【2024年最新】楽天SKUプロジェクトとは?売上アップのための対応策を解説!

楽天市場のSKUプロジェクトは、これまで「アイテム単位」だった商品データを「SKU単位」に変更する楽天のプロジェクトです。

2023年4月1日より順次実施されており、すでに多くの店舗が対応を完了させています。

SKUプロジェクトの仕様を理解していない場合、検索結果や広告露出において機会損失を生む可能性があることをご存じでしょうか?

「仕組みがわかりづらい」「工数がかかるから面倒くさい」と思っていても、本プロジェクトの仕様を踏まえて対応をしなければ、売上にはマイナスに働いてしまいます。

本記事では、楽天市場のSKUプロジェクトについて、導入された背景や対応が重要な理由、対応の方法まで徹底的に解説します。

楽天出身者だからこそ解説できる、SKUプロジェクトの活用策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

楽天のSKUプロジェクトへの適応は、早いに越したことはありません。

未対応の店舗様は早めに対応し、売上向上につなげましょう!

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代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。

目次

楽天SKUプロジェクトとは?

楽天SKUプロジェクトとは、お客様の買い物体験を向上させるために、楽天市場の商品登録単位が従来の「アイテム単位」から「SKU単位」に変更されたプロジェクトを指します

SKU(Stock Keeping Unit)とは、受発注や在庫管理を行う際の「最小の管理単位」を指し、色やサイズ、バリエーションごとに異なる単位で商品が登録されます。

これまでの楽天市場では、商品ページ単位で商品データを保有しており、サイズや色の違いで価格が異なる商品は、それぞれ別ページで販売されていました。

しかしSKUプロジェクト移行後は、異なるバリエーションがそれぞれ独立したSKUとして登録され、同一のページで比較できるようになります。ユーザーにとっては、都度別ページにアクセスして比較する手間がなくなり、よりスムーズな購買につながるでしょう。

楽天SKUプロジェクトは2023年4月1日から順次開始されています。特に、タグの登録が必須となり、出店者はすみやかに商品ページの設定変更を求められています。

そもそもSKUとは?

SKUとは「Stock Keeping Unit(ストックキーピングユニット)」の略で、在庫管理上の最小の品目数を数える単位です。日常生活における「種類」とほぼ同じ意味ですが、在庫管理においてはSKUという用語が使われ、より厳密に管理されています。

たとえば、Tシャツを扱っている場合、サイズ(S、M、L、LL)やカラー(赤、青、白、黒)ごとに異なるSKUが設定されます。Sサイズの赤いTシャツは1つのSKU、Mサイズの青いTシャツは別のSKUとして管理されるため、合計で16SKUです。

SKUを用いると、店舗は商品の管理を細かく行える上、ユーザーも自分の求める商品を見つけやすくなります。特に商品のバリエーションが多い店舗は、ユーザーに情報を伝えやすくなり、購買体験の向上につながるでしょう。

SKUプロジェクトが導入された背景

楽天SKUプロジェクトが導入されたのは、楽天市場のユーザーアンケートで「商品の探しやすさ」が改善要望の2位に挙げられたからです

競合のAmazonでは1つのASIN単位で商品ページが登録されています。ASINとはAmazon独自の商品コードで、すべての商品にSKU毎に自動で割り振られています。

ASINにより、ユーザーは簡単に自分の求めるバリエーションを見つけられ、この仕組みと対比された楽天市場は、商品の探しやすさを向上させる必要がありました。

SKUプロジェクトの導入では、ユーザーが検索結果で正しい商品を見つけやすくなることが期待されています。ユーザーはより快適に商品を検索・購入でき、店舗側も商品情報を詳細に管理できるため、販売促進につなげられるでしょう。

なぜ楽天SKUプロジェクトが重要なのか

2024年7月時点では、楽天の新規開設の際はSKUプロジェクト対応が必須になっており、今では多くの店舗がSKUプロジェクトに対応しています。

SKUプロジェクトに移行しないと将来的に大きな損失を生む可能性が高いため、ジャグーとしても、強くプロジェクトへの対応を進めています。では楽天SKUプロジェクトはいったいなぜ重要なのか、4つのポイントから解説します。

  • 対応しないと検索結果への効果的な露出ができないから
  • 広告のスコアリングに影響するから
  • 売上自体が大きく下がってしまうから
  • 「最強配送」ラベルの獲得に必要だから

