【2025年最新】楽天レビューを増やすには?5件から2,000件を達成した事例も紹介

楽天市場でのレビューを増やす施策は、CVR(転換率)を向上し、店舗の売上伸長に直結する重要な戦略の一つです。

良質なレビューを多く集められれば、ユーザーからの信頼感も高まります。

しかし、

「毎日がんばっているのに全然レビューが増えない……」「レビューを増やすために何から手をつければいいかわからない」

とお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、楽天市場でレビューを増やすための施策について、成功事例をもとに具体的に解説します。

わずか1年でレビュー件数を5件から2,000件にした支援事例も紹介しています。

ジャグーの豊富な支援実績に基づく実践的なノウハウを紹介しているので、ぜひ明日から試してみてください。

代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

新卒で楽天グループ株式会社に入社し、ECコンサルタントとして
SOY(Shop of the Year)受賞店舗をはじめ多数の上位店舗を支援。

約2万人の社員の中から「楽天賞MVP」を受賞するなど、
高い実績と評価を獲得。
その後、大手企業のEC支援を行うコンサルティング会社を経て、
2020年にEC専門支援会社「ジャグー株式会社」を設立。
楽天市場やAmazonなど複数モールにおける売上拡大・運用最適化を総合的に支援している。

また、グループ会社にて自らもAmazonでの販売事業を展開。
自社ブランド製品はAmazonで「Amazonおすすめ」を多数獲得し、
販売開始から1年で月商1,000万円を突破するなど、売り手としても豊富な実績を持つ。

  \圧倒的な支援実績からピックアップ/

目次

楽天市場のレビューとは?

(画像出典元:楽天市場

楽天市場におけるレビューは、単なる購入者からの感想ではありません。未来の顧客の購買意欲を左右し、店舗の信頼性を客観的に表す指標です。高評価レビューが多いと、ショップや商品の信頼性の証明となり、CVRの向上に直結します。

楽天のレビューには以下の2種類があります。

商品レビュー商品の満足度や使用感に関する評価
ショップレビュー商品の品質だけでなく、梱包の丁寧さ、配送の速さ、問い合わせへの対応などの店舗全体の総合的な評価

2種類のレビューがユーザーが商品や店舗を選ぶ際の判断材料となり、顧客満足度や売上に影響をもたらすのです。

楽天レビューが売上を左右する3つの理由

楽天市場においてレビューが売上に影響する理由は以下の3つです。

  1. CVRの向上につながるため
  2. アクセス数の増加が見込めるため
  3. LTVの向上につながるため

順に解説します。

1.CVRの向上につながるため

購入を検討しているユーザーにとって他のユーザーによるレビューは、商品の価値を判断し、購入する決め手のひとつです。

総務省の平成28年度の調査によると、20代から60代の全世代において8割以上の人が「レビューを読んだことで、購入する商品を決定した経験がある」と回答しています。少し古いデータですが、本傾向は現在も続いていると考えられます。

また、6割以上の人がレビューを参考にしていることが示されており、レビューが多く、かつ高評価であるほどCVRの向上に直結することがわかっています。

さらに、自社ECサイトの事例ではありますが「靴のマドラス」の自社ECサイトでは、レビューを閲覧したユーザーのCVRが、閲覧しなかったユーザーと比較して239%も向上したというデータもあります。

CVRの向上は、店舗の売上・利益の増大に直結する要素です。楽天市場におけるCVRについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せて確認してみてください。

関連記事:楽天市場の転換率とは?業界別平均や売上改善の重要要素を元楽天ECCが徹底解説!

(参考資料:総務省『平成28年度版情報通信白書』)

2.アクセス数の増加が見込めるため

レビューの件数や評価の高さは、楽天市場内の検索エンジン最適化(SEO)において、プラスに作用するとされています。

楽天市場の検索結果画面では、商品の画像や価格と並んで、レビューの平均評価と件数が表示されるため、評価が高く件数も多い商品は視覚的に目立ちやすく、CTR(クリック率)が高まりやすいのです。

また楽天の検索機能には、レビューの評価や件数で商品を並べ替える「ソート機能」が備わっています。

ユーザーがソート機能を使い評価の高いものに絞り込んだ場合、レビューが少ない、あるいは評価が低い商品は表示されなくなるか、検索順位が大幅に下落します。ユーザーの目に触れられる機会が減り、アクセス数も減少してしまうでしょう。

