ビジネスにおいて永遠のテーマの一つである客単価。
一人当たりの購入金額を上げるのは、非常に重要なポイントですよね。
これはECに置き換えても同じことです。
客単価を上げることができれば、目標に対して必要な購入件数を少なくすることができます。
つまり、無理に集客したりポイントやクーポンを出して転換率を上げる施策に頼らなくてもよい状態を作ることができるのです。
※もちろん店舗の状況にもよります。
しかし、客単価は取り扱う商品によって大きく左右され、特に単価の低い商品をメインに取り扱っている場合は客単価を上げることが難しいです。
そんな中、楽天市場では組み合わせ販売設定というものがあるのはご存知でしょうか?
今回はRakuten RMSの中で設定するだけでお客様に対して併売を訴求することができる組み合わせ販売設定についてご説明させていただきます。
組み合わせ販売設定の概要
楽天市場における組み合わせ販売設定とは、商品ページの中に店舗側で任意に組み合わせた複数の商品を表示することができ、それを見たお客様は1クリックで複数の商品をお買い物かごに入れことができる機能です。
組み合わせは1つの商品(親商品)に対して最大3つの商品(子商品)を、関連商品として組み合わせることができます。
組み合わせられた子商品は親商品のページにて関連商品として表示され、1つの商品に対して、2つの組み合わせまで作成することが可能です。
スマートフォン、パソコンそれぞれのデバイスで組み合わせ販売設定がされているページを見たとき、下記のように表示されます。
【スマートフォン画面】
【パソコン画面】
以下のような組み合わせが代表的な例です。
親商品 | 子商品 |
---|---|
家電 | 延長保証 |
アクセサリー | ラッピング |
革商品 | お手入れ用品 |
家具 | 家具の設置費用 |
それでは具体的な設定方法を見ていきましょう。
設定方法
まずは設定画面への行き方です。
新規登録をクリック。
表示される項目に沿って、必要な情報を入力できたら「+この組み合わせを登録する」ボタンをクリックして登録を完了します。
このとき、どういった商品の組み合わせなのかがお客様に伝わるよう、しっかりと説明文を入力してください。
また、登録している商品の中には組み合わせ販売設定ができない商品もありますので、注意が必要です。
下記に当てはまる商品は設定不可となります。
商品の種類や条件など | 親商品としての組み合わせ登録 | 子商品としての組み合わせ登録 |
---|---|---|
定期購入商品 | 不可 | 不可 |
頒布会商品 | 不可 | 不可 |
予約商品 | 不可 | 不可 |
販売期間指定商品 | 不可 | 不可 |
医薬品・酒類・コンタクトレンズジャンルの商品 | 不可 | 不可 |
項目選択肢別在庫商品 | 可 | 不可 |
項目選択肢が属している商品 | 可 | 不可 |
闇市パスワードの商品 | 可 | 不可 |
最後に、設定するときのポイントです。
組み合わせる商品は上記も考慮しつつ、よくお客様が一緒に購入されている商品を選定する必要があります。
店舗側がよかれと思って選定しても、実際の受注データと照らし合わせると他の商品の方がよく一緒に購入されていた、なんてこともありますのでお客様単位での注文状況をしっかりと分析しましょう。
店舗側が売りたい商品を選定することも否定はしませんが、お客様が本当に求めているものは何なのかを考えた上で組み合わせを決定することが重要です。
まとめ
組み合わせ販売設定の方法についてはお分かりいただけましたでしょうか?
この機能ができるまでは、商品ページ内に関連商品のバナーを設置するなどの方法でしかお客様に併売を促すことができませんでした。
上記の施策は今でも有効ではありますが、組み合わせ販売設定ができるとスマートフォン画面ではページ内の上部に表示されるので、お客様の目にもつきやすく積極的に活用していきたいですね。
また、楽天市場では送料無料ラインが設定されていることもあり、客単価を低くても3,980円(税込)まで引き上げたいところです。
単価が低い商品を取り扱っている方はもちろんですが、単価が高い商品を取り扱っている場合でもさらなる客単価アップを目指し、ぜひこの機能を活用していただければと思います。
それではまたの機会にお会いしましょう!