ヤマトフルフィルメントはYahoo!ショッピングの出店者向けのフルフィルメントサービスです。
ヤマトフルフィルメントを導入すれば、業務効率化が図れるだけでなく優良配送ラベル獲得による売上向上も期待できます。
しかし、
「ヤマトフルフィルメントは何が良いの?」
「ヤマトフルフィルメントの仕組みがよくわからない」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事ではYahoo!ショッピングの運営において、ヤマトフルフィルメントの導入が重要な理由やメリットを徹底解説します。
ヤマトフルフィルメントを導入してコストを改善した事例も紹介しますので、ぜひ本記事を参考にしてヤマトフルフィルメント導入を検討してみてください。
監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
ヤマトフルフィルメントとは?
画像出典元:ヤマト運輸公式ホームページ|フルフィルメントサービス概要
ヤマトフルフィルメントとは、Yahoo!ショッピング出店者を対象とした物流アウトソーシングサービスです。
出品する商品をヤマト運輸の物流拠点に保管し、入庫以後の出品や配送作業をヤマトが代行してくれます。
このサービスを利用すれば、これまで自社で行っていた在庫の保管や受注後の梱包・配送までの物流業務を効率化できるため、商品企画やマーケティングなどの販売業務にリソースを充てることができます。
なお、類似サービスとして、楽天市場の「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」や、Amazonの「フルフィルメント by Amazon(FBA)」も同様のサービスを提供しています。
Yahoo!ショッピングでヤマトフルフィルメントが重要な理由
Yahoo!ショッピングをはじめECショップやECモールではフルフィラメントの業務が多くを占めているため、ヤマトフィルフィルメントなどのアウトソーシングを活用した効率化が求められます。
フルフィルメント(fulfillment)とは、英訳で「実践、遂行、達成」という意味があり、EC業界においては、商品の受注、梱包、発送、受け渡し、代金回収、販売後の顧客サービスまでのバックヤード業務の一連のプロセスを指すことが一般的です。
Yahoo!ショッピングでは、受注した商品をスムーズに出荷して購入者のもとへ届けるための工程が多くなります。運営が軌道に乗って注文が増加するほどフルフィルメントに対する業務負担が課題となるでしょう。
もしユーザーが満足する商品を取り揃えていても、注文後の到着が遅れたり、商品の欠品や何らかのトラブルがあると、ユーザー満足度が低下しリピートにつながりません。
そのため、安定的に商品を届けてユーザー満足度を上げるためにも、フルフィルメント業務を外注し、効率化を図ることが重要なのです。
ヤマト運輸は物流業界のリーディングカンパニーのため配送スピードが速く、関東・関西の一部では当日配送にも対応していることから「ヤマトフルフィルメント」の導入を検討してみましょう。
ヤマトフルフィルメントを導入する5つのメリット
ここからはサービスを利用するメリットを次の5つに分けて解説します。
- 配送スピードが速い
- 優良配送の対象となる
- ランニングコストの削減につながる
- 配送コストが安い
- 販売業務に集中できる
順に解説します。
1.配送スピードが速い
ヤマト運輸に物流を任せることで、一部地域では最短当日配達という配送スピードを実現できます。
また、土日祝や年末年始を含め24時間365日の出荷体制が整えられている点も大きなメリットです。
注文後の当日配達は関東と関西の一部の地域に限るものの、FBAのお急ぎ便対応やRSLの最強配送を上回る配達速度を実現できるため、Yahoo!ショッピングのユーザー満足度を高め、リピーターの獲得に貢献するでしょう。
2.優良配送の対象となる
ヤマトフルフィルメントを導入すれば、以下に示すYahoo!ショッピングの「優良配送ラベル」を獲得する基準を満たすことができます。
優良配送ラベルを獲得するための基準 |
・出荷遅延率が5%未満 ・最短お届け日が「注文日+2日以内」 ・ストア都合キャンセル率」が、当社所定の期間において2.5%未満 |
Yahoo!ショッピングで売上アップを目指すためには優良配送ラベルの獲得が重要であり、優良配送ラベルが付与された商品には次のメリットがあります。
①検索結果に上位表示しやすくなる
②優良配送で絞り込み検索されやすくなる
③レコメンド枠で優先的に表示される
④優良ストア認定に評価される
⑤スピード重視のユーザーにアプローチできる
以上のことから、ヤマトフィルフィルメントを導入し、優良配送ラベルが付く商品が増えれば売上向上につながるでしょう。
なお、優良配送について詳しく解説した以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:【2024年最新】Yahoo!ショッピングの「優良配送」とは?条件や設定方法などを徹底解説した活用ガイド
