ECモール運営の最適解!出店先モールの選び方や販売開始までの流れを解説!

ECモールの運営には、売上を順調に伸ばして事業拡大するための最適解が存在します。集客を成功させ目標売上を達成するためには、自社にとって最適な出店先モールを選定し、売上アップにつながる施策を実行する必要があります。

しかし、どのECモールに出店するべきかわからない、販売スタートから運営成功に至るまでイメージが沸かない方も多いのではないでしょうか。出店したものの売上が上がらず、ECモール運営に失敗するのではと不安を抱えている方も多いでしょう。

本記事では、日本国内主要5モールの特徴や出店先モールの選定方法を解説し、運営をスタートさせるまでにやるべきことを紹介します。

販売開始後に取り組むべき売上アップ施策や、失敗しやすいECモール運営の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

代表取締役米原広兼

監修者
米原 広兼

ジャグー株式会社 代表取締役

2015年に楽天入社後ECコンサルティング部に所属
作業やアドバイスではなく実行支援の重要性を感じ2020年にEC支援会社のジャグーを創業。
支援企業の中でSOY受賞経験は9店舗。

ECモールとは?

ECモールとは、インターネット上に作られたデパートのような商品販売プラットフォームです。事業者はECモール上に出店・出品すると、顧客と取引できるようになります。インターネット上で商品を販売したい場合、ECモールへの出店か自社ECサイト(以下、自社EC)の立ち上げかのどちらか(もしくは双方)を選択します。

ECモールには、Amazonに代表される「マーケットプレイス型」と楽天市場・Yahoo!ショッピングのような「テナント型」があります。マーケットプレイス型は出店者情報や商品情報を登録し、商品を「出品」することで販売できるようになります。テナント型は、ブランド・企業単位でショップページを作成し、「出店」することで商品を販売します。

なお、「EC」とは、「Electronic Commerce(エレクトロニック・コマース)」の略で、日本語では「電子商取引」と訳されます。電子商取引とは、インターネットを利用して商品やサービスの取引・決済を行うことを指します。一般的に「EC」と表記する場合、ECモールや自社ECサイトで商品を販売・購入することを意味します。

自社ECサイトとは?

自社ECとは、独自のドメインを使用して自社で立ち上げたECサイトを指します。「BASE」や「makeshop」など、決済システムが付随したECサイト構築サービスを利用して自社オリジナルのサイトを構築します。ECサイト構築サービスは「ECカートシステム」と呼ばれ、EC運営に必要な機能が搭載されています。

ECカートシステムは、下記3つに分類されます。

  • ASP型:最も手軽にコストをかけずに始められる
  • パッケージ型:ECサイトに必要な機能がおおむね搭載されている
  • フルスクラッチ型:システムをゼロから開発する

費用面では、使用するECカートシステムによって初期費用やランニングコストが全く異なります。「BASE」のような低価格帯のECカートシステムを使用すれば初期費用なしでECモール運営を開始できます。一方、規模の大きいECサイトを構築したい場合、初期費用だけでも数百万円以上のコストがかかります。目指す事業規模によって、最適なECカートシステムを選定する必要がある点に留意しておきましょう。

ECモールと自社ECサイトの違い

ECモールと自社ECにはさまざまな違いがあります。

ECモールはモール自体に知名度があるため集客力があり、あまり認知されていないブランドでも売上を立てやすくなります。また、ECモールごとに定められた出店ステップに則れば、簡単に運営を始められる点も魅力です。自社ECは、よほどの知名度・集客力がない限り、最初は集客に苦戦するでしょう。

費用面では、ECモールは自社ECと比較すると販売手数料が高いため、販売数が多くなるほど割高になりやすい傾向があります。自社ECは販売手数料の料率が低いため、ECモールよりも安く運営できる場合が多いでしょう。総じて、ECモールの方が従量課金が重くなりがちな点に注意が必要です。

ECモールはユーザーからの信頼を獲得しやすい一方、ブランドの独自性が出しにくく、競合が多いため価格競争に陥りやすい面があります。自社ECサイトはサイトデザインの自由度が高いため、ブランドの世界観を押し出したい企業におすすめです。

