
Amazon動画広告を活用すれば、画像やテキストだけの広告よりも商品の魅力をより多く訴求できます。また動画広告はユーザーの視覚や聴覚に商品やブランドの魅力をダイレクトに伝えられるため、売上アップに大きく貢献するでしょう。
しかし、
「Amazon動画広告にはどのような種類があるのかわからない」
「実際に導入する際の費用や手順、効果的な運用方法がわからない」
など悩む担当者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、3種類あるAmazon動画広告の概要から、それぞれの動画広告の特徴や活用するメリットを解説します。
さらに出稿方法や費用体系、さらに動画広告の効果を最大化するためのコツまで網羅的に解説します。
Amazon動画広告を活用して、Amazon出品で売上を伸ばしたい方はぜひ最後までご覧いただき、今後の広告戦略にお役立てください。

監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。
約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。
また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。
目次
- Amazon動画広告とは?
- Amazonで動画広告が重要な理由
- Amazonで活用できる3つの動画広告
- Amazonスポンサーブランド動画広告の特徴やメリット
- Amazonスポンサーブランド動画広告の利用条件
- Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の特徴やメリット
- Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の利用条件
- Amazon DSP動画広告の特徴やメリット
- Amazon DSP動画広告の利用条件
- Amazon動画広告のクリエイティブ仕様
- Amazon動画広告に必要な費用
- Amazon動画広告の出稿手順
- Amazon動画広告の効果を最大化させる3つのコツ
- まとめ|Amazon動画広告を効果的に活用して売り上げアップを目指そう
- Amazon動画広告に関するよくある質問
Amazon動画広告とは?
Amazon動画広告とは、Amazonのサイトやアプリ内、さらにはAmazonと提携する外部のWebサイトやアプリで配信される動画形式の広告のことです。
テキストや静止画像に比べて、より多くの情報を短時間で視覚的に伝えられるため、商品の機能や使い方、ブランドの魅力などをユーザーに深く訴求できます。
そのため、潜在的なユーザーへの認知拡大から、購入を検討しているユーザーへの最後の一押しまで、幅広くアプローチできる広告手段なのです。
Amazonで動画広告が重要な理由
Amazonをはじめとするインターネットショッピングでは、ユーザーが実物を手にとって確認できません。そのため、出品者がいかに商品の特徴や具体的な使用イメージをユーザーに伝えられるかが、CVR(購入率)を上げるための重要なポイントとなります。
動画広告は、商品の主な特徴や実際の使用風景、開発背景にあるブランドストーリーを短時間で伝えられるため、ユーザーは製品への理解を深め、購入判断がしやすくなります。
また、数多くの商品が出品されているAmazonでは、自社の商品を目立たせてユーザーの目を留めさせるために動画広告は有効な手段です。
静止画像やテキスト情報だけでは生まれにくいユーザーの「この商品を使ってみたい」という感情を喚起し、最終的な購買決定を後押しするためにも、Amazon動画広告は重要な役割があると言えるでしょう。
Amazonで活用できる3つの動画広告

Amazonでは、以下3種類の動画広告を利用できます。
- Amazonスポンサーブランド動画広告
- Amazonスポンサーディスプレイ動画広告
- Amazon DSP動画広告
これらの広告は、それぞれ広告が表示される場所、ターゲティングできるユーザー層、そして主なマーケティング目的が異なります。
なお、それぞれの動画広告の特徴は以下のとおりです。
広告種類 | 主な掲載場所 | 主な特徴 | 課金方式 |
---|---|---|---|
Amazonスポンサーブランド動画広告 | ・検索結果ページ上部 ・内部 ・商品詳細ページ | ・購買意欲の高いユーザーに直接アプローチ ・ブランド/商品の認知度向上 ・特定商品ページへのトラフィック増加 | CPC(クリック課金制) |
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告 | ・商品詳細ページ ・レビューページ ・検索結果ページ ・外部Webサイトやアプリ | ・リターゲティングが得意 ・ブランド認知の向上 ・比較検討ユーザーへの再訴求 ・直接的な購買促進 | ・CPM(インプレッション課金制) ・CPC(クリック課金制) |
Amazon DSP動画広告 | ・Amazon内外のWebサイトやアプリ ・ストリーミングTVなど | ・詳細なターゲティングが可能(購買意欲層、ライフスタイル、ASINリターゲティング、自社データ、属性情報) ・大規模な認知拡大や顧客育成に有効 | CPM(インプレッション課金制) |
次からそれぞれの広告の特徴を紹介していきますので、自社商品の特性や販売目標に合わせて、最適な広告手段を選びましょう。