対応しないと検索結果への効果的な露出ができないから

楽天SKUプロジェクトは、ユーザーの商品の探しやすさを目的にしたプロジェクトのため、SKUの登録を行わないと検索結果への効果的な露出が難しくなります。狙った検索キーワードでの検索表示ができないと、売上に大きく影響するでしょう。

たとえば、同じTシャツでも、SKU情報を詳細に登録していない場合、色やサイズのバリエーションが検索結果に表示されず、ユーザーが求める商品にたどり着きづらくなります。

それにより、商品の見つけやすさが大幅に低下し、販売機会の損失につながります。

また、楽天市場のSEO(検索エンジン最適化)対策においても、SKUプロジェクトへの対応は不可欠です。商品属性情報を正確に登録すると、検索アルゴリズムに評価されやすく、検索結果の上位表示が期待できます

SEO対策はアクセス数増加・売上向上に必須です。楽天のSEOについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

関連記事:2024年最新版】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策10選を徹底解説!

広告のスコアリングに影響するから

SKUプロジェクトへの対応は広告運用にも影響します。商品情報を登録する際、商品属性の登録が不十分または不正確だと広告のスコアリングに悪影響を及ぼすのです。

広告スコアが低いと、広告が表示されにくくなります。さらに、CPC(クリック単価)にも影響が出るため、広告費用対効果(ROAS)が悪化するリスクがあります。

売上自体が大きく下がってしまうから

SKUプロジェクトへの対応をしないと、上述のように検索結果への露出が減少し、広告のスコアリングにも悪影響が出るため、売上自体が大きく下がります。

検索結果に商品が表示されなければ、ユーザーの目に触れる機会が減り、購入に至るユーザーも減少するでしょう。また、広告が適切に表示されないため、アクセス数も減少し、全体の売上が落ち込む原因となります。

SKUプロジェクトへの対応は楽天も推奨しているため、売上向上のために必ず対応しましょう

「最強配送」ラベルの獲得に必要だから

2024年7月1日から始まった「最強配送」ラベルの獲得には、SKUプロジェクトへの対応が条件のひとつとなっています。

最強配送ラベルは、商品の迅速な配送と信頼性の高さの証明であり、ユーザーから信頼を得るための重要な要素です。

最強配送ラベルは、SEOにも影響を与えるため、検索順位を上げるための重要な施策です。ラベル獲得が検索結果の上位表示につながり、ユーザーが商品を見つけやすくなるため、売上向上が見込めます。

楽天の最強配送ラベルについては以下の記事で詳しく解説をしていますので、合わせて確認してみてください。

関連記事:楽天最強配送とは?ラベルの獲得条件や導入のメリットとハードルを解説

楽天SKUプロジェクトにおける重要な6つの変更点

楽天SKUプロジェクトへの移行にともない、変更される重要な要素を6つ紹介します。

  1. サーチUIの改善
  2. SKU画像が表示
  3. 1単位ごとの価格表記が可能
  4. 最大6軸のバリエーション項目が設定可能
  5. バリエーションごとの複数価格が1ページで表示
  6. 検索対象項目に商品属性値が追加

順に解説します。

① サーチUIの改善

画像出典元:楽天市場公式

サーチUI(ユーザーインターフェース)の改善により、ユーザーは商品ページへ遷移しなくても、検索結果ページ上で商品のカラーやサイズなどのバリエーションを確認が可能です。ユーザーは従来よりも必要な情報を素早く取得でき、購入までのプロセスがスムーズになります。

商品選択の利便性が向上し、ユーザー体験が大幅に改善されるため、転換率の向上が期待できるでしょう。

② 検索結果にあったSKU画像が表示

画像出典元:楽天市場RMS

検索結果に表示される商品画像も改善されます。ユーザーが特定のカラーやサイズで検索した場合、検索内容に合うSKU画像が検索結果に表示されるのです。

たとえば「黒いTシャツ」と検索すると、黒色のTシャツ画像が表示されます。さらに商品ページに移ると、黒のバリエーションが自動的に選択されているため、ユーザーはすぐに商品詳細を確認できます。そのため、ユーザーが目的の商品を迅速に見つけやすく、購入意欲を高めるでしょう。

③ 1単位ごとの価格表記が可能

画像出典元:楽天市場公式

SKUプロジェクトでは、1単位ごとの価格表記も可能です

たとえば、水24本セットを販売する場合、検索結果上で1本あたりの価格が表示されます。ユーザーは検索結果を見ただけで、商品がお得かどうかを判断できるため、購入するかどうか判断しやすくなります。

