YCA広告(Yahoo! Commerce Ads)は、Yahoo!ショッピング内に視認性の高いバナー広告を掲載するディスプレイ型広告です。
Yahoo!が保有する豊富なユーザーデータを活用して高精度なターゲティングができるため、うまく活用すればアクセス数やCVRの向上が期待できます。
ただし、YCA広告について聞いたことがあるけれど、キャンペーンの具体的な作成方法や、他の広告とどのように使い分ければいいのかわからない方が多いのではないでしょうか?
本記事では、YCA広告について、運用のメリットや注意点、配信手順などを詳しく解説します。
YDA広告との違いも解説しているので、自社に合った効果的な広告運用の方法が見つかるでしょう。
YCA広告の運用のコツも紹介していますので、ぜひ最後まで読んであなたのお店の売上向上の参考にしてみてください。
監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
そもそもYCA広告とは?
YCA広告とは、Yahoo! JAPAN コマースアド(Yahoo! Commerce Ads)の略で、Yahoo! JAPANが提供するコマースソリューションに含まれているサービスのひとつです。
YCA広告は2020年7月にリリースされ、主に潜在層・検討層・顕在層のアクセス数増につなげるためのディスプレイ広告です。
Yahoo!ショッピングのTOPページや商品ページ、注文完了ページなどに広告を配信できます。
YCA広告の特徴は、Yahoo!ショッピングの出店者だけでなく、Yahoo!ショッピング未出店者でもYahoo!ショッピング内で販売促進の活動が行える点です。
画像や動画による出稿が可能で、入稿規定はYahoo!ディスプレイ広告と同様に最大15枚の画像を用いたレスポンシブ広告も配信できます。
なお、YCA広告の他にもYahoo!ショッピングで活用できる広告については、以下の記事で解説していますのであわせてご覧ください。
関連記事:ECのプロが伝授!Yahoo!ショッピング広告の目的別選び方と運用方法
YCA広告の配信先
YCA広告はYahoo!ショッピング内のさまざまなページに配信されます。具体的には、PCやスマートフォンアプリの画面に表示されるトップページや商品ページなど、以下7箇所に広告が配信されます。
- トップページ
- 商品ページ
- 注文完了ページ
- 注文履歴ページ
- 検索ページ
- ランキングページ
- キャンペーンページ
広告の配信先を選ぶことはできませんが、運用型広告である「Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)」の出稿フォーマットやレポートをそのまま活用できる点に加え「特定の商品詳細ページを見た人」や「特定の商品を購入した人など」の配信対象を指定したターゲティング配信が行えます。
YCA広告とYDA広告の違い
Yahoo!広告には、YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)もありますが、YCA広告との違いは広告の配信先です。
YDAは(Yahoo!ディスプレイ広告)は、Yahoo! JAPANや、Yahoo!が提携しているWebサイトに掲載される運用型(クリック課金制)の広告のため、Yahoo!ショッピング以外から自社商品を認知してもらうために活用します。
一方、YCA広告(Yahoo! JAPAN コマースアド)は、Yahoo!ショッピング内に掲載されるディスプレイ広告のため、より購買意欲の高いユーザーへ販売を促進する効果が高い広告です。
どちらの広告サービスを活用するかは、広告配信の目的やターゲット、予算などを考慮した検討が必要です。
YCA広告を運用する4つのメリット
Yahoo!ショッピング運営で売上を伸ばすために、YCA広告を運用するメリットは次の4つあります。
- Yahoo!ショッピングのデータを活用し高精度なターゲティングができる
- 購買意欲の高いユーザーに訴求できる
- 掲載面が豊富でユーザーの目に留まりやすい
- Yahoo!ショッピングに出店していなくても配信できる
順に解説します。
1.Yahoo!ショッピングのデータを活用し高精度なターゲティングができる
YCA広告は、通常の運用型広告で使用できるターゲティングに加えて、Yahoo!ショッピングのデータを利用した精度の高いターゲティングができます。
具体的にYahoo!ショッピングのデータとは、次のようなYahoo!ショッピング内での行動や属性などを収集した情報です。
利用可能セグメント | ターゲティング対象 |
Yahoo!プレミアム会員 | Yahoo!プレミアム会員 |