楽天市場でのアクセス数増のための施策は以下の記事で紹介しています。こちらも併せてチェックしてみてください。

関連記事:楽天市場のアクセス数2倍も可能!アクセス数アップ施策11選と減少する原因・成功事例を解説

3.LTVの向上につながるため

良いレビューが多く集まっているということは、それだけ顧客満足度が高いことの証明になります。

良いレビューを集めるためには、商品やサービスの品質を高める点はもちろん、購入してくれた顧客との良好な関係を構築することも重要です。

たとえば、レビューを投稿してくれた顧客に対してクーポンの特典を付与したり、投稿されたレビューに丁寧に返信したりすることで、顧客満足度を少しずつ高められます。

特にレビューへの返信は、投稿者本人だけでなく、購入を検討している他のユーザーにも「このお店は顧客対応が丁寧だ」という好印象を与え、店舗全体の信頼性を高める効果が期待できます。

顧客との長期的な信頼関係の構築が、結果としてLTV(顧客生涯価値)が向上し、持続的な売上増加につながるのです。

楽天でレビューを増やす7つの具体策

楽天市場でレビューを増やすための具体策を7つ紹介します。

  1. レビュー特典を用意する
  2. レビュー投稿を促す同梱物を取り入れる
  3. フォローメールを適切なタイミングで送る
  4. レビューに対して返信をする
  5. 配送・梱包の品質を高める
  6. 購買体験の期待値を適正に設計する
  7. SNS上のUGCを活用する

順に解説します。

1.レビュー特典を用意する

自発的にレビューを投稿してくれる顧客は多くありません。そのため、レビュー投稿で得られるメリットを用意しましょう。

特典の代表例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 次回以降の買い物で利用できるクーポン
  • 商品のサンプル
  • オリジナルグッズなどのノベルティ
  • 保証期間の延長 など

特にクーポンは、レビュー投稿を促進すると同時にリピート購入にもつながる有効な施策です。

レビュー特典を設ける際は、ユーザーが購入する時や購入後に、特典の存在が明確に伝わるようにしておきましょう。

ただし、特典の提供方法は楽天のガイドラインで厳しく定められているため、ルールを確認し遵守することが重要です。

楽天市場にはレビュー投稿後に提供される「レビュークーポン機能」があります。レビュー特典を始めやすい機能であるため、以下の記事を参考にぜひ取り入れてみてください。

関連記事:楽天レビュークーポンとは?設定方法・効果的な活用法・成功事例まで徹底解説

2.レビュー投稿を促す同梱物を取り入れる

商品と一緒にお礼状やメッセージカード、チラシなどを同梱し、そこでレビュー投稿をお願いするのも効果的です。

ユーザーは商品を開封する際、高確率で同梱物にも目を通します。特に商品を手にして満足度が高まっている瞬間にレビューを依頼することで、快く応じてもらいやすくなります

たとえば、同梱物にレビュー投稿ページへ直接アクセスできるQRコードを記載しておくと、ユーザーがスマートフォンで手軽に投稿画面へ移動できるため、投稿までの手間を省き、利便性を高めることが可能です。

また、商品のサンプルやおまけを同梱することも顧客満足度を高め「何かお返しをしたい」という気持ち(返報性の原理)を働かせ、レビュー記入率の向上が期待できます。

3.フォローメールを適切なタイミングで送る

商品を購入したユーザーに対し、適切なタイミングでフォローメールを送信し、レビュー投稿を促す方法も有効です。

商品が手元に届き、実際に使い始めた頃合いを見計らってメールを送りましょう。商品到着から1週間後くらいを目安に送信すると、使用感の具体的な感想を書いてもらえる可能性が高まります。

ただし楽天市場の規約では、レビュー依頼だけを目的としたメールの送信は禁止されています。そのため、メールを送る際は必ず商品購入へのお礼や、お届けした商品の状態確認、何か不備や不明点はないかなど、お伺いを本文に含めることが重要です。