価格比較が簡単になり、顧客満足度の向上と売上増加につながるでしょう。

④ 最大6軸のバリエーション項目が設定可能

画像出典元:楽天市場RMS

従来は2軸までしか設定できなかったバリエーションが、最大6軸まで設定可能となりました。たとえば、Tシャツの色やサイズ、素材、デザイン、パターン、ブランドといった多様なバリエーションを一つの商品ページで管理できます。

商品詳細をより細かく設定できるため、ユーザーが求める商品を見つけやすくなります。ユーザー体験の向上とともに、売上増加にもつながる重要ポイントです。

⑤ バリエーションごとの複数価格が1ページで表示

画像出典元:楽天市場公式

異なるバリエーションごとの複数価格を、1ページ内で比較できるようになりました。同じ商品の個数やサイズの違いによる価格差を、ひとつのページ内で簡単に比較できます。

そのため、ユーザーは再検索せずに複数の選択肢を一度に確認でき、購入までの工程がスムーズになります。ユーザーの購買体験が向上し、転換率の向上も期待できるでしょう

⑥ 検索対象項目に商品属性値が追加

SKUプロジェクトでは、検索対象項目に商品属性値が追加されています。ユーザーがキーワード検索や絞り込み検索を行う際、商品属性値の一部も検索対象に含まれるため、検索結果の変動が予想されます。

SKU移行に対応し、商品属性値を詳細に設定している店舗は、検索結果上位に表示されやすくなります。

一方、SKU移行に対応しておらず商品属性値を設定していない店舗は、SEO上不利な立場に立たされます。

そのため、競争力を維持し、検索結果での露出を高めるためにもSKUプロジェクトへの対応は不可欠です。

SKUプロジェクトの3つのメリット

SKUプロジェクトのメリットは以下の3つです。

  1. 検索結果が改善され、目的の商品にたどり着きやすくなる
  2. 商品属性を登録することでクリック率増加を狙える
  3. 商品の豊富さをひと目でアピールできる

順に解説します。

1.検索結果が改善され、目的の商品にたどり着きやすくなる

商品登録がSKU単位になると、商品ページ上の表示バリエーションが増えるだけでなく、検索結果にもSKUバリエーションが表示されるため、ユーザーは検索結果画面上でさまざまなバリエーションを確認できます。

検索結果の改善により、ユーザーはより少ないステップで目的の商品を見つけることができ、購買意欲が高まるでしょう

2.商品属性を登録することでクリック率増加を狙える

出店者は商品属性を詳細に登録すれば、検索結果ページ上の商品情報が充実するため、クリック率の増加を狙えます。

たとえば、カラーバリエーションやサイズなどが検索画面上で表示されるため、ユーザーからの見やすさが向上します。ユーザーのストレスを軽減できれば、クリック率も高まり、スムーズな購入につなげられるでしょう。

3.商品の豊富さをひと目でアピールできる

楽天SKUプロジェクトへ移行すると、ひとつの商品ページで多くのバリエーションをアピール可能です。モバイルユーザーも豊富なアイテムを認知してもらいやすく、転換率の向上につながります。

ひと目でバリエーションを確認できるため、ユーザーは再検索する必要がなくなり、希望の商品を見つけやすくなります。

特にモバイルからのアクセスが9割を占める楽天市場では、モバイルユーザーの利便性を高めるのが重要です

SKUプロジェクトの対応で行うこと

SKUプロジェクトへの対応で行うことは以下の2つです。

  • 商品属性情報を適切にいれる
  • 統合するべき商品は統合する

商品属性情報を適切に入れる

楽天SKUプロジェクトでは、これまでは任意であった商品属性の入力が必須となりました。できる限り多くのタグを正しく登録すれば、商品の検索結果への露出やSEO評価に好影響を与えます。下記の2点を徹底し、売上向上につなげましょう。

  • 商品属性の必須項目はマストで登録する
  • 任意項目もSEOに影響があるのでできる限り入力する

商品属性の必須項目は、すべての登録商品に対して確実に入力しましょう。

楽天市場の検索アルゴリズムが商品を正確に評価するのに必須で、関連性の高い検索結果に表示されるようになります。

また、任意項目も可能な限り入力しましょう。商品がより多くの検索キーワードに対応し、検索結果に表示される機会が増えます。表示機会が増えれば、アクセス数が向上し、結果的に売上の向上につながります。