顧客データの活用にも違いがあります。ECモールは、顧客の個人情報を取得できないため、メルマガ配信のようなマーケティング施策に制限が生じるケースがあります。自社ECは顧客データを取得・活用できるためマーケティング施策の自由度が高く、CRM(Customer Relationship Management)施策(※)が実施しやすい点がメリットです。

※CRM施策:顧客との関係性を構築・強化し、顧客満足度やロイヤルティを向上させるための対策のことを指します。

下記の記事ではECモ―ルと自社ECの違いや、費用をより詳しく解説しています。

【一覧表】モール型ECサイトの流通総額ランキング

国内主要ECモールの2023年流通総額ランキングと、各モールの特徴を解説します。概要は下記の表をご確認ください。

流通総額運営会社特徴
1位:Amazon推定7兆1,857億円(+5.8%)アマゾンジャパン合同会社ECモール運営を始めるハードルが低い。カート獲得できるかが鍵。
2位:楽天市場6兆490億円(+7%)楽天グループ株式会社集客力やシェア率の高さが強み。費用は比較的高い。
3位:Yahoo!ショッピング1兆6,336億円(-6.9%)LINEヤフー株式会社初期費用無料で出店可能だが、審査は厳格化傾向。
4位:ZOZOTOWN5,650億円(+4.7%)株式会社ZOZOファッション特化型ECモールとしては国内No.1。
5位:Qoo10推定2,536億円(+10.0%)eBay Japan合同会社コスメ中心に取り扱い、近年急成長中。

※流通総額横のカッコ内数字は前年比

※参考:2024年時点最新【2023年EC流通総額ランキング】国内16・海外27のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド|eccLab

1位:Amazon

流通総額1位は、アマゾンジャパン合同会社が運営する「Amazon」です。流通総額は推計で7兆1,857億円で、前年比で5.8%増加しています。

マーケットプレイス型のECモールであるAmazonは、1商品からでも出品できます。ECモール運営を始めるハードルが低いため、小規模事業者にもおすすめです。流通総額が示すとおり、市場規模が大きく、販路拡大しやすい点もメリットです。

Amazonでは複数の事業者が同じ商品を出品していると、1つの商品ページにまとめられてしまいます。代表商品として最も目立つように表示されることを「カート獲得」と呼び、売上を大きく左右します。価格競争も激しいため、カートを獲得した上で利益確保できる商品を販売できるかが成功の鍵となるでしょう。

費用は出品プランによって異なり、販売手数料やその他手数料がかかります。Amazonにはフルフィルメント by Amazon(以下、FBA)と呼ばれる物流代行サービスがあり、FBAを利用する場合は、その費用もかかります。

Amazonの詳しい費用や運営成功のコツは下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【2025年最新版】Amazon出店完全ガイド!出店の方法から成果を出す具体策まで解説

2位:楽天市場

楽天市場(トラベルなど含む)の2023年流通総額は6兆490億円で、前年比7%の増加でした。楽天市場を運営する楽天グループ株式会社は金融サービスや旅行サービスなど、多角経営によって強力にユーザーを囲い込んでおり、集客力に強みがあります。さまざまなサービスを横断して貯められる楽天ポイントも、ユーザーの購入率を引き上げています。インターネット通販シェア率も3~4割と高く、無名のブランドでも売上につながりやすいでしょう。

楽天市場は日本企業が運営するECモールでは最も知名度があり、出店すればユーザーからの信頼も獲得できます。一方、出店審査が厳しいことで知られており、審査落ちが続いてなかなか運営開始できないケースも珍しくありません。

出店費用に一律6万円かかり、ランニングコストとなる各種手数料も比較的高額で、コストがかかる点にも注意が必要です。EC事業者からは「楽天市場は儲からない」との声も上がりやすいですが、戦略を正しく立てれば大きな売上を得られるでしょう。

下記の記事では、楽天市場出店時の注意点や黒字化させるコツを解説しているので、参考にしてください。

関連記事:楽天市場の出店は儲からない?出店方法やメリット・デメリットから黒字化する5つの戦略まで解説

3位:Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング(LINEショッピングなど含む)の2023年流通総額は1兆6,336億円、前年比からは6.9%マイナスでした。

