
Amazonでギフト設定を活用すれば、ユーザーが購入する商品にラッピングやメッセージカードを追加できるためユーザー満足度が上がりやすくなります。また出品者にとってはユーザーのギフト需要を取り込み、売上アップにつなげるための重要な施策となります。
しかし、
「ギフト設定の具体的な方法がわからない」
「ギフト設定しても、本当に売上向上につながるの?」
などと疑問や不安を感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Amazon出品者向けに、ギフト設定の手順から、メリット・デメリットやギフト設定の注意点まで徹底解説します。
Amazonのギフト設定を活用して競合商品と差をつけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
【出品者向け】Amazonのギフト設定とは?
Amazonのギフト設定とは、商品を購入したユーザーが商品をプレゼント用にラッピングしたり、メッセージカードを添付したりできるオプションサービスです。
出品者がセラーセントラルの「ギフトオプション」 から設定を行うことで、ユーザーが商品購入時にギフト包装やメッセージのサービスが利用できるようになります。
ギフトオプションでは主に、装飾リボンを付けた「ラッピング」や「のしシール」を選択することができ、FBAを利用する場合、利用料は税込157円〜354円です。
出品者がギフト設定を活用すれば、ユーザーが誕生日プレゼントや記念日の贈り物として特別感を演出できるため、商品を選ぶ際に自社商品が購入されやすくなります。
特にギフト需要の高いアクセサリーやコスメ、雑貨などの商品を扱う出品者はギフトオプションの設定により購入者増加につなげやすいため、売上アップが見込めるでしょう。
Amazonでギフトオプションを活用する重要性
Amazonのギフトオプションを利用するとギフト包装による特別感の演出以外にも購入者によるラッピングやメッセージカードを用意する手間を省ける点も重要な要素と言えます。
通常、ユーザーがギフトを用意する場合、商品を受け取ったあとに自分でラッピングする必要があります。
しかし、Amazonのギフトオプションを利用すれば、ボタン一つでギフトラッピングやメッセージカードを追加できるため、ユーザーは手間を省いて気軽にプレゼントを用意することが可能です。
そのため、誕生日や記念日のプレゼントを購入する際にユーザーの手間を削減できるギフトオプションを設定すれば、ユーザー満足度の向上が期待できます。
特にギフト需要の高まる季節やイベント時には、ギフト設定の有無が売上を左右する要因となるため、Amazonで商品を出品する際は重要な施策と言えるでしょう。
自己配送とFBAのギフト包装の違い

Amazonのギフト設定には、自己配送とFBA(フルフィルメント by Amazon)の2種類があります。
以下は、自己配送とFBA配送のギフト包装の違いを比較した表です。
項目 | 自己配送 | FBA配送 |
ラッピング方法 | 出品者がラッピング | Amazonが代行 |
配送方法 | 出品者が直接配送を手配 | Amazonが代行 |
ラッピングデザイン | 自由に選択可能(ブランドロゴの挿入が可能) | 限定的な選択となる |
物流業務 | 出品者が担当 | Amazonが代行 |
効率性 | 自社で配送するリソースが必要 | Amazonが代行するため効率的な運営が可能 |
ラッピングできる商品の制約 | 少ない | サイズやカテゴリーによる制限あり |
カスタマーサービス | 出品者が担当 | Amazonが代行 |
以上の違いから、自社のブランド戦略や販売方針に応じて、自己配送とFBA配送のどちらを選択するのかを検討しましょう。
なお、自己配送とFBA配送それぞれのギフト包装については、次から詳しく解説します。
またFBA(フルフィルメント by Amazon)のサービスについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にご覧ください。
関連記事:Amazon FBAとは?儲からないは嘘?概要やメリット・黒字運営のポイントを徹底解説
自己配送でギフト包装する場合
自己配送の商品でギフト包装を提供する場合、出品者がラッピング資材を調達し、注文ごとに包装と配送作業を行う必要があります。
