
楽天市場での売上は、「アクセス数」「転換率」「客単価」のかけ合わせで決まります。そのため、アクセス数の向上は売上拡大に直結する重要な施策です。
しかし、思ったよりもアクセス数が集まらず、店舗運営に苦戦している方も多いのではないでしょうか。突然アクセス数が減少して焦っている方や、出店したばかりでほぼアクセスがなくお困りの方も多いでしょう。
そこで本記事では、楽天市場のアクセス数アップに効果的な11施策を紹介します。アクセス数を確認する方法や、突然アクセス数が減少してしまう原因も詳しく解説します。
記事の最後には、万単位のアクセスを獲得して売上拡大に成功した事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
楽天市場でアクセス数増加のために把握すべき3つの前提

楽天市場で安定してアクセスを集めるには、アクセス数の定義や売上との関係などの前提知識をおさえることが重要です。基礎知識として把握しておくべき、下記3つのポイントを解説します。
- 楽天アクセス数の定義
- アクセス数を使った売上方程式と目標の立て方
- 楽天アクセス数を確認する方法
1.楽天アクセス数の定義
楽天市場の「アクセス数」とは、商品ページを訪問した人数を指します。具体的には、ページ訪問から30分以内のアクセスを1カウントとし、ページを離れて30分以上経ってから再度訪問した場合は、新たに1カウントされます。
アクセスの流入元は、楽天市場内部と外部に分けられます。
<楽天市場内の主な流入元>
- 楽天サーチ(検索窓)
- 楽天ROOM
- 楽天ランキング
- R-mail(メルマガ)
- 楽天市場内に配信した広告(楽天RPP広告、楽天クーポンアドバンス広告など)
<楽天市場外の主な流入元>
- Google検索
- 各種SNS(InstagramやX(旧Twitter)など)
- 楽天市場外に配信した広告(RPP-EXP広告や楽天CPA広告など)
また、楽天市場におけるアクセス数は、次のような式で分解できます。
アクセス数 = カテゴリ需要数 × 商品インプレッション数 × CTR(クリック率)
この式からも分かる通り、「カテゴリ需要数」は市場全体の動向や季節要因など自社ではコントロールしづらい要素です。
そのため、店舗運営者が意識すべきは「商品インプレッション数」と「CTR」の2つです
商品インプレッション数とは、楽天内で自社商品が検索結果やランキングなどに表示された回数のことを指します。楽天SEO対策や広告出稿、イベント参加などで増やすことができます。
また、CTR(クリック率)とは、表示された中でどれだけの人が実際に商品ページをクリックしてくれたかを指します。商品画像・タイトル・価格・レビュー数などの要素が大きく影響します。
つまり、「商品を見つけてもらう回数を増やす(インプレッション)」と、「見た瞬間に選ばれる率を高める(CTR)」の両面から改善することが、楽天アクセス数を増やすための鍵なのです。
2.アクセス数を使った売上方程式と目標の立て方
楽天市場で売上を上げるには、下記の売上方程式を理解しておくことが重要です。

画像出典元:Rakuten出店案内
たとえば、売上目標を600万円に設定し、転換率が2%、客単価が3,000円の場合、必要なアクセス数は10万アクセスです。算出方法は下記のとおりです。
600万円÷(3,000円×0.02)=100,000アクセス
やみくもにアクセスを増やそうとするのではなく、目標売上から逆算して必要なアクセス数を割り出しましょう。
なお、転換率の目安は下記のとおりです。自社の転換率がわからない場合は、参考にしてみてください。
- 全体平均:1~3%
- ファッション:2~8%
- 家電:0.7~5%
- 食品:5~18%
3.楽天アクセス数を確認する方法
楽天市場のアクセス数はRMSで確認できます。
RMSトップ画面から、データ分析>アクセス・流入分析>店舗全体と進むと、店舗全体のアクセス推移や前年比・前月比が確認できます。商品別・検索キーワード別のアクセス数や、性別・年齢別のアクセス数も確認可能です。

画像出典元:Rakuten出店案内
アクセス数の詳細を確認すれば、ユーザーが何を求めて商品ページに訪問しているかが分析できます。性別や年齢を確認すれば、商品ページのビジュアルやキャッチコピーなど、訴求方法がユーザー特性に合致しているかも検証できるでしょう。
楽天市場でアクセス数が増えない5つの原因

