Amazonスポンサープロダクト広告とは?始め方から効果的な使い方と10の運用テクニックまで解説

スポンサープロダクト広告とは、Amazonの検索結果ページや商品ページ内に表示される広告のことです。うまく活用することで購買意欲の高いユーザーへ効果的に商品をアピールして売上拡大につなげられます。

しかし、

「もっと多くの人に商品を見てほしい」

「売上を伸ばしたい」

と悩んでいても、広告の最適な活用法がわからず、運用しても効果を実感できていないという担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、スポンサープロダクト広告の仕組みやメリット、注意点などの基本から具体的な設定手順、成果を最大化するための具体的なコツまで徹底解説します。

本記事を読めばすぐに効果的な広告運用が始められるので、運用にお悩みの方はぜひ最後まで読んで、スポンサープロダクト広告を効果的に活用してみてください。

代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。

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目次

スポンサープロダクト広告とは?

スポンサープロダクト広告は、Amazonで特定のキーワードを検索した購入意欲が高いユーザーに対し、検索結果の上部や商品詳細ページに商品リスト形式で表示されるクリック課金型の広告です。

検索結果に自然と馴染むように表示され、ユーザーに違和感なくクリックしてもらいやすいため、商品の売上アップはもちろんのこと、自社ブランドの認知拡大を期待できます

次からは、スポンサープロダクト広告について、以下の項目に分けてより詳しく解説していきます。

  • スポンサープロダクト広告の特徴
  • 主な掲載場所
  • 出稿にかかる費用
  • 他のAmazon広告との違いと使い分け

また、スポンサープロダクト広告をはじめとするAmazonで活用できる広告は、以下の記事で詳しく解説しています。スポンサー広告を組み合わせた運用もおすすめです。ぜひあわせてご覧ください。

関連記事:【2025年最新】Amazon広告運用完全ガイド!特徴・課題解決・成功の秘訣を解説

スポンサープロダクト広告の特徴

スポンサープロダクト広告の特徴は以下の4つです。

  • 購買意欲の高いユーザーに最適な商品を表示できる
  • クリック課金型で低予算から始められる
  • クリックされやすい
  • 商品単位で細かくターゲティングができる

なお、それぞれの特徴の概要は以下のとおりです。

特徴概要
購買意欲の高いユーザーに最適な商品を表示できる・ユーザーが検索しているキーワードと連動して関連性の高い広告を表示する
・特定のニーズを持つ購買意欲の高い顧客層に効率的にアプローチできる
クリック課金型で低予算から始められる・クリック課金型(CPC)のため、広告表示するだけでは費用が発生しない
・広告をクリック後、商品ページにアクセスした場合にのみ費用が発生する
・予算の上限を設定しやすく少額の予算から始められる
クリックされやすい・検索結果ページや商品詳細ページに表示され、他の商品リスト表示形式に自然に馴染む
・ユーザーに広告感が伝わりにくくクリックされやすい
商品単位で細かくターゲティングができる・広告の対象とする商品を個別に細かく指定できる
・特定のキーワードをターゲットにする「キーワードターゲティング」や、カテゴリーや特定のASINを対象とする「商品ターゲティング」などが設定可能

主な掲載場所

スポンサープロダクト広告は主に以下の2つの場所に掲載されます。

  • 検索結果ページの広告枠
  • 商品ページ内の下部にある広告枠

検索結果ページの広告枠では具体的に、検索結果の一番上やページの中段の位置、あるいは最下部などに配置されており、自然な表示でユーザーの目に留まります。

▼検索結果ページの広告枠

また、商品詳細ページの下部には「スポンサー」という見出しとともに、その商品に関連性の高い商品広告として表示されます。

▼商品ページ内の下部にある広告枠

スポンサープロダクト広告を活用すれば、自社商品との関連性のあるAmazonユーザーに向けて広告を表示できるため、商品のクリック率の向上が期待できるでしょう。

出稿にかかる費用

スポンサープロダクト広告は、広告がクリックされた回数に応じて費用が発生するクリック課金制を採用しています。

出稿にかかる費用は市場や取り扱う商品カテゴリーによって変動はありますが、クリック単価や出稿料の平均は以下のとおりです。

項目詳細
最低クリック単価2円〜
クリック単価の平均5〜10円
月間出稿料の平均3万円〜(市場やカテゴリーによって異なる)

ただし、これらは一例であり、市場やカテゴリー以外にも店舗の規模や、競合の状況によっても大きく変動するため、出稿料の相場を算出することは困難とされています。

他のAmazon広告との違いと使い分け

Amazonにはスポンサープロダクト広告以外にも利用可能な以下3つの広告があります。

  • スポンサーブランド広告
  • スポンサーディスプレイ広告
  • Amazon DSP

なお、それぞれの広告の特徴や主な機能については以下のとおりです。

広告の種類特徴主な機能
スポンサーブランド広告・ブランド認知度向上を目指す場合に有効
・ブランドロゴやカスタムメニュー、複数商品を表示できる
・画像や動画を多用したクリエイティブな表現でブランド世界観を訴求できる
・検索結果最上部など目立つ場所に独自の掲載方法で表示される
スポンサーディスプレイ広告・Amazon内外の多様な場所に広告の配信が可能
・リターゲティング機能で未購入ユーザーへ再アプローチできる
・商品ページを閲覧した顕在層の刈り取りができる
・Amazon外部サイトにも配信できる
Amazon DSP・Amazonの膨大な購買データを活用した詳細なターゲティングが可能
・Amazon未出品者も利用できる
・豊富なオーディエンスデータや多様なフォーマットで幅広いターゲットにリーチできる
・高度なターゲティングや配信面で広告を表示できる

このように、各広告タイプはそれぞれに異なる特徴や強みを持っているため、Amazonでの販売戦略や広告の目的に合わせて適切な手段を選択し、ときには組み合わせて活用するのがおすすめです。

なお、Amazonで活用できる広告の配信方法や事例を以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

関連記事:Amazon広告の決定版!初心者でもわかる4つの配信手法やメリット・成功事例を徹底解説!