商品数やバリエーションが多い場合は、CSVデータを利用した情報の一括登録が可能です。手動入力の手間やミスを減らし、効率的に登録しましょう。

統合するべきSKUは統合する

商品の統合は必須ではありませんが、ユーザーの快適性を向上させるという観点から、SEO上で優遇される可能性があります。

複数のSKUを統合すると、ユーザーにとっての見やすさや購入しやすさが向上します。色やサイズ、数量の違いなど、さまざまなバリエーションをひとつのページで表示できるため、ユーザーは再検索やページ移動の手間がかかりません。結果としてユーザー体験が向上し、購入意欲が高まります。

また、検索上位を取れていない商品については、統合により順位の改善が見られる場合もあります。しかし、最終的にはユーザー快適性を考え、統合できるSKUは1商品ページへ統合するのがおすすめです。

効率的な商品属性の設定にはツール利用がおすすめ

楽天SKUプロジェクトでは、商品属性情報の詳細で正確な登録が求められます。登録を効率的に進めるには、ツールの利用がおすすめです。

AIタッガーは、商品属性を自動で出力するツールです。AIタッガーを利用すれば、1000商品分のタグ登録を約5分で完了できます。人力では対応しきれない商品件数も、AIによる自動化で大幅に工数を削減が可能です。

SKUプロジェクトに対応したいものの、時間とコストをあまりかけられないという方におすすめです。

【最新】成果をあげるためのSKUプロジェクトの活用策

楽天SKUプロジェクトを活用し、成果をあげる施策を4つ紹介します。

  • 【アクセス】SKU別の施策を打ち出す
  • 【アクセス】代表SKUを利用してSEO対策を行う
  • 【客単価】高単価SKUのみのSALEを行う
  • 【アクセス/転換率】レビュー集約によるSEOスコアの向上を目指す

順に解説します。

【アクセス】SKU別の施策を打ち出す

2024年4月24日から、SKUプロジェクトのデータが確認できるようになり、SKU別の施策を打ち出せるようになりました。

データをもとに、サムネイルを売れているSKUのものに変更したり、SKUごとに改廃を行なったりなど、より具体的な戦略を立てられるでしょう。SKU別のデータを活用すれば、ユーザーのニーズに応じた商品表示ができ、アクセス数や転換率の向上が期待できます

【アクセス】代表SKUを利用してSEO対策を行う

代表SKUとは、検索結果で価格や前に出てくるもののうち、表示されるSKUを指します。店舗側で任意に設定はできず、これまでは最安値のSKU管理番号のアルファベット順で代表SKUが決められていました。

しかし、2024年3月14日に選出方法の変更があり、現在では以下の定義で選出されています。

  1. 最安値のSKUであること
  2. 最安のSKUが複数ある場合は、出荷リードタイムの日数が最短のもの
  3. 最安且つ、出荷リードタイムが最短のものが複数ある場合は、SKU管理番号のアルファベット順で先頭のもの

同じ商品のなかでSKU毎に出荷リードタイムが異なる場合でも、一番リードタイムが短いSKUが評価されるため、配送品質向上制度の基準をクリアできる可能性があります

たとえば、同じTシャツのなかで黒色の商品のみ出荷が早く、他のバリエーションの商品の出荷が遅れる場合でも、黒色の商品が「ページ内で最安値かつ出荷リードが早い」場合、黒色の商品が代表SKUとして評価されるため、最強配送ラベルを獲得できる場合があります。

ラベルを獲得できればSEOの評価も高まり、商品の露出が増加するため売上向上にもつながるでしょう。

代表SKUの考え方は、今後の楽天市場のSEO対策において必須です。考え方や選定基準を把握しておき、施策を講じていきましょう。

【客単価】高単価SKUのみSALEを行う

高単価SKUのみを対象としたセールを実施すれば、客単価のアップを図れます。

たとえば、単品、2個セット、3個セット、4個セットの4つのSKUがある商品において、4個セットのみセール価格を設定します。ユーザーにお得感を感じてもらえ、4個セットの購入比率が増加するでしょう。

ジャグー株式会社が支援したお客様でも、施策実施期間の前後でセット商品の購入比率が上昇し、結果的に客単価がアップしました。売上を伸ばすだけでなく、客単価も同時に向上を見込める施策のため、活用をおすすめします。

