
楽天の外部リンク申請とは、楽天市場の店舗ページに自社サイトやSNSへ顧客を誘導するための外部リンクを設置する許可を得るための手続きです。
外部リンクを活用すれば商品の訴求力の向上や店舗のブランド価値を顧客により伝えることができるため、楽天市場で売上拡大を目指せます。
しかし「具体的な申請手順がわからない」「申請するだけの価値があるのか判断できない」といった悩みを抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では楽天の外部リンク申請におけるルールや手順をはじめ、申請するメリットや注意点をわかりやすく解説します。さらに申請後の効果的な活用法も紹介します。
楽天市場における外部リンクのルールを正しく理解し、楽天市場での売上をさらに拡大させたい方は、ぜひ最後までご覧いただき施策実行にお役立てください。

監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。
約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。
また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。
目次
楽天の外部リンク申請とは?
楽天の外部リンク申請は、自店の店舗ページに楽天市場以外へのサイトへ遷移するリンクを設置する許可を得るための手続きです。
楽天市場では顧客が外部サイトへ流出しないように、原則として出店者による外部リンクの掲載を禁止しています。
ただし、楽天に申請を行って許可された外部リンクに関しては楽天が発行する(https://link.rakuten.co.jp/****/)を含めた指定URLを使用すればリンクの設置が可能です。
外部リンクの申請は店舗運営システム(RMS)から行いますが、無断で外部リンクを掲載した場合はペナルティの対象となる可能性があります。
ルールを把握せずに運用して罰則を受けないためにも、楽天市場の外部リンク申請について以下で解説する2つの項目をしっかりと把握しておきましょう。
- 無断掲載はペナルティ対象
- 2022年のルール変更で緩和された2つのポイント
順に解説します。
無断掲載はペナルティ対象
楽天の許可なく外部リンクを掲載すると違反点数制度の対象となります。
さらに楽天からの指摘に対して修正をしない場合は、累積違反点数に応じて以下のようなペナルティが課せられます。
違反レベル | 累積違反点数(年間) | 主なペナルティ内容 |
---|---|---|
レベルⅠ | 35点 | ・各種ランキングの掲載制限(7日間) ・検索表示順位ダウン(7日間) ・一部媒体掲載制限(7日間) |
レベルⅡ | 55点 | ・各種ランキングの掲載制限(14日間) ・検索表示順位ダウン(14日間) ・一部媒体掲載制限(14日間) |
レベルⅢ | 75点 | ・一時改装中処理(7日間) ・違約金(5万円) |
レベルⅣ | 80点 | ・一時改装中処理(14日間) ・違約金(10万円) |
レベルⅤ | 100点 | ・原則契約解除 ・違約金(300万円)※出店継続の場合 |
参考:[規約・ガイドライン]違反点数制度に関するガイドライン(閲覧にはRMSへのログインが必要です)
上記のとおり違反レベルが上がるにつれてペナルティは重くなり、検索表示順位のダウンやランキング掲載制限は売上に悪影響を与えます。
特に楽天市場以外のサイトで取引を促すなど、悪質な行為と判断されると強制退店といった重たい措置が取られる場合もあるため、規約を正しく理解して運用を行いましょう。
2022年のルール変更で緩和された2つのポイント
2021年まで厳格だった外部リンク設置のルールですが、2022年6月に一部ルールが緩和されました。
主な変更点は以下の2つです。
変更点 | 商品に関連するYouTube動画やメーカー公式サイトへのリンクが設置可能になった | 配送業者の公式サイトへのリンクが許可された |
---|---|---|
できるようになったこと | ・商品の使用感を動画で伝える ・公式サイト情報で信頼性を補完する | ・荷物追跡以外にも配送業者の公式サイトを案内ができる |
メリット | ・多角的な商品訴求が可能 ・購入促進・安心感の向上 | ・配送案内の利便性向上 ・顧客への迅速なサポート |
上記のルール変更のおかげで、顧客の利便性向上と店舗の情報提供の幅が広がりました。
楽天市場の外部リンク掲載ルール