スポンサープロダクト広告が重要な理由

Amazonには「売れている商品がさらに売れる」というサイクルが存在しており、このサイクルに入れるかどうかで売上を伸ばせるかどうかが変わります。

具体的には、商品ページへのアクセスが伸びることで、購入数(CV:コンバージョン)が増えていき、自然検索結果での商品の表示順位が向上するというサイクルです。

この一連のサイクルを効率的に回すために、商品ページへのアクセスを増やす手段のひとつとしてスポンサープロダクト広告が重要な役割を果たします。

低予算からスポンサープロダクト広告を配信して検索結果の上位に自社商品を露出させることで、知名度の獲得とアクセス数の向上が期待できます

運用開始当初は広告費用がかかりますが、アクセス数向上によるコンバージョン増加の影響で自然検索順位が向上すれば、広告費用対効果は改善していくでしょう。

このように、スポンサープロダクト広告は、Amazonの販売拡大サイクルに乗るために重要な広告手段のひとつと言えるのです。

なお、Amazonの検索結果上位表示(SEO)対策については、以下の記事で詳しく解説しています。Amazon SEOの攻略は長期的な売上拡大を維持するために重要な施策のため、ぜひあわせてご覧ください。

関連記事:【決定版】Amazon SEO対策ガイド!SEOアルゴリズムから上位表示対策・キーワード選定方法を完全解説

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スポンサープロダクト広告の2つのターゲティング方法

スポンサープロダクト広告のターゲティング方法は大きくわけて以下2つあります。

  1. オートターゲティング
  2. マニュアルターゲティング

また、これらの手法から、それぞれがさらに細分化されているため、次からそれぞれのターゲティング方法について詳しく解説していきます。

1.オートターゲティング

オートターゲティングはその名のとおり、Amazonが自動で広告の配信対象を決定するターゲティング方法です。

具体的には、商品名や説明文、箇条書きなどのテキストコンテンツをもとに、広告を表示するキーワードをAmazonが自動で判断して検索結果ページや商品詳細ページに広告を配信する方法です。

なお、オートターゲティングのマッチタイプは以下4つから選択でき、設定によって配信の幅が異なります。

マッチタイプ概要配信例
ほぼ一致広告の商品が検索キーワードと近い場合に広告が表示される「いちごジャム」を探している人が「ジャム」や「いちごスプレッド」と検索したときにも広告が配信される
大まかな一致商品と検索キーワードが大まかに関連していれば広告が表示される「いちごジャム」を出品している場合、「パン」や「朝食」といった広いワードでも広告が表示される
代替商品関連する商品のページを見ているユーザーに広告が表示される「いちごジャム」を販売する場合、「ブルーベリージャム」や「マーマレード」の商品ページにも広告が表示される
補完商品自社商品と一緒に使われやすい商品のページを見ている人に広告が配信される「いちごジャム」を販売している場合、「トースト用パン」や「バター」のページを見ているユーザーに広告が表示される

オートターゲティングの主なメリットとしては、広告主がキーワードを決める必要がなくノウハウがなくてもある程度売上が作れることです。

また、広範囲なユーザーに対して広告を表示できるため、アクセスが集中しやすいキーワードを見つけやすいこともメリットと言えるでしょう。

2.マニュアルターゲティング

マニュアルターゲティングは、広告主が広告を表示したいキーワードや商品を手動で設定するターゲティング手法です。

マニュアルターゲティングには、「キーワードターゲティング」と「商品ターゲティング」の2つの方法に分かれます。

キーワードターゲティングは「どのような検索用語に広告を出すか」でターゲティングを決める方法で、マッチタイプは以下の3つです。

マッチタイプ概要具体例
部分一致・設定したキーワードが検索キーワードのいずれか含まれていれば広告が表示される
・複数形や関連キーワード、似た表現も対象となるため幅広いユーザーにリーチできる
「赤いスニーカー」を設定した場合、「スニーカー 赤」や「赤色のスニーカー レディース」などにも広告が表示される
フレーズ一致・設定したキーワードの並びが検索キーワードのなかに含まれて広告が表示される
・部分一致よりも表示範囲が狭く、より関連性の高いユーザーにアプローチできる
「赤いスニーカー」を設定すると、「安い赤いスニーカー」や「赤いスニーカー メンズ」などにも広告が表示される
完全一致・キーワードと検索キーワードが一字一句同じ場合にのみ広告が表示される
・細かなバリエーションや複数形も対象
「赤いスニーカー」と検索された場合だけ広告が表示され、「赤いスニーカー レディース」では表示されない