1. Amazonスポンサーブランド動画広告
Amazonスポンサーブランド動画広告は、主に以下の掲載場所に表示される広告です。
- Amazon内の検索結果ページの上部や内部
- 商品詳細ページ

画像出典元:Amazon
Amazonスポンサーブランド広告を活用することで以下のメリットがあります。
- 購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできる
- ブランドや商品の認知度向上
- 特定商品ページへのトラフィック増加
Amazonスポンサーブランド広告の課金方式はCPC(クリック課金制)が採用されており、広告がクリックされた場合にのみ費用が発生するため、無駄な広告費を抑えやすいのが特徴です。
なお、Amazonスポンサーブランド広告について詳しく解説している以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:Amazonのスポンサーブランド広告とは?設定方法やメリット・運用ポイントを徹底解説
2. Amazonスポンサーディスプレイ動画広告
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告は、主に以下の掲載場所に表示される広告です。
- Amazonサイト内の商品詳細ページ
- レビューページ
- 検索結果ページ
- Amazonが提携する外部のWebサイトやアプリ内

画像出典元:Amazon
Amazonスポンサーディスプレイ広告は、過去に自社や競合の商品を閲覧したユーザーなど、特定の行動履歴を持つオーディエンスに再アプローチするリターゲティングが得意です。
そのため、Amazonスポンサーディスプレイ広告を活用すれば、以下の効果が期待できます。
- ブランド認知の向上
- 商品の比較検討段階にあるユーザーへの再訴求
- 直接的な購買促進
また、Amazonスポンサーディスプレイ広告は以下2種類の課金方式を採用しており、広告キャンペーン設定時に選択する「入札の最適化戦略」により、どちらかの課金方式が自動的に適用される仕組みです。
- CPM(インプレッション課金制)
- CPC(クリック課金制)
なお、Amazonスポンサーディスプレイ広告については以下の記事で詳しく解説しています。より理解を深めるためにもぜひあわせてご覧ください。
関連記事:【2025年最新】スポンサーディスプレイ広告とは?基本設定から最適化まで完全解説ガイド
3. Amazon DSP動画広告
Amazon DSP動画広告は、Amazonが保有する膨大な購買データやユーザーの閲覧行動履歴を活用し、Amazonサイト内だけでなく、提携する多種多様な外部Webサイトやアプリ、ストリーミングTVなどに広告を配信できるサービスです。
他の広告に比べて詳細なターゲティングが可能で、以下5つのターゲティング方法から自社が狙いたいターゲットユーザーへピンポイントで自社商品をアプローチできます。
ターゲティング方法 | 特徴 |
ホットカスタマーターゲティング | ・過去30日以内に特定ジャンルや商品カテゴリで購入意欲が高い顧客層を対象にできる ・新商品プロモーションや購入率向上に有効 |
ライフスタイルターゲティング | ・特定のライフスタイルや趣味嗜好を持つユーザー層を対象にできる ・潜在顧客層にも配信でき、新規ユーザー獲得に有効 |
ASINリターゲティング | ・特定ASINの閲覧や購入履歴をもとに再度広告配信できる ・購買検討層や競合閲覧ユーザーへのアプローチに効果的 |
自社データを利用したターゲティング | ・顧客リストや自社サイト訪問履歴などの自社データをAmazon DSPに連携し、精度の高いターゲティング配信が可能 |
デモグラフィックターゲティング | ・性別 ・年齢 ・家族構成 ・職業 ・居住地域などの属性情報で配信対象を絞り込み、特定属性層への効率的な広告配信ができる |
Amazon DSPは、ブランドの認知度を大規模に拡大したい場合や、特定の顧客セグメントを育成したい出品者におすすめの広告手法です。
ただし、Amazon DSPは広告主が直接運用できないため、Amazonの担当者へ相談するか、Amazonに認定された広告代理店への依頼が必要です。
なお、Amazon DSPについての詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:Amazon DSPとは?基礎知識からメリット・注意点まで徹底解説
Amazonスポンサーブランド動画広告の特徴やメリット

ここからはそれぞれの動画広告の特徴と活用するメリットについて解説していきます。
まずはじめに解説するAmazonスポンサーブランド動画広告には、以下のような特徴やメリットがあります。
- 商品の魅力を効果的に訴求できる
- テキストでは伝えられない情報を補完できる
- 費用対効果が高くなりやすい
順に解説していきます。
1.商品の魅力を効果的に訴求できる
Amazonスポンサーブランド動画広告では、特定のキーワードの検索結果ページの上部に動画を表示できるため、ユーザーの目に留まりやすく、より商品の魅力を訴求できるのがメリットです。
動画広告を用いることで、静止画やテキストだけでは伝えきれない商品の質感、動き、使用時の雰囲気などをリアルに表現できます。
また、動画に音楽やナレーションを加えれば、ユーザーにより商品の特徴が伝わり、購入の判断をしやすくなるでしょう。