ここからは、楽天市場で外部リンクを掲載するための楽天が定めるルールを解説します。
外部リンクの掲載ルールは以下4つに分けられ、申請すれば許可されるリンクがある一方で、例外なく禁止されているリンクも存在します。
- 掲載が許可される外部リンクの例
- 禁止されている外部リンクの例
- 申請不要で掲載できる外部リンク
- 外部リンクを掲載できない箇所
順に解説します。
掲載が許可される外部リンクの例
楽天に申請すると掲載が許可される外部リンクには、以下のような条件があります。
条件 | 具体例 |
楽天公式の機能やサイト外であること | ・楽天が提供していないサービスやWebサイトである ・楽天の公式機能やページ領域で対応可能なリンク先は除く |
各種ガイドラインに違反がないこと | ・審査対象のページが楽天の定める各種規定やガイドラインに反していない |
対象ページの内容 | ・審査するページが楽天に出店する店舗や商品、サービス、または実店舗やオフラインイベントに関する内容である |
表示エラーがないこと | ・審査対象ページがエラー画面の表示やレイアウトの崩れが発生していない |
すべての画面に遷移できる | ・審査対象のページ経由で遷移する画面をすべて閲覧できる ・閲覧する際にIDやパスワードが必要な場合は申請時に認証情報をで提出する必要がある |
情報提供目的ページのみ | ・顧客への案内や情報提供を目的とした個別のページである ・ページのトップ画面やまとめサイト、リンク集などは認められない |
これらの外部リンクに共通するのは、楽天市場で販売する商品やサービスなどとの関連性が明確であるという点です。
顧客にとって有益な情報を提供し、購買体験を向上させる外部リンクが掲載条件だと言えるでしょう。
禁止されている外部リンクの例
楽天に事前申請をしても掲載できないリンクは以下のとおりです。
掲載箇所 | 掲載禁止の例 |
---|---|
店舗ページ | 自社ECサイトのリンクを設置する |
LINEやInstagram、TwitterなどSNSのリンクを設置する | |
アクセス数を調べるためのGoogleアナリティクス設置タグを挿入する | |
商品ページ | YouTubeリンクを設置する、YouTube動画を埋め込む |
オーダーメイド商品やメッセージカード作成のための入力フォームURLを設置する |
これらのリンクは、楽天市場の売上機会を損失させる可能性があるため外部リンクの掲載が禁止されています。
申請不要で掲載できる外部リンク
一部の外部リンクは申請を行わずに掲載できます。
上記「2022年のルール変更で緩和された2つのポイント」のとおり、楽天市場で販売する商品やサービスに関連する公式サイトや、配送サービスに関わる以下のようなページへ遷移する外部リンクは顧客の利便性向上につながるため、例外的に申請なしでの掲載が許可されているのです。
掲載可能なサイト例 | 具体的なページの例 | 備考 |
---|---|---|
主要配送会社のトップページ | ヤマト運輸、佐川急便、日本郵政、福山通運、西濃運輸などの公式トップ | 楽天指定の正式URLのみ |
主要配送会社のお荷物追跡サービスページ | ・ヤマト運輸、佐川急便、日本郵政、福山通運。西濃運輸、日本通運などの追跡サービス検索画面や伝票番号入力ページ | 公式の荷物検索トップ/伝票別ページ |
楽天サービスドメインページ | ・楽天市場、楽天ブックス、楽天トラベル、みんなのレビュー、楽天市場の特典付きキャンペーン、コンビニ受取サービスなど楽天サービスのドメインページ | 「rakuten.co.jp」系の公式サービスサイト |
公的サイトなどのページ | 消費者庁リコール情報サイトなど | 政府または公的機関の公式サービスページ |
これらのURLは、顧客にとって有益かつ必要な情報であると楽天が判断しているため、例外的な扱いがされています。
なお、上記は一例であり、今後変更される可能性があるため、外部リンクを掲載する際は店舗運営Naviの「外部リンク 利用・申請マニュアル」を必ずご確認ください。(閲覧にはRMSへのログインが必要です)
許可を得ていない外部リンクを掲載してはいけない箇所
楽天市場では、無許可で外部リンクを掲載してはいけない以下の箇所を正確に把握しておけば、意図しない違反の防止につながります。
申請をしていない外部リンクは基本的に楽天内のページのみならず、サービス全般においてNGであると覚えておくとよいでしょう。
なお、申請にて許可を得た楽天指定の外部リンクであれば掲載は可能です。