特定カテゴリの訪問セグメント | Yahoo!ショッピングで特定の商品カテゴリを閲覧したユーザー |
ストア新規/既存セグメント | 自社ストアを新規で利用するユーザーまたは、すでに利用したことのあるユーザー |
競合ストア購買セグメント | 競合ストアを利用したことのあるユーザー |
購買予兆モデル | 広告主が販売している商品と同じカテゴリの商品を購買したユーザーに類似したユーザー |
広告閲覧履歴 | 広告が表示されたことのあるユーザー |
広告クリック履歴 | 広告をクリックしたことのあるユーザー |
商品詳細閲覧履歴 | 特定の商品詳細ページを閲覧したことのあるユーザー |
購買履歴 | 特定の商品を購買したことのあるユーザー |
ストアリターゲティング | 自社ストアに訪問したことがあるユーザー |
たとえば、まだ自社商品を認知していない潜在層には「購買予兆モデル」の利用がおすすめです。
また、特定の商品カテゴリの中から商品を探している準顕在層には「特定カテゴリの訪問セグメント」でターゲティングすることが可能です。もっとも深い層で、自社商品ページの訪問履歴があり購買を迷っている顕在層には「ストアリターゲティング」を利用した購入の促進などの利用手段があります。
このように、YCA広告は、Yahoo!ショッピングの会員データや購買データを活用したターゲティングができるため、自社商品に関心のあるユーザー層に広告を配信できることで、ROAS(費用対効果)の向上も期待できます。
2.購買意欲の高いユーザーに訴求できる
YCA広告はECサイト内に掲載できる点や高度なターゲティング機能により購買意欲の高いユーザーへピンポイントに自社商品を訴求できます。
たとえば、Yahoo!ショッピングで欲しい商品のカテゴリは決まっているけれど、具体的にどの商品を購入しようか悩んでいる「比較検討層」へ広告を表示できれば、購買の決め手になる可能性が高まります。
そのため、Yahoo!ショッピング内で商品を探している購買意欲の高いユーザーを効果的に獲得するためにもYCA広告の活用は重要です。
3.掲載面が豊富でユーザーの目に留まりやすい
YCA広告は、掲載面が豊富なため多くのユーザーの目に留まりやすいメリットがあります。
YCA広告は、上記「YCA広告の配信先」でも解説したとおり、Yahoo!ショッピング内のさまざまなページに掲載されるため、多くのユーザーへリーチでき、自社ブランドの認知度向上やクリック率向上の効果が期待できます。
また、潜在顧客へのアプローチはもちろんのこと、同じ広告を何度もユーザーが目にすることで、好印象を抱くようになる心理学的効果(ザイオンス効果・単純接触効果)が得られ購買行動を移してもらいやすくなるため、売上アップが期待できるでしょう。
4.Yahoo!ショッピングに出店していなくても配信できる
YCA広告は、Yahoo!ショッピングに出店していない企業でも利用できます。
たとえば、自社でYahoo!ショッピングにストアを出店していなくても、他のメーカーや代理店などが自社商品をYahoo!ショッピングで出品していれば、YCA広告の出稿が可能となります。
Yahoo!ショッピング内で広告を出稿する目的で自社ストアを開設する場合は、出店審査に最大で15営業日の時間や手間が発生してします。
そのため、すでに代理店経由でYahoo!ショッピングに自社商品が出品されている場合は、YCA広告の活用で販売促進やブランド認知度の向上を図りましょう。
YCA広告の2つの注意点
ここからはYCA広告を活用する上で注意すべき3つのポイントを解説します。これらの注意点を理解した上で、自社にとって最適な広告運用を行いましょう。
- リンク先のURLが指定されている
- CPCが高騰しやすい
順に解説します。
1.リンク先のURLが指定されている
ひとつ目の注意点は、広告をクリックしたユーザーを誘導できるリンク先が、以下のYahoo!ショッピングのドメインURLに指定されていることです。
Yahoo!サービス | ドメイン |
Yahoo!ショッピング | *.shopping.yahoo.co.jp / *.shopping.geocities.jp |
ズバトク | *.toku.yahoo.co. |
スタンプラリー | *.stamp.yahoo.co.jp |
エールマーケット | *.yellmarket.yahoo.co.jp |
ロハコ | *.lohaco.yahoo.co.jp |
PayPay銀行為 | *.bank.yahoo.co.jp |
ソフトバンク | ソフトバンク |
Y!モバイル | *.ymobile-store.yahoo.co.jp |