アクセス数が伸び悩んでいる場合、原因の特定が不可欠です。アクセス数が伸びない主な原因を5つを解説します。また、アクセス数が急に減少してしまう原因もあわせて解説します。
- 検索経由の流入が弱い
- セール・イベント依存型の集客になっている
- RPP広告や楽天スーパーアフィリエイトが最適化されていない
- 商品ページ(サムネイル画像)に魅力がない
- 楽天市場外からの流入が少ない
- 【補足】楽天アクセス数の急な減少は何が原因?
1.検索経由の流入が弱い
楽天市場内でのSEO対策はアクセス数アップの最重要施策です。
楽天SEO対策が不十分な場合、競合店舗が上位表示されてしまい、アクセス数減少につながります。多くのユーザーは検索結果の1ページ目から商品を選ぶため、楽天SEO対策が不十分だと競合に埋もれてしまうでしょう。
狙ったキーワードで上位表示させるためには、最適なキーワードでの商品名入力や配送スピード向上、レビュー獲得などが重要です。楽天SEO対策の詳細は後述します。
2.セール・イベント依存型の集客になっている
お買い物マラソンや楽天スーパーセールなど、楽天市場のセール情報はユーザーにも広く認知されています。セール・イベント時にしかアクセスがなく、売上の変動が大きい店舗は売上が安定しなくなってしまいます。
セール時にまとめて大きな売上を立てるのも戦略の1つですが、本記事で紹介するアクセス数アップ施策にコツコツと取り組めば、平時も含めた全体的なアクセス数の底上げになるでしょう。
3.楽天RPP広告や楽天スーパーアフィリエイトが最適化されていない
楽天RPP広告や楽天スーパーアフィリエイトの運用は、アクセス数確保に効果があります。
楽天RPP広告は商品の検索順位を上昇させ、上位表示させることによってアクセスを集めます。販売実績の少ない商品でも効果が見込めるため、出店したばかりの店舗や新商品での運用もおすすめです。
楽天スーパーアフィリエイトは、アフィリエイターによる紹介経由でアクセスを集める仕組みです。広告運用ほどの手間がかからず、楽天市場外からのアクセス増が見込めるのが魅力です。楽天RPP広告と楽天スーパーアフィリエイトの詳細は後述します。
楽天市場運営のプロフェッショナル集団であるジャグー社は、店舗様のアクセス数アップ施策の立案・実行を無駄なくスピーディーに実行しています。アクセス数アップ施策を最適化して売上拡大したい方はぜひお問い合わせください。

