Qoo10は韓国発祥のECモールです。
10代後半〜30代の女性がメインユーザーであり、年々利用者が増加しています。
Qoo10に出店すれば、新たな顧客層を取り入れて売上を伸ばせる可能性があります。
しかし「自社のターゲットにQoo10はマッチしているのか?」「韓国のECモールの印象が強くて日本ブランドが売れるのかわからない」「Qoo10がどのようなものかわからず出店に踏み切れない」と悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、Qoo10への出店についてメリットや注意点、出店までの流れについて徹底解説します。
Qoo10での支援実績も豊富なジャグーだからこそ解説できる、成果をあげるポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてあなたのお店に役立ててみてください。
監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。
目次
出店前に知っておくべきQoo10の特徴
Qoo10は、2010年6月からサービスを開始した、韓国の大手通販サイトGmarketから派生した日本向けのECモールです。
運営会社は、アメリカのオンライン・マーケテイング「eBay JAPAN合同会社」が行っています。
Qoo10の会員数は2024年時点で2,400万人を超えており、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングに次いで4番目に大きいECモールまで成長しています。
▼2024時点でのQoo10の市場規模です。
出店数 | 19,000店以上 |
会員数 | 2,400万人以上 |
商品数 | 12億点以上 |
月間ページビュー | 5.4億PV以上 |
流通総額の成長率 | 年間20〜30% |
(参考)国内EC市場の成長率 | 年間約5.4% |
Qoo10で取り扱われている商品は、レディースファッションやコスメ、生活雑貨が多い傾向にあります。
また、ユーザーのボリューム層は10代〜30代がメインで、女性が約80%を占めています。
なお、Qoo10の主なターゲットは女性向けの商品ですが、Z世代では男性ユーザーも増加しているため、取り扱う商品によっては売上拡大のチャンスがあるでしょう。
他のECモールとの違い
Qoo10と他のECモールとの大きな違いは、出店料や月額費用が無料かつ、出店手続きが簡単なため手軽に出店できることです。
Qoo10では「完全成果報酬型」のECモールのため、出店にともなう初期費用や月額費用は無料で、販売金額に対してのみ手数料が発生する仕組みです。
また、レビューを集めやすいクーポン施策をQoo10側の負担で利用できたり、年に4回実施されている「メガ割」の効果で集客を狙いやすかったりと他のECモールにはない特徴があります。
また、出店手続きから販売開始まで約1週間程度で完了するため、他のモールに比べて出店しやすいことも大きな特徴です。
なお、他のモールの出店方法を紹介する以下の記事も参考にご覧いただき、違いを確認してみてください。
関連記事:楽天市場にECサイトを出店!出店費用と手順や成功する5つの秘訣・注意点まで徹底解説
関連記事:審査は厳しい?Yahoo!ショッピングの出店方法や審査対策を解説!
Qoo10で売れやすい商品・ジャンル
Qoo10では特に売れやすい商品やジャンルとして以下の4種類が挙げられます。
- コスメ
- レディースファッション
- 生活雑貨
- 食品(サプリメント、健康食品など)
理由は、Qoo10ユーザーの約80%が女性で、若い世代がメインだからです。
また、日本では取り扱いのない韓国コスメも人気商品のひとつとなっています。
そのため、あらかじめQoo10の市場調査を行い、売れ筋商品やジャンルを見極めて出品する商品を決めましょう。
Qoo10に出店すべき8つのメリット
ここからは、Qoo10に出店すべきメリットを以下8つに分けて解説します。
- 初期費用・月額費用が無料
- 出店ハードルが低い
- 他のモールとは異なるユーザー層を獲得できる
- イベントが多い
- 低価格で広告プロモーションを利用できる
- 海外への販売が可能
- レビューがたまりやすい
- ショップページを作り込まなくても販売開始できる
順に解説します。
1.初期費用・月額費用が無料
Qoo10のメリットはなんといっても、初期費用(出店費用)や月額費用がかからないことです。
商品が売れた額に応じて販売手数料が発生する完全成果報酬型モールのため、売上が上がらなくても赤字になるリスクが低くなっています。
そのため、はじめてECモールを利用する場合でも出店しやすいと言えます。
