【2025年】楽天スーパーDEALとは?利益を伸ばすための活用法や費用体系を徹底解説

楽天スーパーDEALとは、高いポイント還元率でユーザーの購入を後押しする施策です。

うまく活用すれば、価格を下げなくてもお得に訴求ができます。

しかし、

「そもそも楽天スーパーDEALってどんな広告なの?」

「売れても利益が残らないのでは」

と悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では楽天スーパーDEALについて、活用が重要な理由や注意点、利益を上げるためのポイントまで徹底的に解説します。

楽天スーパーDEALを活用しようか悩んでいる担当者の方必見です。

元楽天ECCだからこそ解説できる「出品を判断する4つのポイント」も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。

約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。

また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。

目次

楽天スーパーDEALとは?

楽天スーパーDEALとは、購入金額の一部がユーザーにポイントとして還元されるサービスです。楽天市場でもユーザー人気の高い販売促進プログラムとして多くの店舗が活用しています。

ポイント還元率は10%から最大50%で、通常のポイント還元率(1%)と比較して高い還元率を誇ります。お得感が強く、ユーザーの購買意欲を刺激しやすい点が特徴です。

スーパーDEALは、特に以下のような課題を持つ店舗向けに設計されています。

  • メーカーとの価格協定やブランドイメージの維持のため、直接的な値下げが難しい店舗
  • 価格競争の激化により、利益を削らずに販促を行いたい店舗

上記のような店舗でもスーパーDEALを活用すれば、商品の販売価格を維持したまま、ポイントバックという形でユーザーに実質的なメリットを提供できます。

うまく活用できれば、高いポイント還元率に惹かれたユーザーのCTR(クリック率)やCVR(転換率)が高まり、店舗の売上向上につながるでしょう。

楽天スーパーDEALの出品方法

楽天スーパーDEALへの出品には、大きく分けて2つの方法があります。手軽に始められる「DEALサーチ枠」と、楽天市場のトップページなどで大規模な露出が期待できる「広告掲載枠」です。

それぞれの特徴を理解し、自店舗の目的や状況に合わせて出品方法を選択しましょう。

DEALサーチ枠

DEALサーチ枠での出品では、楽天市場の検索結果画面で「スーパーDEAL」のアイコンやハイライトを表示できます。

エントリーから最短で翌日には掲載を開始でき、商品の登録数にも基本的に制限はありません。ポイント還元率は10%から50%の間で5%単位で柔軟に設定可能です。

掲載期間も1日から最大14日間まで自由に設定できるため、テストマーケティングにも適しています。さらに「楽天スーパーDEAL専用検索ページ」内では競合商品が絞り込まれるため、ユーザーの目に留まりやすくなるメリットもあります。

広告掲載枠

広告掲載枠は、より積極的な露出と売上拡大を狙うための出品方法です。DEALサーチ枠の効果に加え、DEAL独自の集客導線(楽天市場トップページや特集ページなど)に商品が掲載されます。

広告掲載枠は、掲載タイミングによって「常時掲載枠」と「イベント時掲載枠」に分けられ、さらに複数の種類に分かれています。

常時掲載枠

年間を通じてエントリーが可能な広告枠です。

種類特徴
時間限定枠(今だけ!24時間限定商品)・楽天市場のトップーページやDEALトップページに24時間限定で掲載され、短時間で多くのアクセスが期待できる
・1日1商品のみエントリー可能
タイアップ枠(注目のブランド)・特定の店舗の商品群を集中的に紹介する専用ページ(タイアップページ)が作成される
・複数商品のまとめ買い促進や、ブランドの世界観を伝えたい場合に有効
・看板となる広告枠掲載商品は20%以上の還元率が必要だが、遷移先のサーチ枠商品は10%からの設定が可能
特集枠(ただいまのキャンペーン)・「韓国コスメ特集」「新生活応援特集」など、楽天が季節やトレンドに合わせて企画する特集ページに掲載される
・企画のテーマに合致した商品を効果的にアピールできる
・エントリーには担当のECコンサルタントへの相談が必要