3.ランニングコストの削減につながる
ヤマトフルフィルメントを導入すれば、自社で行っている商品の保管や発送業務を委託できるため、ランニングコストの削減にもつながります。
自社でフルフィルメント業務を行う場合、商品を保管する倉庫利用料や人件費、光熱費など多くの固定費が発生します。
その点ヤマトフィルフィルメントの導入後は、ヤマト運輸の倉庫に商品を保管するだけで、その後のフィルメント業務を任せられるため固定費の削減が可能です。
さらにヤマト運輸に預ける商品や、発送した商品など利用する点数に応じた料金を支払う仕組みのため、運営のムダを削減できるのもメリットと言えるでしょう。
4. 配送コストが安い
ヤマトフルフィルメントは、他の大手ECフルフィルメントサービスと比べ、配送コストが安い特徴があります。
以下は、大手ECフルフィルメントサービスの配送料金を比較した表です。
配送サイズ | ヤマト (Yahoo!ショッピング) | FBA (Amazon) | RSL (楽天市場) |
メール便 | 218円 | 294円 | 239円 |
60サイズ | 427円 | 521円 | 513円 |
80サイズ | 493円 | 593円 | 575円 |
100サイズ | 645円 | 746円 | 729円 |
120サイズ | 814円 | 1,207円 | 1,038円 |
140サイズ | 1,399円 | 1,401円 | 1,770円 |
160サイズ | 1,745円 | 1,508円 | 1,820円 |
180サイズ | 2,441円 | 2,333円 | 非対応 |
200サイズ | 2,923円 | 2,739円 |
※各サービスで計算方法が異なるため、目安の料金です。
ただし、160サイズを超える大型商品は他モールと比較し最安値にはなりません。しかし、メール便〜140サイズまでの一般的なサイズでは業界トップの安さと言えます。
5. 販売業務に集中できる
フルフィルメント業務を委託することで、売上を上げるための販売業務に集中できます。
多くのEC事業者は、日々のフルフィルメント業務にリソースを取られ、本来時間をかけるべき商品開発や販促業務に充てられないという悩みを抱えていることでしょう。
さらに売上が上がればその分、受発注や出荷業務が増えるため本来業務に充てられるリソースが不足していきます。
そのため、Yahoo!ショッピングで継続した売上を上げていくためにも、商品の配送や在庫管理はヤマトフルフィルメントに任せましょう。
ヤマトフルフィルメントを導入する際の4つの注意点
ヤマトフルフィルメントは多くのメリットがある一方で、導入時に注意すべき点が4つあります。ただし、注意点をあらかじめ把握して利用すればデメリットに感じにくくなるため、しっかりと確認しておきましょう。
- 出荷できない商品がある
- 商品が売れないと保管料が高額になる
- サービスのカバー範囲が狭め
- ストアクリエイターProとの連携が徹底されていない
順に解説します。
1. 出荷できない商品がある
ヤマトフルフィルメントでは、一部出荷できない商品があります。
以下はヤマトフルフィルメントで出荷対象外の一例です。
ヤマトフルフィルメントの出荷対象外商品(一例) |
・常温管理できない製品・食品 ・飲料および動植物 ・危険物 ・化学薬品 ・関連省庁への届け出や販売許可が必要なもの |
また当然ですが、Yahoo!ショッピングで取り扱いが禁止されている商品も、ヤマトフルフィルメントのサービスには対応していません。
以下は、Yahoo!ショッピングの取り扱い禁止商品の一例です。
Yahoo!ショッピング取り扱い禁止商品 |
・常法律で販売を禁止されている商品 ・酒類 ・たばこ(加熱式たばこ、電子たばこ用リキッド、カートリッジ類含む) ・アダルト関連商品 ・家電リサイクル法対象商品(エアコン・テレビ冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機など) ・モバイルバッテリー ・カートリッジガスコンロ ・プロダクトキーやデータのダウンロード販売 ・海外メーカー品、海外取寄せ品 ・その他、当社が不適切と判断した商品 |
ヤマトフルフィルメントを利用する場合は、自社商品が取り扱いできない商品に該当しないかどうか事前に確認しておきましょう。
2. 商品が売れないと保管料が高額になる
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|在庫保管手数料
ヤマトフルフィルメントでは、商品1ピースごとに1日あたりの在庫保管手数料が設定されています。
そのため、商品が売れないとヤマト運輸の倉庫に残置され保管手数料が高額になるため注意しましょう。
在庫保管手数料の出費イメージはたとえば、120サイズの商品では1日あたり7.92円(税込)の在庫保管手数料が発生するため、商品が売れずに預ける場合、1ヶ月を30日として計算すると、商品1点あたり237.6円(税込)となり、20点預けていた場合は4,752円(税込)となります。