また、購入者のカード決済手数料はQoo10側が負担してくれるなど、出店側の負担を減らす仕様となっているためランニングコストを抑えて運用したい店舗にとっておすすめのECモールです。
2.出店ハードルが低い
初期費用や月額費用がかからないだけではなく、出店登録が簡単なため出店のハードルが低いこともメリットと言えます。
Qoo10では、出店登録から出店審査終了までに、最短で7営業日で完了するため、書類審査が早く他のECモールに比べて出店しやすいのが特徴です。
たとえば、楽天市場に出店する場合は早くても2ヶ月程度の時間が必要です。
また、Qoo10では「Qoo10大学」という出店者向けのオンライン講座が用意されているため、ECモールの出店がはじめての場合でも安心して利用できるでしょう。
画像出典元:Qoo10大学
3.他のモールとは異なるユーザー層を獲得できる
Qoo10 は10〜30代の女性ユーザーが多いため、他のモールとは異なるユーザー層の獲得が期待できます。
Amazonや楽天市場のメインユーザー層は、30〜40代後半です。
一方で、Qoo10はZ世代と言われる10代後半から30代前半までの比較的若い世代の利用者が多く、女性が全体の約80%を占めているECモールです。
また、Z世代では男性の利用者数も増加しているため、特に美容やアパレルカテゴリーの商品を出品する店舗にとって、これまでアプローチできなかったユーザー層への露出を増やせるチャンスとなるでしょう。
4.イベントが多い
Qoo10は「メガ割」をはじめとしたイベントが豊富なのもメリットと言えます。
メガ割とは、Qoo10で1年のうちに4回行われる大規模イベントで、セール価格からさらに20%割引クーポンが配布されるため、大きな売り上げが見込めます。
また、20%のポイント還元がある「メガポ」が2023年からはじまり、メガ割にとあわせて大きな集客の要因となっています。
以上のことからQoo10では、頻繁に行われるセールやイベントを活用して店舗や商品の認知度を高め、売上を伸ばしやすいECモールと言えるでしょう。
5.低価格でプロモーションを利用できる
画像出典元:Qoo10大学
Qoo10では、トップページやタイムセールなどの専用ページへのプロモーションが1回あたり1,000〜5,000円ほどの低価格で利用が可能な点もメリットと言えます。
数千円単位でプロモーションを実施できるECモールは珍しく、広告費用を抑えながら露出を増やしたい店舗にはメリットと言えます。
なお、プロモーションの課金方法は「掲載費用」と「成約手数料」の2種類があり、掲載費用は、広告枠の種類や掲載期間によって異なるため、自社の販売戦略によってプロモーション施策を使い分けましょう。
6.海外への販売が可能
Qoo10は海外向けに販売したい店舗にもおすすめです。
海外販売機能(QExpress)ではQoo10が海外に向けた翻訳や決済、配送を代行するサービスを利用できます。
海外販売機能に追加費用は発生しないため、海外ユーザーからの注文に対し、Qoo10側が無料で発送手続きを行ってくれます。
そのため、Qoo10では国内と同じ感覚で海外販売できるので、業務負担を抑えて海外まで販路を拡大したい店舗にとって大きなメリットと言えるでしょう。
7.レビューがたまりやすい
Qoo10はレビューがたまりやすい点もメリットです。
Qoo10では、商品レビューを投稿したユーザーに対して、次回の買い物で利用できるポイントをQoo10の負担で付与しています。
ポイント目的でレビューを書くユーザーが多く、商品を購入したユーザーの20〜30%がレビューを記載してくれるため、出店者は商品レビューやお客様の声を集めやすいと言えます。
8.ショップページを作り込まなくても販売開始できる
Qoo10は、楽天市場など他のECモールのようにショップページを作り込まなくても販売を開始できる点もメリットです。
ショップページを細かく作り込むこともできますが、まずは自社店舗でヒット商品を出すことが優先なため、工数をかけずにすぐに販売を開始しましょう。
Qoo10では手軽に販売が可能なため、他のモールを運用していてリソースに余裕がない店舗でも出店しやすいECモールと言えるでしょう。
Qoo10に出店する際の2つの注意点
多くのメリットがあるQoo10ですが、注意すべき点もあります。
次にQoo10に出店する際に注意すべき点を以下2点解説します。
- 楽天市場やAmazonに比べてユーザー数が少ない
- ユーザー層に偏りがある
いずれも出店前に確認しておいた方が良い点ですが、注意点を踏まえてうまく活用すれば、販路拡大のチャンスです。しっかりと確認をしてQoo10で成果を最大化させましょう。
1.楽天市場やAmazonに比べてユーザー数が少ない
Qoo10は、約2,400万人の登録ユーザーがいるものの、楽天市場やAmazonと比較するとまだまだユーザー数が少ないECモールです。