2.テキストでは伝えられない情報を補完できる
テキストでは伝えられない情報を補完できる点も動画広告のメリットと言えます。
たとえば、以下のような静止画像やテキストだけでは伝えきれないことも動画広告なら表現が可能です。
- 組み立て式の商品を実際に組み立てている様子
- 電化製品などを使用した際の実際の動作音
- アパレル製品の生地の揺れ感
また、ブランドが大切にしている世界観といった抽象的な情報も、動画なら直感的に伝えられるでしょう。
このようにAmazonスポンサー動画広告を活用すれば、短時間でより多くの情報を効率的に伝えられます。そのため、ユーザーは商品の具体的なイメージをつかみやすくなり、購買意欲の向上が期待できるのです。
3.費用対効果が高くなりやすい
Amazonスポンサーブランド動画広告は、費用対効果(ROAS)が高くなりやすい点も忘れてはいけません。
なぜなら、クリック課金制(CPC)を採用しているため、広告が表示されるだけでは費用は発生しないからです。
興味を持ったユーザーがクリックした場合にのみ広告費用が発生するため、費用対効果の高い広告運用が可能です。
そのため、動画の高い訴求力によってクリック率(CTR)を向上しつつ、ブランド認知の向上を低コストで運用できる点は魅力的な広告手段と言えるでしょう。
Amazonスポンサーブランド動画広告の利用条件
Amazonスポンサーブランド動画広告を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- Amazonブランド登録を完了していること
- 大口出品者として登録していること
なお、Amazonブランド登録には、特許庁などで登録された商標が必要な点も考慮する必要があります。
ただし、自社商品をブランド登録しておけば、Amazonスポンサーブランド動画広告以外にも以下のようなさまざまなメリットがあります。
Amazonブランド登録をすると得られるメリット |
Amazonストアページを作成できるA+コンテンツを利用できるブランド分析データを取得できる |
他にもAmazonスポンサーブランド動画広告を利用するには、大口出品プラン(月額4,900円・税抜)への登録も必要です。
そのため、小口出品プランを利用している出品者はAmazonスポンサーブランド動画広告を利用できません。
大口出品プランに登録することで、動画広告を活用する以外に以下のようなメリットがあります。
大口出品プランに登録すると得られるメリット |
各種スポンサー広告を運用できる検索上位表示(SEO)されやすい詳細なビジネスレポート機能を利用できる |
なお、Amazonブランド登録のやり方については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:【2025年】Amazonブランド登録とは?ブランド保護のやり方と活用法を解説
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の特徴やメリット

次に、Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の特徴とメリットを以下2つに分けて解説していきます。
- 使用シーンを効果的に訴求できる
- Amazon外へリーチを拡大できる
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告は、さらに広いリーチとさまざまな方法でユーザーへのアプローチができる広告手段です。
次から順に解説します。
1.使用シーンを効果的に訴求できる
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告は、使用シーンを効果的に訴求できる特徴があります。
たとえば、商品詳細ページで以下のように動画広告を活用する例が考えられます。
商品カテゴリ | 動画の活用例 |
調理家電 | 実際に料理に使われている様子を動画で見せる |
ファッションアイテム | モデルが着用して街を歩く様子を動画で見せる |
動画広告を活用すれば、ユーザーは商品を自分の生活に取り入れた際のイメージを具体的に描くことができるため、購入意欲の向上が期待できるでしょう。
テキストや静止画像だけでは訴求するのが難しい商品の使用方法や雰囲気まで動画により効果的に訴求できる点はメリットと言えます。
2.Amazon外へリーチを拡大できる
Amazon外へリーチを拡大できる点も、Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の特徴のひとつです。
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告はAmazonサイト内だけでなく、ゲームストリーミングプラットフォームのTwitchや、Amazonが提携するサードパーティのWebサイトとアプリなどにも配信されます。
これにより、普段Amazonを利用しない潜在顧客にもアプローチできるため、新たなブランドファンの獲得が期待できるでしょう。
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の利用条件
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告を利用するためには、スポンサーブランド動画広告と同様に以下の2つの条件を満たす必要があります。