無許可で外部リンクを掲載できない箇所 |
・楽天市場の店舗ページ、商品ページ ・R-Mail、サンクスメールなどのメール ・レビュー返信機能 ・R-Messe ・梱包資材、同梱物 ・申請したYouTube動画内の概要欄とコメント欄 |
楽天市場で外部リンクを申請する4つのメリット

楽天市場で申請の手間をかけてまで外部リンクを設置するのは、主に以下4つのメリットがあるからです。
- 売上拡大が期待できる
- 商品やブランドの訴求力アップにつながる
- 顧客ロイヤリティを向上できる
- 低評価レビューや返品数の減少につながる
順に解説します。
1.売上拡大が期待できる
外部リンクを活用して動画や詳細な説明ページへ顧客を誘導すれば、商品への理解度を高めて転換率(CVR)を高められます。
たとえば、メーカーの公式サイトや使用方法を紹介する動画コンテンツは、テキストや紹介画像だけでは伝えきれない商品の魅力や使用感、信頼性を効果的にアピールできます。
顧客が商品の購入を検討する際に感じる不安や疑問を解消しやすくなるため、CVRの向上による売上拡大が見込めるでしょう。
なお、外部リンクの設置以外にも楽天市場で売上アップを目指すための方法は、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:【2025年保存版】楽天市場で売上アップ!売れる店舗が必ず実践する具体策16選
2.商品やブランドの訴求力アップにつながる
外部リンクの設置でメーカーの公式サイトやブランドサイトへ顧客を誘導できれば、商品開発背景やブランドストーリーなどの独自の世界観を効果的に伝えられます。
そのため、楽天市場の商品ページだけでは訴求しきれない、商品やブランドならではの価値を顧客に伝えて訴求力がアップします。
外部リンクの活用により訴求力を高められれば、商品やブランドのファン化が促進して、リピート購入につながり、さらなる売上向上が期待できるでしょう。
3.顧客ロイヤリティを向上できる
SNSや動画コンテンツへの外部リンクを設置すれば顧客との接点を構築できます。
店舗から有益な情報を提供し続けることで、顧客の信頼獲得につながり顧客ロイヤリティの向上が期待できるでしょう。
情報提供の具体例としては、新商品の使い方を紹介する動画や、フォロワー限定のキャンペーン情報などが考えられます。
適切な外部リンクの設置で顧客ロイヤリティを向上できれば、安定した利益の確保にもつながるでしょう。
4.低評価レビューや返品数の減少につながる
使用方法を説明する動画や公式サイトの外部リンクを活用して、顧客に商品の正しい使い方や注意点を伝えれば購入後のトラブルを防げます。
一方で商品説明が十分でないと、顧客は「思っていた仕様と違った」「うまく使えなかった」と感じるミスマッチが発生してしまい、低評価レビューや返品につながる可能性があります。
商品やサービスの説明を外部リンク先に誘導して補完すれば、ミスマッチが発生する可能性を減らせるため、低評価レビューや返品数の減少につながるでしょう。
なお、楽天市場で売上を上げるためには低評価レビューを減らすだけでなく、高評価レビューを増やす工夫も重要です。以下の記事で紹介しているレビュー獲得の方法も併せて実践してみてください。
関連記事:【2025年最新】楽天レビューを増やすには?5件から2,000件を達成した事例も紹介
RMSを使った楽天市場の外部リンク申請方法

ここからは楽天市場で外部リンクを設置するために、店舗運営システム(RMS)を使った申請方法を以下の3ステップで解説します。
- STEP1:申請許可の条件を確認する
- STEP2:RMSの申請フォームを提出する
- STEP3:申請結果の連絡を待つ
順に解説します。
STEP1:申請許可の条件を確認する
外部リンクの申請を行う前に、まず楽天が定める以下の申請許可の条件をすべて満たしているか確認しましょう。
外部リンクの申請許可の条件 |
・楽天公式の機能・サイト外であるか ・各種ガイドラインに違反していないか ・対象ページは楽天で販売する商品やサービス、オフラインイベントなどに関連する内容であるか ・遷移先で表示されるページにエラーや表示の崩れはないか ・申請するページの画面はすべて遷移して表示できるか(IDやパスワードが必要な場合は、申請じに届出が必要) ・顧客への情報提供が目的のページであり、サイトのトップページやまとめサイトに誘導する目的ではないか |
なお、外部リンクの内容が実店舗やオフラインイベントを優遇する内容や、著作権や商標権など、他人の権利を侵害する内容だと承認されませんので併せて確認しておきましょう。