LYPマイレージ | *.lypmileage.yahoo.co.jp |
自由にリンク先を設定したり、オリジナルのLP(ランディングページ)へ遷移したりする設定ができないため、広告配信の目的に合わせて指定されたURLの中からリンク先を設定する必要があります。
2.CPCが高騰しやすい
2つ目の注意点は、購買意欲の高いユーザーにアプローチできる一方、他の広告サービスと比較してCPC(クリック単価)が高騰しやすい傾向があることです。
YCA広告は、Yahoo!ショッピング内での配信に限定されるため、競合性が高く広告費用が予算をオーバーしてしまう可能性があります。
CPCの高騰を防ぐためには、過度なターゲティング項目を設定をしたり、競合がなるべく少ない商品で利用したりするなど、日々改善しながら運用することが重要です。
しかし、購買意欲の高いユーザーを狙えることから、高いCVR(コンバージョン率)が期待できるため、積極的に活用を検討してみましょう。
YCA広告の配信手順
YCA広告を始めたいと思っても、具体的な配信手順が分からない方もいるのではないでしょうか。ここでは、YCA広告を配信するまでの流れを次の6つのステップで解説していきます。
- Yahoo!へ連絡しYCAの配信申請を行う
- 広告管理画面でキャンペーンを作成する
- 広告グループの情報を入力する
- 広告を作成する
- Yahoo!にコンバージョン計測設定を依頼する
- 配信を開始する
それぞれの工程がわかれば、スムーズに広告配信ができるためぜひ参考にしてみてください。
1.Yahoo!へ連絡してYCAの配信申請を行う
YCA広告を配信するために、まずYahoo!へ問い合わせして配信申請を行いましょう。
広告代理店にYCA広告の配信を依頼できれば、代理店が手続きをしてくれる場合もあります。
配信依頼後、Yahoo!担当者によって配信審査が行われます。配信審査後、約2営業日で広告管理画面にYCA広告メニューが表示され広告配信が可能となります。
もしYahoo!への配信依頼先が分からない場合は、広告管理画面の「ヘルプ」から問い合わせしてみましょう。
2.広告管理画面でキャンペーンを作成する
YCA広告のメニューが表示されたら、キャンペーンの入稿を行います。
広告管理画面から「ディスプレイ広告」タブを選択し「キャンペーン作成」をクリックします。
画像出典元:Yahoo!広告ヘルプ
キャンペーン目的を「コンバージョン」か「サイト誘導」を選択したときに、キャンペーン掲載タイプ部分に「eコマース」が表示されていればYCA広告の入稿が可能です。
画像出典元:Yahoo! JAPAN コマースアド(YCA)紹介資料|掲載手順
その後、以下の項目をもとに情報を入力しキャンペーンを作成します。
項目名 | キャンペーンの目的 | 説明 |
キャンペーン名 | 全目的 | キャンペーンを識別するための名称を、全角半角文字含めて256文字以内で入力します。 |
配信設定 | 全目的 | キャンペーン単位で広告の配信を設定します。オンを選択すると配信、オフを選択すると配信を停止します。 |
1日の予算 | 全目的 | 作成するキャンペーンで使用する1日分の予算を、100円以上1円単位で設定します。 ※動画再生課金の場合は、1,000円以上の金額を設定してください。 |
掲載期間 開始日時 | 全目的 | キャンペーンの開始日時を入力します。作成画面の表示時点では、当日の日付と時間に00:00が入力されています。時間は24時間制で入力します。また、分単位で指定できます。 ※ご注意 ・過去の日付は設定できません。 |
掲載期間 終了日時 | 全目的 | キャンペーンの終了日時を設定できます。終了時期が決まっていない場合は、「指定しない」を選択します。終了時期が決まっている場合は「指定する」を選択して、希望の日時を設定します。 表示時点では、1ヶ月後の日付と時間に23:59が入力されています。時間は24時間制で入力します。また、分単位で指定できます。 ※ご注意 ・過去の日付は設定できません。 ・終了時間を指定した場合、終了日にキャンペーンの1日の予算を使い切らない可能性があります。 |
入札戦略 | 全目的 | 表示されるメニューから選択します。 ・各入札戦略の詳細は「入札戦略について 」を参照してください。 ・キャンペーン目的によって設定できる入札戦略の種類が異なります。詳細は「 「キャンペーン目的」とは 」を参照してください。 ・入札価格や目標値を設定する場合は半角数字で入力します。 |
