは短時間で商品の利便性を理解しやすくなるでしょう
また、製品開発の背景や、ブランドの価値観を動画ストーリーとして表示させれば、ブランドへの共感を促す効果も期待できます。
動画広告は画像広告よりも、商品理解の促進やブランドへのつながりを構築できるのがメリットと言えるでしょう。
4.スポンサープロダクト広告と併用すると効果的
スポンサーブランド広告は、スポンサープロダクト広告と併用することで、より高い広告効果を生み出します。
スポンサーブランド広告はブランド認知度向上に貢献し、スポンサープロダクト広告は特定の商品への関心を喚起できる特徴があり、それぞれ異なる強みがあります。
そのため、2つの広告を組み合わせることで、ブランド認知と商品への関心という、購買ファネルの異なるユーザーに向けて効果的なアプローチが可能です。
ただし、スポンサー広告を併用する際には、全体の広告予算をどのように配分するかが重要となります。
キャンペーンの目的やターゲットとするユーザー層を明確にした上で、それぞれの広告タイプへの予算比率を適切に設定した運用が重要です。
「Amazon広告がうまく運用できない…」そんなお悩みがあれば、まずはジャグー株式会社にご相談ください。最適な戦略をご提案いたします。

スポンサーブランド広告を活用する際の5つの注意点
ここでは、スポンサーブランド広告を活用する際に注意点を以下5つ解説します。
- 入札額が高くなる傾向がある
- リンク先・商品の変更はキャンペーン刷新が必要
- 商品単位の売上データの確認は不可
- オートターゲティング機能がない
- 他のスポンサー広告と比較し配信面が少ない
広告の効果を最大化するためにも、リスクを避けながら運用しましょう。
1.入札額が高くなる傾向がある
スポンサーブランド広告は、他のAmazon広告と比較してクリック単価が高くなりやすい傾向を認識しておきましょう。
特に検索結果ページ最上部の広告枠は、ユーザーの視認性が高く、競争が激しいため入札額も高額になります。
また、スポンサープロダクト広告と比較して、広告の配信面が少ないのも入札額が高くなる要因のひとつです。
スポンサーブランド広告は、高い広告効果が期待できる一方で、意図せず広告費用が予算を超過しないよう、以下の点に留意しましょう。
留意点 | 詳細 |
過去のパフォーマンスデータ | 過去の広告キャンペーンで得られたクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を分析し、入札単価が高騰した際の効果的な予算配分を検討する |
競合他社の入札動向の分析 | 競合が利用しているキーワードや広告を調査し、自社広告が競合よりもクリック率や上位表示率で優位に立てるよう調整する |
このように費用対効果を考慮しながら、適切な入札単価を設定することが重要です。
2.リンク先・商品の変更はキャンペーン刷新が必要
スポンサーブランド広告では、配信を開始したキャンペーンの広告のリンク先や配信商品を変更したい場合、既存のキャンペーンの変更ができず、キャンペーンを新たに作成し直す必要があります。
キャンペーンの再作成は手間ですが、一方で過去のキャンペーン成果を踏まえつつ、キーワードやターゲティング、入札単価などの設定を最新の状況に合わせて最適化し直す機会と捉えられます。
そのため、広告のリンク先や対象商品を変更する場合は、最新のトレンドや競合の状況も分析し直し、より効果的な広告キャンペーンを作成できるよう工夫しましょう。
3.商品単位の売上データの確認は不可
広告から発生した売上データを商品単位で確認できないこともスポンサーブランド広告の注意すべき点のひとつです。
スポンサーブランド広告で提供される広告レポートはキャンペーン全体の成果を集計する仕組みのため、特定の商品ごとの売上実績を表示する機能がありません。
ただし、キャンペーン全体の売上総額や、広告費用対効果(ROAS)は確認できるため、これらの指標をもとに、広告全体の効果測定や改善策の検討が可能です。