- Amazonブランド登録をしている商品であること
- 大口出品者として登録している出品者であること
なお、Amazonブランド登録をするためには、前述のとおり特許庁などで商標登録の手続きが必要です。
商標登録は審査完了までに半年〜1年程度の期間が必要と言われています。そのため、スポンサーブランド動画広告や、スポンサーディスプレイ動画広告を活用したい場合は、計画的にAmazonブランド登録を行いましょう。
Amazon DSP動画広告の特徴やメリット

次に解説するAmazon DSP動画広告の特徴やメリットは以下の2つです。
- 高精度なターゲティングを利用できる
- 外部サイトへ大量に広告を配信できる
Amazon DSPはより戦略的で大規模なマーケティングに適しています。
次から順に解説します。
1.高精度なターゲティングを利用できる
Amazon DSPは高精度なターゲティングを利用できる点が最大の特徴です。
Amazon DSPではAmazonが保有する以下の膨大なユーザーデータを活用できます。
- 過去の購買履歴
- 閲覧行動
- 検索キーワード
- ライフスタイルの傾向
たとえば「特定のアウトドアブランドの商品を最近購入したユーザー」や「ベビー用品のカテゴリーを頻繁に閲覧しているユーザー」といった、細かいセグメントに対して広告を配信できます。
このようにAmazon DSPを活用すれば、自社商品を最も届けたいユーザーに最適なタイミングでアプローチできるため、広告効果を最大限に発揮できるでしょう。
3.外部サイトへ大量に広告を配信できる
Amazon DSPは外部サイトへ大量に広告を配信できるのがメリットと言えます。
Amazonと提携している複数のWebサイトやアプリ内に広告を配信できるため、リーチ範囲を大きく拡大してブランドや商品の認知度を短期間で高められます。
また、Amazonスポンサーディスプレイ動画広告ではAmazon DSPほど精度の高いターゲティング手法は活用できません。
そのため、より自社が狙いたいターゲットに向けてAmazon外で動画広告を配信した場合は、Amazon DSPを利用するのがおすすめです。
Amazon DSP動画広告の利用条件
Amazon DSP動画広告は広告主が直接運用できないため、以下のいずれかの方法から選ぶ必要があります。
- Amazonの営業担当者に直接相談する
- Amazonが認定した広告代理店に運用を依頼する
また、多くの場合、数十万円〜数百万円と高額な広告予算が必要なため、予算面を考慮して利用を検討する必要があるでしょう。
Amazon動画広告のクリエイティブ仕様
Amazon動画広告で成果を出すためには、各広告フォーマットのクリエイティブ仕様を守って作成するのが重要です。
次からは以下の順番で各動画広告の仕様をまとめて解説します。
- スポンサーブランド動画広告のクリエイティブ仕様
- スポンサーディスプレイ動画広告のクリエイティブ仕様
- Amazon DSP動画広告のクリエイティブ仕様
なお、動画広告クリエイティブを実際に作成する場合は、必ず最新の仕様をご確認しましょう。
1.スポンサーブランド動画広告のクリエイティブ仕様
Amazonスポンサーブランド動画広告は以下の掲載面に配信されるため、ユーザーの注意を瞬時に引く工夫が必要です。
- 検索結果ページ上部・内部
- 商品詳細ページ
Amazonスポンサーブランド動画広告のクリエイティブ仕様は以下のとおりです。
項目 | 推奨・指定内容 |
動画再生時間 | 6~45秒(20秒以下を強く推奨) |
動画サイズ | 1280×720ピクセル、1920×1080ピクセル、3840×2160ピクセル |
ファイルサイズ | 500MB以下 |
ファイル形式 | .MP4 または .MOV |
アスペクト比 | 16:9(正方形ピクセル)のみ |
動画コーデック | H.264 または H.265 |
動画プロファイル | メイン または ベースライン |
フレームレート | 23.976fps、23.98fps、24fps、25fps、29.97fps、29.98fps、30fps |
動画ビットレート | 最小1Mbps(4Mbps以上推奨) |
動画スキャンの種類 | プログレッシブ |
音声コーデック | PCM、AAC、MP3 |
音声形式 | ステレオ または モノラル |
音声ビットレート | 最小96kbps |
音声サンプルレート | 最小44.1kHz |
その他 | ・50%画面に表示されたときに、動画が自動的に再生される ・音声はミュートで自動再生され、ユーザーがクリックするとオンになる |
なお、Amazonスポンサーブランド動画広告のクリエイティブを作成するポイントも以下のとおり紹介します。
ポイント | 内容 |
最初に好印象を与える | ・最初の数秒で商品や興味深い要素を紹介して購入者の注目を集める ・ブランド名やロゴは動画の後半に表示する |
簡潔でわかりやすくする | ・商品の詳細をすべて伝えるのではなく、視聴者の好奇心やワクワク感を引き出し、商品やストアページ閲覧のきっかけを作る |
動画に投資する | ・魅力的で明確なビジュアルを用いて商品やブランドへの関心を高める ・プロ品質の動画は信頼感や商品の品質イメージ向上に効果的 |
ブランドアイデンティティを構築する | ・一貫したビジュアルやデザイン、カラー、スタイルを用い、エンドカードでブランド名やロゴを強調し、ブランドイメージを統一する |