短期で計算すると少額に見えても、多くの商品数を預ける場合や長期間売れ残りが発生してしまうと手数料が高額となる可能性があるため、フルフィルメントサービスを利用する場合の在庫管理は厳重に行いましょう。
3. サービスのカバー範囲が狭い
他のフルフィルメントサービスと比較してサービスのカバー範囲が狭いため注意が必要です。
ヤマトフルフィルメントは利用料金が安価ではありますが、AmazonのFBAや楽天市場のRSLでは標準またはオプション対応しているものの、以下の表のようにヤマトフルフィルメントでは対応できないサービスがあります。
サービス内容 | Yahoo!ショピング (ヤマトフルフィルメント) | 楽天市場 (RSL) | Amazon (FBA) |
カスタマーサポート | × | × | ⚪︎ |
海外出荷 | × | × | ⚪︎ |
同梱物封入 | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
返品商品受け入れ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
上記内容は一例ですが、楽天市場やAmazonのフルフィルメントサービスを利用している場合、Yahoo!ショッピングのヤマトフルフィルメントサービスでは同じように運用できない業務があることを把握しておきましょう。
4. ストアクリエイターProとの連携が不十分
ヤマトフルフィルメントは、料金面ではYahoo!ショッピング出店者に有利なサービスですが、運営ツールである「ストアクリエイターPro」との連携が不十分な点があるため注意が必要です。
具体的には、以下2点について連携が不十分なため手動で作業を行う必要があります。
①倉庫納品時に在庫数が自動同期されない |
ヤマト運輸の倉庫に商品を納品しても、自動でストアクリエイターProへ連携されないため、ヤマト運輸のポータルサイトの在庫管理画面を確認して、手動で在庫数を合わせる必要があります。 |
②出荷が完了しても注文ステータスが「完了」に自動更新されない |
ヤマト運輸のポータルサイトの出荷指示ステータスが「出荷完了」の時点ではストアクリエーターPro側の注文ステータスが更新されず、商品が配達された「着荷完了」の時点でようやく注文ステータスが「完了」となります。 そのため「出荷完了」時に「完了」ステータスにしたい場合は、手動で更新する必要があります。 |
以上の点を踏まえ、ヤマトフルフィルメントの導入を検討しましょう。
ヤマトフルフィルメントの料金体系
ヤマトフルフィルメントには、次の4つの料金体系で費用が発生します。
料金体系 | 特徴 |
在庫保管手数料 | ・ヤマト運輸の倉庫に預ける際に1ピースごと1日あたり発生する費用 ・手数料は入庫時の商品サイズをもとに算出される ・楽天市場(RSL)やAmazon(FBA)よりも安い手数料で保管できるサイズが多め(80〜120サイズ) |
配送代行手数料 | ・1箱ごとのサイズに応じて発生する費用 ・作業費や資材費は手数料に含まれる ・全国一律の手数料で費用の計算が容易 ・Yahoo!ショッピングと他ECモール(Amazon、楽天市場など)では手数料が異なる |
オプションサービス費用 | ・店舗のニーズにあったサービスが選べる ・費用対効果を見極めて利用を検討することが重要 |
追加ピッキング費用 | ・2つ以上梱包する際に発生する費用 ・追加ピッキング費用は小さいサイズの商品に対し適用される ・180サイズ以上の商品には対応していない |
次からひとつずつ詳しく解説します。
在庫保管手数料
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|在庫保管手数料
ヤマトフルフィルメントでは、商品を倉庫に預ける際に1ピースごと1日あたりの保管手数料が発生します。
また、在庫保管手数料は入庫時の商品サイズをもとに算出されます。
ヤマトフルフィルメントの在庫保管手数料は楽天市場のRSLやAmazonのFBAと比較して、安めに設定されており、特に80〜120サイズはECモールのフルフィルメントサービス中でもっとも安い手数料設定です。
配送代行手数料
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|配送代行手数料
梱包や配送の代行費用は、配送代行手数料として商品サイズに応じて1箱ごとに料金が発生します。なお、作業費や資材費は配送代行手数料に含まれています。
ヤマトフルフィルメントでは、全国一律で配送代行手数料を設定しているため費用の計算がしやすいのが特徴です。
ただし、手数料の算出には梱包後の商品サイズが基準となるため、入庫時の商品サイズを基準に算出する在庫保管手数料と異なる場合があります。
また配送代行手数料は、Yahoo!ショッピングでフルフィルメントサービスを利用する場合と、他ECモール(Amazon、楽天市場など)でのサービスを利用する場合で、配送代行手数料が異なり、他モールの配送代行手数料は割高となる点に注意が必要です。