STEP2:RMSの申請フォームを提出する
申請許可の条件を満たしていることを確認できたら、次にRMSにログインして申請フォームを提出します。
以下の順番でRMSを操作します。
1 | ・「RMSトップ > 店舗様向け情報・サービス > 各種申請・設定変更 > 外部リンク申請」の順で遷移して外部リンクの申請ページを開き、申請ボタンをクリックする | |
2 | ・外部リンク管理メニューから「申請」ボタンをクリックする | |
3 | ・申請フォームの入力・選択 | |
カテゴリー | ページの目的や機能を選んで入力 | |
サイト名 | 対象ページのサイト名を記入 | |
サイト管理者 | 「自社管理」または「他者管理」から選択(委託時は自社を選択) | |
申請単位 | 「単一ページ」もしくは「URL以下」を選択(YouTubeは単一ページのみ) | |
申請URL | 対象ページのURLを記入 | |
サンプルURL | 対象ページが表示できない場合の確認用URLを記載(「URL以下」申請の際など) | |
ログイン用ID/パスワードなど | 必要な場合は確認用の認証情報(ID/パスワード)を記入 | |
サイト説明・申請理由 | 外部リンク設置の目的・設置場所・利用者などを説明 |
入力内容に誤りがあると審査が長引いたり、承認されない要因になったりするため、一つひとつ確認しながら進めましょう。
STEP3:申請結果の連絡を待つ
申請フォームの提出が完了したら、楽天の審査結果の通知を待ちましょう。
審査結果は通常、申請から5営業日以内に以下の件名とアドレスでRMSに登録されたメールアドレス宛に通知されます。
- メール件名:【楽天市場】外部リンク申請審査結果のお知らせ(店舗のURLが記載される)
- 送信元アドレス:support@rakuten.co.jp
承認された場合は通知内容とガイドラインにしたがってリンクの設置作業を進めます。
万が一承認されなかった場合は、不承認理由を確認し、問題点を改善した上で再申請を行いましょう。
楽天市場の具体的な外部リンクの設置方法
楽天で外部リンクを実際に店舗ページなどに設置する方法を以下の2つに分けて解説します。
- YouTubeなどの動画を設置する方法
- InstagramなどSNSへのリンクを掲載する方法(R-SNS)
順に解説します。
YouTubeなどの動画を設置する方法
商品の使い方などを紹介するためにYouTubeなどの動画コンテンツを埋め込めば、商品の魅力をより訴求できます。
ここでは「R-Cabinet」を使った動画の設置方法を紹介します。
なお、R-Cabinetとは楽天市場の画像や動画を管理する機能のことです。
R-Cabinetで楽天に動画コンテンツを設置する手順は以下のとおりです。
内容 | 詳細説明 | |
1 | R-Cabinetに動画をアップロードする | ・「RMS > 店舗設定 > 画像・動画登録 > 動画管理」の順でR-Cabinetにアクセスする ・「貼り付け用HTMLソース」の「HTMLソースをコピー」をクリックする ・なお、R-Cabinetでアップロードできる動画の最大ファイルサイズは200MB ・200Mの動画ファイルは低画質の動画のため、商品画像の部分を動画にしたい場合に限った活用がおすすめ |
2 | 楽天GOLDにHTMLを貼り付ける | R-Cabinetでコピーした動画のHTMLソースを、楽天GOLD内の任意のHTMLファイル(例:video.html)に貼り付けてサーバーにアップロードする |
3 | 楽天市場の商品ページにiframeコードを記述する | ・楽天GOLDにアップロードしたHTMLのURLを使い、商品ページの「PC用商品説明文」などに以下のiframeコードを記述する ▼コードの記述例 <iframe src=”https://www.rakuten.ne.jp/gold/(店舗ID)/(アップしたファイル名)” frameborder=”0″ width=”695″ height=”390″ scrolling=”no”></iframe> ・サイズ変更はiframe内の「width(幅)」と「height(縦)」で調整可能 |
なお、楽天GOLDの機能や活用方法については、以下の記事で詳しく解説しているため、併せてご覧ください。
関連記事:【2025年最新】楽天GOLDは終了する?RMSとの違いや機能終了後の活用方法を徹底解説!