自己配送では包装のデザインや素材を自由に選べるため、たとえば、高級感のあるリボンや自社ブランドのイメージを反映させたオリジナルデザインの包装紙を使用して競合商品との差別化を図るでしょう。
しかし、ラッピング資材の調達や在庫管理、包装作業にかかる時間と労力が負担となる場合があります。
特にクリスマスやお中元・お歳暮などの贈答品の販売量が多くなる繁忙期には、作業負担が急激に増すため、適切な人員配置と業務フローの整備が不可欠です。
そのため、自己配送でギフト包装を提供する場合は、ラッピング資材の調達や作業負担を考慮し、リソースを確保や効率的な運用体制を構築することが重要です。
FBAを利用してギフト包装する場合
FBAを利用したギフト包装を提供する場合、出品者がセラーセントラルで「ギフト包装」の項目を有効にするだけでユーザーがギフトオプションを選択できるようになります。
FBAのギフト包装では、Amazonが包装作業やメッセージカードの用意を代行してくれるため、出品者の作業負担を軽減するメリットがあります。
しかし、FBAのギフト包装はAmazonが提供するラッピング種類に限定されるため、出品者がデザインを決めることはできません。
また、商品のサイズや形状によっては、FBAのギフト包装が利用できない場合があるため、ギフト設定を行う際に対象商品がギフト包装可能かどうかを確認しましょう。
以上のことからFBAを利用したギフトオプションでは、出品者の作業負担を削減できるメリットがあるものの、ラッピングの自由度や対応可能な商品に制限があることを考慮した販売戦略の検討が重要です。
自己配送とFBAのAmazonギフト設定方法

ここからは、自己配送とFBAを利用したギフト包装の設定方法を解説します。
以下に簡単な流れをまとめていますので、一度目を通してから詳細な説明をご覧いただくと理解が深まるでしょう。
項目 | 自己配送 | FBA配送 |
設定手順 | 1. Amazonセラーセントラルにログイン 2. 「ギフトオプション」から「ギフトメッセージの設定」と「ギフトラップの設定」を使用可能に変更 3. 「ギフトラップを追加する」から詳細を入力 4. 「在庫管理」からギフトオプションの対象商品を選択する | 1. Amazonセラーセントラルにログイン 2. 「在庫」から「全在庫の管理」を選択する 3. 対象商品の「詳細の編集」から「ギフト包装」と「ギフトメッセージ」の項目を「使用可能」に設定する |
なお、いずれの操作も「Amazonセラーセントラル」へのログインが必要なため、まずはセラーセントラルへログインします。
まだAmazon出品者用のアカウントを作成していない方は、Amazon公式サイトからアカウントの作成を行いましょう。


出典:Amazon公式サイト
また、Amazonセラーセントラルを詳しく紹介している以下の記事もぜひご覧ください。
関連記事:【2025年最新版】Amazonセラーセントラル完全ガイド!登録方法から特典まで解説
自己配送のギフト設定手順
自己配送する商品のギフト設定の手順は以下のとおりです。
順に解説します。
1.ギフトオプション画面から各種設定を有効にする
Amazonセラーセントラルにログインしたら、ギフトの設定からギフトオプションの設定を
「使用可能」に変更します。
まずは、セラーセントラルの右上にある歯車マーク(設定)から「ギフトオプション」を選択します。

その後、ギフトの設定画面から「ギフトメッセージの設定」と「ギフトラップの設定」を使用可能に変更します。

2.ギフトラップを追加する
次にギフトラップの追加設定です。
ギフトラップの設定の右側にある「ギフトラップを追加する」を選択します。
ギフトラップを追加するを選択後に表示されるメニューから、以下4つの項目を入力します。
- ラッピング画像
- ギフトラップ名
- ギフトラップ型番
- ギフトラップ価格
入力が完了したら「保存」をクリックして設定を完了します。
3.ギフトラップを選択できる商品を設定する
最後は特定の商品にギフトラップを選択できるよう設定する操作です。
セラーセントラル上部メニューの「在庫」から「在庫管理」を選択します。
対象商品右側にある「詳細の編集」をクリックします。
出品情報タブを選び「ギフトオプション」からギフトメッセージとギフト包装欄にある「はい」にチェックを付けます。
パッケージの寸法などの入力が完了したら、「保存して終了」をクリックすると設定作業は完了です。