Yahoo!ショッピングは、Amazonや楽天市場と比較すると市場規模は小さいものの、日本3大ECモールの1つとして存在感があります。2022年にPayPayモールと統合、2023年にはLINEと経営統合し、強力な集客基盤を確立しました。さらに検索エンジン「Yahoo! JAPAN」からの流入も見込めます。

Yahoo!ショッピングは初期費用無料で出店できるのが魅力で、小規模事業者や個人事業主でECモール運営が初めての方にもおすすめです。ただし楽天市場と同様に出店審査があり、年々審査が厳しくなっています。

また、出店のハードルが低いため店舗が多く、競合優位性の確保が課題となるため、広告運用やSEO対策による露出強化は必須です。

下記の記事ではYahoo!ショッピングの売上を最大化させるためのコツや、店舗運営の成功事例を紹介しています。

関連記事:【2025年】Yahoo!ショッピングの売上最大化!今日からできる4つの施策を紹介!

4位:ZOZOTOWN

株式会社ZOZOが運営する「ZOZOTOWN」は、2023年の流通総額が5,650億円、前年比からは4.7%の増加でした。ファッションに特化したECモールとしては日本最大級であり、ブランドを横断して商品購入できるため、ファッション好きのユーザーに根強い人気があります。

株式会社ZOZOはファッションアプリの運営や古着買い取りサービスなど、ファッションを軸に多角的にサービス提供しています。商材がマッチする事業者にとっては、販路拡大のチャンスになるでしょう。

5位:Qoo10

eBay Japan合同会社が運営する「Qoo10」の2023年流通総額は2,536億円(推測)、前年比からは10.0%増加しました。急成長中のECモールとして注目を集めており、2022年から2023年にかけて2桁成長を実現した国内主要ECモールはQoo10のみでした。

Qoo10はコスメやスキンケア、ファッションを中心に取り扱っており、10~30代中心の若いユーザーが多い点が特徴です。店舗数は増加しているものの市場が成熟しきっておらず、商材とターゲットがマッチする事業者には大きなチャンスとなるでしょう。

Qoo10は「メガ割」「メガポ」などの大規模セールでいかに売上を立てられるかが鍵となるECモールです。下記の記事ではQoo10の出店手順や売上拡大の方法を紹介しています。

関連記事:【2025年】Qoo10出店完全ガイド!出店方法から成果を出す具体策まで解説

ECモール運営スタートまでの流れ

ECモールの出店から運営スタートまでの流れを解説します。一般的には、下記6つのステップで進めます。

  • 販売商品・ショップ名・コンセプトを決める
  • 出店するECモールを選定する
  • 出店申請を行い、出店審査を受ける
  • 受注管理システムを導入する
  • 受注から出荷までの業務フローを整備する
  • 商品ページを作り込む
  • テスト注文をして問題がないか確認する

①販売商品・ショップ名・コンセプトを決める

最初に、販売する商品、ショップ名、コンセプトを決めます。ECモールは実店舗とは異なり日本全国や海外からの集客が可能なため、ニッチな需要に答える商品でも売れる可能性があります。

コンセプトは自社商品の特徴やターゲット層を踏まえて決定します。たとえばタオルを販売する場合、同じ商材でも下記3つの商品では訴求方法やキャッチコピー、デザインが異なるはずです。

  • 自宅でもホテル気分を味わえる高級タオル(象徴的価値)
  • 子どもが喜ぶキャラクター柄のタオル(感情的価値)
  • 汗をすぐ吸収する速乾タオル(機能的価値)

上記例を取り上げると、例えば高級のタオルの場合、吸水性や速乾性などの機能的価値を押し出すよりは、「お風呂上がりの日常をアップデートする」や「高級タオルを使用している自己の優越感」などに訴求したコンセプトにした方が良いなど、大きく変わっていきます。