2024年5月のニールセンデジタルコンテンツ視聴率Monthly Totalレポートによると、楽天市場やAmazonの月間利用者数は、6,000万人以上という調査結果もあり、Qoo10の登録ユーザー数の2倍以上です。
そのため、より多くのユーザーにアプローチしたいという場合は、Qoo10だけではなく他のECモールと併用して店舗運用することが重要です。
2.ユーザー層に偏りがある
Qoo10の利用者層は、10代後半〜30代の女性ユーザーに偏っているため、扱う商品やジャンルによってはユーザーに興味を持ってもらえない場合があります。
たとえば、美容やコスメ、アパレル商品はQoo10ユーザーに購入してもらいやすい商品ジャンルですが、家具やカー用品は売れ筋ランキングにもランクインされていない売れにくい商品と言えます。
また、Qoo10全体で販売している商品の価格帯が安価な傾向があるため、高単価な商品も売れにくいでしょう。
そのため、Qoo10へ出店する際は市場調査を実施して取り扱う商品やジャンルを確認し、メインのユーザー層に受け入れやすい商品を出品して売上を効率的に伸ばしましょう。
Qoo10出店にかかる費用
Qoo10へ出店する際に発生する費用はどのようなものがあるのでしょうか。
Qoo10出店にともなう費用は以下のとおりです。
- 販売手数料
- 振込手数料
- その他の追加手数料
初期費用や月額費用が無料な点は魅力的なQoo10ですが、さまざまな手数料が設定されているため、利益が低くならないように必要な手数料をしっかりと把握しておきましょう。
販売手数料
Qoo10では、商品カテゴリーによって販売手数料が異なりますが、多くの商品カテゴリーで6〜10%の販売手数料が設定されています。
なお、主な商品カテゴリーの手数料は以下のとおりです。
カテゴリー | 手数料率 |
レディースファッション | 10% |
ビューティー・コスメ | 10% |
メンズ・スポーツ | 6〜10% |
家電・PC・ゲーム | 8〜10% |
スマホ・イヤホン | 8〜10% |
日用品・生活 | 6〜10% |
食品・サプリ・飲料 | 6〜10% |
ベビー・キッズ | 9〜10% |
エンタメ・eチケット | 6〜10% |
たとえば、販売金額3,000円のレディースファッションアイテムが送料500円で売れた場合の販売手数料は、385円となり計算式は以下のとおりです。
項目 | 計算式 | 結果 |
販売手数料 | (3,000円 + 500円) × 10%(販売手数料率) | 350円 |
消費税 | 350円 × 10%(消費税) | 35円 |
手数料合計(消費税込) | 350円 + 35円 | 385円 |
また、販売手数料は商品の販売価格に加えて、オプション価格と送料の合計に適用されます。なお、Qoo10の販売手数料はカード決済手数料込みの価格のため、手数料の予測がしやすくなっています。
振込手数料
Qoo10での売上金を受け取るためには、1回あたり150円の振込手数料が必要です。
Qoo10の売上金は「Qサイフ」と呼ばれる仮想口座にQmoney(Q10サイバーマネー)としてチャージされます。
振込みの周期は以下の3種類から選択することができ、Qサイフから登録した銀行口座に振り込まれる際に1回150円の手数料が発生します。
- 週1回
- 隔週1回
- 月1回
Qoo10での売上金を受け取るには必要な手数料のため、費用計画に入れておきましょう。
その他の追加手数料
Qoo10では販売手数料と振込手数料の他にも、以下の条件下で追加手数料が発生します。
追加手数料の発生条件 | 追加手数料 |
メガ割時の対象商品 | +1%(購入金額に対し) |
予約販売、後日配送の場合 | +2% |
Qoo10での銀行口座登録が日本国外の場合 | +2% |
商品出荷地が日本国外の場合 | +2% |
Qoo10サイト以外の外部広告経由の売上 | +1% |
最安値コーナー経由の売上 | +1% |
Qoo10の出店で利益の最大化を目指すためにも、どの様な状況で追加手数料が発生するか把握した上で運営することが重要です。
Qoo10の出店手順5ステップ
ここからは実際にQoo10に出店する際の手順を以下5ステップで解説します。
- 必要な書類を揃える
- 会員登録・.ショップの詳細情報を入力する
- 配送関連情報を入力する
- 精算に必要な銀行口座情報を登録する
- 出店審査を受ける
なお、Qoo10の出店手続きは以下の流れで手続きを行い、最短で7営業日後に販売が開始できるため、他のモールと比較して出店手続きが簡単に済むのが特徴です。
大まかな流れ | 所要時間 |
出店登録 | 約20分 |
書類確認 | 1〜3営業日 |
出店審査 | 7営業日 |
1.必要な書類を揃える
まずは、Qoo10の出店にあたり以下の必要書類を揃えましょう。
