楽天市場で買い物がしやすい店舗とは。回遊しやすい導線設計について

ECビジネスにおいて店舗づくり(サイト内の導線設計)というものは非常に大切なことです。
楽天市場においては、一人あたりが見ているページ数の多さが良い店舗を判断するための指標の一つと言われています。
もちろん多くのページを見られるほど良い店舗という判断になるのですが、読者の皆さんの店舗はいかがでしょうか?

今回はサイト内をたくさん見てもらうことの重要性や、具体的な手法について解説したいと思います。
これから新しく店舗を立ち上げる方、まだサイト内の導線を整備できていない方はぜひ参考にしていただければと思います!

サイト内を回遊させる目的

まず、ユーザーが同一サイト内で複数のページを閲覧することを「回遊」と呼びます。
これを楽天市場に置き換えると、同一店舗内でユーザーが複数のページを閲覧すること指します。
多くのページを見てもらえる店舗は商品を探しやすい設計ができている=ユーザビリティが高い店舗と言うことができますよね。
商品が探しやすいとユーザーが購入に至る確率も高くなり、一人当たりの客単価も上がりやすい傾向にありますので、店舗設計には注力していきたいところです。

これまでの話を現実世界に置き換えてみましょう。
楽天市場内で何かしらのキーワードで検索し、表示された結果画面を閲覧している時は大型のショッピングモールやデパートでウィンドウショッピングをしている状態です。
次にユーザーが起こすアクションとしては気になったサムネイルをクリックして商品ページに入ります。
これは店舗の入口付近にあった商品が気になり手に取っている状態ですよね。

手に取った商品がお客様のニーズと合致した場合はそのまま購入に至りますが、想像と異なる商品だった場合、次のアクションは大きく二つに分かれると思います。

①更に店舗の奥まで歩みを進める。
②店舗から出ていく。

店舗側からすると当然、店舗の奥まで入って様々な商品を見て頂きたいですよね。
これはECの店舗でも同じことで、最初に入ってきた商品ページで購入に至らなかった場合でも、他の商品に誘導することが重要です。
そのためには店舗内の導線設計や、何を設置するかがポイントとなってきます。

具体的に設置するもの

それでは次に、何を設置すべきかというところです。

まず一つ目は同一商品の数量違いやサイズ違いの商品です。
単品の他に複数個を組み合わせたセット商品がラインナップとして存在する場合はぜひ設置しておきましょう。
またサイズ違いを設置することも重要です。
寝具のベッドが分かりやすい例で、マットレスのシングルサイズのページにセミダブルやダブルへの導線を設置するイメージです。

二つ目は関連商品への導線です。
マットレスのページにはベットカバーや枕、布団への導線を設置することで、同時に購入して頂きやすくなります。
アパレル系の商材であればページ内のモデルが着用しているアイテムを設置することもおススメです。
まさにマネキンが着ている服やアクセサリーが一式購入できる状態を作るイメージです。

最後はイベントページへの導線です。
楽天市場のイベントに合わせてイベントページを作成する場合はぜひ設置したい導線となります。
こちらに関しては、都度更新が必要になりますが、イベント時は購買意欲が高いユーザーが多く訪れますので、そのタイミングに合わせて店舗内のお得な商品を複数見てもらえる状態にしたいですね。

楽天市場だからこそ重要

これまでお伝えした導線設計のお話は楽天市場に出店しているからこそ重要な施策となります。
マーケットプレイス型であるAmazonでは商品ページの中で競合の類似商品が表示される仕様となっており、導線設計で出品側でできることは限られています。
それでもユーザーは様々な企業が出品している商品を同時に閲覧できるので、それもユーザビリティが高いと言えるでしょう。

一方の楽天市場はテナント型なので商品ページに入ることは一つの店舗に入店する形となり、ページ内に表示されるのは全て同一店舗内に登録されている商品となります。
自分たちの商品だけを見てもらえる状態が作りやすい仕様ですので、この特徴を活かしてお客様が快適に買い物ができる店舗づくりをしていきたいものですね。

今回は楽天市場における導線設計の重要性とそれを踏まえた具体的な手法について解説させて頂きました。
店舗づくりに重要なのは、実際に買い物をするユーザーの目線で店舗と向き合うことです。
店舗側が売りたい商品だけを提案する押し売りの状態になっていないか、どういう状態であれば買い物がしやすいのかを考え、改善を繰り返すことがポイントとなります。
自分がECで買い物をする時、買いやすい買いにくいという感覚は忘れないようにしたいですね!

それではまたの機会にお会いしましょう!

SHARE