以上の設定を行うことで、ユーザーが商品を購入する際にギフトラッピングのオプションを選択できるようになります。
FBA利用時のギフト設定手順
FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用したギフト設定は、セラーセントラルから「ギフト包装」と「ギフトメッセージ」の項目を使用可能に設定するだけで完了します。
具体的な操作手順は以下のとおりです。
手順 | 操作内容 |
1 | セラーセントラル上部メニューの「在庫」から「全在庫の管理」を選択 |
2 | 対象商品の「詳細の編集」をクリック |
3 | 「出品情報」タブを開く |
4 | 「ギフト包装」を「使用可能」に設定 |
5 | 「ギフトメッセージ」を「使用可能」に設定 |
6 | 「保存」をクリックして設定を完了 |
以上の操作により、ユーザーが商品購入時にギフトオプションを選択できるようになります。
ギフト包装に対応した商品を提供することで、贈答用商品としての需要が高まり、売上アップやユーザー満足度の向上につながる可能性があるため、積極的に利用しましょう。
Amazonのギフト設定メリット・デメリット
ここからはAmazonでギフト設定をする以下のメリットとデメリットを解説します。
メリット | デメリット |
1.顧客満足度が向上する | 1.ラッピングの追加費用が発生する |
2.売上拡大が期待できる | 2.FBA利用時のラッピングに制限がある |
3.競争力の強化につながる | 3.メッセージの文字数制限がある |
次からそれぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
Amazonのギフト設定をするメリット
出品者にとってAmazonのギフト設定を導入することで以下のメリットが得られます。
メリット | 説明 | 具体例 |
1.顧客満足度が向上する | ・ラッピングやメッセージカードを選択できる ・イベント需要へ対応できる ・プレゼントの準備が簡素化できる | 急いでギフトを送りたいユーザーに選ばれやすくなる |
2.売上拡大が期待できる | ・プレゼント需要の取り込み ・イベントシーズンでの売上増加 ・競合との差別化 ・カート投入率 ・購入率の向上 | ・母の日や父の日 ・クリスマス ・バレンタインデーなどのイベントシーズンの売上向上が見込める |
3.競争力の強化につながる | ・「ギフト対応可能」という付加価値を提供できる ・購入者の商品選択の決め手になる ・競合商品との差別化できる | 同価格帯・同機能の商品の選択肢としての魅力が向上する |
以上のことからAmazonで出品する商品にギフトオプションを導入することで、ユーザーへ付加価値を提供でき、ユーザーが商品を選ぶ際の決め手となり、ユーザー満足度の向上による売上増加が期待できるでしょう。
Amazonのギフト設定をするデメリット
なお、ギフト設定をした商品を購入するユーザーにとっては以下のデメリットが存在します。
デメリット | 説明 | 具体例 |
1.ラッピングの追加費用が発生する | ・購入者が追加料金を支払う必要がある ・商品によって料金が異なる場合がある ・ユーザーが購入をためらう要因になりえる | 1商品に対し、100円〜500円ほどのラッピング代が追加される |
2.FBA利用時のラッピングに制限がある | ・Amazonが提供する標準的な包装のみ ・独自のブランドイメージを反映できない ・高級感のある包装ができない | 高級感のあるギフト包装を希望するユーザーに満足されない可能性がある |
3.メッセージの文字数制限がある | ・入力できる文字数に制限がある ・長文のメッセージは伝えられない可能性がある | 長文のメッセージの場合、途中でカットされる可能性がある |
以上のユーザーのデメリットを把握した上で、ギフトオプションを活用することでスムーズな運営ができるでしょう。
ギフトオプション設定時の2つの注意点
Amazonで出品する商品のギフトオプションを設定する際は、上記デメリット以外にも、以下2つの注意点を考慮する必要があります。
自社商品の特性やギフト設定の手間を考慮した運営を検討しましょう。
1.ギフト設定ができない商品がある
ひとつ目の注意点は、商品のサイズ・重量・形状・カテゴリーによっては、ギフトラッピングが設定できない場合があることです。
一例として、ギフトラッピングの設定ができない条件は以下のとおりです。