商品単位の詳細な売上データの分析や最適化を行いたい場合は、スポンサープロダクト広告など、商品ごとの実績を確認できる広告タイプの併用を検討しましょう。
4.オートターゲティング機能がない
スポンサーブランド広告には、スポンサープロダクト広告のようなオートターゲティング機能を利用できません。
キーワード選定や除外キーワードの設定、ターゲティングはすべて自社が手動で設定するため、Amazonのアルゴリズムの恩恵を受けられない点に注意が必要です。
ただし、広告運用開始時の設定や定期的な調整に手間がかかる一方で、自社の狙いに添った詳細なターゲティングを実施できる点はメリットと言えるでしょう。
しかし、ターゲティングの手動設定に不安を感じる場合は、Amazon広告の運用代行サービスの利用を検討するのがおすすめです。
5.他のスポンサー広告と比較し配信面が少ない
スポンサーブランド広告は、Amazonで活用できる他の広告サービスと比較して広告の配信面が少ない点には注意が必要です。
スポンサーブランド広告の主な配信面はAmazon内の検索結果ページの上部や商品詳細ページの一部に限られています。
そのため、広告のリーチ範囲を広げたい場合は、スポンサープロダクト広告などと併用して、配信面を増やす工夫が必要です。
より配信面の多い他の広告タイプとの併用を戦略的に検討する必要があります。
以上の注意点から、スポンサーブランド広告の特性を理解し、メリットとデメリットを考慮した広告戦略を立てることが重要と言えるでしょう。
スポンサーブランド広告の事前準備

スポンサーブランド広告を始めるためには、以下3つの事前準備が必要です。
- Amazonブランド登録をする
- 大口出品プランに登録する
- ストアページを作成する
ひとつずつ解説していきますので、スポンサーブランド広告を活用したい場合は、計画的な準備を行いましょう。
Amazonブランド登録をする
スポンサーブランド広告の利用には、事前にAmazonブランド登録を済ませる必要があります。
Amazonブランド登録とは、商品ブランドの保護や、不正な転売対策などが可能なAmazonのプログラムです。
ブランド登録の申請には、特許庁などに正式に登録された商標が必要です。
Amazonブランド登録をすると以下のようなメリットがあります。
- スポンサーブランド広告の利用
- Amazonストアの作成
- A+コンテンツの利用
- ブランドに関する詳細な分析データの利用
Amazonブランド登録は、スポンサーブランド広告の活用だけでなく、Amazonにおける自社ブランドの保護と価値の向上も狙える有効な手段と言えます。
大口出品プランに登録する
スポンサーブランド広告の事前準備として、大口出品に登録しておきましょう。
大口出品プランは、月額登録料4,900円(税別)で利用でき、スポンサーブランド広告の利用資格だけでなく、以下の特典があります。
- スポンサーブランド広告を含むAmazon広告の運用
- タイムセールやクーポンのような販売促進プロモーションの実施
- 売上やトラフィックに関する詳細なビジネスレポート機能の活用
なお、小口出品ではスポンサーブランド広告は利用できないため、Amazonでブランド認知度の向上や本格的な売上増加を目指すなら、大口出品プランの登録がおすすめです。
ストアページを作成する
スポンサーブランド広告の「ストアスポットライト」を利用する際や、他の広告形式のリンク先としてストアページを指定したい場合には、事前にストアページを作成しておく必要があります。
ストアページは、自社ブランド独自の世界観を伝えたり、複数の商品をまとめて紹介したりできるランディングページです。
なお、ストアページを作成するには、Amazonブランド登録を完了している必要があります。
ストアページは、ブランド登録後、セラーセントラル内のストアエディターから簡単に作成できます。
ストアページの作成は以下の要素を自由に組み合わせてデザインしてみましょう。