オプションサービス費用
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|オプションサービス
ヤマトフルフィルメントでは、複数のオプションサービスを用意しています。
上記一覧のとおりさまざまなサービスが選択できるため、自社店舗のニーズにマッチしたサービスを選ぶと良いでしょう。
なお、便利だからといって利用しすぎると費用対効果が悪くなる可能性があるため、導入するとフルフィルメント業務の効率化が見込めるサービスを見極めて利用することが重要です。
追加ピッキング費用
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|追加ピンキング
1つの箱に2つ以上の同梱(ピッキング)する場合は、追加ピッキング費用がかかります。
追加ピッキング費用は、2つの同梱物のうち、小さいサイズの商品を追加ピッキング品として扱い、以下の追加ピッキング費用が適用されます。なお、追加ピッキングは180サイズ以上は対応していません。
配送サイズ | ネコポス | 60サイズ | 80サイズ | 100サイズ | 120サイズ | 140サイズ | 160サイズ | 180サイズ | 200サイズ |
配送代行手数料※ | 230円 | 420円 | 466円 | 505円 | 658円 | 1,018円 | 1,098円 | 1,679円 | 1,905円 |
追加ピッキング費用 | 50円 | 83円 | 83円 | 83円 | 105円 | 198円 | 198円 | 非対応 | 非対応 |
※2:記載の料金はすべて税込です。
たとえば、「80サイズの商品」と「60サイズの商品」を1つの箱に同梱する場合、適用される料金は以下のとおりです。
・80サイズの商品=配送代行手数料466円(大きい商品のため) ・60サイズの商品=追加ピッキング費用83円(小さい商品のため) ・合計配送代行手数料=466円+83円=549円 |
商品を同梱できる場合は、追加ピッキングを利用することで配送コストを抑えられます。
ヤマトフルフィルメント導入の6ステップ
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|利用手順
ヤマトフルフィルメントの導入にて以下6つのステップで進めます。詳しい導入手順についてステップに分けて解説します。
- 申込み
- 設定
- 商品登録
- 納品依頼登録
- ヤマト運輸へ商品発送
- 出荷開始
運用開始までは申込から2〜3週間程度必要なため、余裕を持って申込を行いましょう。また、不明点はヤマト運輸の担当者に問い合わせることも可能です。
1.申込み
まずはこちらから、Yahoo!ショッピング出店者の管理画面である「ストアクリエイターPro」にログインして、フルフィルメントサービス申込みページより手続きを行います。
申込みから契約完了までには審査などに1〜5日かかります。
2.設定
契約が完了したら、ストアクリエイターProにて、フルフィルメントサービス利用の対象商品を決定し、配送設定を行います。
ストアクリエイターProで設定した情報はヤマト運輸へ自動で連携されます。
3.商品登録
画像出典元:ポータルサイト操作マニュアル|ヤマトフルフィルメント
契約が完了すると提供される「ヤマト運輸専用Webサイト(ポータルサイト)」へのURL※からサイトへアクセスし、商品登録画面で直接入力またはCSV一括登録を行います。登録商品は納品予約登録が可能です。
※ポータルサイトのURLはご利用倉庫ごとに異なります(例:https://kuroneko-ylc.com/ffportal/ご利用倉庫名/login)
4.納品依頼登録
画像出典元:ポータルサイト操作マニュアル|ヤマトフルフィルメント
商品登録ができたら「ヤマト運輸専用Webサイト(ポータルサイト)」の納品依頼管理画面で納品予約を行います。
納品予約は直接入力またはCSV一括登録が可能です。
5.ヤマト運輸へ商品発送
画像出典元:ポータルサイト操作マニュアル|ヤマトフルフィルメント
商品登録から納品依頼登録まで完了したら、ヤマト運輸のフルフィルメントセンターへ商品を発送します。
「ヤマト運輸専用Webサイト(ポータルサイト)」から商品の種類ごとに納品予定リストを印刷しましょう。
発送する商品をリスト別に箱に詰め、ヤマト運輸のご利用倉庫宛に発送します。なお、輸送中の損傷を防ぐため、ご利用倉庫までの輸送中に商品が傷つかないようにしっかりと梱包を行いましょう。
6.出荷開始
画像出典元:ポータルサイト操作マニュアル|ヤマトフルフィルメント
ここまでの設定が完了したら運用が開始されます。
出荷は「ヤマト運輸専用Webサイト(ポータルサイト)」からCSVデータを登録することで依頼できます。
また、ヤマトフルフィルメントサービス利用後に優良配送の条件を満たした商品は、ストアクリエイターProで設定しましょう。