Qoo10出店準備に必要な書類 |
・メールアドレス、電話番号 ・SMS認証用のスマートフォン ・事業登録証(法的身分証明書の写し) ・通帳の写し 銀行口座情報 ・(必要に応じて)販売免許情報 |
出店登録の操作をはじめる前に揃ておくとスムーズに手続きできるため、必要な書類をしっかりと確認して準備しましょう。
2.会員登録・ショップの詳細情報を入力する
画像出典元:Qoo10公式サイト
次は、Qoo10の会員登録とショップ情報の入力です。
Qoo10公式サイトの「Qoo10に出店」をクリックするとQoo10大学へ遷移するため「無料で始める」から登録操作を行います。
画像出典元:Qoo10
会員登録がお済みでない場合は、会員登録(無料)から必要事項を入力して会員登録を済ませましょう。
その後、登録したメールアドレスでログインする際に、電話番号認証が必要です。
ログイン後は、ショップ情報を入力するための法人番号や所在地、代表名などを入力したあとに、ショップ名を入力すると次のステップに移ります。
3.配送関連情報を入力する
画像出典元:Qoo10公式サイト
次は、利用する基本配送会社を選択します。
選択できる配送会社は、ショップ情報を登録した際の住所で異なります。配送会社は初回に設定してからも変更は可能なため、選択時点で配送会社が決まっていない場合でも候補から仮に決定しても問題ありません。
4.精算に必要な銀行口座情報を登録する
画像出典元:Qoo10公式サイト
ここでは、売上金の振込先銀行口座情報を登録します。
口座情報欄には、口座情報以外に通帳の写しと事業者登録証をアップロードする必要があります。
なお「事業者登録証・法的身分証明書の写し」として有効な書類は以下のとおりです。
事業形態 | 証明に有効な書類 |
法人 | 履歴事項全部証明書 (3ヶ月以内に発行されたもの) |
個人 | 以下のうちいずれか1つ ・パスポート ・運転免許証(表裏両面) ・健康保険証 |
個人事業主 | 個人事業の開設・廃業等届出書 |
これで登録操作は完了です。あとは出店審査を残すのみです。
5.出店審査を受ける
すべての入力が終わると出店審査に進みます。
出店審査は主に書類や入力された情報のチェックが行われ、約7営業日以内に完了します。
画像出典元:Qoo10大学
審査が完了すると、管理画面のショップ基本情報にある出店審査状況が「出店審査完了」のステータスに変わるため、すぐに販売を開始できます。
Qoo10で成果をあげるためのポイント
ここまでにQoo10への出店について概要やメリット、登録手順まで解説しましたが、はじめて出店したものの成果を上げる自信がないという方もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、Qoo10の出店で成果をあげるためのポイントを紹介します。
- Qoo10負担の割引クーポンを活用する
- メガ割に積極的に参加する
- 物流代行サービス「QWMS」を活用する
- 販売管理ツール「QSM」で分析を行う
成果につながるポイントを抑えて出店すれば、売上を上げやすくなるはずです。ひとつずつ確認していきましょう。
Qoo10負担の割引クーポンを活用する
画像出典元:Qoo10
ひとつ目のポイントは、Qoo10が負担する割引クーポンを有効に活用することです。
Qoo10では以下3種類のクーポンがありますが「カートクーポン」はQoo10が割引分の費用を負担してくれるため、商品の販売促進を効果的に行えます。
クーポンの種類 | 説明 | 特徴・注意点 |
カートクーポン | カートに入れた商品全体に割引が適用される割引券 | 一度の注文で一枚しか利用できない |
ショップクーポン | ショップ毎に発行されるクーポン | ・対象ショップの商品購入のみ利用可能 ・利用条件は各ショップにより異なる ・事前に条件確認が必要 |
商品クーポン | 特定の商品にのみ適用されるクーポン | 他の割引券とは併用できない |
カートクーポンは、購入者がカート内にある商品に対し適用できるため購入率を高めることが可能です。
クーポンの割引分はQoo10側が負担することから、出店者にとっては売上に影響を与えずに販売数が増加するため、成果につながりやすくなります。
メガ割に積極的に参加する
2つ目のポイントは、メガ割に積極的に参加することです。
「メガ割」は年に4回開催され、20%オフクーポンがユーザーに配られる大規模な割引キャンペーンです。
なお、クーポンは100円以上の購入から利用でき、最大10,000円の割引が適用されるため、Qoo10ユーザーにとって魅力的な割引キャンペーンとなっています。
セール期間中は各メディアのほか、YouTubeやTikTok、InstagramなどさまざまなSNSで広告が展開されるため、特に30代以下の若年層の半数以上に認知されているビッグイベントです。