4.レビューに対して返信をする

投稿されたレビューには、可能な限り一つひとつ丁寧に返信しましょう。

投稿してくれたユーザーへの感謝を伝えるだけでなく、そのやり取りを購入検討中の他のユーザーも見ているため、店舗の信頼性を示す要素となります。

良い評価のレビューには感謝の気持ちを伝え、厳しい評価のレビューには真摯な謝罪と具体的な改善策を伝えるようにし、店舗の誠実な姿勢を示しましょう。

返信する際には、個人情報の記載、感情的・攻撃的な言葉の使用、外部リンクへの誘導、根拠のない効果・効能をうたう行為などが禁止されているため、注意が必要です。

5.配送・梱包の品質を高める

「注文してすぐに届いた」「梱包がとても綺麗で丁寧だった」などの、商品そのものの品質以外の部分も、レビューの評価に影響します。

迅速な発送はもちろん、商品を衝撃から守る緩衝材の使用、綺麗な納品書の同封、ユーザーが開けやすいような梱包の工夫など、基本的な対応の品質を高められると、顧客満足度の向上につながるのです。

結果的に、商品以外の部分の評価が、高評価レビューの獲得につながる可能性もあります。商品自体の品質を短期間で改善することは難しいかもしれませんが、梱包や配送の品質は、工夫次第で改善できる余地が大きい領域といえるでしょう。

6.購買体験の期待値を適正に設計する

ユーザーの「思ったより良かった」という感情は高評価につながり、「思ったより悪かった」という感情は低評価に直結します。ユーザーの期待とのギャップを生まないために、商品ページでの正確な情報提供を意識しましょう。

商品の説明文や写真、仕様、価格といった情報を、ありのままに、かつ詳細に提供できれば、ユーザーの誤解や購入後の不満を減らせます。

誇大な表現は避け、マイナスになり得る情報も正直に記載することが、逆にユーザーの信頼獲得につながります。

ユーザーが適切な期待値を持って商品を購入できれば、購入後の「がっかり感」を防ぎ、納得感のある購買体験を提供できるでしょう。

7.SNS上のUGCを活用する

InstagramやX(旧Twitter)などで、ユーザーが自発的に投稿した自社商品に関するコンテンツ(UGC:User Generated Content)は、顧客のリアルな声であり、貴重なレビューとなり得ます

UGCは、企業からの発信情報よりも信頼性が高いと見なされる場合が多く、商品購入を検討している他のユーザーにとって有力な判断材料となります。

ハッシュタグキャンペーンを通じてUGCの生成を促し、投稿者の許可を得たうえでその投稿を商品ページに掲載すれば、より説得力のある情報として活用可能です。

ただし楽天の規約上、他サイトのコンテンツを商品ページに掲載する際は、著作権や肖像権に十分な注意が必要です。

必ず投稿者本人から許諾を得るようにしましょう

また、他のウェブサイトやSNSなどに掲載されている文章や画像を無断で利用すると著作権侵害にあたる恐れがあるため、UGCを商品ページに掲載する際には、必ず投稿者本人から明確な許諾を得るなど、権利関係には細心の注意が必要です。

楽天でレビューを増やすためのメールテンプレート

フォローメールを活用したレビュー依頼は有効ですが、規約違反にならないよう注意が必要です。以下に、そのまま使えるメールテンプレートと、作成のポイントをまとめました。

件名:[貴店名]より感謝を込めて。商品はいかがでしたか?(ささやかなプレゼントもご用意)

〇〇様

先日は数あるショップの中から、[貴店名]をご利用いただき、誠にありがとうございました。

ご注文いただきました商品「[商品名]」は無事お手元に届きましたでしょうか?お使いになられて、気になる点やご不明な点がございましたら、お気軽に以下の問い合わせフォームよりご連絡ください。いただいたご意見は、今後の商品開発やサービス向上に役立たせていただきます。

【お問い合わせフォームのリンク】[貴店の問い合わせフォームURLを記載]

━━━━━━━━━★レビュー投稿特典のご案内★━━━━━━━━━

この度、本商品はレビュー特典対象商品となっております。商品レビューをご投稿いただいたユーザーへは、次回のお買い物でご利用いただける[特典内容、例:500円割引クーポン]をプレゼントいたします。

お使い心地やサイズ感、[商品の特徴]についてなど、ご自由なご感想をお聞かせいただけると幸いです。

なお、特典対象となる条件は、[購入後〇日以内]にレビューをご投稿いただいた場合に限ります。期限にご注意の上、ご投稿をお願いいたします。プレゼントの発送は、レビュー投稿確認後[〇日程度]を予定しております。

~レビューの記入方法について~

1. 右記のリンクより楽天会員画面にログインします。https://order.my.rakuten.co.jp/
2. 購入履歴の該当商品欄より「商品レビューを書く」をクリックします。
3. 「満足度」の★の数を選び、本文に商品のご感想などをご自由にご記入ください。
4. 内容を確認して、「投稿する」ボタンをクリックすれば完了です。