フリークエンシーキャップ | 全目的 | 同一ユーザー単位で、広告の配信回数を調整できます。設定する場合は「指定する」を選択して、 以下の項目を入力します。 ・期間 日、週、月から選択します。 ・回数 1~100の間で指定します。 ・単位 キャンペーン、広告グループ、広告から選択します。キャンペーンまたは広告グループを選択した場合は、配下の広告すべてに対して配信回数を調整します。 |
最適化に使用するコンバージョン | 全目的 | 一部の入札戦略に使用するコンバージョンを選択できます。 アカウント単位のコンバージョン設定を使用する ・アカウント単位のコンバージョン設定(「コンバージョン列に含める」を選択した設定のみ)を最適化に使用します。 ・キャンペーン単位で使用するコンバージョン設定を選択する 入札戦略の最適化に使用するコンバージョン設定、またはコンバージョングループを選択して、最適化に使用します。入札戦略の最適化に使用するコンバージョンをキャンペーン単位で選択する |
URLオプション トラッキングURL | 全目的 | トラッキングを行う場合は、広告効果測定用のURLを設定します。 |
URLオプション カスタムパラメータ | 全目的 | 左の入力欄にパラメータの名前、右の入力欄にパラメータの値を入力します。 |
3.広告グループ設定の情報を入力する
キャンペーン作成後は広告グループ設定の情報を入力します。
作成したキャンペーンの設定画面から「広告グループ設定」をクリックします。
以下のような画面が表示されたら各項目を広告の目的に合わせて設定していきます。
4.広告を作成する
広告グループの設定が終わったら、次は実際に配信する広告を作成します。
広告を作成する際には、画像デザインや動画の内容も重要ですが、YCA広告の入稿規定にあった画像サイズを順守する必要があります。以下の表のとおり広告サイズに気をつけて作成しましょう。
種類 | アスペクト比 | 推奨サイズ | 最小ピクセルサイズ |
バナー(画像) | 6:5 | 600pixel × 500pixel | 300pixel × 250pixel |
728:90 | 1456pixel × 180pixel | 728pixel × 90pixel | |
39:5 | 936pixel × 120pixel | 468pixel × 60pixel | |
4:15 | 320pixel × 1200pixel | 160pixel × 600pixel | |
32:5 | 640pixel × 100pixel | 320pixel × 50pixel | |
16:5 | 640pixel × 360pixel | 320pixel × 100pixel | |
レスポンシブ(動画) | 16:9 | 640pixel × 360pixel | 640pixel × 360pixel |
レスポンシブ(画像) | 1.91:1 | 1200pixel × 628pixel | 1200pixel × 628pixel |
5.Yahoo!にコンバージョン計測設定を依頼する
YCA広告は、Yahoo!のサービス内にタグの設置が必要なため、CV(コンバージョン:購入)計測設定を行うにはYahoo!へ依頼しましょう。
外部ツール(Googleタグマネージャーなど)を使用した設定ができないため、広告管理画面で発行したCVタグの情報をYahoo!に共有し、設定を依頼します。
Yahoo!に共有する情報は次の4つです。
- Yahoo!コマースアドを配信する広告アカウントのID
- コンバージョンタグの yahoo_ydn_conv_io
- コンバージョンタグの yahoo_ydn_conv_label
- 計測対象商品名
なお、依頼してから完了するまでに最大10営業日かかるため、余裕をもって計測設定の依頼を行うのが望ましいでしょう。
6.配信を開始する
これまでの設定がすべて完了したら、YCA広告の配信が開始されます。
配信開始後は、定期的に広告のパフォーマンスを確認し、必要に応じて広告の内容やターゲティング設定などを調整していきましょう。
たとえば、CTR(クリック率)が低い広告は訴求ポイントやデザインを見直したり、CVR(コンバージョン率)が低い場合は、ランディングページの内容を改善したりするなど、状況に合わせて改善策を試行錯誤することが重要です。
YCA広告運用3つのコツ
YCA広告を運用するためにはいくつかのコツを押さえることが重要です。
ここでは、YCA広告運用で成果を出すための3つのコツを紹介します。
- セグメントは細かく設定する
- バナーデザインを工夫する
- キャンペーンを複数作成する
これらのコツを実践して、より効果的な広告運用を目指しましょう。
1.セグメントは細かく設定する
ひとつ目のYCA広告運用のコツはセグメントを細かく設定することです。