また、商品ターゲティングは「どの商品の商品ページに広告を出すか」でターゲティングを決める方法で、さらに以下2つの設定方法に分かれます。

設定方法概要活用方法
カテゴリー・関連性の高いカテゴリーを選んで広告を表示する
・ブランドや価格やレビュー評価、プライム対応などでさらに細かく絞り込むことが可能
「家電」カテゴリーを選び、さらに「4つ星以上」「プライム配送可」など条件を加えてターゲットを絞れる
個々の商品・推奨された個別商品や、検索で指定した特定の商品をターゲットにして広告を表示できる
・自社商品と似た商品や競合商品をピンポイントで狙える
自社の「高性能ヘッドホン」と関連する他社の人気モデルを指定して、その商品ページに広告を配信できる

なお、キーワードターゲティングと商品ターゲティングは同じキャンペーン内で併用できないため、どちらも利用したい場合はキャンペーンを2つ用意する必要がある点には注意が必要です。

マニュアルターゲティングは狙った検索キーワードにピンポイントで広告を配信できるため、有効なロングテールキーワードなどを把握している場合には成果を上げやすいのがメリットと言えます。

なお、Amazonの検索キーワードの選定方法については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

 関連記事:【2025年】Amazon検索キーワードとは?選定から設定方法まで徹底解説

スポンサープロダクト広告の5つのメリット

スポンサープロダクト広告を活用するメリットを以下5つに分けて解説していきます。

  1. 広告出稿しやすい
  2. ユーザーが商品を見つけやすい
  3. 購入意欲の高いユーザーに訴求できる
  4. 低予算から広告運用を始められる
  5. 事前準備の手間が少ない

順に解説していきます。

1.広告出稿しやすい

スポンサープロダクト広告は、Amazonで活用できる広告のなかでも、比較的簡単に広告を出稿できる点がメリットと言えます。

なお、スポンサープロダクト広告を出稿するためには以下4つの条件を満たす必要があります。

  • Amazonに出品しており、アカウントが活動状態にあること
  • Amazonの大口出品プランを契約していること
  • 広告を掲載したい商品の詳細ページが完成していること
  • 対象商品がAmazonのショッピングカートを獲得している状態であること

これらの条件は、Amazonで売上を伸ばすために行う施策と重なる条件が多いでしょう。

そのため、スポンサープロダクト広告を行うための特別な準備や手間が少ない点は、他の広告と比較して出稿しやすいと言えます。

2.ユーザーが商品を見つけやすい

スポンサープロダクト広告は、検索結果の上位や関連する商品ページなどに表示されるため、ユーザーに自社商品を見つけてもらいやすい点はメリットと言えます。

また、商品検索結果に表示されるスポンサープロダクト広告は「スポンサー」という表示はありますが、他の商品リストに自然に馴染むデザインです。

そのため、広告感が少なくユーザーに違和感なくクリックしてもらいやすいことから、CTR(クリック率)や、CVR(購入完了率)の向上が期待できる点もメリットと言えるでしょう。

3.購入意欲の高いユーザーに訴求できる

スポンサープロダクト広告は、ユーザーの検索キーワードに関連した商品の広告を表示するため、購入意欲の高いユーザーに自社商品を訴求できる点もメリットのひとつです。

さらに、マニュアルターゲティングを活用して、ターゲティングを細かく設定すれば、需要の高いロングテールキーワードを把握できます。

需要の高いキーワードを把握できれば「今、この商品が欲しい」と考えているユーザーへピンポイントで広告を表示して自社商品を訴求できるでしょう。

4.低予算から広告運用を始められる

スポンサープロダクト広告は、比較的少ない予算から始められる点もメリットと言えます。

なぜなら、ユーザーが広告をクリックした場合に費用が発生するクリック課金型の広告だからです。

クリック課金型は、広告主の予算計画に応じて費用の上限を設定できるため、設定した予算上限に達した時点でその日の広告表示が停止され、予算以上の広告費を消費しない仕組みです。

また、1クリックあたりの相場は、数円〜数百円のため、Amazonに出品し始めたばかりで予算が少ない状況でも気軽に運用を始められるでしょう。

5.事前準備の手間が少ない

スポンサープロダクト広告のメリットのひとつとして、広告を配信するための事前準備の手間が少ないことが挙げられます。

スポンサープロダクト広告で表示される画像や商品情報は、商品登録をする際に設定する商品ページの内容を参考に生成されるため、独自のクリエイティブを用意する必要がありません。

なお、スポンサーディスプレイ広告やスポンサーブランド広告では、自社でバナーやキャッチコピー、動画などのクリエイティブ作成が必要なため、出稿するまでの準備や時間が必要です。

しかし、スポンサープロダクト広告の場合は他の広告手段と比較して導入のハードルが低いため、簡単に広告運用が始められるでしょう。

なお、スポンサーディスプレイ広告とスポンサーブランド広告について以下の記事で詳しく解説しています。それぞれの活用方法や設定方法に興味がある方はぜひあわせてご覧ください。

関連記事:【2025年最新】スポンサーディスプレイ広告とは?基本設定から最適化まで完全解説ガイド

関連記事:【2025年最新版】スポンサーブランド広告設定完全ガイド!メリットやデメリットも解説

スポンサープロダクト広告を活用する際の注意点4つ

メリットの多いスポンサープロダクト広告ですが、活用する際に気をつけたい注意点が以下4つあります。

  1. オートターゲティングのみだと効果が頭打ちになる
  2. キャッチコピーやロゴの掲載はできない
  3. 遷移先は商品詳細ページしか設定できない
  4. 出稿できない商品がある