ユーザーの貴重なご意見は、商品改善やサービス向上に役立ててまいります。今後とも[貴店名]楽天市場店をどうぞよろしくお願い申し上げます。

【テンプレート活用のポイント】
規約遵守を徹底するレビュー依頼のみのメールは規約で禁止されているため、必ずテンプレートのように商品購入のお礼や商品の状態確認、不備や不明点の問いかけといった内容と併せて案内する
レビュー投稿ページへのリンクを掲載するユーザーが迷わずにレビュー投稿ページへアクセスできるよう、本文中に購入履歴へのリンクを記載しておくと親切
送信タイミングを見計らう商品の使用感など、より詳しい感想を書いてもらうためには、商品到着から1週間後など、ユーザーが商品を実際に使い始めた頃合いを見計らって送信するのが効果的

楽天レビュー施策の3つの禁止事項

楽天市場でレビュー施策を展開する際は、以下の3つの禁止事項に注意しておきましょう。

  1. レビュー投稿前の特典付与
  2. 店舗関係者によるレビュー投稿
  3. 高評価レビューの強要・依頼

順に解説します。

1.レビュー投稿前の特典付与

「特典を先にお渡しするので、レビューを書いてください」という流れは、高評価を強要する行為と見なされるため、楽天のガイドラインで禁止されています。レビューの公平性と信頼性を損なう可能性があるためです。

正しい手順は、あくまで「レビューを投稿してくれたお礼として、後から特典をプレゼントします」という順番です。

特典は必ずレビュー投稿を確認した後に、別送で提供する必要があります。以下のような特典の提供は禁止されていますので、注意してください。

  • 今回の注文の送料を無料にする
  • 今回の注文自体を値引きする(金額修正による値引きも含む)
  • 今回の注文に、おまけ(特典)を同梱する
  • 特典付与のタイミングに関わらず、キャッシュバックを行う
  • 特典付与のタイミングに関わらず、金券や商品券、ギフト券などを提供する

2.店舗関係者によるレビュー投稿

店舗の従業員やその家族、友人、業務委託先のスタッフ、その他、店舗と利害関係にあるインフルエンサーなどが、自店舗の商品にレビューを投稿する、いわゆる「サクラ行為」は楽天市場で厳しく禁止されています。

サクラ行為は、意図的に高評価を付け、検索順位や売上を不正に操作しようとする行為と見なされるためです。

サクラ行為が発覚した場合、規約違反として契約解除を含む厳しい措置が取られる可能性がありますので、絶対に行わないようにしましょう。

3.高評価レビューの強要・依頼

ユーザーにレビュー投稿を依頼する際に「ぜひ星5の評価でお願いします!」のように、特定の評価を促すような依頼はガイドライン違反となります。

レビューは、あくまでユーザーが自身の自由な意思で評価するものです。店舗側が評価の内容を操作する行為は、レビューの信頼性を損なうため、決して行ってはなりません。

店舗が依頼すべきなのは、評価の内容ではなく「レビューを投稿するという行為」そのものであるべきです。

また、レビューの評価(星の数)によって特典の内容に差をつけたり、高評価の投稿をしてくれた場合にクーポンの割引額を増やしたりする行為も同様に禁止されています。

低評価レビューがついたときの対処法

どれだけ丁寧な運営を心がけていても、残念ながら低評価のレビューが付いてしまうことがあります。低評価レビューがついたときは、以下のポイントを中心に対応しましょう。

  • レビューに対して迅速に対応する
  • 低評価レビューを分析し商品・サービスを改善する
  • 悪質なレビューは削除依頼をする

順に解説します。

レビューに対して迅速に対応する

低評価レビューが付いてしまった場合は、何よりも迅速かつ誠実な対応が必要です。

まず、不快な思いをさせてしまったことに対して真摯に謝罪し、問題解決に向けて真摯に取り組む姿勢を示しましょう。

そのうえで、具体的な提案や改善策を提示することが大切です。返信内容は、投稿者だけでなく、そのやり取りを見ているすべてのユーザーに向けたメッセージであることを意識してください。