また、取り扱い商材やコンセプトを決める際には、出店を検討しているECモールの売り上げランキングや競合他社の売れ筋商品も参考にすると良いでしょう。

ショップ名は検索性が良い名前にしましょう。ユーザーが検索したときにすぐ表示されるよう、有名な店舗名やブランド名と被らないようにするのがおすすめです。

②出店するECモールを選定する

次に出店先のECモールを選定します。商材、自社の状況、ターゲットなど総合的に判断して決定します。

たとえば、1人経営で月商100万円未満目標、初めてのECサイト運営なら初期費用が安いYahoo!ショッピングがおすすめです。

法人で担当者を複数人確保でき、月商200~500万円以上を目指すならシェアが大きい楽天市場が良いでしょう。

Amazonは価格競争が激しいため、他社よりも安く販売でき、競合と差別化できるポイントがある商品を扱っている方におすすめです。

ターゲット層が若く、コスメやアパレルなどのトレンド商品を扱っている方はQoo10に積極的に出店してみましょう。ZOZOTOWNやLINEギフトなどのジャンル特化型ECモールも、商材が合致する方にはチャンスがあります。

なお、ECモール運営で成功するためには複数サイト展開が必須です。リソースに余裕があれば2つ以上のECモールに同時出店するのもおすすめです。

③出店申請を行い、出店審査を受ける

出店先のECモールが決まったら、出店申請を行って出店審査に進みましょう。ECモールごとに出店申請や出店審査のプロセスは異なりますが、一般的には下記の情報・書類を提出します。

  • 登記簿謄本(法人の場合)
  • 開業届(個人)
  • 銀行口座情報
  • クレジットカード情報
  • 商材別の販売許可証(中古品や医薬品、アルコール類などを販売する場合) など

ECモール別の申請ステップに則りながら、店舗構築や配送設定、決済方法設定などを進めましょう。ECモールによっては審査が厳しく、書類の不備や営業実態が証明できないことによって審査落ちすることもあります。

下記の記事では楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10の出店審査の手順や攻略法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

<関連記事>
楽天市場:楽天市場にECサイトを出店!出店費用と手順や成功する5つの秘訣・注意点まで徹底解説
Yahoo!ショッピング:審査は厳しい?Yahoo!ショッピングの出店方法や審査対策を解説!
Qoo10:【2025年】Qoo10出店完全ガイド!出店方法から成果を出す具体策まで解説

④受注管理システムを導入する

出店審査に通過したら、「受注管理システム」の導入を進めます。受注管理システムとは、ECモールの受注や出荷状況、在庫状況などを一元管理できるシステムです。複数のECモールの受注データを統合でき、業務効率化を促し、在庫切れを防ぐ効果があります。

出店先ECモールが1つの場合、ECモールが提供する店舗用ページで受注状況を管理できます。しかし、今後複数サイト展開を進めることや業務効率の観点から、出店モールが1つの段階から受注管理システムを導入しておくのがおすすめです。

受注管理システムは運用開始まで時間がかかることも多いため、出店申請やその他出店準備と同時に導入を進めると良いでしょう。

おすすめの受注管理システムは下記3つです。

⑤受注から出荷までの業務フローを整備する

実際に注文が入った際の業務フローを事前に決めておきましょう。受注データの確認から、梱包して配送業者まで引き渡すまでの流れをシミュレーションしておくとスムーズです。

配送業者は佐川急便、ヤマト運輸、日本郵政の利用が一般的です。商品サイズや距離、重量などによって料金が異なるため、相見積もりを取って最適な業者を選定しましょう。近距離で小さめ荷物ならヤマト運輸、長距離で大型荷物なら佐川急便など、複数の業者と契約して注文内容に応じて使い分けるのもおすすめです。

商品を梱包する段ボールや梱包材、緩衝材も準備しましょう。ピッキング作業や納品作業がスムーズに進むよう、倉庫内を整理することも大切です。メーカー別・ジャンル別・商品別など基準を設けて商品を適切に管理します。

物流業務は外注も可能です。下記の記事では、Amazonと楽天市場の物流代行サービスを解説しています。

<関連記事>
Amazon:Amazon FBAとは?儲からないは嘘?概要やメリット・黒字運営のポイントを徹底解説
楽天市場:楽天スーパーロジスティクスとは?料金体系や活用事例・最強翌日配送にも関わるメリットを解説