2.スポンサーディスプレイ動画広告のクリエイティブ仕様
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告は以下のようにAmazon内外に配信されるため、汎用的な動画広告のクリエイティブの作成が必要です。
- 商品詳細ページ(Amazon内)
- レビューページ(Amazon内)
- 検索結果ページ(Amazon内)
- 外部Webサイトやアプリ(Amazon外)
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告のクリエイティブ仕様は以下のとおりです。
項目 | 仕様・内容 |
動画サイズ | 1920 x 1080ピクセル以上 |
アスペクト比 | 16:9 |
最小再生時間 | 6秒 |
最大再生時間 | 45秒 |
最大ファイルサイズ | 500MB |
最小動画ビットレート | 1Mbps |
動画フレームレート(fps) | 23.976(推奨)、24、25、29.97 |
最小音声ビットレート | 92kbps |
音声サンプルレート | 44.1kHzまたは48kHz |
サポートフォーマット | 動画:H.264、MPEG-2、MPEG-4音声:PCM、AAC |
音声チャネル | ステレオまたはモノラル |
また、Amazonスポンサーディスプレイ動画広告のクリエイティブを作成するポイントをあわせて紹介します。
ポイント | 内容 |
目標に合った創造的アプローチ | ・ブランド認知やコンバージョンなど、目標を明確にして動画の内容がその目標達成に貢献するよう設計する |
実使用イメージのサポート | ・商品の使用シーンや主な機能を動画で示し、ユーザーが自分の生活に商品がどう役立つかをイメージできるようにする |
見出しとロゴの活用 | ・広告見出しとロゴを設定すればブランドの印象付けやリコール率向上につながる |
字幕の使用 | ・音声なしでも情報が伝わるように字幕を追加し、ミュート状態の視聴者にもリーチする |
審査エラーへの注意 | Amazon Adsの審査ガイドラインに準拠し、 ・ぼやけた画像 ・解像度不足 ・空白フレーム ・不明瞭なテキスト ・編集ミス ・過度な音 ・根拠のない主張 ・文法ミス などに注意する。 |
3.Amazon DSP動画広告のクリエイティブ仕様
Amazon DSP動画広告は以下のAmazon内外に動画広告が配信されます。
- Amazon内外のWebサイトやアプリ
- ストリーミングTVなど
Amazon DSP動画広告では、ストリーミングTVなど、より高品質な視聴環境も想定したクリエイティブの作成が重要です。
ここでは一例として「ストリーミングTVとPrime Videoの広告」の仕様を紹介します。
項目 | 仕様・内容 |
動画再生時間(日本の場合) | 15秒、30秒 |
最大ファイルサイズ | 500メガバイト |
アスペクト比 | 16:9 |
最小フレームサイズ | 1920×1080 |
最小ビデオビットレート | プライム・ビデオ: 15Mbps ツイッチ/Fire TV/3Pアプリ/3Pエクスチェンジ: 8Mbps |
推奨動画ビットレート | 50Mbps(プライムビデオキャンペーン) |
ビデオフレームレート(fps) | 23.976(推奨)、24、25、29.97 |
ビデオフレームレートモード | コンスタント |
最小オーディオビットレート | 192kbps |
オーディオサンプルレート | 44.1kHz または 48kHz |
対応フォーマット | ビデオ:H.264、MPEG-2、MPEG-4オーディオ:AAC |
MPEG-2互換ファイル形式 | MPG、MPEG、M2P、M2T、M2TS、PS、TS |
AVC/H.264互換ファイル形式 | MP4、M2T、TS |
オーディオチャンネル | 最低2チャネル |
なお、AmazonはAmazon DSPの動画広告について以下の要件や禁止事項を定めているため、留意しましょう。
要件・禁止事項 | 内容 |
表示時間要件 | ・動画広告は10秒以上連続して表示する必要がある |
遷移先の要件 | ・Amazonの仕様とポリシーに準拠したアプリやページ、またはモバイル最適化サイト ・アプリ ・アプリストアに遷移すること |
禁止事項 | ・テキストやプライマリコンテンツを遮ること ・免責事項、開示、主張、製品情報、評価情報を妨害すること ・メイン商品やメインロゴのビジュアル全体を見えにくくすること |
Amazon動画広告に必要な費用
ここでは、各Amazon動画広告の費用について、以下の順番で解説していきます。
- Amazonスポンサーブランド動画広告に必要な費用
- Amazonスポンサーディスプレイ動画広告に必要な費用
- Amazon DSP動画広告に必要な費用
広告の種類や課金方式によって異なるため、違いをしっかりと確認しておきましょう。
以下は一覧表になります。

順を追って解説します。
スポンサーブランド動画広告に必要な費用
Amazonスポンサーブランド動画広告は「クリック課金制(CPC)」を採用しており、最低クリック単価や月間で必要な費用の目安は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
最低クリック単価 | 2円〜 |
クリック単価の平均 | 5〜10円 |
月間出稿料の平均 | 3万円〜(市場やカテゴリによって異なる) |
