楽天の売上を伸ばす仕組み
まずは売上に対する基本的な考え方のおさらいです。
楽天市場に限らず全てのECサイトに共通する考え方として、以下の方程式が存在します。
売上=アクセス数×転換率(CVR)×客単価(AOV)
ECサイトの売上は大きく分けてアクセス数、転換率、客単価の3つで構成されており、
・いかに多くのアクセス数を集められるか
・いかに高い転換率を出すことができるか
・いかに一人当たりの購入金額を高くできるか
上記の3つが売上を伸ばす鍵となります。
今回はその中でもアクセス数に注目し、数ある施策の中でもタグIDについて解説していきたいと思います。
ところで皆さんの店舗において、タグIDは抜け漏れなく設定できていますでしょうか?
実はこのタグIDの設定、きちんと設定できている店舗が少なく、設定するだけで競合と差別化になることもあります。
今回はタグIDの重要性や設定する際のポイントについて触れていきたいと思います。
楽天市場におけるタグIDとその重要性
結論から申しますと、タグIDが設定できていないと楽天市場内の絞込検索でヒットせず機会損失を招いてしまします。
もう少し紐解いて説明すると、タグIDと絞込検索に出てくる条件が紐づいており、商品に該当する条件がタグIDでしっかり設定できていないと検索結果には表示されないという事態になってしまうのです。
イメージしやすいように、実際の検索画面でも解説していきたいと思います。
これは「tシャツ レディース」と検索した時の画面です。
それではここから更に条件を絞り込んでみます。
先ほどと検索しているキーワードは変えず、「トップス」という条件で絞り込んでみました。
ここで注目したいのが、検索結果で出ている商品数です。
キーワード検索のみの場合だと約70万件あった商品が約38万件まで減っていることが分かります。
つまり、表示されなくなった商品はタグIDが設定できていないということになります。
画像を交えて見てみると約半数の商品が機会損失を起こしていることが、より具体的にイメージできると思います。
同じトップスのジャンルにも関わらず、検索結果に表示されないのは非常に勿体ないですよね。
タグIDを設定する際のポイント
タグIDの重要性は理解できましたでしょうか?
ここからは設定する際のポイントについて解説していきます。
タグIDの設定は非常に簡単で、RMS内の商品編集画面からその商品に該当する特徴の項目を選択するだけで設定することができます。
商品一覧ページに入ったら「通常商品の登録」または「編集」をクリックし、商品情報編集画面に入ります。
タグIDは商品情報編集画面の下部にある「商品属性情報」から編集が可能です。
商品に該当する適切なタグを選択して設定を完了させましょう。
選択画面の一番右に表示される項目がタグになります。
タグは最大32個まで設定できますので、該当するものは全て選択するようにしてください。
また、たくさんの商品に対してタグIDを設定したい場合は、CSVで一括設定することも可能なので、今更全ての商品を見直す時間がない、という方はぜひ試してみてください。
しかし、一つ難点なのがこのタグIDは頻繁に更新されるということです。
きちんと設定していたはずなのに、気付けば無効なタグIDになっていた、、、なんてこともあります。
でもご安心ください。
更新された際は「楽天サポートニュース」でも配信されますので、欠かさずチェックするようにしましょう。
まとめ
今回はアクセスに対する施策の中でもタグIDについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
少しでも重要性が伝われば幸いです。
店舗に新しく商品を登録する際、ディレクトリID(商品のジャンル)は設定必須項目なのですが、タグIDは任意項目とされており、設定を後回しにしてしまう店舗が多いのが現状です。
しかし、売れている店舗ほど今回のような細かい設定が徹底して行われていることも事実です。
少人数で店舗を運営されている場合などは細かい施策になかなか時間を使えないかもしれませんが、しっかりと設定し競合店舗に差をつけていきましょう。
タグIDの設定は正直に言うと手間が掛かる施策です。
しかし、この手間を惜しまないことが競合店舗との差別化となり、結果的に売上を伸ばす近道となりますので、根気よく続けていきましょう!