イベント時掲載枠

楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなど、楽天市場の大型イベント開催時にエントリーできる特別な広告枠です。イベントの集客力を活用し、短期的な売上向上を狙えます。

種類特徴
S級目玉アイテム枠(超目玉!イチ押しの厳選アイテム)・月初や月末、お買い物マラソンなどのイベント似合わせてDEALトップページに「超目玉」として掲載される
・特定の商品を短期間で積極的にアピールしたい場合に最適
・エントリーは担当ECコンサルタントへの相談が必要
イベント連動超目玉枠(お買い物マラソン目玉アイテム)・楽天スーパーSALEやお買い物マラソンと完全に連動し、イベントのトップページにも掲載される強力な広告枠のひとつ
・イベント期間を通じて掲載されるため、高いアクセス数と売上が期待できる
・エントリーは担当ECコンサルタントへの相談が必要

まず手軽にDEALの効果を試したい場合は「DEALサーチ枠」からはじめ、ある程度のコストをかけてでも本格的に売上を伸ばしたい場合は、目的に合わせて各種「広告掲載枠」を選ぶと良いでしょう。

特にイベント時掲載枠は効果が高いため、担当のECコンサルタントへ積極的に相談してみることをおすすめします

個別スケジュール掲載枠

DEALの広告枠メニューの一つで、特別なプロモーション効果を持つ広告枠です。

特に、BIG DEAL枠は、楽天のDEALページにおいて最も目立つ位置に掲載される特別な広告枠で、高い視認性と誘導効果が期待できます。

種類特徴
BIGDEAL商品枠(ただいまの注目アイテム)・DEALトップのファーストビューに位置するブランド限定枠
・特定商品の短期訴求にオススメ!
・アイテムをもっと見るの先に専用LPを作成し、他のDEAL商品も掲載可能
・エントリーは担当ECコンサルタントへの相談が必要
BIG DEALバナー・BIG DEAL枠と連動した特集ページやDEAL独自の注目イベントページへの訴求バナーを掲載
・エントリーは担当ECコンサルタントへの相談が必要

楽天スーパーDEALの費用

楽天スーパーDEALを活用する際に必要な費用は、主に以下の2種類です。

  • ポイント原資
  • 広告掲載料(売上の10%)

ユーザーに還元されるポイント費用は、全額店舗側の負担となります。さらに、スーパーDEAL経由で商品が購入された際は、売上(税抜)に対して10%の広告掲載料が発生します。

ポイント還元率を高く設定すると、店舗の負担が大きくなってしまう点に注意しましょう。

粗利率の低い商品で高い還元率を設定してしまうと、売れても利益が出ない、あるいは赤字になる可能性もあります。

事前にしっかりと費用対効果を計算し、採算が取れるかどうかを確認した上での出品が重要です。

DEAL対象商品の探し方

ユーザーがどのようにして楽天スーパーDEALの商品を見つけているかを知っておくと、競合の動向を調査し、自社商品の露出状況を確認する際に役立ちます。

ユーザーがDEAL対象商品を見つける経路は、主に以下の3つです。

【商品ページ】

(画像出典元:楽天市場

対象商品のページを開くと、価格の近くに「スーパーDEAL対象」のバナーやアイコンが表示されており、対象期間も明記されます。

【検索結果ページ】

(画像出典元:楽天市場

楽天市場で商品を検索すると、対象商品の横に「〇〇%ポイントバック」と表記されます。また、スマートフォンの場合は「スーパーDEAL対象」のオン/オフボタン、パソコンではチェックボックスを使うことで、対象商品だけを絞り込んで探すことが可能です。