クリック課金制は動画広告をユーザーがクリックした場合にのみ費用が発生します。
なお、クリック単価はオークション形式で決まり、競合の状況や入札額によって変動しますが、一般的には数10円から数100円程度が目安とされています。
ただし、他のスポンサー広告と比較して配信面が少ないため競争が激しく入札単価が高くなる傾向にあることを覚えておきましょう。
スポンサーディスプレイ動画広告に必要な費用
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告は、入札戦略に応じて以下の2つの課金方式いづれかが適用されます。
- クリック課金制(CPC)
- インプレッション課金制(CPM)
インプレッション課金制は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。
それぞれの課金方式は以下のような目的に応じて選択するのがおすすめです。
目的 | おすすめの課金方式 |
広告のクリック数の最大化 | クリック課金制 |
広告クリックからのコンバージョン(CV)最大化 | クリック課金制 |
広告の表示回数の最大化 | インプレッション課金制 |
なお、Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の費用は、1日の入札額や予算上限額を自由に設定できます。そのため、一般的な費用相場は算出しにくいと言われています。
Amazon DSP動画広告に必要な費用
Amazon DSP動画広告はインプレッション課金制(CPM)で、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。
また、Amazon DSPの最低出稿料は、以下のとおりAmazonへ直接依頼する場合と、認定代理店へ依頼する場合で費用が異なります。
依頼先 | Amazon | 代理店 |
---|---|---|
最低出稿料 | 300万円〜 | 50万円〜(代理店によって異なる) |
運用手数料 | なし | おおよそ出稿料の10~20%の手数料 |
上記のとおり、Amazon DSP動画広告を活用するための費用は高額になりやすいため、自社の販売戦略や予算状況を考慮して活用を検討しましょう。
Amazon動画広告の出稿手順
ここからは、各動画広告の出稿手順の概要を以下の順番で解説します。
- Amazonスポンサーブランド動画広告の出稿手順
- Amazonスポンサーディスプレイ動画広告の出稿手順
- Amazon DSP動画広告の出稿手順
順に解説します。
1.スポンサーブランド動画広告の出稿手順
Amazonスポンサーブランド動画広告を出稿する場合は以下の手順で進めます。
- キャンペーンの作成
- 広告フォーマットとリンク先の選定
- 商品を選択する
- クリエイティブ作成
なお、それぞれの手順で行う作業内容は以下のとおりです。
手順 | 作業内容 |
1. キャンペーンの作成 | ・セラーセントラルの広告管理画面で「キャンペーンを作成」を選択する ・「スポンサーブランド広告」を選択する ・キャンペーン名、期間、1日予算など基本項目を設定する |
2. 広告フォーマットとリンク先選定 | ・「商品コレクション」「ストアスポットライト」「動画」からフォーマットを選択する ・適切なリンク先(商品詳細ページやストアページなど)を設定する |
3. 商品の選択 | ・広告掲載する商品をASINで指定する ・目的や在庫状況、商品の関連性を考慮して選定する ・複数ASINを組み合わせることでクロスセルも狙える |
4. クリエイティブ作成 | ・ブランドロゴ、見出し(最大35文字)、商品画像や動画など高品質なクリエイティブを用意する ・ブランドや商品の魅力を直感的に伝える内容にする |
補足:カスタムイメージの活用 | ・商品の使用シーンやライフスタイル、ブランドの世界観を表現する画像を活用し、広告の注目度やブランドイメージ向上に貢献する ・画像品質やAmazon広告ポリシーにも留意する |
2.スポンサーディスプレイ動画広告の出稿手順
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告を出稿するには以下7つ手順で進めます。
- キャンペーンと広告グループの作成
- 入札戦略・入札額の設定
- 広告フォーマットの選択
- 広告を配信する商品の選択
- ターゲティング方法の選択
- クリエイティブの設定
- Amazonの審査を通過後に配信開始
なお、Amazonスポンサーディスプレイ動画広告を出稿するための作業内容は以下のとおりです。
手順 | 作業内容 |
1. キャンペーンと広告グループの作成 | ・キャンペーンマネージャーで「スポンサーディスプレイ広告」を選択する ・キャンペーン名 ・期間 ・予算などを設定する ・広告グループを作成し、管理しやすい名称を付ける ・複数商品をグループ化することで効果測定がしやすくなる |
2. 入札戦略・入札額の設定 | ・「リーチ」「ページ訪問数」「コンバージョン」など目的に応じた入札戦略を選択する ・入札額を設定する ・運用しながら適宜調整して最適化を図る |
3. 広告フォーマットの選択 | ・広告形式で「動画」を選択する ・動画広告はより多くの情報を伝えられる一方、掲載枠が画像広告より限定される場合がある点に留意が必要 |