⑥商品ページを作り込む

ECモール運営の準備が整ったら、実際に商品が売れるよう商品ページを作り込みます。どんなに良い商品でも、商品ページでターゲットに訴求できないと売れません。

商品ページを制作する際には、商品の訴求をしっかりと行うことが重要です。おしゃれにする必要はなく、「わかりやすさ」と「ターゲットが商品を買うことで得られる利益(=ベネフィット)」をアピールしましょう。

売り手が思うアピールポイントとユーザーが評価するポイントには、ズレが生じることがあります。商品が売れてきたら、レビューを参考にして自社商品のどの部分が評価されているのかを把握し、商品ページにも活かしましょう。

また、ユーザーは不安材料があると購入を見送ってしまいます。下記の情報を充実させ、購入前のユーザーの不安を払拭できる商品ページを制作しましょう。

  • 商品の基本スペック
  • サイズ
  • 使用感や着用感
  • 購入ユーザーのレビュー
  • 送料
  • 返品可否
  • アフターフォロー内容 など

下記の記事では具体的な制作ステップや、転換率の高い商品ページを作るコツを解説しています。

関連記事:楽天の商品ページ作成における7つの制作ステップやポイント13選を楽天出身者が解説!

⑦ テスト注文をして問題がないか確認する

最後は、出品した商品が無事決済ができるかテスト注文をして確認しましょう。また、購入後に届く自動送信メールが届くか、メール内容に不備がないかも確認しておきましょう。ここまで実施して問題がなければいよいよオープンとなります。

ECモール運営で売上を伸ばすコツ

ECモールに出店しただけでは競合店舗に埋もれてしまい、なかなか売上につながりません。ECモールは「売れている商品(店舗)ほど売れやすくなる」構造なため、コツコツと販売実績をつけていくことが大切です。

ECモール運営で売上を伸ばすための下記4つのコツを解説します。

  1. SEO対策に注力する
  2. 広告を運用する
  3. イベントやセール対策をする
  4. 運用代行会社を活用する

1.SEO対策に注力する

SEO対策は必須で注力すべき施策です。

ECモールでは、多くのユーザーが検索で欲しい商品を探しているため、狙ったキーワードに対して、自社の商品をより上位に表示させるSEO対策は必須です。検索順位は広告を活用して上昇させることもできますが、中長期的にコストを抑えて売上につなげるためには、SEO対策にしっかりと取り組む必要があります。

SEO対策では、「対策キーワードを商品名や商品ページに含める」ことが重要と考えている方も多いでしょう。キーワード対策はもちろん大切ですが、ECモールのSEO対策では下記のポイントも評価されます。

  • 商品情報が正確に記載されていること
  • 売上実績があること
  • 顧客と丁寧なコミュニケーションを取っていること
  • ECモールが定めるガイドラインに違反していないこと
  • 配送の品質が良いこと など

下記YouTube動画では、2024年秋に楽天市場からアナウンスされた最新ガイドラインに基づいたSEO対策方法を解説しているので、ぜひご覧ください。

また、下記の記事でも楽天市場とYahoo!ショッピングのSEO対策を詳しく解説しています。

<関連記事>
楽天市場:【2025年最新版】楽天SEOとは?知っておくべきルールや具体的な対策10選を徹底解説!
Yahoo!ショッピング:Yahoo!ショッピングのSEO対策とは?すぐにできる16の具体策も紹介

2.広告を運用する

ECモールの売上最大化のためには、広告運用も必須です。

各ECモールには、モールごとに独自の広告プランが用意されています。広告にはさまざまな種類があるため、目的や販売実績、予算によって使い分けると良いでしょう。下記の表では広告の目的や特徴と、各ECモールの主要な広告プランをまとめています。