目的に合わせてセグメントを詳細に設定することで、無駄な広告費を削減し、CVRの向上が期待できます。なお、設定できるセグメントの項目は、以下のとおりです。
利用可能セグメント | ターゲティング対象 |
Yahoo!プレミアム会員 | Yahoo!プレミアム会員 |
特定カテゴリの訪問セグメント | Yahoo!ショッピングで特定の商品カテゴリを閲覧したユーザー |
ストア新規/既存セグメント | 自社ストアを新規で利用するユーザーまたは、すでに利用したことのあるユーザー |
競合ストア購買セグメント | 競合ストアを利用したことのあるユーザー |
購買予兆モデル | 広告主が販売している商品と同じカテゴリの商品を購買したユーザーに類似したユーザー |
広告閲覧履歴 | 広告が表示されたことのあるユーザー |
広告クリック履歴 | 広告をクリックしたことのあるユーザー |
商品詳細閲覧履歴 | 特定の商品詳細ページを閲覧したことのあるユーザー |
購買履歴 | 特定の商品を購買したことのあるユーザー |
ストアリターゲティング | 自社ストアに訪問したことがあるユーザー |
たとえば、自社商品に興味関心の高いユーザー層を、広告クリック履歴や購買履歴などで絞り込み、それぞれのセグメントに最適な広告を配信できれば、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)の向上が期待できます。
セグメントを詳細に設定することで、広告費用対効果を高め、無駄な広告費の削減にもつながるでしょう。
2.バナーデザインを工夫する
2つ目のYCA運用のコツは、バナーのデザインをターゲットに合わせて工夫することです。
バナーデザインは商品やブランドイメージを効果的に訴求するために重要です。
Yahoo!ショッピングではシンプルでおしゃれなデザインよりも、ユーザーの目を惹くインパクトのあるデザインが好まれる傾向にあります。なぜなら、ユーザーは多くの商品情報や広告が表示されている環境に慣れているためです。
効果的なバナーデザインを作成する上で、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- ターゲットに合わせたデザインで興味関心を惹きつける
- 広告文は具体的に、メリットを明確に伝える
- クリックを促す行動喚起を盛り込む
たとえば、ターゲット層の年齢層や性別、興味関心に合わせた色使いやフォント、画像を使用したり、キャンペーンやセールの情報は具体的に記載して、ユーザーにとってのメリットを分かりやすく伝えましょう。
ユーザーの目に止まりやすく、クリックしたくなるような、魅力的なバナーデザインの作成は、YCA広告運用において非常に重要です。
3.キャンペーンを複数作成する
3つ目のYCA運用のコツは、キャンペーンを複数作成して効果の比較検討をすることです。
複数のキャンペーンを作成すれば異なるセグメントやターゲット層に対して同時に広告を配信できるため、それぞれの効果を比較することが可能です。
たとえば、性別や年齢、地域などの異なる条件でセグメントを設定し配信を行えば、売上向上に最適なセグメントに早くたどり着ける可能性が高まります。
また、以下のようなキャンペーンを作成してみるのも効果的です。
- 新規顧客獲得キャンペーン: 新規顧客獲得を目的としたキャンペーン
- リピーター促進キャンペーン: リピーター獲得を目的としたキャンペーン
- セール告知キャンペーン: 特定の商品の販売促進を目的としたキャンペーン
このように、目的別にキャンペーンを分けて運用すれば、それぞれのキャンペーンの効果を測定しやすくなるため、より効果的な広告運用につながるでしょう。
まとめ|YCA広告を活用してアクセス数を伸ばそう
Yahoo!ショッピング運営で売上を伸ばすためには、細かくターゲティングをして広告を出稿できるYCA広告の運用が重要です。
Yahoo!ショッピングで商品を検索をする購買意欲の高いユーザーに対し、効果的に広告を表示できれば、アクセス数が増加し購買率アップが期待できます。
しかし「セグメント設定が細かすぎて運用が難しい」「広告制作にリソースが割かれ運用する時間がない」と悩む方は、ぜひお気軽にジャグーにご相談ください。
ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています。売上の改善や社内運用の仕組み化など、戦略から販売までを一気通貫したEC支援をご提供します。
Yahoo!ショッピングの広告に限らず、運営に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。