4. 広告を配信する商品の選択 | ・広告対象の商品を自社リストから選択する ・商品名、ASIN、SKUで検索や、リスト入力 ・アップロードによる一括登録も可能 ・ターゲットや訴求内容に合わせて関連性の高い商品を選ぶ |
5. ターゲティング方法の選択 | ・「コンテキストターゲティング」(閲覧ページ内容に基づく)と「オーディエンスターゲティング」(行動履歴や属性に基づく)から選択する ・商品やキャンペーン目的に合わせて最適な方法を設定する |
6. クリエイティブの設定 | ・広告で表示する動画クリエイティブを設定する ・商品の特徴やブランド世界観が伝わる動画を用意する |
7. Amazonの審査 | ・設定した内容がAmazonの広告ポリシーに準拠しているか審査を受ける ・審査通過後、設定した開始日から広告配信がスタート ・否認時は修正 ・再申請が必要 |
3.Amazon DSP動画広告の出稿手順
Amazon DSP動画広告は前述のとおり、広告主が直接広告を出稿できません。そのため、出稿までの基本的な手順は以下のように進めます。
手順 | 内容 |
1.利用相談・申し込み | Amazonの担当者または認定代理店に連絡をする |
2.アカウント作成 | 広告管理用のアカウントを作成する |
3.キャンペーン設計・目標設定 | 目的、ターゲット、予算などをすり合わせて決定する |
4.クリエイティブ準備 | 仕様に沿った動画素材を準備・提出する |
5.配信設定・ターゲティング | 専門担当者が最適な配信設定・ターゲティングを実施する |
6.配信面選択 | Amazon内外の配信先(Webサイトやアプリなど)を設定する |
7.予算・入札額設定 | 合意した予算に基づき入札額などを設定する |
8.配信開始・運用 | 配信を開始し、継続的な分析と最適化を実施する |
Amazon動画広告の効果を最大化させる3つのコツ

ここまでで、Amazonで活用できる3種類の動画広告について、それぞれの特徴や費用、出稿手順までご理解いただけたのではないでしょうか。
さらにここからは、Amazon動画広告の効果を最大化させるためのコツを以下3つご紹介します。
- 無音でも伝わる内容にする
- 最初の3秒以内でユーザーの興味を引く
- 再生時間を20秒以内に収める
動画広告の成果は、主に作成するクリエイティブの質に大きく左右されます。これから紹介する3つのコツを意識してクリエイティブを作成してみましょう。
1. 無音でも伝わる内容にする
ひとつ目に紹介するコツは、無音で見てもユーザーに意図が伝わるように動画を作成することです。
Amazonを利用する多くのユーザーは、スマートフォンで商品を探しています。特に外出先や公共の場など、音を出しづらい環境で動画広告を視聴する機会が多いでしょう。
そのため、音声がなくても商品の特徴やブランドストーリーが漏れなく伝わるように、テロップや字幕を効果的に活用するのが重要です。
ナレーションやBGMはあくまで補助的な役割と捉え、視覚情報だけで完結する動画の構成を考えましょう。
2. 最初の3秒以内でユーザーの興味を引く
2つ目のコツは、動画広告の再生が開始されて3秒以内を目安に、ユーザーの興味を引く内容にすることです。
Amazonを利用するユーザーは、興味がないと判断すると瞬時に次のコンテンツへ移ってしまいます。
動画広告の効果を最大化させるためには、再生開始から3秒間程度でユーザーに興味を抱かせなければいけません。
そのため、冒頭部分でユーザーが抱える悩みへの共感を示したり、商品の最大の特徴を提示したりして、「この先も見たい」と思わせる動画広告にすることが重要なのです。
3. 再生時間を20秒以内に収める
3つ目のコツは、動画広告の再生時間を20秒以内に収める努力をすることです。
Amazonの動画広告は最大45秒まで設定可能ですが、長尺の動画広告を最後まで視聴してくれるユーザーは多くありません。
伝えたいメッセージを凝縮し、再生時間をできるだけ短くして20秒以内に収めましょう。
なお、Amazon公式でも20秒以内の短い動画クリエイティブを推奨しています。
短い動画は視聴完了率を高め、結果として動画広告の効果を最大化させるでしょう。
まとめ|Amazon動画広告を効果的に活用して売り上げアップを目指そう
Amazon動画広告をうまく活用すれば、テキストや静止画だけでは伝えきれない自社商品やブランドの魅力をユーザーに強く訴求できるため、クリック率(CTR)や購入率(CVR)が向上し、売上全体の向上にもつながるでしょう。
そのためには、それぞれの動画広告の特徴を理解し、自社の目的や予算に最適な手法を選ぶことが重要です。
しかし、
「動画制作のリソースがない」
「どの広告から始めるべきか分からない」
という方は、ぜひお気軽にジャグーにご相談ください。
ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています。
広告運用だけではなく、Amazon運営全体の売上改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。
EC運営全般に関するご相談は、ぜひジャグー株式会社へお気軽にお問い合わせください。

Amazon動画広告に関するよくある質問
ここからは、Amazon動画広告に関するよくある以下の質問に回答していきます。
Q1: Amazonで活用できる動画広告はどんな種類がありますか?
Q2: 動画広告の掲載面の違いやおすすめの活用法はありますか?
Q3: 動画広告の費用の違いはありますか?