- ブランドのロゴ
- 商品写真
- 動画
- テキスト
ストアページは、商品カテゴリーや特集ページごとに複数作成が可能です。
また、作成されたストアページは、スポンサーブランド広告のリンク先として活用できるだけでなく、Amazon内のオーガニック検索結果や、SNS経由でユーザーを集める独自のチャネルとしても機能します。
スポンサーブランド広告の出稿方法と4つの手順

スポンサーブランド広告を始める事前準備が完了したら出稿手続きに移ります。
ここからは、スポンサーブランド広告の出稿方法と以下4つの手順を解説します。
- キャンペーンの作成
- 広告フォーマットとリンク先の選定
- 商品を選択する
- クリエイティブ作成
スムーズな手続きを行うためにも、しっかりと確認してみてください。
1.キャンペーンの作成
初めにAmazonセラーセントラル内で広告キャンペーンを作成します。
キャンペーン作成画面では、以下の手順で広告配信の基本的な設定項目を入力していきます。
手順 | 内容 |
1. キャンペーン作成開始 | ・セラーセントラルの広告管理画面で「キャンペーンを作成する」を選択し、「スポンサーブランド広告」を選択 |
2. キャンペーン名設定 | ・「キャンペーン名」は目的や対象商品、作成時期などが一目で識別できる命名規則がおすすめ |
3. キャンペーン期間設定 | ・広告配信期間の設定 ・「開始日と終了日を指定する」か「終了日を設定しない」を選択 |
4. 1日の予算設定 | ・1日あたりの広告費用上限額を設定 ・広告の目的や期待する成果に応じて適切な金額を割り当てる |
2.広告フォーマットとリンク先の選定

キャンペーンを作成したら、以下3つから適した広告フォーマットを選択し、リンク先を設定します。
- 商品コレクション
- ストアスポットライト
- 動画
なお、各広告フォーマットの特徴や、設定できるリンク先などは以下のとおりです。
広告フォーマット | 特徴 | リンク先 | 適した目的 |
---|---|---|---|
商品コレクション | ・ブランドロゴ、見出しとともに最大3つの特定商品を広告内に表示する ・複数の商品をまとめて紹介し、販売促進を図る | ・商品詳細ページAmazonストアページ | 新商品のラインナップを広く紹介したい場合。 |
ストアスポットライト | ・ブランドロゴ、見出しに加え、ストア内の特定サブページへ最大3つまで直接リンクを設定可能 ・ブランドの世界観を伝える | Amazonストア内のページ | ブランド認知向上やストア内回遊を促進したい場合 |
動画 | ・動画クリエイティブの形式 ・商品の使用方法やブランドストーリーが伝わりやすい | 商品詳細ページ | 特定商品の機能や使用方法をわかりやすく伝えたい場合 |
3.商品を選択する
次に、広告で掲載する商品を選定です。
商品コレクション広告と動画広告では、広告に掲載する商品をASINで指定する必要があります。
なお、商品選択の際は以下を考慮しましょう。
項目 | 内容 |
広告の目的との整合性 | ・新商品の認知度を向上したい場合は、新商品のASINを指定する ・ブランド全体の売上底上げしたい場合は、過去の販売実績から売上が良好な主力商品のASINを選定する |
在庫状況の確認 | ・広告掲載期間中に安定して供給可能な、十分な在庫数を持つ商品のASINを選ぶことで機会損失を防ぐ |
商品の関連性(商品コレクションの場合) | ・複数のASINを指定する際は、互いに関連性がある商品や一緒に購入される傾向がある商品を組み合わせて設定。 |
効果的な商品選択としてたとえば、「デジタルカメラ」を指定する場合、「SDカード」や「カメラバッグ」を含めることで、ユーザーが関連商品をまとめて検討しやすくなり、クロスセルにつながる可能性があるでしょう。
4.クリエイティブ作成
次は、広告クリエイティブの作成です。