【楽天市場トップページ】

(画像出典元:楽天市場

楽天市場のトップページには、「楽天スーパーDEAL」の特集コーナーやバナーが設置されています。直接対象商品の一覧ページへアクセスが可能です。

上記のような、ユーザーが対象商品を見つける経路を知っておき、各ページでの商品の見え方を把握しておくことが重要です。

楽天スーパーDEALの活用が重要な3つの理由

楽天スーパーDEALを活用する重要性は以下の3つです。

  1. 価格競争から脱却しブランド価値と利益を守るため
  2. 広告だけに依存しない「新たな優良顧客」を獲得するため
  3. LTVを最大化する起点を作るため

順に解説します。

1.価格競争から脱却しブランド価値と利益を守るため

楽天スーパーDEALは、メーカーの意向やブランドイメージを毀損しないために、直接的な値引きを避けたい店舗に有効です。

販売価格はそのままで、ポイント還元によって実質的なお得感を演出できるため、消耗戦となりがちな価格競争に巻き込まれることなく、商品の価値を訴求できます。

2.広告だけに依存しない「新たな優良顧客」を獲得するため

スーパーDEAL対象商品は楽天市場内の特集ページや公式メルマガ、スマートフォンのアプリ通知など、さまざまな場所で紹介されるため、高い集客力を持ちます

また、楽天スーパーDEALは楽天のダイヤモンド会員やプラチナ会員など、購買意欲の高い優良顧客層の利用率が高い傾向です。

高い集客力と優良顧客層の多さから、これまで広告ではアプローチできなかった新しい顧客層と接点を持つことが可能です。広告以外での新規顧客獲得に有効な施策といえます。

3.LTVを最大化する起点を作るため

スーパーDEALによるお得な購買体験は、ポイント付与という明確なメリットによって顧客へポジティブな印象を与えます

はじめに与えた良い印象を土台とし、購入後のフォローアップメールの送信や、リピート購入限定の特別クーポンを用意すれば、長期的なファンへ育成可能です。

一度きりの購買で終わらせずに、継続的な関係を構築し、LTV(生涯顧客価値)の最大化を目指しましょう。

楽天スーパーDEALを活用する3つのメリット

楽天スーパーDEALを活用するメリットは以下の3つです。

  1. 商品の露出が増えアクセス数が増加する
  2. CVR(転換率)の向上が見込める
  3. 楽天ヘビーユーザー層を取り込める

順に解説します。

1.商品の露出が増えアクセス数が増加する

楽天スーパーDEALに出品すると、楽天市場内のさまざまな場所で商品を目立たせられるようになります。

専用の特集ページはもちろん、楽天の公式メルマガやアプリのプッシュ通知でも取り上げられる機会が増えるでしょう。

また、検索結果ページでは「スーパーDEAL」のロゴやアイコンが表示されるため、他の商品よりもユーザーの目を惹きやすくなります。

特に「広告掲載枠」を利用した場合は、楽天市場のトップページの目立つ場所に商品が掲載されるため、アクセス数の飛躍的な増加が見込めるでしょう。

2.CVR(転換率)の向上が見込める

「最大50%ポイントバック」という訴求は、ユーザーの購買意欲を刺激します。

同じ商品であれば、よりお得に購入できる方を選ぶことがユーザーの自然な心理です。特に高額な商品ほど、ポイントバックの恩恵は大きくなり、購入を迷っているユーザーの背中を後押しできます。