なお、回答の概要は以下のとおりです。
問内容 | 回答の概要 |
Q1: Amazonで活用できる動画広告はどのような種類がありますか? | Amazonで利用できる主な動画広告は、 ・Amazonスポンサーブランド動画広告 ・Amazonスポンサーディスプレイ動画広告 ・Amazon DSP動画広告 の3種類である。 |
それぞれ、掲載場所やターゲティング、課金方式が異なり、ブランド認知向上、リターゲティング、新規顧客獲得など幅広い目的に対応できる。 | |
Q2: 動画広告の掲載面の違いやおすすめの活用法はありますか? | スポンサーブランド動画広告は、 ・Amazonの検索結果ページ ・商品詳細ページ に掲載され、購買意欲の高いユーザーへの直接アプローチやブランド認知度向上におすすめ |
スポンサーディスプレイ動画広告は、 ・Amazon内外の商品詳細ページ ・レビューページ ・外部Webサイトやアプリ に掲載され、過去閲覧ユーザーへのリターゲティングや関連商品への訴求におすすめ | |
Amazon DSP動画広告は、 ・Amazon内外のWebサイト ・ストリーミングTV など広範囲に配信でき、高度なデータターゲティングによる大規模認知や潜在顧客へのアプローチにおすすめ | |
Q3: 動画広告の費用の違いはありますか? | スポンサーブランド動画広告は、 ・クリック課金制(CPC) ・1クリック20〜200円(平均5〜10円) ・月間出稿料目安は3万円〜 |
スポンサーディスプレイ動画広告は、 ・クリック課金制またはインプレッション課金制(CPM)またはその両方 ・1クリック数円〜数百円、CPMは数十円〜数百円・予算や入札額は自由に設定可能 | |
Amazon DSP動画広告は、 ・インプレッション課金制(CPM) ・最低出稿料はAmazon直接依頼で300万円〜、認定代理店経由なら50万円〜(手数料10〜20%) |
次から、それぞれの質問に対し回答していきます。
Q1: Amazonで活用できる動画広告はどのような種類がありますか?
Amazonで活用できる主な動画広告は以下の3つです。
- Amazonスポンサーブランド動画広告
- Amazonスポンサーディスプレイ動画広告
- Amazon DSP動画広告
それぞれ掲載場所やターゲティング方法、主な目的が異なり、ブランド認知向上からリターゲティング、新規顧客獲得まで幅広いニーズに対応できます。
参考に各動画広告の特徴をまとめた以下の内容をご覧ください。
広告種類 | 主な特徴 | 課金方式 |
Amazonスポンサーブランド動画広告 | ・購買意欲の高いユーザーに直接アプローチ ・ブランド/商品の認知度向上 ・特定商品ページへのトラフィック増加 | CPC(クリック課金) |
Amazonスポンサーディスプレイ動画広告 | ・リターゲティングが得意 ・ブランド認知の向上 ・比較検討ユーザーへの再訴求 ・直接的な購買促進 | ・CPM(インプレッション課金)・CPC(クリック課金) |
Amazon DSP動画広告 | ・詳細なターゲティングが可能(購買意欲層、ライフスタイル、ASINリターゲティング、自社データ、属性情報) ・大規模な認知拡大や顧客育成に有効 | CPM(インプレッション課金)など |
それぞれの動画広告の特徴を理解して、自社に最適な方法を選択しましょう。
Q2: 動画広告の掲載面の違いやおすすめの活用法はありますか?
各動画広告の掲載面や、おすすめの活用方法は以下のとおりです。
広告種類 | 主な掲載場所・配信先 | おすすめの活用法 |
---|---|---|
スポンサーブランド動画広告 | ・検索結果ページ上部 ・内部 ・商品詳細ページ | ・購買意欲の高いユーザーへの直接アプローチやブランド認知度を向上するのにおすすめ |
スポンサーディスプレイ動画広告 | ・商品詳細ページ ・レビューページ ・検索結果ページ ・外部Webサイトやアプリ | ・過去に商品を閲覧したユーザーへのリターゲティングにおすすめ ・関連商品に興味がある層へのアプローチにおすすめ |
Amazon DSP動画広告 | ・Amazon内外のWebサイトやアプリ ・ストリーミングTVなど | ・高精度なデータに基づいたターゲティングができるため大規模な認知獲得や潜在顧客へのアプローチにおすすめ |
Q3: 動画広告の費用の違いはありますか?
各動画広告に必要な費用は異なります。
それぞれの広告にかかる費用の目安は以下のとおりです。
広告の種類 | 課金方式 | 費用相場・目安 | 備考 |
---|---|---|---|
スポンサーブランド動画広告 | クリック課金制 | ・1クリックあたり約20~200円(平均5~10円) ・最低クリック単価2円~ ・月間出稿料目安:3万円~ ・1日あたり1,000円~推奨 | ・配信面が少なく競争が激しいため入札単価が高くなる傾向にある |
スポンサーディスプレイ動画広告 | クリック課金制またはインプレッション課金制、またはその両方 | ・1クリックあたり数円~数百円 ・CPM(1,000回表示ごと):数十円~数百円 ・予算や入札額は自由に設定可能 | ・相場は変動しやすい |
Amazon DSP動画広告 | インプレッション課金制 | ・最低出稿料:Amazon直接300万円~ ・認定代理店経由:50万円~(手数料10~20%) | ・高額なため大規模な認知拡大や新規顧客獲得向き ・認定代理店経由なら小規模運用も可能 |