広告クリエイティブは、広告の第一印象であるため、クリック率やコンバージョンに直接影響を与えます。
スポンサーブランド広告のクリエイティブは、主に以下の要素で構成されています。
項目 | 内容 |
ブランドロゴ | ・ブランド認知を高めるためには、はっきりと認識できるロゴ画像を規定されたフォーマットとサイズで設定する |
見出し | ・最大35文字の短いテキストで設定する ・広告対象の商品やブランドが提供する価値やメリットを簡潔かつ具体的に表現するキャッチコピーを作成する |
商品画像(または動画) | ・商品の特徴が明確に伝わる高品質なクリエイティブを使用する |
これらの要素一つ一つが、広告のパフォーマンスに影響を与えます。
そのため、ブランドロゴで信頼性を示し、魅力的な見出しで関心を引き、質の高い画像や動画で商品理解を促す一連の流れを意識して、クリエイティブを作成してみましょう。
カスタムイメージの例

画像出典元:amazon ads
スポンサーブランド広告の商品コレクション形式で設定できるカスタムイメージは、ブランドや商品の雰囲気を効果的に伝えるための重要な要素です。
カスタムイメージの活用例は以下のとおりです。
画像の種類 | 商品カテゴリー | 具体例 | 目的 |
---|---|---|---|
商品の使用場面を示す画像 | キッチン用品 | 家族が笑顔で調理器具を囲み、料理を楽しんでいる様子 | 商品の使用シーンを具体的に示し、ユーザーにイメージを持たせる |
スポーツ用品 | アスリートが製品を実際に使用し、パフォーマンスを発揮している瞬間 | 使用時の効果や価値を視覚的に伝えることで、購買意欲を促進する | |
ライフスタイルを想起させる画像 | ファッションアイテム | モデルが商品を身につけ、ユーザー層が憧れる洗練されたシチュエーション | ユーザーの理想的なライフスタイルや価値観に訴求し、ブランドイメージを向上させる |
家具・インテリア | 商品が配置されたおしゃれな空間で、人々がリラックスして過ごしている雰囲気 | 商品がもたらす快適さや魅力的な生活空間を伝えることで、購入意欲を高める | |
ブランドの世界観を表現するグラフィック | 自然派化粧品: | オーガニック素材や環境配慮を感じさせる穏やかで優しい色調のイラストやデザイン | ブランドの理念や価値観を視覚的に表現し、ユーザーとの感情的なつながりを強化する |
ガジェット製品 | 先進性や技術力の高さを象徴するシャープで未来的なイメージのグラフィックデザイン | 最先端技術や革新性を強調し、ブランドの競争力と魅力をアピールする |
また、カスタムイメージを作成する際には、以下の点を考慮する必要があります。
項目 | 内容 |
画像の品質 | ・低解像度の画像はブランドの信頼性を低下させる恐れがある ・鮮明で高品質な画像データの使用がおすすめ |
メッセージの一貫性 | ・広告の目的やターゲットユーザー層の関心に合致させる ・商品やブランドの魅力を直感的に伝えるビジュアルを選定する |
Amazon広告ポリシーの遵守 | ・Amazonが定める広告クリエイティブガイドラインを厳守し、規定に沿った画像を使用する必要がある |
カスタムイメージは、戦略的に設計・活用することで広告の注目度を高め、ブランドイメージ構築に大きく貢献するでしょう。
【補足】スポンサーブランド広告の審査落ち対策
スポンサーブランド広告は、広告配信前にAmazonの審査を受ける必要があり、審査基準を満たさない場合は広告が掲載できません。
審査に落ちる主な原因としては、以下のような点が挙げられます。
- Amazon広告ガイドラインやポリシーへの違反
- 使用されたクリエイティブに関する問題
- 広告のリンク先の内容に関する問題
広告が審査で非承認となった場合は、通知を確認し、非承認の理由を把握しましょう。
審査落ちの理由がクリエイティブ要素である場合は、以下の項目をガイドラインに照らし合わせて改善する必要があります。
項目 | 確認すべき内容 |