InstagramなどSNSへのリンクを掲載する方法(R-SNS)
楽天内にInstagramやFacebookなどのSNSリンクを設置したい場合は、外部リンクの申請ではなく、楽天が提供する有料サービス「R-SNS」への申し込みが必要です。
R-SNSで利用可能なSNSは以下の4種類です。
1. Instagram
2. Facebook
3. LINE公式アカウント
4. 楽天ROOM
※X(旧Twitter)やYouTube、TikTokなどは非対応です。
なおR-SNSの利用料は月額3,000円(税抜)で、楽天の審査を経て店舗ページに公式のSNSアイコンとアカウントへのリンクを表示できます。
顧客を自社SNSへスムーズに誘導し、ファンの育成や情報発信の拠点として活用が可能になります。
R-SNSの申し込みは以下のとおりRMSから行います。
手順 | 内容 | 詳細説明 |
---|---|---|
1 | RMSトップ画面アクセス | ・「メール・SNSマーケティング」>「3 R-SNS」の順に進める |
2 | 申し込み | ・「LINE公式アカウント for R-SNS」内の「申し込む」をクリック |
3 | 利用申込・規約同意 | ・「利用申込・各種オプション申込」で、規約に同意し、利用SNSを選択する |
4 | 契約申請 | 「入力内容を確認」後、内容に問題なければ契約を申し込み |
なおR-SNSの利用には以下の審査期間が必要とされています。
- Instagram、Facebook、楽天ROOM:5営業日
- LINE公式アカウント:4~10営業日
またR-SNSの詳細や具体的な活用事例については、以下の記事で詳しく紹介しているため、併せてご覧ください。
関連記事:楽天市場のR-SNSとは?Instagram(インスタグラム)やLINEの活用方法も具体的に解説!
楽天で外部リンクを申請する際の3つの注意点
楽天に外部リンクを申請して設置するまでに把握しておくべき以下3つの注意点を解説します。
- 楽天が指定するリンクしか設置できない
- 外部サイトへの誘導も禁止されている
- 梱包資材や同梱物へリンクを記載する行為も禁止
外部リンクの設置ルールを正しく理解しないまま、思わぬペナルティを受けないためにも、しっかりと確認しておきましょう。
順に解説します。
1.楽天が指定するリンクしか設置できない
一つ目の注意点は、申請が許可された場合でも「https://link.rakuten.co.jp/~」で始まる楽天が指定するURLを設置する必要がある点です。
楽天の許可された外部リンクでも、実際に設置するURLは申請に提出した元のURLとは異なるため注意が必要です。
申請したURLをそのまま設置したり、指定されたリンクを改変して設置したりすると規約違反と見なされる場合があるため注意しましょう。
2.外部サイトへの誘導も禁止されている
2つ目の注意点は、楽天では外部リンクを無断で設置するだけでなく、リンクの設置以外の方法で外部サイトへ誘導する行為も禁止している点です。
たとえば、商品画像や説明文に「続きは公式サイトで」といった文言を入れたり、自社サイトの名称を記載したりする行為が違反行為に該当します。
またQRコードを掲載して外部サイトへアクセスさせることも、無断で外部リンクを記載する行為と同じく違反対象と見なされるため注意が必要です。
顧客を楽天市場外へ誘導させようとする表現のほとんどが禁止されていると認識しておく必要があるでしょう。
3.梱包資材や同梱物へリンクを記載する行為も禁止
3つ目の注意点は、梱包資材や同梱物にも外部リンクを記載してはいけない点です。
外部リンクに関する規制は、楽天市場のWebページだけでなく顧客に発送する商品の段ボール箱や同梱チラシ、納品書といった同梱物にも適用されます。
梱包資材や同梱物は楽天のチェックを通さずに用意できるため、意図せず違反行為とならないようにルールの遵守を徹底しましょう。
ただし、自社サイトのURLを楽天市場店のURLと併記する場合は、例外として認められています。
楽天市場で外部リンクをうまく活用する3つの方法

楽天市場で外部リンクを戦略的に活用し、売上向上やブランディング強化といった成果につなげるために、以下3つの活用方法を紹介します。
- 動画で商品の魅力を伝えて転換率を上げる
- メーカーサイトへの誘導で信頼性を高める
- SNS連携でファンを育成してLTVを向上させる
順に紹介します。
1.動画で商品の魅力を伝えて転換率を上げる
商品の特徴や使用方法などを動画にして外部リンクを設置すれば、商品画像やテキストだけでは伝えきれない商品の魅力を効果的に訴求できます。
たとえば、アパレル商品の場合、着用した際のサイズ感や生地の質感を伝えやすくなり、家電製品の場合は動作音や使用感などの表現が可能です。