広告運用を始めてからでしか気付けないポイントも含まれていますので、リスクを回避するためにもぜひ最後までご覧ください。

1.オートターゲティングのみだと効果が頭打ちになる

オートターゲティングは、広告運用のノウハウがなくてもある程度の売上は上げられますが、広告の効果が頭打ちになることが多いのが注意点のひとつです。

なぜなら、自社商品に最適なターゲティングを行っているわけではないからです。

最大限の広告効果を発揮して売上を拡大していくためには、オートターゲティングで得られた

データを分析しながら、マニュアルターゲティングに移行していきましょう。

なお、マニュアルターゲティングを効果的に運用するためには、データの分析スキルや、広告設定の調整に運用リソースを確保する必要があります。

もし、自社内に広告運用をするためのリソースを確保することが難しい場合は、Amazon広告運用に特化した代行会社のサポートを受けるのも選択肢のひとつです。

以下の記事では、Amazon広告運用に特化した代行会社の選び方を詳しく解説しています。Amazonの広告運用に不安がある場合は、ぜひ記事をご覧いただき、代行会社の活用も検討してみてください。

関連記事:【2025年厳選】Amazon広告の運用代行会社5社と費用相場・選定のポイントを紹介

2.キャッチコピーやロゴの掲載はできない

スポンサープロダクト広告はクリエイティブ作成が必要ないメリットがある一方で、キャッチコピーやロゴの掲載ができない点はブランドの認知拡大を目指す出品者にとってはデメリットにもなりえます。

スポンサープロダクト広告は、登録している商品ページの内容をもとに画像が生成され、出稿しやすい広告のため、自社商品を簡単に訴求できます。

しかし、自社ブランドの世界観や他の商品をユーザーに認知してもらえる可能性は低いため、ブランド認知の拡大をするには、スポンサーブランド広告が向いている点は把握しておきましょう。

3.遷移先は商品詳細ページしか設定できない

スポンサープロダクト広告は、広告の遷移先として商品詳細ページしか選べない点に注意が必要です。

スポンサープロダクト広告がクリックされた場合の遷移先にストアページやAmazon外のWebサイトなどに設定できないため、広告主の判断でユーザーのランディング先を設定できないことにデメリットを感じる出品者もいるでしょう。

そのため、広告の遷移先を商品ページ以外に設定したい場合も、スポンサーブランド広告のストアスポットライトを活用するのがおすすめです。

4.出稿できない商品がある

スポンサープロダクト広告をはじめとするスポンサー広告には、Amazonのポリシーで広告が出稿できない商品が定められています

具体的には以下の商品が広告掲載を禁止されています。

広告を出稿できない商品
・エアゾール塗料
・エアソフト/BBガン、ペイントボールガン
・アルコール(酒類を偽装または隠ぺいすることを目的とした商品)
・抗放射線製品・弓と矢、ぱちんこ、その他の飛び道具・クーポンサイト
・暗号通貨
・ダンスポール
・エスコートサービス、性行為を含むデート、アダルトグッズ
・エッチングクリーム
・Kindle以外の無料の電子書籍
・拳銃の安全性証明書
・違法薬物およびレクリエーション目的のドラッグなど
・違法あるいは取り扱いが難しい医薬品
・大麻、カンナビジオール(CBD)など
・タバコやタバコ関連商品(電子タバコを含む)
・ナイフ(キッチンナイフ、カトラリー、一般的な多目的キャンピングナイフを除く)
・武器(銃や銃の部品、キットなど殺傷力に関わらず禁止)

自社の商品がこれらの出稿禁止に該当しないか、広告出稿前に必ずAmazonの広告ポリシーを確認しましょう。

スポンサープロダクト広告の表示に関わる3つの要素

スポンサープロダクト広告が表示されるにはさまざまな要素が関わっています。

特に広告表示に大きく影響する以下3つの要素を把握して戦略的に広告運用をしていくことが重要です。

  1. 入札単価
  2. 広告スコア
  3. 商品パワー

少し難しい内容ですが、重要なのでそれぞれの要素について順に解説していきます。

1.入札単価

入札単価は、広告主が特定のキーワードや商品に対して、広告を表示するために設定するクリック単価の上限額です。

Amazonは入札単価の高さを競争要因として判断し、掲載する広告を決定しています。

たとえば、同じキーワードに対して他の広告主よりも高い入札単価を設定している場合、広告の表示回数が増える可能性が高まる一方で、クリック単価(1クリックあたりにかかる費用)は高くなってしまいます。

また、入札単価を低く設定しすぎると、クリック単価は安価に抑えられる一方で、関連性の高い検索や商品ページであっても広告が表示されにくくなるため注意が必要です。

このように、適切な入札単価の設定は、広告の露出機会を確保するための重要な要素のひとつと言えるでしょう。

2.広告スコア

Amazonの広告スコアは、「特定のキーワードや検索したユーザーが、その商品を購入した販売個数」、つまり販売実績と関連していると考えられている指標です。

特定のキーワードの販売実績が多いほど、商品の広告スコアが高まり、広告が表示されやすい傾向があります。

そのため、闇雲に多くのキーワードを設定してしまうと販売個数が分散してしまい、結果的に広告スコアが向上しにくくなるでしょう。

広告スコアを向上させるためには、関連性の高いキーワードに絞り、販売実績を着実に積み上げることが重要と言えます。

3.商品パワー

商品パワーとは、個別の商品(ASIN)がAmazon上での力を示す指標のことです。

具体的には以下のとおり複数の要素が総合的に評価され商品パワーが決まります。

  • 商品ページのPV
  • 販売個数
  • 売上実績など

商品パワーが高い商品ほど、Amazonが人気商品や売れ筋商品と判断し、広告が表示されやすくなると考えられています。

スポンサープロダクト広告の設定方法5ステップ

ここからは、実際にスポンサープロダクト広告を設定するための方法を以下5ステップに分けて解説していきます。

  1. キャンペーンを作成する
  2. ターゲティング方法を選択する
  3. 入札方法を決定する
  4. 広告グループを作成する
  5. 対象商品を選択する