また、スーパーDEALのページを訪れるユーザーは、もともと購買意欲が高い傾向にあるため、通常時よりも高いCVR(転換率)を期待できるのです。

3.楽天ヘビーユーザー層を取り込める

楽天スーパーDEALは、楽天市場を頻繁に利用しポイントを賢く貯めて使う「楽天ヘビーユーザー」に好まれる傾向にあります。

繰り返し楽天市場を利用する優良顧客は、一度店舗のファンになると、継続的に商品を購入してくれるロイヤルカスタマーになる可能性が高いです。

また、スーパーDEALにはポイント付与の上限が設定されていないため、ポイントを効率的に獲得したいユーザーにとっても魅力的な企画といえます。

そのため、楽天スーパーDEALを通じて新たな優良顧客を獲得し、リピーターへと育成していくことが、店舗の安定した成長につながります。

楽天スーパーDEALを活用する際の注意点

楽天スーパーDEALを活用する際は、以下の点に注意しておきましょう。

  • 利益率の低下と赤字のリスクに注意する
  • プロパーの売上に影響しないように注意する
  • 在庫管理と運用リソースが変動する場合がある

順に解説します。

利益率の低下と赤字のリスクに注意する

スーパーDEALでは、ユーザーへ還元するポイントの原資をすべて店舗が負担し、さらに売上に対して10%の広告掲載料もかかります。

さらに、DEAL特有のコストに加えて、通常のシステム利用料や決済手数料も当然発生します。

つまり、コストが三重にかかる構造であることを理解しなければなりません

損益分岐点の計算を慎重に行わないと「売れば売るほど赤字が膨らむ」という最悪の事態に陥るリスクがあります。特に、もともと粗利率が低い商品でDEALを実施する場合は、細心の注意が必要です。

たとえば、販売価格10,000円、原価6,000円(粗利4,000円)の商品でシミュレーションしてみましょう。

ポイント還元率20%の場合ポイント原資2,000円 + 広告掲載料1,000円+通常手数料1,000円 = コスト合計4,000円。最終利益は0円となる
ポイント還元率30%の場合ポイント原資3,000円 + 広告掲載料1,000円+通常手数料1,000円 = コスト合計5,000円。粗利を超えてしまい、1,000円の赤字が発生する

上記のように、還元率の設定を誤ると簡単に赤字となります。出品前には必ずシミュレーションを行いましょう。

プロパーの売上に影響しないように注意する

スーパーDEALを頻繁に、もしくは長期間実施しすぎると、ユーザーの間で「あの商品は待てばDEALになる」という認識が広まる可能性があります。

すると、通常価格(プロパー価格)での販売時に買い控えが起こり、通常時の転換率が悪化しかねません。

スーパーDEALはあくまで「販促施策」として、実施する期間や対象商品を絞り込み、ブランド価値と通常時の売上を守る運用にしましょう。

在庫管理と運用リソースが変動する場合がある

スーパーDEALは多くのユーザーへの露出機会となるため、商品の売れ行きが予想を上回る場合が珍しくありません。

出品する際は、商品の在庫を十分に確保しておきましょう。

もしDEAL掲載中に在庫切れが起きると、販売機会の損失になるだけでなく、ユーザーからの信頼を失いかねません

また、急増する注文に対応するための受注処理や問い合わせ対応、出荷業務など、人的リソースの確保も大切です。

楽天スーパーDEALのエントリー方法4ステップ

楽天スーパーDEALへのエントリーは、楽天市場の店舗運営システム(RMS)を通じて行います。基本的な手順は以下の4ステップです。

  1. 出品商品とポイント率の決定
  2. 出品方法の選択
  3. 掲載期間の設定とエントリー
  4. 楽天による審査

順に解説します。

1.出品商品とポイント率の決定

はじめに、どの商品を、何パーセントのポイント還元率で出品するかを決定します。

スーパーDEALには以下のような特徴を持つ商品の出品がおすすめです。

  • 利益率が高い商品
  • 他店との価格競争が起きにくいオリジナル商品や自社ブランド商品
  • シーズンオフで売れ行きが鈍化した滞留在庫品
  • アクセスを集めにくいニッチな商品
  • 購入のハードルが高い高単価商品 など