4.商品ページ(サムネイル画像)に魅力がない
商品ページの中でも、検索結果に表示されるサムネイル画像はユーザーの第一印象を決める重要な要素です。上位表示されても、サムネイル画像に魅力がなければアクセスを集められません。クリック率が低ければ、検索順位が下がる可能性もあります。
サムネイル画像は直感的なわかりやすさを重視して作成します。おしゃれさを追求する店舗も多いですが、いかにわかりやすく情報を伝え、ユーザーの興味を引けるかが、重要です。
5.楽天市場外からの流入が少ない
楽天市場内からアクセスを集める楽天SEO対策や広告運用に加え、外部からの流入を増やす施策も重要です。SNS運用や楽天スーパーアフィリエイト、自社サイトのGoogle検索対策を実施すれば、楽天市場外からのアクセスを見込めます。
まずは楽天市場内部の対策を実施した上で、外部流入を促す施策にも取り組むと良いでしょう。
【補足】楽天アクセス数の急な減少は何が原因?
急にアクセス数が下がる原因として、下記が考えられます。
- 強力な競合の出現
- 楽天市場のアルゴリズムの変化
- 検索順位低下 など
突然アクセス数が落ちても慌てずに原因を分析し、改善施策に取り組むことが重要です。楽天市場のアルゴリズムの変化に対応できるよう、最新の動向を常に把握しておきましょう。
ジャグー社のYouTubeでは、楽天市場の最新動向を動画でわかりやすく解説しています。下記の動画では2025年1月の「楽天新春カンファレンス2025」で明らかになった情報を解説しているので、ぜひご確認ください。
楽天市場のアクセス数アップに効果あり!施策11選
楽天市場のアクセス数アップに効果がある、下記11の施策を紹介します。
- 楽天SEO対策
- 楽天ランキング対策
- 商品ページの最適化
- LINE公式アカウント・メルマガの活用
- SNS(特にInstagram)運用
- 楽天ROOMの活用
- 楽天RPP広告の活用
- 楽天クーポンアドバンス広告の活用
- 楽天スーパーアフィリエイトの最適化
- 看板商品の開発
- 楽天市場のイベントの活用
1.楽天SEO対策
アクセス数アップのために最優先で取り組むべきは、楽天SEO対策です。楽天ユーザーの4割は楽天サーチ(楽天市場の検索窓)を利用していると言われ、検索順位上昇はアクセス数アップに大きな効果があります。
楽天SEOで重視されている項目は下記のとおりです。
- 競合よりも売上実績がある
- 狙いたいキーワードが完全一致で商品名や説明文などに盛り込まれている
- 商品画像に十分な情報が盛り込まれている
- 全商品ディレクトリID、商品属性情報が適切に設定されている
- 狙いたいキーワードでクリック率や転換率が競合を上回っている
- レビュー件数や評価が競合を上回っている
- 問い合わせ対応の質に問題がない
- 配送品質、配送スピードに問題がない
- 規約違反がない など
なお、キーワードを選定する際には、上位表示されている競合のページを分析するのもおすすめです。楽天SEO対策の詳細は、下記の記事でご確認ください。
関連記事:【2025年最新版】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策10選を徹底解説!
2.楽天ランキング対策
楽天ランキングに掲載されると、ランキング経由でのアクセス数増加が見込めます。下記の画像のように、ランキング上位商品は目立って表示されます。

画像引用元:Rakutenランキング
楽天ランキングには、下記5つの種類があります。
ランキング名 | 概要 |
リアルタイムランキング | 現時点での売れ筋を15~20分ごとに更新 |
デイリーランキング | 前日の販売実績をふまえて翌日10時頃更新 |
週間ランキング | 毎週水曜日に前週1週間の販売実績をふまえて更新 |
月間ランキング | 第1水曜日に前月1ヶ月の販売実績をふまえて更新 |
年間ランキング | 過去1年間の売れ筋を掲載 |
ユーザーが商品購入の際に参考にしているランキングに上位入賞すると、アクセス数が増える可能性があります。アクセス数増加が期待できるランキングは下記のとおりです。
- 各ランキングの総合ランキング
- レディースファッションのような、購入時に参考にされやすいジャンルのランキング
- 年間ランキング
楽天ランキングの詳細は下記の動画でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3.商品ページの最適化
検索上位に表示されても、クリックされなければアクセスは集まりません。画像で訴求する商品サムネイル画像を最適化すると、興味を惹かれたユーザーが集まりやすくなるでしょう。
サムネイル画像に盛り込みたい要素は下記のとおりです。
- ひとめで商品の特徴がわかる画像やキャッチコピー、アイコン
- 売上がランキングなどの実績
- レビュー件数などの顧客評価
- カラバリ など
たとえば、下記のサムネイル画像は商品特性やカラバリがわかりやすく作りこまれています。