スムーズに広告を配信するためにもしっかりと確認しておきましょう。

1.キャンペーンを作成する

まずは、キャンペーンの作成です。

Amazon広告の広告キャンペーンマネージャーから、キャンペーンの基本情報となる「キャンペーン名」「開始日・終了日」「1日の予算」までを以下の手順で設定していきます。

手順内容・説明
1. 管理画面へアクセスAmazon広告の「広告キャンペーンマネージャー」を開く
2. キャンペーン作成を開始「キャンペーンを作成する」ボタンをクリックし、広告タイプから「スポンサープロダクト広告」を選択する
3. 基本設定・キャンペーン名(識別しやすい名称)
・広告配信期間(開始日・終了日)
・1日の予算

なお、「1日の予算」を設定する際は、目標とするクリック単価の見込みや、月間で広告にかけられる予算から逆算して適切な金額にしましょう。

たとえば、目標月間予算が60,000円で、運用期間が30日なら、1日の予算は2,000円を目安に設定するなどが考えられます。

ただし、設定した1日の予算が極端に少ない場合は、必要なデータ量を十分に集めるのが難しくなる可能性があるため注意が必要です。

2.ターゲティング方法を選択する

次は、広告を表示するユーザーを決めるための以下2つのどちらかのターゲティング方法を決めるステップです。

  • オートターゲティング
  • マニュアルターゲティング

それぞれのターゲティングの特徴は以下のとおりです。

オートターゲティングマニュアルターゲティング
・Amazonが商品情報(商品名や説明文など)をもとに自動で広告を配信する
・「ほぼ一致」「大まかな一致」「代替商品」「補完商品」の4つのマッチタイプから選べ、幅広いユーザーにアプローチできる
・キーワード選定の手間がなく初心者でも始めやすい
・広告主が自ら広告を表示したいキーワードや商品を細かく設定する方法
・キーワードターゲティング(部分一致・フレーズ一致・完全一致)と商品ターゲティング(カテゴリー・個々の商品)があり、狙ったユーザー層にピンポイントで広告を配信できる
・広告運用の知識や効果測定が必要だが、より高い費用対効果が期待できる

なお、初めてスポンサープロダクト広告を運用する場合や、データの収集を目的とする場合は、オートターゲティングがおすすめです。

また、それぞれのターゲティング方法を詳しく知りたい場合は、前述した「スポンサープロダクト広告の2つのターゲティング方法」を再度ご確認ください。

3.入札方法を決定する

次の手順では、以下のいずれかの入札方法を選択します。

入札方法特徴おすすめケース
動的な入札-ダウンのみ・Amazonが購入につながりにくいと判断した場合、自動的に入札額を下げる仕組み
・無駄な広告費を抑えつつ、効果の高いキーワードで安定した表示を目指せる
・広告費を抑えたい
・利益率重視の運用をしたい
・運用初心者
動的な入札-アップとダウン・売上につながる可能性が低いときは入札額を下げ、逆に高いと判断した場合は入札額を上げる
・重要な場面で入札額を引き上げて露出を増やすことができ、通常の固定入札では難しいキーワードにも対応できる
・最大で設定額の2倍まで入札額が上がることもある
・売上拡大や検索上位表示を狙いたい
・主要キーワードで積極的に露出したい
・広告費が増える点には注意が必要
固定額入札・設定した金額で常に広告を配信する
・Amazon側で自動調整は行われず、入札額は変動しない
・予算管理がしやすい
・一定の広告費で運用したい
・入札額を自社でコントロールしたい

これらの入札戦略の特性を理解し、運用目的や予算、リスク許容度に合わせて自社に最適な方法を選択しましょう。

なお、迷ったら予算を超過する心配がない「動的な入札-ダウンのみ」がおすすめです。

4.広告グループを作成する

入札方法が決まったら、広告グループの作成をする手順に進みます。

広告グループは作成した広告キャンペーンに対し複数作成できます。

同一カテゴリーや価格帯の商品を整理してグループ化しておくことで、各広告グループの効果測定ができるため、管理しやすいように作成しましょう。

5.対象商品を選択する

作成した広告グループで、広告を出稿したい商品を以下の3つの方法で検索して選択していきます。

  • 商品名
  • ASIN
  • SKU

なお、広告を掲載したい商品の数が50点以上のように多い場合は事前にASINでリストアップしてからまとめて検索すれば、効率的に商品を広告グループへ追加できるためおすすめです。