広告の目的や特徴各ECモールの広告プラン
検索順位を上昇させるもしくは検索上位に商品表示できる広告・スポンサープロダクト広告(Amazon)
・楽天RPP広告(楽天市場)
・ストアマッチプロ広告、PRオプション(Yahoo!ショッピング)
・プラス展示、パワーランクアップ(Qoo10) など
クーポンや割引施策と連動して配信できる広告・クーポンアドバンス広告(楽天市場)
・タイムセール、今日の特価(Qoo10) など
モール内外のさまざまな箇所に配信される広告・スポンサーブランド広告(Amazon)
・楽天CPA広告(楽天市場)
・YCA広告(Yahoo!ショッピング)
・スマートセールス(Qoo10) など
ユーザーのメールアドレス宛に配信できる広告・R-mail(楽天市場)
・ショップメールAD(Qoo10) など
ECモール外にも配信できる広告・Amazon DSP(Amazon)
・RPP-EXP広告(楽天市場)
・ソリューションパッケージ広告
(Yahoo!ショッピング)
・シングルワン広告(Qoo10) など
画像で大きく配信できる広告ディスプレイ広告

下記の記事では、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10の広告を詳しく解説しています。

<関連記事>
Amazon:Amazon広告運用の決定版!初心者でもわかる4つの配信手法や概要・運用ポイントを徹底解説!
楽天市場:【2025年】楽天広告の種類・運用方法を元楽天ECCが徹底解説
Yahoo!ショッピング:ECのプロが伝授!Yahoo!ショッピング広告の目的別選び方と種類・運用方法を徹底解説
Qoo10:【2025年最新】Qoo10広告を完全解説!種類や広告費、得られる効果とは?

3.イベントやセール対策をする

イベントやセール対策も重要です。各ECモールにはセールやイベント、ポイントアップ日などが多数設けられています。楽天市場では楽天スーパーセールやお買い物マラソン、Yahoo!ショッピングでは超PayPay祭、Amazonではプライム感謝祭があげられます。

ECモールでは、イベント時に大きく売上が上がるため、イベントやセールに合わせて広告の露出を強化したり、クーポンを発行したりすると良いでしょう。

各ECモールの主要なイベント・セールは下記の表をご確認ください。

ECモール名主なイベント・セール名
Amazonブラックフライデー、Amazonプライムデー など
楽天市場スーパーセール、お買い物マラソン、大感謝祭、ブラックフライデー、5と0のつく日 など
Yahoo!ショッピング超PayPay祭、5のつく日 など
Qoo10メガ割、メガポ など

各ECモールのセール以外にも、クリスマスや年末年始、母の日などのシーズンイベントも売上拡大のチャンスです。イベントやセールの年間予定表を作成し、逆算して準備を進められるようにしましょう。

ECモールごとの2025年度のイベントカレンダーは以下からダウンロードできますのでぜひ売上アップのためにご活用ください。

\2025年の効果的な販促計画を立案するためのヒントが詰まった/

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4.運用代行会社を活用する

ECモールで効率よく売上を伸ばすためには、適切な商品ページの最適化、広告運用、販促施策の活用が不可欠です。しかし、社内のリソースが限られている場合、十分な施策を実施できず、競争に負けてしまうこともあります。

そこで、有効な手段の一つがEC運用代行会社を活用することです。

運用代行会社は、モール内SEO対策、広告運用、ランキング施策など、売上向上に必要な業務を代行し、効率的な運営をサポートします。

特に、各モールのアルゴリズムやトレンドに精通しているため、自社で試行錯誤するよりも 短期間で成果を出せる可能性があります。

また、モールごとのプロモーション施策(スーパーセール、ポイントキャンペーンなど)の活用や、適切な在庫管理・価格設定など、運用代行会社ならではのノウハウを活かすことで、 売上の最大化を図ることが可能です。

売上が伸び悩んでいる場合は、運用代行の導入を検討するのも一つの手段となるでしょう。

失敗しやすいECモール運営とは!?