【アクセス/転換率】レビュー集約によるSEOスコア向上

SKUプロジェクトへの移行により、同一商品の異なるSKUのレビューを集約できるようになりました。商品の評価が一つのページに集まるため、ユーザーの信頼性が高まり、購入意欲の向上につながるほか、SEOの評価にも好影響を与えます。

また、グラム単価や粒単価が出る商材では、価格の優位性がユーザーに伝わりやすく、CTR(クリック率)のアップが期待できます

さらに、広告運用ではSKUごとに異なるページを運用する必要がなくなるため、コストを抑えつつ効率的な運用も可能です。

SKUプロジェクトに対応する際の注意点

楽天SKUプロジェクトに対応する際の注意点は以下の3点です。

  • SKU管理番号を把握しておく
  • 商品属性の漏れがないように登録する
  • CSV一括登録の仕様変更に対応する

順に解説します。

SKU管理番号を把握しておく

SKU管理番号は、各商品のバリエーション(色、サイズなど)ごとに固有の番号が付与されており、在庫管理や商品情報の整理に欠かせません。管理番号をリスト化しておき、どの商品にどのSKUが紐づくのかを明確に把握しておきましょう

SKU管理番号を正確に把握しておかないと、在庫管理や販売データの分析が難しくなります。

また、リストは一度作成して終わりにするのではなく、新商品の追加やバリエーション変更時に定期的に更新し、常に最新の情報を保持しておくのをおすすめします。

商品属性の漏れがないように登録する

商品属性は登録できる項目が多いため、可能な限り情報を入れ込み、漏れのないように登録しましょう。特にアパレルなどのカテゴリでは、詳細なサイズ感を1センチ単位で登録します。

商品属性には以下の3種類があります。

  • 必須項目
  • ナビゲーション用任意項目
  • 商品ページ用任意項目

必須項目は、商品の色やブランド、原産国など、それぞれのジャンルごとに定義されています。情報を正確に入力し、検索アルゴリズムに適切に評価してもらいましょう。

また、任意項目はナビゲーション用と商品ページ用に分かれています。ナビゲーション用はサーチ上の表示や機能に活用され、ユーザーが商品を絞り込む際に役立ち、検索結果での商品露出を高めるでしょう。

商品ページ用は、商品ページ上での比較のしやすさに影響し、楽天市場全体でのUI統一にも寄与します。SEOには直接影響しませんが、ユーザー体験を向上させるために重要な項目です。

CSV一括登録の仕様変更に対応する

楽天SKUプロジェクトの導入にともない、情報登録用のCSV一括登録の仕様が変更されました。これまでの「item.csv」「select.csv」「item-cat.csv」から、「normal-item.csv」「item-delete.csv」「item-cat.csv」に変更されています。それぞれのファイルの用途と機能は以下のとおりです。

ファイル名機能
normal-item.csv新規商品登録
SKU登録
商品オプション登録
販売価格更新
在庫数更新
販売期間更新
item-delete.csv大量の商品削除
SKU削除
商品オプション削除
item-cat.csvテゴリと商品の紐付け
店舗内カテゴリでの表示順位更新

SKU移行前は「item.csv」「select.csv」のコントロールカラムで登録・更新・削除を指定していました。

しかし、SKU移行後は「登録・更新」と「削除」でCSVファイルの仕様が変更され、コントロールカラムでの指定がなくなりました。そのため、各ファイルの役割が明確になり、操作が簡素化されています。

まとめ|楽天SKUプロジェクトに対応して売上の確保を!

楽天SKUプロジェクトは、楽天市場での売上向上のために対応が必須です。特にSEOや広告運用にも大きく影響するため、できるだけ早く対応するのをおすすめします。

しかし、SKUの設定は細かい点も多く、売上向上のためにはSKU以外の対策も同時に進行していかなければなりません。ただでさえリソースが限られているのにそこまで対応できない、という担当者様もいるのではないでしょうか。

ジャグー株式会社では、出店者様に対し、楽天市場出身者による専門的なサポートを行っています。売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。

楽天SKUプロジェクトへの対応など、楽天の運用に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。

ジャグーの楽天市場総合支援サービス
Jagooは、EC戦略・運用のプロフェッショナルです。これまで数多くの大手ブランドを支援してまいりました。
単なる作業代行だけではなく、売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまでコミットします。
ECの立ち上げ・運用は下記よりぜひご相談ください。

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