スポンサープロダクト広告の運用のコツ10選

ここからは、スポンサープロダクト広告の効果を最大化するための運用のコツを以下10つ紹介していきます。

  1. 商品ページの魅力を最大限に高める
  2. オートターゲティングで「当たり」可能性を見つける
  3. キャンペーン・広告グループを戦略的に活用する
  4. オートターゲティングのデータをもとにマニュアルターゲティングに移行する
  5. 検索キーワードレポートを活用する
  6. マッチタイプを理解し段階的に活用する
  7. 除外キーワード設定で無駄な広告費を削減する
  8. 定期的なパフォーマンスと改善サイクルを確立する
  9. 広告クリエイティブをテストし改善を図る
  10. イベントに合わせたメリハリのある運用を行う

スポンサープロダクト広告に限ったことではありませんが、広告は配信して終わりではなく、継続的な分析や改善を繰り返すことで成果を最大化できるのです。

1.商品ページの魅力を最大限に高める

スポンサープロダクト広告を効果的に運用するコツは、商品ページの品質や魅力を最大限に高めることです。

広告はあくまで商品ページへの集客手段であり、集客力を高めても商品ページに魅力がなければ、ユーザーは商品を購入してくれないでしょう。

広告がクリックされた後にCVR(購買完了率)を向上させるためには、主に以下の項目を改善し商品ページをみたユーザーが求める情報をわかりやすく伝えることが重要です。

  • キーワードを適切に商品タイトルに盛り込む
  • 商品説明文の充実
  • 高画質な画像の用意
  • A+コンテンツや動画の活用

なお、具体的に商品ページを改善するポイントは以下のとおりです。

項目内容
キーワードを適切に商品タイトルに盛り込む商品タイトルに、サイズ、カラー、素材、互換性など、購入判断に必要なスペック情報を明記する。
商品説明文の充実商品の機能やメリットや注意点を具体的に記載し、購入者が抱きやすい疑問への回答も含める。
高画質な画像の用意商品の魅力を伝えるため、使用シーンや細部がわかるような高解像度の画像を複数掲載する。
A+コンテンツや動画の活用商品の魅力や特徴をより際立たせるため、A+コンテンツや動画を活用し、リッチにする。

このように商品ページの各要素を丁寧に作り込むことで、ユーザーに商品の魅力が正しく伝わり、広告の効果やCVRの向上が期待できるでしょう。

なお、Amazonの商品ページを改善するための詳しい方法は以下の記事で解説しています。「集客はできるのにCVR(購入完了率)が伸び悩んでいる」という方はぜひあわせてご覧ください。

関連記事:Amazonの商品ページ(カタログ)の作成手順!CVRを高める7つの作成ポイントも紹介

2.オートターゲティングで「当たり」可能性を見つける

スポンサープロダクト広告の運用を始めたばかりの場合や新商品を市場へ展開する際には、まずはオートターゲティングを活用しましょう。

自社の商品がAmazonでどのようなキーワードや競合商品と関連付けられているか、そして実際にどのような検索キーワードやASINを経由してクリックや購入が発生しているのかというデータを収集することが重要です。

オートターゲティングを続けていくと、想定していなかった検索キーワードや、広告をクリック後に購入へとつながりやすい競合商品ページといった「当たり」の可能性のあるデータを得られる可能性が高まります。

そのため、はじめは低い入札単価からオートターゲティングの運用を開始し、幅広くユーザー反応を確認していきましょう。

3.キャンペーン・広告グループを戦略的に活用する

スポンサープロダクト広告の運用効果を高めるためには、キャンペーンや広告グループを戦略的に活用するための構成が重要です。

これらの構成を適切に行えれば、広告の効果を分析する精度が高まり、予算配分や入札単価の調整がより的確に行えるようになります。

たとえば、以下のような基準でキャンペーンや広告グループを分割してみましょう。

  • 1つの商品を1つの広告グループに対応させる
  • 商品のカテゴリー別でグループ分けする
  • 広告運用の目的(新規ユーザーへの認知向上か、購入検討層への刈り取りか)でキャンペーンを分ける

このように戦略的にキャンペーンや広告グループを構成することで、個別の広告データを分析して、費用対効果を考慮した的確な予算配分や入札額の調整ができます

特に運用当初からある程度のルールを決めて構成をしておくことで、日々の運用効率を高められるでしょう。

4.検索キーワードレポートを活用する

検索キーワードレポートの定期的な分析は、スポンサープロダクト広告の効果を高めるために重要な作業です。

検索キーワードレポートは、ユーザーが実際にどのような検索キーワードを入力して、広告がクリックされたかを確認できる機能です。

レポートを定期的に確認し分析を行うことで以下のような施策につなげられます。

施策例内容
有望なキーワードを発見し活用する・売上や高いコンバージョンに結びつくキーワードを見つけ、マニュアルターゲティングに追加する
・「完全一致」や「フレーズ一致」で入札を強化し、広告効果を最大化する
非効率なキーワードを除外設定する・クリックはされるが購入につながらない、またはACOSが高すぎるキーワードを除外設定する
・無駄な広告費を削減し費用対効果を向上させる

なお、広告の効果を測定する上で参考になる「ACOS」という指標について以下の記事で詳しく解説しています。

特にACOSを把握すれば、広告キャンペーンや設定したキーワードの成果を判断するための基準となるため、広告の効果を最大化するためにもぜひあわせてご確認ください。

 関連記事:ACOSとは?広告効果を最大化する重要指標を徹底解説!