ブランドロゴ | ・不鮮明でないか ・推奨サイズ外ではないか ・不適切な要素(例:禁止されたシンボルや内容)が含まれていないか |
見出し | ・誇大広告を含んでいないか ・法律(例:薬機法)に抵触する可能性のある表現が含まれていないか ・ユーザーに誤解を与える可能性のある記述がないか・文法的な誤りがないか |
カスタムイメージ | ・画像の品質(解像度)が適切か。 ・テキストの含有率が規定内か ・画像の内容がポリシーに違反していないか |
動画 | ・再生時間が規定を満たしているか(例:6秒~45秒) ・コンテンツの内容が適切であるか ・音声や字幕の品質が規定を満たしているか |
特に、見出しは、誇張表現や不適切な表現になりやすいため、審査落ちの原因となることが多いことから注意しましょう。
スポンサーブランド広告の費用対効果を高める4つの方法
ここでは、スポンサーブランド広告を活用し始めた方向けに、主に広告の費用対効果(ROAS)を高める以下4つの方法をご紹介します。
- クリック単価を抑える
- コンバージョン率を高める
- 少額予算での効果的に運用する
- ABテストで効率的に実施する
スポンサーブランド広告に限らず、広告運用全般に効果がありますので、ぜひ参考にしてください。
次から順に紹介します。
1.クリック単価を抑える
広告の費用対効果(ROAS)を向上させるためには、広告が1回クリックされるごとに発生する費用、すなわちクリック単価(CPC)を可能な限り低く抑えましょう。
クリック単価が高騰すると、広告費用が利益を上回ってしまい、広告キャンペーン全体の収益性を悪化させる原因になります。
具体的にクリック単価を抑制する方法は以下のような施策があります。
項目 | 内容 |
キーワードの精査 | ・高競争キーワードだけでなく、購入意欲が高いロングテールキーワードを活用する ・費用対効果の低いキーワードへの入札を停止または引き下げる |
マッチタイプの適切な設定 | ・「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」を活用し、関連性の高い検索キーワードで広告を表示させる ・成果を分析しながらマッチタイプを調整する |
除外キーワードの設定 | ・関連性が低い検索キーワードを除外して、購買につながりにくい無駄な広告費の発生を防ぐ |
広告の品質向上 | ・魅力的な見出しや高品質な画像 ・動画を使用すれば高いクリック率(CTR)を維持する ・CTRの向上は、Amazonの広告システムからの評価が高まり、クリック率(CPC)の低下につながりやすくなる |
このような施策を実施できれば、クリック単価を意識的に管理し、スポンサーブランド広告をはじめとする広告運用の費用対効果を高められるでしょう。
2.コンバージョン率を高める
広告の費用対効果を高める2つ目の方法は、コンバージョン率(CVR)の向上です。
クリック単価を低くして多くのユーザーを誘導できたとしても、商品の購入が少なければ売上につながらず、投資対効果が悪くなります。
コンバージョン率の改善には以下のような施策が有効です。
項目 | 内容 |
広告とランディングページの関連性強化 | ・広告の見出しや画像、訴求ポイントとランディングページの内容を一貫させる ・広告でアピールした機能や特徴をランディングページで詳しい説明を加える |
ランディングページの最適化 | ・商品の魅力的な特徴や具体的なメリットを目立つように記載する |
魅力的な商品画像・動画の活用 | ・高品質で特徴や使用シーンが直感的に理解できる画像や動画を掲載する |
商品情報の充実 | ・仕様やサイズ、使い方、手入れ方法など、購入判断に必要な情報を網羅的に記載する |
これらの施策を効果的に実施してCVRを改善し、スポンサーブランド広告の費用対効果を高めましょう。
3.少額予算で効果的に運用する
スポンサーブランド広告は、少額の予算からでも運用が可能です。