なお、ヤマトフルフィルメントに関する問い合わせ窓口は以下のとおりです。
問い合わせ窓口 | ヤマト運輸株式会社 フルフィルメントサービス問い合わせ窓口 |
メールアドレス | fulfillment@kuronekoyamato.co.jp |
電話番号 | 0120−781−200(営業時間:9〜18時) |
ヤマトフルフィルメント導入で売上アップに成功した事例
本記事で「ヤマトフルフィルメントの概要とメリットはわかったけれど、導入後のイメージが沸かない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここではヤマトフルフィルメントサービスを導入して売上がアップした店舗の事例を紹介します。
「インナージャンル」の商材を扱う店舗で、ヤマトフルフィルメントを導入した初月から店舗売上が増加し、現在でも導入前と比較して250%〜400%で推移している事例です。
サービス導入前は、優良配送ラベル未取得のため、検索経由での流入に伸び悩み、思うような成果を出せていませんでした。
しかし、ヤマトフルフィルメントサービスを利用したことで初月から次の効果が現れました。
- 翌日優良配送ラベルの獲得できた
- オーガニック検索順位がアップした
- アイテムマッチ表示回数アップできた
優良配送ラベルよりも目立つ「翌日優良配送ラベル」を獲得できたことで、検索経由流入数がサービス導入前から300〜380%へ増加に成功しました。
また、商品ページへのアクセス数の増加にともない売上もアップし、現在でも波はありますが、サービス未導入の昨年同月の売上と比較して、250%〜400%で推移する運用を続けています。
まとめ|ヤマトフルフィルメントを導入して優良配送ラベルの獲得を
Yahoo!ショッピング運営で売上を上げるためには、フルフィルメント業務を効率化して優良配送ラベルを獲得することが重要です。
多くの商品を扱う店舗、またはこれから商品数を増やして売上を拡大したい店舗は物流業務へ割くリソースが不足する場合もあるでしょう。
そこで、注文後の出荷や配送を外注できる「ヤマトフルフィルメントサービス」の導入がおすすめです。
しかし、自社にヤマトフルフィルメントが合っているのかよくわからないとお悩みの方は、お気軽にジャグーにご相談ください。
ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています。Yahoo!ショッピングをはじめとする各ECモールにて、売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供しています。
Yahoo!ショッピングの広告に限らず、運営に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。
ヤマトフルフィルメントに関するよくある質問
ヤマトフルフィルメントの導入を検討する際に、よくある質問をまとめました。
以下の質問とその回答も参考にしてみてください。
- ヤマトフルフィルメントの評判は?
- ヤマトフルフィルメントを利用すると何日で届く?
- ヤマトフルフィルメントは楽天やAmazonでも利用できる?
ヤマトフルフィルメントの評判は?
売上拡大の観点において、サーチ経由のアクセス数増加につながっていることから評判は良好です。
また、ヤマト運輸専用Webサイトの管理画面はシンプルで操作性もよく使いやすい印象です。
ただし一方で、以下の3点のようなデメリットもあるようです。
- ヤマト運輸ポータルサイトのマニュアルの量が多い
- 操作画面はシンプルだがデータの抽出範囲が物足りない
- 複数のECモールを運営する場合、商品によって楽天市場のRSLを別途利用するなど倉庫が分かれるため、商品の在庫リスクや保管料が余計に発生する場合もある
現状では万全なシステムとは言えず改善点もあるため、今後のシステムアップデートや料金改定に期待しましょう。
ヤマトフルフィルメントを利用すると何日で届く?
店舗からヤマトフルフィルメントセンターへ納品された商品は、最短で1〜2日後に発送できます。
関東や関西の一部地域では当日発送が可能なため、納品から3日以内にはユーザーの手に届く計算です。
また、ヤマトフルフィルメントは「翌日優良配送」にも対応できるため、より迅速に商品を届けたい店舗にはおすすめのサービスです。
ヤマトフルフィルメントは楽天やAmazonでも利用できる?
画像出典元:ヤマト運輸 ヤマトフルフィルメントサービス|配送代行手数料
ヤマトフルフィルメントは、楽天市場やAmazonでの利用も可能です。
ただし、Yahoo!ショッピングで利用するよりも配送代行手数料が割高になる点は把握しておきましょう。
また、複数モールで運用する場合、受発注などの処理が複雑になるため、以下のような一元管理システムの導入を検討してみましょう。
一元管理システムを導入すれば、ECモール間の在庫数を共有したり、リアル店舗との連携も可能なため、欠品の防止や在庫管理の手間が省けるメリットがあります。