失敗しやすいECモールには共通の特徴があります。下記4つの特徴を解説するので、自社が当てはまっていないか確認してみてください。

  • 自社リソースだけで運営する
  • 広告への理解が乏しい
  • リーダーが忙しすぎる
  • 担当者間の連携が取れていない

①自社リソースだけで運営する

1つ目の失敗しやすいECモール運営の特徴は、「自社リソースだけで運営しようとする」です。自社商品の特徴に詳しく実店舗での販売経験が豊富な場合でも、ECサイト運営にはまったく別のノウハウが必要です。

自社だけで手探りでECモールを運営しようとすると、戦略ミスをしてしまったりリソースが不足したりして、結果的に下記の結果を招いてしまいます。

  • 時間や資金の無駄が発生する
  • 配送が遅れる、在庫が確保できないなど、顧客に迷惑をかけてしまい店舗の評価が下がる
  • 今出店しているECモールの対応だけで精一杯で複数サイト展開が難しくなる など

時間と資金を効率的にリソース投下し、無駄なく経営を軌道に乗せるためには、ECモール運営のプロと二人三脚で歩むと良いでしょう。元楽天社員が立ち上げ、これまで多くの企業の売上拡大に貢献したジャグー社にぜひご相談ください。

Jagooは、豊富な成功事例と失敗事例を踏まえて最短距離で進めるEC戦略・運用のプロフェッショナルです。
売上拡大・利益拡大はもちろん、継続し続けられる「仕組み化」に至るまで完全コミット。 楽天をはじめとする大手ECモール出身者が経営しているからこそ実現する、ただの作業代行ではない本気で勝ち抜くEC戦略をご提供致します。

②広告への理解が乏しい

広告運用はECモ―ル運営に必須なため、理解不足のまま運用を始めてしまうと失敗の可能性が高くなります。現状の課題や目的に合わない広告を使ってしまったり、出稿したまま放置して必要以上に経費がかかってしまったりして、費用対効果が悪くなってしまうケースが多くあります。

広告運用に不慣れな場合は、コンサルタントと一緒に戦略を立てたり運用代行業者に外注したりするのがおすすめです。

③リーダーが忙しすぎる

リーダーが忙しすぎるECモールも、売上拡大や複数サイト展開の壁にぶつかりやすくなります。ECモール運営はタスクが膨大で忙しく、時間や人的リソース不足が事業拡大の壁になるケースが多々あります。法人内で立上げを任されている場合、2~3人で全商品を販売しなければならない方も多いのではないでしょうか。

リーダーが日々の運用タスクをこなすことに時間を取られると、今後の戦略を立てる時間が取れず、時間的にも資金的にも自転車操業のような状態に陥ります。リーダーは積極的にタスクを手放し、未来の売上につながる動きに注力できると良いでしょう。

社内で担当者を増やすのが難しければ、一部業務の外注も検討しましょう。下記の記事では楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10の運営代行のおすすめ業者や、選定のコツを解説しています。

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楽天市場:【2025年最新】楽天市場の運営代行おすすめ12選!料金や選定ポイントも紹介
Yahoo!ショッピング:Yahoo!ショッピング運用・運営代行の失敗しない選び方!5つのポイントを徹底解説
Qoo10:【2025年最新】Qoo10の運用代行業者13選!選び方や料金体系を解説

④担当者間の連携が取れていない

担当者間の連携不足は、ECモール運営が失敗する原因となりえます。ECモール運営では、バトンリレーのようにタスクを次々と引き継いでいく場面が多くあるため、各担当者が適切に連携できないと業務全体がスムーズに回らなくなってしまいます。

なお、ECモール運営の業務には下記の種類があり、事業規模が小さいうちは1人が複数の業務を兼任することも珍しくありません。

  • 商品開発・仕入れ担当
  • 商品ページ制作担当
  • 販促・PR担当
  • 受注受付・カスタマーサポート担当
  • 物流担当 など

ECモール運営のリーダーは、各担当間の情報伝達や協力体制がスムーズに行える仕事環境を整えましょう。繁忙期には商品開発担当も出荷作業するなど、担当・部署の垣根を越えて助け合うことも大切です。

まとめ|ECモール運営を成功させて、売上を拡大しよう!

ECモール運営には広告運用やSEO対策など、専門的な知識と経験が必要になる業務が多くあります。また、自社にとって最適な出店先を選択し、計画的に複数サイト展開を進めていくこともECモール運営の成功には欠かせません。計画的かつ最短で売上を上げていくにはプロの支援が必要です。ECモール運営にお困りの方は、経験と実績が豊富なジャグー社にぜひご相談ください。

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