たとえば、1日の予算を5,000円程度に設定する場合、以下の項目を意識して広告を運用してみましょう。
項目 | 内容 |
キーワードの絞り込み | ・広範囲な検索より具体的なロングテールキーワードを選定する ・ブランド名や特定機能名を含むキーワードに注力する ・競合が少なくクリック単価が抑えられるキーワードを探す |
マッチタイプの厳選 | ・「部分一致」より「完全一致」「フレーズ一致」「絞り込み部分一致」を中心に設定する ・意図しないクリックによるコスト発生を抑制する |
除外キーワードの設定 | ・関連性が低い検索キーワードを積極的に除外設定する ・無駄な広告費を防ぎ予算を効率的に活用する |
商品ターゲティングの活用 | ・自社商品と関連性の高い競合商品や補完商品にターゲットを絞る ・カテゴリーターゲティングでは範囲を絞り込みすぎないよう注意する |
掲載結果の確認と調整 | ・広告パフォーマンス(表示回数、クリック数、CTR、CPC、売上など)を週1回以上確認する ・効果の低いキーワードや設定を見直し、入札単価やクリエイティブを改善する |
少額の予算で運用し、仮説検証を繰り返しながら最適化を進めることで、スポンサーブランド広告の費用対効果を最大限に引き出せるでしょう。
4.ABテストで効率的に実施する
広告の費用対効果を高めるためには、ABテストを計画的に実施するのも効果的な手段です。
ABテストとは、主に以下の要素を組み合わせた広告を2パターンで用意し、どちらがより高い効果を得られるか比較検証する手法です。
- 商品名
- 商品画像
- 商品説明
そのため、どの要素がパフォーマンス向上により貢献するのかを、データに基づいて客観的に判断できます。
スポンサーブランド広告でABテストが可能な要素としては、以下の項目や作成パターンが挙げられます。
項目 | パターン例1 | パターン例2 |
---|---|---|
広告クリエイティブ | 人物モデルを使用したカスタムイメージ | 商品のみを見せるカスタムイメージ |
見出し | ユーザーの興味を引くポイントが異なる見出し① | ユーザーの興味を引くポイントが異なる見出し② |
動画広告演出 | 冒頭数秒間で特定のストーリー性を強調する演出 | 冒頭数秒間で商品の特徴を簡潔に伝える演出 |
キーワード | 特定キーワードグループに対する入札単価を強める設定 | 特定キーワードグループに対する入札単価を弱める設定 |
ターゲティング | 特定の競合商品を指定した商品ターゲティング | 関連性の高いカテゴリーを指定した商品ターゲティング |
また、ABテストを正しく検証するためには、以下の点に留意しましょう。
項目 | 内容 |
変更要素は一度に1つだけにする | ・比較したい要素以外の条件はすべて同一にして、変更した要素の影響を明確に特定する |
十分なデータ量を確保する | ・表示回数やクリック数が少ない段階での比較結果はばらつきが大きい ・一定以上のクリック数やコンバージョン数が集まるまでテストを継続する |
統計的な有意差を確認する | ・結果の差が単なる偶然なのか、それとも統計的に意味のある差なのかを確認する |
このようにABテストの結果に基づいて、効果の高い要素を採用することで、費用対効果が高まるでしょう。
まとめ|スポンサーブランド広告を理解して積極的に活用してみよう!
スポンサーブランド広告は、ブランド認知度向上と売上拡大に貢献する広告種であり、検索結果上部への表示や動画活用など魅力的な点が多くあります。
しかし、一方で、入札額が高騰しやすく、詳細な手動設定が必要となるため、効果的な運用には戦略と継続的な改善が不可欠です。
しかし、
「スポンサーブランド広告の重要性は理解できたが最適な運用方法がわからない」
「広告運用に十分なリソースを割けない」
という方は、ぜひお気軽にジャグーにご相談ください。
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