ポイント還元率は、DEALサーチ枠であれば10%から50%の間で5%単位広告掲載枠では20%から50%の間で10%単位で設定が可能です。

2.出品方法の選択

次に、RMS(店舗運営システム)上で「DEALサーチ枠」と「広告掲載枠」のどちらを利用するかを選択します。

前述の通り、手軽に始めたい場合はサーチ枠、大きな露出を狙いたい場合は広告掲載枠というように、店舗の戦略に合わせて選びましょう。

3.掲載期間の設定とエントリー

選択した出品方法のルールに従い掲載期間などを設定し、RMSでエントリーを完了させます。

DEALサーチ枠の場合は、掲載期間を1日から14日の間で自由に指定可能です。

一方、広告掲載枠の場合は、楽天市場が指定するイベント期間中の24時間や特定の期間など、あらかじめ決められたスケジュールに沿って出品します。

広告掲載枠はエントリー期間が厳密に定められているため、遵守できるように普段からチェックしておきましょう。

4.楽天による審査

エントリーが完了すると、楽天による商品の審査が行われます。

審査では、商品のレビュー件数や評価、過去の販売実績、設定された価格とポイント還元率のバランスなどが総合的に判断されるとされています。

すべての商品が必ず掲載されるわけではないことを覚えておきましょう。

楽天スーパーDEALへの出品を判断する4つのポイント

「自分の店はスーパーDEALをやるべきだろうか?」迷っている担当者の方に向けて、出品を判断するポイントを4つ紹介します。

  1. 価格競争から脱却したい
  2. 滞留在庫を利益に変えたい
  3. 高価格帯商品の購入を後押ししたい
  4. リピート商材の初回購入を促進したい

順に解説します。

1.価格競争から脱却したい

価格競争が激しい楽天市場において、直接的な値下げではなく、ポイント還元という形で「お得感」を演出できる点がスーパーDEALの強みです。

特にメーカーや卸との契約により価格を自由に下げられないブランド品や型番商品を扱う店舗の場合は出品をおすすめします。

ブランドイメージを維持しつつ実質的な割引を提供できる有効な販促手段となるためです。

価格競争をあまり行いたくない場合は、スーパーDEALを活用してみましょう。

2.滞留在庫を利益に変えたい

倉庫に眠っている滞留在庫は、保管費用や管理コストなど「目に見えない費用」を発生させ、キャッシュフローを圧迫する要因となります。

スーパーDEALでは、売れにくい季節商材や型落ち商品、過剰在庫などを、単なる安売りではなく「高ポイント還元」という付加価値をつけ、効率的に利益化が可能です。

動かなくなった商品を動かせれば、売上実績となり商品の検索順位が向上するなど、長期的な利益確保につながる可能性もあります。

3.高価格帯商品の購入を後押ししたい

家具、家電、高級ブランド品などの高価格帯の商品は、ユーザーにとって大きな買い物であり、購入を決断するまでに時間がかかる傾向にあります。

スーパーDEALの高いポイント還元率は、購入を迷っている顧客の「最後の一押し」としても効果を発揮するのです。

数千、数万ポイントといった高額なポイントバックはユーザーにとって魅力となるため、高単価商品の売上を伸ばすきっかけとなるでしょう。

4.リピート商材の初回購入を促進したい

シャンプーやコンタクトレンズ、サプリメント、ペットフードなどの消耗品を扱う店舗にとっては、新規ユーザーに「まず一度試してもらう」ことが重要です。

スーパーDEALの高い還元率を利用して初回購入のハードルを下げれば、購買意欲の高い優良顧客に購入してもらいやすくなります

初回購入で商品の良さを実感してもらえれば、その後のメルマガ配信やクーポン提供といったアフターフォローを通じて、継続的な購入につなげられます。結果として、LTV(顧客生涯価値)の向上も見込めるでしょう。

楽天スーパーDEALで成果を出すための8つのポイント

楽天スーパーDEALで成果を出すためのポイントは以下の8つです。

  1. 勝てる商品を選び、戦い方を決める
  2. コスト計算を徹底し「売れても赤字」を回避する
  3. 在庫を十分に確保し、販売機会の損失を防ぐ
  4. 転売目的の大量購入を防ぐ対策を講じる
  5. 楽天のガイドラインを遵守する
  6. 広告枠のエントリー期限を厳守する
  7. 効果測定を行い「やりっぱなし」を防ぐ
  8. 最適な還元ポイント率はテストで決める