クレーム対応は大変ですが、他の業務より優先順位を上げて対応することで、店舗の信頼回復につながります。

低評価レビューを分析し商品・サービスを改善する

低評価レビューは店舗にとって耳の痛い意見かもしれませんが、見方を変えれば、商品やサービスを改善するための貴重なフィードバックと捉えられます。

ユーザーがなぜ低い評価を付けたのか、原因を深く分析し具体的な改善アクションにつなげましょう。

たとえば「思ったよりサイズが小さかった」というレビューが多ければ商品ページのサイズ表記を見直す、「すぐに壊れた」という声があれば商品の品質や検品体制を再点検するなど、原因を分析すると改善すべき点が見えてきます

上記のように、顧客満足度を高める取り組みこそが、結果的に良いレビューを増やしていくために大切な活動といえるでしょう。

悪質なレビューは削除依頼をする

店舗の落ち度ではなく、明らかに楽天市場のガイドラインに違反するような悪質なレビューについては、楽天側に削除依頼が可能です。店舗側で直接レビューを削除はできません。

削除対象となり得るレビューの例は以下のとおりです。

他者を誹謗中傷する内容「このショップは詐欺だ!」など、根拠なく他者を攻撃する表現
営利宣伝目的の内容無関係な商品やサービスを宣伝したり、外部のWebサイトへ誘導したりする記載
個人情報やプライバシーを侵害する内容電話番号や住所、氏名など、個人を特定できる情報の記載
法律や公序良俗に反する内容脅迫的な表現や犯罪を助長するような、公序良俗に反する書き込み
悪意のある同一内容の複数投稿同一人物が意図的に同じ内容の低評価レビューを繰り返し投稿する行為
商品やショップと無関係な内容「配達員の態度が悪かった」など、店舗の責任範囲外に対する不満
虚偽または根拠のない批判「一度使っただけで壊れた」とあるが、実際は購入者が誤って破損させた場合など
著作権などを侵害する投稿他者の文章や画像を無断で転載している場合

削除を依頼する際は、まず該当のレビューがガイドラインに違反しているかを確認します。

その後、RMS(店舗運営システム)の「不適切レビュー報告」機能を利用し、注文番号やレビューの内容、削除を求める具体的な理由を添えて楽天に申請しましょう。

審査が行われ、違反が認められればレビューは削除されます。

【成功事例】レビュー5件から2000件に!成功店舗のリアルな施策を公開

最後に、ジャグー株式会社が支援し、レビュー施策によって大きな成功を収めた店舗の事例を紹介します。

  • 【課題】レビューが全く増えずに売上が伸び悩んでいた牛肉販売店
  • 【施策1】レビュー記載率10%だった「500円OFFクーポン」施策
  • 【施策2】記載率40%を達成した「オリジナルスパイス」プレゼント施策
  • 【成功のポイント】キャンペーン告知の徹底とユーザーが「欲しい」と思う特典設計

【課題】レビューが全く増えずに売上が伸び悩んでいた牛肉販売店

ジャグー社が支援を開始した当初、この牛肉販売店様のレビュー件数は、わずか5件でした。

ユーザーは商品の魅力や品質を判断するための客観的な情報が少なく、購入をためらってしまう傾向にありました。

一般的に、ユーザーは商品購入を検討する際に第三者のレビューを重視するため、レビューの少なさが機会損失に直結し、売上が伸び悩む大きな原因となっていたのです。

【施策1】レビュー記載率10%だった「500円OFFクーポン」施策

最初に取り組んだ施策は、多くの店舗が実施している「レビュー投稿で次回使える500円OFFクーポンをプレゼント」という、一般的なものです。

施策の結果、レビュー記載率は10%となり、一定の効果は見られました

しかし、目標とする売上成長を実現するためには、さらなる抜本的な改善が必要だと判断し、ジャグー社は次の施策を提案しました。

【施策2】記載率40%を達成した「オリジナルスパイス」プレゼント施策

次に行ったのは、特典の内容を「500円OFFクーポン」から「牛肉との相性を追求した非売品のオリジナルスパイス」のプレゼントへの変更です。

この施策は、商品とは別にノベルティ(景品)をレビュー投稿のお礼として別送する形で行いました。

特典変更の結果、レビュー記載率は驚くべきことに40%にまで急上昇

クーポンの500円と、スパイスの原価(200円)と送料(300円)を合わせた費用は同じ500円であったにも関わらず、記載率には4倍もの差が生まれたのです。

ユーザーの「ほしい」という気持ちを強く刺激する、付加価値の高い特典がいかに効果的であるかが改めてわかった施策でした。

【成功のポイント】キャンペーン告知の徹底とユーザーが「欲しい」と思う特典設計

今回の成功事例には、大きく分けて2つのポイントがありました。

一つ目は「キャンペーン告知の徹底」です。

レビューキャンペーンの存在をユーザーに知ってもらうため、商品ページ内の目立つ場所に画像で案内を設置し、さらに購入後のフォローメールでも念入りにアナウンスしました。