メガ割の20%オフクーポンは、出店者とQoo10が10%ずつ負担しますが、期間中はQoo10の利用者数が大幅に増加します。新規顧客やリビーターの増加につなげられるため、成果を出すためには積極的に参加しましょう。
また、メガ割期間中は購入者が商品レビューを書くことで追加のポイントを獲得できるため、購買意欲を増加できるほか、商品レビューを増やせるメリットもあります。
物流代行サービス「QWMS」を活用する
3つ目のポイントは、Qoo10独自の物流サービス「QWMS(Qoo10 Warehouse Management System)」を活用することです。
QWMSは、AmazonのFBAのように物流業務を代行できるサービスで、商品の保管から受注、ピッキング、梱包、発送だけでなく、代金回収や顧客のアフターフォローまで代行を依頼できます。
QWMSではQoo10における物流業務のほとんどを代行してくれるため、出店者は販売促進に向けたコア業務に集中できるのがメリットです。
なお、QWMSを利用するには以下の手数料がかかるため、出店規模や費用対効果を検討した上で活用することをおすすめします。
QWMSの利用で発生する手数料 |
・送料 ・出荷作業手数料 ・ピッキング費用 ・パッキング費用 ・梱包資材料 ・入庫料 ・SKUラベリング料(出品者側がラベルを貼り付けて入庫する場合は無料) ・保管料(在庫計上された日から起算して5日間は無料) ・デバンニング料 |
なお、AmazonのFBAとの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にご覧ください。
関連記事:Amazon FBAとは?儲からないは嘘?概要やメリット・黒字運営のポイントを徹底解説
販売管理ツール「QSM」で分析を行う
4つ目のポイントは、販売管理ツール「QSM」で分析を行うことです。
Qoo10にも他モールと同じく「QSM(Qoo10 Sales Manager)」という販売管理ツールがあります。
QSMでは主に以下の情報を管理できます。
- 商品の登録
- 注文内容の確認
- 発送処理
- 問い合わせ対応
また、上記の基本的な管理項目に加え、販売分析ツール(Qoo10 Analytics)と併用した売上や顧客分析、クーポン発行や広告・プロモーション枠の管理も可能です。
他のモールでも同様ですが、売上を伸ばして利益を向上するためには、出品状況の分析結果をもとに店舗の改善を行うことが重要です。
なお、QSMで不明な点があった場合はQSMへログインし、ヘルプやお問い合わせ機能を利用してみましょう。
まとめ|Qoo10の出店で困ったらジャグー株式会社へ
Qoo10はZ世代を中心とした若い世代に人気のECモールであり、約80%が女性ユーザーのため、他のECモールとは異なるユーザー層の獲得が期待できます。
また、成約手数料型のECモールのため出店料や月額費用をかけずに運用することが可能です。さらに「メガ割」などのイベントが豊富のため、キャンペーン期間をうまく活用できれば売上を大きく拡大できるでしょう。
しかし、
「他のモールと仕様が異なり出店後に成果が出せるか不安」
「新たに出店してイベントに対応できるだけのリソースが不足している」
と悩む方は、ぜひお気軽にジャグーにご相談ください。
ジャグー株式会社では、ECモールの豊富な経験と実績をもつコンサルタントが専門的なサポートを行っています。
Qoo10だけでなく、これまで数多くのECモールの店舗様を支援した実績をもとにまとめた、ジャグー独自のノウハウ資料を無料で提供しています。
まずは、資料をチェックしていただき、ECモールの運営に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。
Qoo10出店に関するよくある質問
個人でも登録・販売できますか?
Qoo10では個人でも登録・販売が可能です。ただし、個人事業主としての登録が必要です。そのため、事前に税務署で「開業届」を提出し、「個人事業主」としての証明書類を準備してください。また、登録時には本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)が必要になります。
審査に落ちたらどうすればいいですか?
審査に落ちた場合は、まずQoo10から送られてくる通知メールを確認し、理由を把握してください。不備が指摘された場合は、必要な書類や情報を再確認し、不足を補った上で再度申請を行ってください。不明点がある場合は、Qoo10のカスタマーサポートに問い合わせをすることで、具体的なアドバイスを受けることができます。
監修者
米原 広兼
ジャグー株式会社 代表取締役
2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。