なお、ユーザーの離脱を防ぐため、画像は圧縮して軽くし、商品ページの表示速度を上げられるようにしましょう。
サムネイル画像だけ改善しても商品ページの内容が薄いと転換率が落ちるため、商品ページ全体でテコ入れするのがおすすめです。楽天市場の商品ページ改善には、下記の記事がおすすめです。
関連記事:楽天の商品ページ作成における7つの制作ステップやポイント13選を楽天出身者が解説!
4.LINE公式アカウント・メルマガの活用
LINE公式アカウントとメルマガを活用すれば、ユーザーに直接アプローチでき、見込みレベルの高いアクセスを集められます。LINE公式アカウントとメルマガの違いは下記のとおりです。
LINE公式アカウント | メルマガ | |
開封率 | 60% | 20% |
料金 | コミュニケーションプラン月額0円(200通まで)ライトプラン月額5,000円(5,000通まで)スタンダードプラン月額15,000円(30,000通まで) 上記に加えて、R-SNS利用料月額3,000円 | 1通1円 |
訴求力 | 開封率が高く、リッチメニューが活用できるため、訴求力が高い | LINE公式アカウントと比較すると劣るが、1通あたりの情報量を多く盛り込める |
LINE公式アカウントとメルマガはどちらも取り組むのがおすすめです。両方取り組むリソースがない場合は、開封率・訴求力が高いLINE公式アカウントを優先して取り組むと良いでしょう。
下記の情報を盛り込み、登録しているお得感を感じさせられる内容にします。
- セール情報
- クーポン
- 新商品情報
- 再入荷情報 など
楽天市場のLINE公式アカウントとメルマガの取り組み方は、下記の記事でより詳しく解説しています。
関連記事:【出店者向け】楽天×LINE公式アカウントで売上UP!活用法を徹底解説、楽天市場メルマガの配信方法を完全解説!メール配信効果を高めるノウハウ8選も紹介!
5.SNS(特にInstagram)運用
SNS(特にInstagram)で多くのフォロワーを集めれば、楽天市場外からのアクセスが見込めます。楽天市場ユーザーに多い30~40代女性向けの下記商品はビジュアルで訴求しやすく、Instagram運用とも親和性が良いでしょう。
- ファッション
- 美容
- インテリア など
Instagramで訴求力を高めるには、商品の特徴を伝える投稿作りを意識しましょう。下記のように画像内に商品の特徴を記載すれば、視認性と訴求力が向上します。

ほかにも、下記の施策がフォロワー獲得に効果的です。
- ストーリーズ機能やライブ配信でユーザーとコミュニケーションをとる
- リール動画を多く投稿して拡散力を上げる
- 公式のアルゴリズム情報を注視し、最新の仕様に沿って運用する
なお、楽天市場内のページからInstagramへの外部リンクを設置するためには、R-SNSへの申し込みが必要です。R-SNSと楽天市場で利用できるSNSの詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:楽天市場のR-SNSとは?Instagram(インスタグラム)やLINEの活用方法も具体的に解説!
6.楽天ROOMの活用
楽天ROOMとは、楽天市場内のショッピングSNSを指します。楽天ROOMユーザーが商品を紹介し、紹介経由でほかのユーザーから購入されると、アフィリエイト報酬が発生する仕組みです。
楽天ROOM経由での売上は増加傾向で、今後楽天ROOMインフルエンサーを活用した取り組みは強化される方針です。
店舗側で取り組むと良い楽天ROOM施策は下記の2つです。
- 楽天ROOM広告を活用する
- コラボ商品を開発する
特に楽天ROOMインフルエンサーとのコラボ商品開発はおすすめです。インフルエンサーのフォロワーに訴求できるため、新規顧客の獲得や認知拡大に効果があります。インフルエンサーと新商品を開発したり、既存商品の新型・新色を発売すると良いでしょう。
下記は楽天店舗と楽天ROOMインフルエンサーがコラボ開発した商品の一部です。

画像引用元:ROOM Style
インフルエンサーコラボを成功させるためには、下記の要素が重要です。
- 最適なインフルエンサーの選定(自社商品と親和性の高いインフルエンサーを選ぶ)
- インフルエンサーの意見を取り入れた商品設計 など
楽天ROOMのインフルエンサー活用の詳細を下記の動画で具体例を交えて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
7.楽天RPP広告の活用
検索上位に商品表示できる楽天RPP広告は、楽天市場内での集客施策として最優先で取り組みましょう。PCでは上位5枠以内、スマートフォンでは7枠以内に広告枠として表示されます。