5.一定期間運用後はマニュアルターゲティングに移行する

オートターゲティングを一定期間運用してデータが蓄積されたら、マニュアルターゲティングへ移行するのが広告の効果を高めるコツのひとつです。

具体的には、オートターゲティングの検索キーワードレポートを定期的に確認し、CTR(クリック率)やCVR(購入完了率)が高く、売上に貢献している主要なキーワードやASINを抽出します。

抽出した「当たり」のキーワードやASINをマニュアルターゲティングに活用して、適切な入札設定にすることで、効率的に広告の成果を上げて、ROAS(広告費用対効果)を最適化できるでしょう。

6.マッチタイプを理解し段階的に活用する

マニュアルターゲティングで広告運用する際には、設定できるマッチタイプを戦略的に使い分けることが重要です。

たとえば、運用初期では、「フレーズ一致」や「部分一致」で関連キーワードの広がりを探り、効果の高いキーワードを特定できるまでデータを蓄積します。

そして成果につながる有効なキーワードを見つけたら「完全一致」に切り替えて、入札設定を最適化していくことで、ACOSを高められるでしょう。

以上のことから、マッチタイプを選ぶ際は「完全一致」を最初から狙うのではなく、「フレーズ一致」や「部分一致」から始めて、キーワードを段階的に絞っていくことが重要と言えます。

7.除外キーワード設定で無駄な広告費を削減する

スポンサープロダクト広告の運用効果を高めるためには「除外キーワード」や「除外商品」を設定して無駄な広告費を削減するのもコツのひとつです。

オートターゲティングや、マニュアルターゲティングの「部分一致」と「フレーズ一致」のマッチタイプは、自社の商品とは関連性が低い傾向にあるため、意図しないキーワードや商品ページにも広告が表示されてしまうリスクがあります。

そのため、定期的に検索キーワードレポートやターゲットレポートを確認し、明らかに売上につながっていない、または関連性が低いと思われる検索キーワードやASINは除外しましょう。

なお、除外する際は、広告キャンペーンマネージャーから「除外キーワード(ネガティブキーワード)を追加」、「除外商品(ネガティブASIN)を追加」の操作を行います。

除外設定をすることで広告の効果が高まり、無駄な予算消費を防止して、費用対効果の改善につながるでしょう。

8.定期的なパフォーマンスと改善サイクルを確立する

広告の運用効果を高めるためには、設定した広告キャンペーンのパフォーマンスを定期的に確認し、改善を繰り返すことが重要です。

具体的には、以下の数値を最低でも週次でチェックしましょう。

項目概要
インプレッション広告が表示された回数
クリック数実際に広告がクリックされた回数
クリック率(CTR)広告が表示されたなかでクリックされた割合
コンバージョン率(CVR)広告経由で商品が購入された割合
売上高広告を経由して発生した売上金額
広告費売上高比率(ACOS)広告費が売上に対してどの程度かかったかを示す指標
広告費用対効果(ROAS)広告費1円あたりいくら売上があったかを示す指標

これらの数値を自社の目標やKPIと実績値を比較しながら、分析したデータをもとに入札単価や予算配分、キーワード選定や除外設定を見直し、改善を繰り返していくことが重要です。

9.広告クリエイティブをテストし改善を図る

広告で表示する画像などのクリエイティブ要素をテストで比較して、より効果がある広告に改善を行うことも広告の効果を高めるコツのひとつです。

スポンサープロダクト広告のクリエイティブには、基本的に商品ページのメイン画像が使用されますが、メイン画像の良し悪しでCTR(クリック率)が大きく変わります。

そのため、広告で表示される商品ページのメイン画像でABテストを行い、より成果につながりやすい画像を見つけることが重要です。

ただし、Amazonの商品メイン画像には厳格なガイドラインが定められており、白い背景であることや、画像内での商品の占有率などの基準を満たす必要があります。

なお、Amazonのクリエイティブを比較テストできる「ABテスト」の詳しいやり方は以下の記事で解説しています。異なるクリエイティブを同じ期間中に比較検証できる機能です。CTRの改善を目指す方はぜひあわせてご覧ください。

関連記事:AmazonのABテスト(比較テスト)とは?メリット・注意点・設定手順・成果を高める活用法を徹底解説

10.イベントに合わせたメリハリのある運用を行う

Amazonで定期的に開催されるキャンペーンやイベントに合わせた広告運用を行うことも重要なコツのひとつです。

たとえば、Amazonプライムデーやブラックフライデー、スマイルセールのような大型イベント期間はAmazonユーザーの購買意欲が高まる傾向があります。

ユーザーの購入意欲が高まる時期に広告を頻繁に表示できれば、売上拡大のチャンスと言えるでしょう。

そのためには、競合との入札競争に負けないように、一時的に広告に当てる予算や入札単価の引き上げをするなど「攻め」の運用をすることが重要です。

また、攻めの運用を行うためには年間のイベントスケジュールを事前に把握して、どのタイミングで予算や入札単価を強化するかといったメリハリのある予算管理と広告運用を行える準備を整えておきましょう。

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まとめ:スポンサープロダクト広告で売れるサイクルを作ろう