順に解説します。

1.勝てる商品を選び、戦い方を決める

まず、競合の出品状況をリサーチし、自社に合わせた明確な戦略を立てましょう。

たとえば、他店でも同じ商品を扱っている「型番商品」の場合、ポイント還元率で他社を上回り、集客の武器とする「ポイントで勝負する」戦略が有効です。

一方で、他では手に入らないオリジナル商品やニッチな商品の場合は、スーパーDEALを広告費と捉え、新たな顧客を獲得するための「先行投資」として活用する戦略も考えられます。

2.コスト計算を徹底し「売れても赤字」を回避する

スーパーDEALへの出品は固定費はかからないものの、粗利の低い商品に高い還元率を設定すると、簡単に赤字に陥ります

必ず事前に損益分岐点をシミュレーションし、どの程度の還元率であれば利益を確保できるのかを判断しておくことが大切です。主観的な判断は避け、数字に基づいた計画を立てましょう。

スーパーDEALによるアクセス数の増加や新規顧客獲得など、無形の価値も考慮しつつ、許容できる範囲のコストを明確にした上で出品しましょう。

3.在庫を十分に確保し、販売機会の損失を防ぐ

スーパーDEALは高い集客力を持つため、普段の売れ行きからは予測できないほど多くの注文が入る可能性があります。

過去のセールイベント時の販売実績や、類似商品のDEALでの売れ行きを参考に需要を予測し、少し多めに見積もった在庫を確保しておきましょう

在庫切れは楽天市場内のSEOにも悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要です。また、注文が急増した場合に滞りなく対応できるよう、人員体制にも配慮しておくことがおすすめです。

4.転売目的の大量購入を防ぐ対策を講じる

高いポイント還元率でお得に購入できるスーパーDEALの商品は、残念ながら転売を目的とする人々の標的になりやすい側面もあります。

意図しない大量購入や転売によって、一般のユーザーが商品を購入できなくなったり、市場価格が乱れてブランドイメージが低下したりするのを防ぐために、あらかじめ対策を講じておくことがおすすめです。

具体的には、一人当たりの「購入個数制限」を設定したり、不審な注文に対しては個別に連絡を取って確認したりする方法を実施しましょう。

5.楽天のガイドラインを遵守する

スーパーDEALには、守るべきガイドラインがあり、たとえば以下のような行為が禁止されています。

  • 楽天による商品審査が終わった後に価格を変更すること
  • DEAL掲載終了直後に大幅な値下げを行うこと
  • 同じ商品を複数のDEAL企画に重複してエントリーすること
  • 商品名に「楽天スーパーDEAL」といった文言を入れること など

規約に違反すると楽天から違反点数が科され、ペナルティの対象となる場合があります。ルールを正しく理解し、健全な店舗運営を心がけましょう。

6.広告枠のエントリー期限を厳守する

楽天市場のトップページや特集ページなどで目立つ「広告掲載枠」は、エントリーできる期間が明確に定められています。

通常、掲載開始日の2週間程度前にはエントリーと審査を完了させておく必要があります

期限に遅れてしまうと、たとえ魅力的な商品であっても参加できません。

RMS(出店者向けの管理画面)で定期的に案内を確認し、社内でスケジュールを共有・管理することで、確実にエントリーできるように準備しておきましょう。

7.効果測定を行い「やりっぱなし」を防ぐ

スーパーDEALは実施して終わりではありません。実施後はRMSに備わっているデータ分析ツールを活用し、施策結果の分析を行いましょう

「売上金額」「アクセス人数」「CVR」はもちろん「新規顧客とリピート顧客のどちらが増えたか」などのデータを分析し「何が良くて、何が悪かったのか」を明確にします。分析結果を次に活かせば、DEAL運用の精度は着実に向上していくでしょう。