顧客は購入後の商品の質感や使用シーンを具体的にイメージして購入前の不安が解消されやすくなるため、転換率(CVR)の向上が期待できます。
2.メーカーサイトへの誘導で信頼性を高める
家電製品や高価格帯の商品を扱う場合、顧客は購入の判断が慎重になるため、メーカー公式サイトへの外部リンクの設置で商品の信頼性を高めましょう。
楽天の商品ページ内で正確な商品詳細を伝えつつ、メーカーサイトで公式のスペック情報や正規品であることを提示できれば客観性と権威性が加わります。
メーカーサイトへの誘導で信頼性を担保すれば、顧客が購入を検討する際のひと押しとなり、CVRの向上につながるでしょう。
3.SNS連携でファンを育成してLTVを向上させる
R-SNSを利用して自社のInstagramやFacebookなどのSNSアカウントへ顧客を誘導すれば、購入後も継続的な関係を築けます。
SNSを通じて新商品情報やお得なセール情報を発信するだけでなく、使い方のアレンジを紹介したり、顧客からの質問に答えたりすれば顧客とのコミュニケーションを深められます。
このような地道な交流が店舗への親近感や愛着を育みファンの育成につながるのです。
ファンとなった顧客は、繰り返し商品を購入してくれるリピート顧客となり、長期的に顧客生涯価値(LTV)の向上に貢献するでしょう。
楽天の外部リンク申請に関してよくある3つの質問
ここでは楽天の外部リンクの申請に関して、以下3つのよくある質問に回答します。
質問 | 回答の概要 |
---|---|
Q1:承認にはどのくらい時間がかかりますか? | ・通常は5営業日以内ですが、申請内容により変動する ・余裕を持った申請が推奨される |
Q2:YouTubeやSNSに遷移するリンクは設置できますか? | ・設置は可能だが設置方法が異なる ・YouTubeは外部リンクの申請手続きが必要 ・SNSは有料の「R-SNS」の申し込みが必要 |
Q3:一度承認されたリンクはずっと有効ですか? | ・リンク先の内容に変更がなければ有効 ・ページ内容に変更があった場合は再申請が必要になる場合がある |
Q1:承認にはどのくらい時間がかかりますか?
外部リンク申請の審査期間は、一般的に申請後5営業日以内に結果が通知されます。
ただし、申請内容の複雑さや審査の混雑状況によっては、数日から数週間を要する可能性もあります。
特に大型セール前などは申請が集中する可能性があるため、リンクを設置したい時期から逆算したスケジュールを設定して申請手続きを行いましょう。
Q2:YouTubeやSNSに遷移するリンクは設置できますか?
設置は可能ですが、それぞれの手続き方法が以下のとおり異なるため、自社の目的に合わせて申請を行いましょう。
YouTube動画のリンク | SNSアカウントのリンク(Instagram/Facebook/LINE公式アカウント) | |
手続き方法 | 外部リンク申請手順に沿ってRMSから申請して楽天の承認を得る必要がある | 有料オプション「R-SNS」サービスへの申し込みが必要 |
Q3:一度承認されたリンクはずっと有効ですか?
一度承認された外部リンクは、リンク先のWebサイトの内容に変更がない限り有効です。
ただし、リンク先のページデザインがリニューアルした場合や、掲載されているコンテンツ内容に変更があった場合は、外部リンクの再申請が必要になる可能性があります。
遷移先のサイトの内容に変更があった場合は自己判断せずに、楽天へ問い合わせて再申請の要否を確認しましょう。
まとめ:楽天の外部リンク申請をうまく活用して売上アップを目指そう!
楽天市場において、外部リンクの設置は原則禁じられていますが、ルールを正しく理解して適切な手順で申請を行えば、売上アップにつながる施策として活用できます。
外部リンクの具体的な活用例としては以下の方法が考えられます。
- 動画による詳細な商品紹介で転換率を高める
- メーカーサイトへの誘導で信頼性を担保する
- R-SNSを活用して顧客との長期的な関係を築く
これらの施策を実施すれば、売上アップだけでなく店舗のブランディングやファン育成にもつながり競合他社との差別化を図れるでしょう。
しかし「ルールが複雑で正しく活用できるか不安」「リソースが不足しているため申請手続きまで手が回らない」などとお悩みの担当者もいるのではないでしょうか。
ジャグー株式会社では、出店者様に対し、楽天市場出身者による専門的なサポートを行っています。
売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。
外部リンク設置の申請など、楽天運用に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。