加えて、レビュー投稿から特典を受け取るまでの一連の流れを解説する専用ページも作成し、ユーザーが安心して参加できる環境を整えています。これらの工夫が、ユーザーのレビュー投稿へのハードルを下げ、モチベーションの向上につながりました。

二つ目は「ユーザーが「ほしい」と思う特典設計」です。

単なる値引きクーポンではなく「このお店でしか手に入らない」という希少性と付加価値を持つオリジナルスパイスの提供が、ユーザーの「お返しをしたい」という気持ちを強く刺激し、レビュー記載率の大幅な向上につながりました。

ユーザーは、商品の品質が良いことは当たり前と感じがちです。そのため、商品以外の「サービス」の部分で期待値を上回る体験を提供することが、良いレビューを獲得するポイントとなります。

上記の施策に集中した結果、わずか1年でレビュー件数は5件から2,000件にまで増加しました。レビュー数の増加は商品のCTRやCVRの向上に貢献し、店舗の売上拡大という成果につながったのです。

自社運用に限界を感じたら専門家への相談がおすすめ

レビュー施策の重要性や具体的な手法について解説してきましたが、以下のような課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。

  • 重要性は理解できても、日々の業務が忙しくてなかなか手が回らない
  • データ分析や改善策の立案まで、すべてを自社で行う自信がない

自社での運用に限界を感じたら、楽天市場の運営代行やコンサルティングなどの外部の専門家の力を借りるのも有効です。

専門家は豊富な知識と経験に基づき、あなたの店舗に最適なレビュー戦略を提案・実行してくれます。

以下の記事でおすすめの楽天市場の運営代行やコンサルティング会社を紹介していますので、ぜひ確認してみてください。

関連記事:【2025年最新】楽天市場の運営代行おすすめ30選!料金や選定ポイントも紹介

関連記事:【2025年】楽天市場のおすすめコンサルティング会社28選比較!比較ポイントも徹底紹介

楽天市場でのレビューを増やして安定的な売上基盤を作ろう

本記事では、楽天市場でレビューを増やすための具体的な施策や注意点、成功事例について解説しました。

レビューは、ユーザーの声が直接反映される、店舗にとっての財産です。一つひとつのレビューに真摯に向き合い、地道に施策を積み重ねていけば、ユーザーからの信頼獲得につながります。

そして信頼獲得こそが、CVRやアクセス数、LTVの向上をもたらし、安定的で強固な売上の基礎となるのです。

まずは本記事で紹介した施策のなかから、自店舗ですぐに取り組めそうなものを見つけて、ぜひ今日から実践してみてください。

       
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楽天市場のレビュー施策に関するよくある質問

Q.レビュー特典のクーポンは、どうやって送ればいいですか?

レビュー投稿を確認した後、楽天市場の店舗運営システム(RMS)からサンキュークーポンを発行し、対象のユーザーにメールで個別に送付するのが基本的な方法です。

ただし、レビュー件数が多くなってくると手作業での送付は時間がかかり、人的ミスも発生しやすくなります。「らくらくーぽん」のような外部のツールを活用すると、クーポンの発行から送付までを自動化でき、工数とエラーの削減が可能です。

サンキュークーポンについては以下の記事で解説しているので、併せて確認してみてください。

関連記事:楽天サンキュークーポンでリピーター増!7つの活用ポイントを徹底解説

Q.不当に低い評価のレビューは削除できますか?

基本的に、一度投稿されたレビューを店舗側で削除できません。しかしレビュー内容が明らかに楽天市場のガイドラインに違反している場合は、RMSを通じて楽天側に削除を依頼することができます

Q.レビューを書いてくれた購入者を特定する方法はありますか?

楽天市場のシステムでは、レビューが匿名で投稿されるため、基本的にはどの購入者が書いてくれたのかを店舗側で特定することはできません。

そのため、レビュー特典を提供する際に「レビュー投稿時に、本文中に受注番号を記入してください」とお願いする方法が効果的です。

受注番号がわかれば、投稿者と購入者を紐づけ、特典を正確に送付できます。レビュー投稿を促す同梱物やフォローメールに記載しておきましょう。

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