- 大型商品(家具、家電など)
- 特殊な形状の商品(長尺物、球体など)
- 重量が極端に重い商品(一定の重量制限を超えるもの)
- 危険物や液体類(化粧品、洗剤、アルコール類など)
- Amazonのギフト包装規格に適合しない商品
なお、ギフト設定の可否はAmazonの基準によって判断され、ギフト設定できない商品には「ギフトオプションなし」のポップアップが表示されます。
そのため、ギフト設定を前提とした販売企画を行う際は、自社商品がギフトオプションの対象となるかどうかを事前に確認しましょう。
2.自己配送の場合は梱包資材を用意する必要がある
2つ目の注意点は、自己配送の商品をギフト設定する場合は、梱包資材を出品者が用意する必要がある点です。
Amazonで自己配送をする場合は、商品の在庫管理を徹底することも重要ですが、ギフトオプションで指定したラッピング資材の準備不足にも注意しましょう。
なお、自己配送でギフトラッピングを行う際に用意すべき主な梱包資材と特徴は以下のとおりです。
ギフト包装資材 | 特徴 | 主な用途 |
ラッピング袋 | 手軽にギフト包装ができる袋型の資材 | 小物、衣類、雑貨 |
ラッピング小物 | ギフトに華やかさを加える装飾アイテム | 造花やチャームなどの装飾 |
熨斗(のし)包装 | ビジネス用途やフォーマルな贈答品向け | 表書きや名入れの対応が必要 |
メッセージカード | 購入者が特別なメッセージを伝えられる | 同梱できる仕組みが重要 |
包装紙 | クラシックなギフト包装の定番 | 高級感やブランドイメージの演出 |
食品包装袋 | 食品衛生法に準拠した包装材が必要 | 食品ギフト |
トレーやカゴ | 見栄えを重視する商品に適している | 食品、ギフトセット |
シール | メッセージ入りでギフト感を演出 | シンプルな包装の装飾 |
ギフトボックス | 高級感を演出できる箱型の包装資材 | ジュエリー、高級雑貨 |
リボン | 包装のアクセントとして利用 | 特別感のある仕上がりに |
適切な梱包資材を準備することで、ギフト商品の品質を高めユーザー満足度の向上につながりやすくなるでしょう。
Amazonのギフトオプションに関するよくある質問
ここではユーザーから、ギフトラッピングに関してよくいただく質問を紹介します。
1.Amazonのギフトラッピング、実物はどんな感じで届く?
通常、Amazonの段ボールで届きます。また、箱に貼付された配送ラベルには、「このお届けものはギフト(贈物)です 贈り主:XXX様」と、ギフトである旨と注文者の名前が記載されます。
2.納品書は同梱される?
販売元がAmazonの場合は、納品書は同梱されません。ただし、マーケットプレイスで出品者によっては明細書もしくは納品書を同梱している場合もあるため、必要ない旨は購入時に伝えましょう。
ただし、ギフト設定した場合、基本的に商品に値札はつかず、金額はわからないようになっています。
3.Amazonで買ったことがバレる?
「プレゼントをAmazonで買ったことはバレたくない」という人もいることでしょう。通常は、Amazonの段ボールで届くため、Amazonで購入したことがわかります。バレたくない場合は、一度自分で商品を受け取り、段ボールなどで梱包しなおしましょう。
4.複数の商品を1つにまとめて包装してもらえる?
通常、ギフトラッピングは1商品につき1つのため、複数商品を1つにまとめて包装してもらうkとは難しいです。
まとめ|Amazonのギフト設定を活用して売上アップを目指そう!
Amazonギフト設定を導入することで、出品者はギフト需要を獲得しやすくなり、売上の拡大につなげることができます。
特にクリスマスやバレンタインなどのイベントシーズン時には、ギフトオプションの有無が購入の決め手となることも少なくありません。
そのため、自社配送とFBA利用時のギフト設定方法を理解し、自社の商品に合った方法でギフト設定を導入しましょう。
しかし、
「Amazonギフト設定の方法は理解できたけど、売上が上がるイメージが湧かない」
「ギフト設定の運用に不安がある」
などとお悩みの担当者の方は、ぜひジャグー株式会社にお気軽にご相談ください。
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EC運営全般に関するご相談は、ぜひジャグー株式会社へお気軽にお問い合わせください。