施策運用のPDCAサイクルを継続的に回すことで、店舗の長期的な成長が見込めるのです。

8.最適な還元ポイント率はテストで決める

楽天スーパーDEALにおける最適なポイント還元率に、カテゴリ別の正解はありません。自社にとって最適な還元率は、自店舗が扱う個々の商品と施策の目的によって異なります

自社に最適な還元ポイント率は、テストを繰り返して少しずつ定めていきましょう。カテゴリーごとに以下のような形で進めてみることをおすすめします。

【食品の場合】

コンビニやスーパーなどでも流通している型番商品であれば、「ポイント付与後の実質価格が競合よりも安くなるかどうか」が重要です。

一方でオリジナルの非型番商品の場合、初回購入のハードルを下げ、リピーターを育てるための投資と考え、20%〜50%の間でテストを行うことをおすすめします。

【家電の場合】

高単価の商品の場合、20%還元でもユーザーにとっては大きな魅力となるため、まずは低い還元率から試すといいでしょう。

在庫処分が目的であれば高還元率でも良いですが、まずはユーザーの反応を見ながら段階的に調整していくことがおすすめです。

【アパレルの場合】

シーズンオフの在庫を現金化したい場合、思い切って50%の高還元率に設定するのもひとつの手です。大手ブランドも実施している施策であり、一概にブランドイメージの毀損につながるとはいえません。

販売強化が目的の場合は、まずは20%からテストを開始し、段階的に調整していきましょう。

楽天スーパーDEALを活用して楽天ユーザーにアプローチしよう

本記事では、楽天スーパーDEALの仕組みから具体的な活用方法、成功のためのポイントまでを解説しました。

楽天スーパーDEALは単なる安売りではなく、販売価格を維持しながらポイントという付加価値でユーザーにアプローチできる、戦略的な販売促進プログラムです。

もちろん、コスト計算の徹底や在庫管理、ガイドラインの遵守など、注意すべき点もありますが、本記事で紹介したポイントを踏まえ、自店舗の課題や目的に合わせて計画的に活用すれば、店舗の新たな運用戦略のひとつとなるでしょう。

まずは自店舗でDEALの対象にできそうな商品はないか、どのくらいのポイント還元率なら利益を確保できるか、シミュレーションから始めてみてはいかがでしょうか。

       
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楽天スーパーDEALに関するよくある質問

Q.スーパーDEALで付与されるポイントは通常ポイントですか?期間限定ポイントですか?

A. 楽天スーパーDEALで付与されるポイントは、有効期限が1年の「通常ポイント」です。 期間限定ポイントを使用してDEAL対象商品を購入した場合でも、還元されるポイントは通常ポイントとなります。

Q. ユーザーがクーポンを利用して購入した場合、ポイント還元の計算はどうなりますか?

A. ユーザーがクーポンを利用した場合、ポイント還元の計算は、クーポン割引後の商品価格(税抜)に対して行われます。

たとえば、10,000円の商品で20%ポイントバックのDEALを実施中に、ユーザーが1,000円引きのクーポンを使用した場合、ポイント還元の対象となるのは割引後の9,000円(税抜)となります。

Q. スーパーDEALとスーパーSALEサーチどちらに出品すべきですか?

A. どちらに出品すべきかは、店舗の目的によって異なります。

楽天スーパーSALE期間中の爆発的なアクセスと短期的な売上を最大化したいのであれば、「楽天スーパーSALEサーチ」が適しています。

一方で、楽天スーパーSALEの期間以外にも、特定の目的(滞留在庫の解消や新商品の認知度向上など)を持って、日常的に販促を行いたい場合は「楽天スーパーDEAL」がおすすめです。

両者の特性を理解し、戦略的に使い分けることが重要です。

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