画像引用元:楽天市場
楽天SEO対策は販売実績が重視されるため、新商品や販売件数の少ない商品は上位表示に苦戦する傾向があります。販売実績が少ない商品でも、楽天RPP広告を適切に運用すれば露出を高められるでしょう。
月額5,000円から始められ、クリック単価も柔軟に調整できるため、低予算で広告運用をしたい店舗にも適しています。
運用のコツは下記のとおりです。
- 広告で露出した商品を絞り、コストを抑える
- RMSで自然流入キーワードを調査し、広告キーワードに追加する
- 競合より高いクリック単価(CPC)を設定する(11円~)
- ニッチな検索キーワードで上位表示を狙う
- レポートを日々チェックして、クリック数や広告費用対効果(ROAS)を確認する
- セール時や夜19時以降など、アクセスが集まるタイミングで露出強化する など
楽天RPP広告の詳細や、運用のコツは下記の記事で解説しています。
関連記事:【2025年最新版】楽天RPP広告とは?設定方法や成果が出た運用のコツ9つを徹底解説
8.楽天クーポンアドバンス広告の活用
楽天クーポンアドバンス広告とは、下記画像のように商品購入に使用できるクーポンを表示できる広告です。

画像引用元:楽天市場
検索結果のトップに表示されるクーポンは視認性が高く、「お得感」を演出できるため、アクセス数の向上に効果的です。楽天クーポンアドバンス広告は表示されるだけではコストがかからない点が魅力ですが、下記のタイミングで費用が発生します。
- ユーザーがクーポンを獲得したタイミング
- 実際にクーポンを利用して購入したタイミング
クリック率を高めるには、競合店舗の値引き額を参考にしつつ、よりお得感のある値引額を設定することが大切です。下記の工夫をすれば、費用対効果が最適化できます。
- クーポンの対象商品を絞る
- 値引率を手動で細かく調整する
楽天RPP広告と併用すれば検索順位上昇も期待できます。楽天クーポンアドバンス広告のさらに詳しい情報は、下記の記事をご確認ください。
関連記事:楽天クーポンアドバンス広告とは?設定方法と成果を出す運用のコツを徹底解説!
楽天RPP広告含め、広告運用のデメリットは料金と運用の手間がかかることです。コストを抑えた最適な広告運用を目指したい方や、自社リソースだけで広告運用に対応しきれない場合は、楽天広告運用に強みのあるジャグー社にぜひご相談ください。

9.楽天スーパーアフィリエイトの最適化
楽天スーパーアフィリエイトは、インフルエンサーやブロガーに自社商品を紹介してもらい、SNSやブログを通じて楽天市場外からのアクセスを集める施策です。

画像引用元:Rakuten出店案内
ユーザーが紹介リンクを経由して商品を購入した際に報酬が発生する成果報酬型で、広告のような運用の手間がかからない点が大きなメリットです。
楽天スーパーアフィリエイトは楽天市場に出店している全店舗が参加対象ですが、効果的に活用できている店舗は多くありません。うまく運用すれば外部流入を効率よく拡大できるため、他の店舗と差をつける施策として有効です。
楽天スーパーアフィリエイトを最適化するには、下記施策が有効です。
- アフィリエイト料率を引き上げる
- アフィリエイターに情報・商品提供する
- Rakutenアフィリエイト内でアフィリエイターに人気の商品をリサーチする
- 楽天ROOMでインフルエンサーとコラボする
各施策の詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:楽天スーパーアフィリエイトで売上拡大する方法5選!概要や料率アップの効果も紹介
10.看板商品の開発
店舗に「看板商品」があると、その商品をきっかけに訪れるユーザーが増え、全体のアクセス数を底上げする効果が期待できます。すでに主力商品がある場合は広告やSEO対策で露出を強化し、認知度と集客力を高めることが重要です。
看板商品と他商品を組み合わせたセット販売や、色違い・型違いのバリエーション展開も効果的です。化粧品などのジャンルでは、サンプル提供も購入ハードルを下げる施策として有効でしょう。
看板商品から他の商品へスムーズに買い回りできるよう、商品ページの導線設計にも工夫が必要です。
11.楽天市場のイベントの活用
お買い物マラソンや楽天スーパーセールなど、楽天市場の大型イベントは、アクセス獲得のチャンスです。イベント前から広告の露出を強化したり、LINE公式アカウントでの情報配信を行ったりと、事前に店舗の存在感を高める施策を実施しましょう。
おすすめは「楽天スーパーSALEサーチ」の活用です。楽天スーパーSALEサーチは楽天スーパーセール期間中に割引商品を検索できる専用の検索窓で、ユーザーの約8割がこの検索機能を利用して商品を探すと言われています。