Amazonで売上を拡大していくためには広告の活用が不可欠です。なかでも広告運用初期でも活用しやすいスポンサープロダクト広告は有効な手段のひとつです。

Amazon販売で売れるサイクルを作るためにも、スポンサープロダクト広告の特徴や運用のコツを理解して、まずは手軽に運用してみましょう。

しかし、

「運用後の成果がイメージできない」

「運用は始めてみたけれど、ROASを改善するための運用リソースが足りない」

とお悩みの方は、ぜひお気軽にジャグーにご相談ください。

ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています

Amazonへの広告運用だけでなく、これまで数多くのECモールの店舗様を支援した実績をもとにまとめた、ジャグー独自のノウハウ資料を無料で提供しています。

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スポンサープロダクト広告に関するよくある質問(FAQ)

ここからは、スポンサープロダクト広告の運用に関するよくある以下4つの質問に回答していきます。

  • スポンサープロダクト広告は初心者でも運用できますか?
  • 最低予算はいくら必要?
  • 自動オートターゲティングと手動マニュアルターゲティング、どちらがいい?
  • 成果が出ない場合のチェックポイントは?

なお、以下に質問に対する回答の概要をまとめていますので、気になる項目から確認してみてください。

質問内容回答概要
スポンサープロダクト広告は初心者でも運用できますか?・初心者でも運用可能
・オートターゲティング機能を使えば、Amazonが自動でキーワードを選定してくれるため、簡単に始められる
・まずは少額予算で運用し、徐々にスキルを身につけるのがおすすめ
最低予算はいくら必要?・1日あたり数百円から運用可能
・十分なデータを得るためには1日1,000~3,000円程度の設定がおすすめ
・売上や広告効果を見ながら予算の調整が必要
オートオートターゲティングとマニュアルマニュアルターゲティング、どちらがいい?・目的に応じて使い分ける必要がある
・オートターゲティングは自動で幅広く配信でき、初心者やデータ収集に最適
・マニュアルターゲティングはキーワードや商品を細かく設定でき、狙った層への集中配信やROAS最適化に有効
・最初はオートで運用し、得られたデータをもとにマニュアルへ移行するハイブリッド運用がおすすめ
成果が出ない場合のチェックポイントは?以下4つのチェックポイントで見直す
1.入札単価が低すぎないか
2.ターゲティング精度
3.商品ページが最適化されているか
4.キャンペーン設定が適切か

以降から質問ごとの詳しい回答を解説していきます。

スポンサープロダクト広告は初心者でも運用できますか?

スポンサープロダクト広告は、初心者でも運用可能です。

特に「オートターゲティング」機能を使えば、検索キーワードの選定など細かい作業をAmazonが自動で行ってくれるため、簡単に広告運用を始められます。

始めは少額の予算で試しながら運用スキルを身につけるのがおすすめです。

最低予算はいくら必要?

スポンサープロダクト広告は1日あたり数百円からでも運用が可能です。

なお、Amazonが設定している1日あたりの最低予算額は「100円以上」ですが、効果的なデータの分析を行うためには、1日当1,000円〜3,000円程度の予算設定をおすすめします

なぜなら、1日あたりの予算が少額すぎると十分なデータを取得する前に予算を消化してしまう可能性があるからです。

運用を進めながら、売上や広告効果だけでなく、自社の戦略に照らし合わせて適宜調整しながら、広告の予算感覚をつかんでいきましょう。

オートターゲティングとマニュアルターゲティング、どちらがいい?

Amazon広告のオートターゲティングとマニュアルターゲティングは、広告運用の目的に応じて使い分けましょう。

なお、それぞれの特徴や注意点は以下のとおりです。

ターゲティング方法オートターゲティングマニュアルターゲティング
特徴・Amazonが商品情報をもとに自動でキーワードやターゲットを選定する
・幅広いユーザーに広告を配信する
・広告運用の知識がなくても始めやすく運用、管理の手間も少ない
・データの収集にも役立つ
・広告主がキーワードや商品、入札額などを自分で細かく設定できる
・狙った購買層や特定のキーワードに集中して広告を配信できる


・ROASの最適化や売上拡大を図りやすい
注意点・細かなターゲット設定や除外キーワードの指定ができず、無駄なクリックや広告費が発生する場合がある・設定や運用に知識や経験が必要で、管理に手間がかかる・効果測定や最適化を怠ると広告費が無駄になる可能性がある

効果的な活用法としては、最初にオートターゲティングで運用し、そこで得られたデータをもとにマニュアルターゲティングに移行する「ハイブリット運用」がおすすめです。

成果が出ない場合のチェックポイントは?

スポンサープロダクト広告を運用しても期待する成果が得られない場合、以下4つのポイントを順番にチェックしてみましょう。

チェックポイント具体的な対策
1.入札単価が低すぎないか・インプレッション数が極端に少ない場合、入札単価が競合より低く広告の表示回数が減る可能性がある
・入札単価の見直しや引き上げを検討する
2.ターゲティング精度が合っているか・オートターゲティングだけでは自社商品に最適なキーワードやターゲット層へのリーチできていない可能性がある
・広告データを分析し、成果の高いキーワードをマニュアルターゲティングでの運用を検討する
3.商品ページ(LP)が最適化されているか・広告から商品ページへの流入があっても、ページ内容が不十分だと購入につながりにくい
・画像や説明文、仕様などを見直し、顧客に魅力が伝わるページに改善する
4.キャンペーン設定が適切か・広告キャンペーンの構造が複雑、または異なる商品をまとめ過ぎて分析や改善が難しくなっている可能性がある
・商品ジャンルや価格帯ごとにグループを整理して管理しやすい構成に再編成する

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