画像引用元:楽天スーパーSALEサーチについて
楽天スーパーSALEサーチを利用するには、事前の商品登録と、楽天市場への申請・審査通過が必要です。楽天スーパーSALEサーチの申請手順や活用方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:楽天スーパーSALEサーチで売上アップ!申請手順や7つの具体的な活用術含め徹底解説!
イベントを有効活用するには、年間スケジュールも把握しておく必要があります。楽天市場の主要イベントと検索需要予測キーワードをまとめたジャグー社オリジナルカレンダーをぜひご活用ください。
楽天市場のアクセス数アップに成功した事例2選
ランキング獲得によってアクセス数が大幅に増加した、下記2つの事例を紹介します。
- 【食品】総合ランキング1位獲得で月間2万アクセス!アフィリエイト経由売上も増加
- 【レディースファッション】ランキング経由で3万アクセス!新商品で4,000万円の売上達成
【食品】総合ランキング1位獲得で月間2万アクセス!アフィリエイト経由売上も増加
楽天スーパーセール中に総合ランキングで1位を獲得し、アクセス増加に加えて楽天スーパーアフィリエイト経由の売上も伸ばすことに成功した事例を紹介します。
本店舗様はもともとのアクセス数は多くありませんでしたが、常に安定した在庫管理を行っていたため、楽天スーパーセール中に売上を上げられる土壌がありました。
獲得したランキングは、下記のとおりです。
- 楽天スーパーセール中の「5のつく日」で、総合リアルタイムランキング1位
- 翌日の総合デイリーランキング2位
ランキング獲得によって、下記の結果が得られました。
- ランキング経由のアクセス数が月間約2万
- カテゴリ内で年間シェア1位を達成
- アフィリエイト経由の売上が増加
ジャグー社が支援し、実施した施策は下記のとおりです。
- 効果が出やすい広告枠をセール期間中に集中して取得
- 合わせ買いを促進するクーポンを発行し、同梱率を向上
- セール期間中のアフィリエイト料率を引き上げ
- 総合1位を獲得したら即座に商品ページへ反映
これらの施策を組み合わせることで、短期的なアクセスアップだけでなく、中長期的な売上向上にもつながっています。
【レディースファッション】ランキング経由で3万アクセス!新商品で4,000万円の売上達成
競争の激しい冬物インナーカテゴリで、ほぼ売上ゼロからスタートした店舗様が、月間3万アクセスと4,000万円の売上を達成した事例を紹介します。本店舗様は立ち上げ段階からジャグー社が支援しております。
獲得したランキングは下記のとおりです。
- レディースファッションランキング(デイリー)で、11~1月のシーズン期間中、継続的に上位を獲得
- 総合ランキング(デイリー)でも上位入り
ランキング獲得によって、下記の結果が得られました。特にアクセス数は検索流入より多い数字を獲得できました。
- ランキング経由のアクセス数が月間約3万
- 発売初年度のインナー商品で売上4,000万円を達成
ジャグー社が支援し、実施した施策は下記のとおりです。
- 競合他社のレビューを徹底的に分析して自社商品の強みを特定し、商品ページで訴求
- 複数枚購入など同梱しやすい商品設計を実施し、客単価向上
- インフルエンサー向けのシークレットクーポンを配布
- 販売シーズン直前に初月500~600万円規模の広告投資
販売実績がない商品でも適切な施策の実施により、大きな売上を獲得できました。
まとめ|楽天市場のアクセス数を増やして、売上拡大!
売上は「アクセス数×転換率×客単価」で決まるため、アクセス数アップは売上拡大に直結します。競合の出現やアルゴリズムの変化によって突然減少することもありますが、焦らず慌てず、本記事で紹介した11施策を丁寧に実践してみてください。
仮にアクセス数だけ増えても、転換率が低かったり、コストがかかりすぎていたりすると利益拡大につながりません。アクセス数アップも含めた、総合的な運営の改善が必要です。
元楽天ECCが率いるジャグー社では、楽天市場のアクセス数アップと売上拡大を目指す店舗様の支援を行っています。楽天市場の運営に不安や課題がある方や、ほかのECモール運営も含めて相談したい方は、ぜひジャグー社にお問い合わせください。